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家畜人ヤプー 家畜人ヤプー
於筋 揚羽/怒濤の「押しつけ自虐史観」
 「ヤプー」の世界にじっくり付き合ってみれば、「人のプライドや美意識がいかに政治的に操作されインチキにかけられるか」という事に色々と思い廻らせるだろう。だがサッパリと思考停止して、支配者を心から敬愛し素直に我が身を投げ出して、世の中の役に立つ喜びを教えられれば、抵抗するよりも救いを感じてずっと幸福になれる…。これが家畜人ヤプーこと、いさぎよくなった日本民族の姿である。▼ 二千年後の未来、白人の貴族を神と呼ばせる専制的な「イース帝国」がある。そこでヤプー:日本人は人類以下の畜生として見なされ、遺伝子操作や外科手術によって様々な畸形を加えられ「資源」として利用されている。それは、あたかもコンピュー…  全文読む 評価する

あいどる あいどる
於筋 揚羽/ヴァーチャル・アイドル:才能と魅力の永久機関
 物語は、「ゴジラ大震災」なる死者8万6千人を出す天災があった後、何事も無かったかのように瞬く間に再生していく近未来の東京を舞台としている。復興の繁華街は、欧米の国の暗黒街やスラムを装おう、などの相変わらずのコンセプトを繰り返している。 一方、ネット上では香港の九龍城が復元され、そこで「日本の今日的アナキスト」とでも言うようなオタク達が分散型制御によるコミュニティを築いており、その無法都市と同じ地平で、ヴァーチャルアイドル・投影麗の「新型試作品」がただのお人形から、ネット上で存在する人工生命として育ちつつあった…。 そこへアメリカのロックグループ「ロー/レズ」(Low Resolution;低…  全文読む 評価する

トリガー トリガー
於筋 揚羽/日本人が知らない、アメリカの「自由主義」と銃との奇妙な関係
 この小説は2001年に書かれ、その内容、出版時期共に奇しくも、アメリカ同時多発テロとの符合という偶然に遭った。これはアメリカが誇る「自由」という信条が、「銃所持の自由」という枠組みにおいてはアブない狂信の様相を呈してくる、という側面を描いた物語であり、そこに「武装する必要性是非」についての様々な思考の足掛かりがあって、日本人読者にとっても刺激となる作品だ。▼ そこでは、「トリガー装置」というあらゆる火薬兵器の使用が未然に無効となる画期的発明があったことにより、トリガー技術を、平和をもたらすものとして歓迎する側の人々に対して、「憲法で定められた銃を持つ権利を政府や無神論者に侵されてはなるまい」…  全文読む 評価する

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