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アリス アリス
KNANBA/「アキラ」とは似て非なる暴力
文庫の書き下ろしの形でこれほどの作品が読める我々は幸せである。7年前に発生した死者を出すほどの大惨事は、たった一人の少女が“目覚め”たことが原因であった。厳重なシャルターのような施設に閉じ込めたその少女が、再び“覚醒”してしまう。デビュー作の「レフトハンド」を読んだ方であれば、同じ研究所を舞台に似たシチュエーションの話がパニック小説として展開されるものと予想できるはず。しかしその予想は半ばほどで裏切られる。表面的に読んだ場合、本書は大友克洋の「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01851112&volno=0000" targ…  全文読む 評価する

母恋旅烏 母恋旅烏
KNANBA/我侭も、また魅力
もちろん、現代の旅芸人一家を主人公にしたユーモア小説であり、非常に読みやすいが実はかなり計算をして描かれている。冒頭で始まる主人公の独白から、最初は小学生ぐらいの男の子かと思いきや、その実18歳。にもかかわらず、本人がサッパリしているので皮肉ではあるが悲劇ではない。特に「これまでの人生で、人から“バカ”と呼ばれることがなかった」ことについて、傷ついている述懐には泣かせるものがある。家族はみな我侭であり、一番常識的だと思われる母親でさえ、最後にはきちんと我を通してしまうのだからこれもすごい。この本の直前に読んだのが、ジェフリー・デーヴァーの<a href="/cgi-bin/srch/srch_…  全文読む 評価する

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