文庫の書き下ろしの形でこれほどの作品が読める我々は幸せである。7年前に発生した死者を出すほどの大惨事は、たった一人の少女が“目覚め”たことが原因であった。厳重なシャルターのような施設に閉じ込めたその少女が、再び“覚醒”してしまう。デビュー作の「レフトハンド」を読んだ方であれば、同じ研究所を舞台に似たシチュエーションの話がパニック小説として展開されるものと予想できるはず。しかしその予想は半ばほどで裏切られる。表面的に読んだ場合、本書は大友克洋の「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01851112&volno=0000" targ…
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