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ラヴァーズ・キス
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楓 /爽やかに恋の切なさを描き出す
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鎌倉の高校生を描いた、連作短編集。吉田秋生の作品の中ではもっとも甘い作品だと思う。 1・2話→ 美人でしかも優等生の里伽子は、校内一番の女ったらしのロクデナシ男・朋章と交際を始めた。出会いは最悪だった。でもお互いの心の傷に触れたとき、二人はかけがえのない恋人となる。 3・4話→ 1・2話のストーリーの進行と同じ時、陸上部の鷺沢は男でありながら先輩・朋章に密かに憧れていた。彼が里伽子と親密になってゆくのを見て嫉妬を募らせる彼は、同じ部活の後輩・緒方(男)に告白される。 5・6話→ 視点が変わり、里伽子の妹とその親友・緒方の話。妹は、密かに姉の親友(女)・美樹に思いを寄せていた。しかし美樹は里伽…
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Bad kids
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楓 /大人になってから読みたい青春小説
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高校の写真部部長である都は、二回りも年上のプロカメラマンとの関係に苦悩している。そんな彼女が見つけた最高の被写体・隆之は、ラグビー部のチームメイトであり親友に恋心を抱いていた。二人はお互いの傷を見せ合うことで近づき合い、最終的にそれぞれの決断を下す。愛と性。あの、高校時代に目覚めた新しい感覚に戸惑い、時に翻弄される若者の姿が完璧に描かれている。愛にしても性にしても、飾ることなく、しかし嫌味もなく描き出されるその等身大の姿は、読む者をも素直にする力を秘めているように思う。
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白河夜船
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楓 /眠りから叩き起こされるようにはッと現実に戻る瞬間
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いずれも人間の回復について描かれた三つの短編・中編が収録されている。一番初めに収録されている白河夜船の主人公は、その言葉の通り(熟睡して前後を知らないこと)、とにかく眠り続ける。吉本ばなな氏自身があるエッセイで、眠たくて眠たくて、とにかく体が眠りを求めて、眠ってばかりいた時期がある、というようなことを語っているが、実体験を下敷きにしているからか、眠りの描写がリアルだ。ただ眠っているだけなのに、その深さや目覚める瞬間のだるさなど見事に表現されている。 ストーリはと言うと、主人公は友人の死を通して、恋人とともに過ごすこの何気ない日々の中に、生きる意味は隠されているのだと気付いてゆく。さらっと気持…
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太陽の下で笑え。
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楓 /甘くないけどグッとくる
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まだ名前が漢字のころの初期の作品です。まだこれからどんどん成長されてゆく作家だとは思いますが、この頃から、彼女の作風はほとんど変わっていません。よく、三年前の絵を見ると同一人物が書いた絵とは思えないほど作風が変わる漫画家というのはいますが、そういった点でひとつのスタイルを貫き通す山田氏はかっこいいですね。 ストーリーは一応、格闘技漫画ということなのでしょうか? しかし勿論ボーイズラブなんですが。高校時代から仲の良かった壮平・チカ・直樹が、25歳になってそれぞれの夢を追いながら成長する姿を描いたもの。三人とも個性的過ぎるのですが、面白いのは直樹。高校時代の彼を主人公にした漫画が確かあったと思う…
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いつか大人になる日まで
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楓 /掛居保(あすなろ白書)、少年時代の物語
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掛居保(かけい たもつ)と言えば、ご存知、「あすなろ白書」の主要登場人物だが、「あすなろ」を読んだことがある人なら、主人公の顔を柴門ふみのあの独特な絵で思い描くことだと思う。しかし、これは、「あすなろ」を知らない若い世代の人たちも、これ一冊だけでも楽しんでもらえる本である。 中学生の掛居保は母親と二人暮し。父親は知らない。成績は優秀だが友達は少なく、孤独の中に安らぎを見出すような内気な子供だった。そんな彼の前にあらわれるのは、ヤクザの娘・トキエと精神障害をもつ朝子。二人の少女に共通しているのは、自分を理解してくれるのは掛居保だけだと思っていること。そして、夢を見つつも、それをもう諦めているこ…
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少女・ネム
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楓 /幻の漫画
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35歳という若さでこの世をたった、紛れもない天才・木崎ひろすけの作品。木崎ひろすけといったら知る人ぞ知る漫画家である。彼は月刊コミックビームという雑誌の新人賞を獲得して華やかなデビューを果たす。出版社の、彼を売り出そうという熱意にも彼への期待が見られた。しかし、この「少女・ネム」は残念ながら、雑誌の廃刊により、連載打ち切りという形で未刊のままとなってしまった。しかし、この巻だけでも読む価値は充分ある。 漫画家を目指す内気な少女・ネムは、プロの漫画家ゴローという青年と出会い、外の世界に解放されていくといった筋書きだ。ネムの才能は様々人に認められるが、「売れるということが本当にいいことなのか?」…
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ぼっけえ、きょうてえ
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楓 /戦慄!戦慄!!戦慄!!!
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タイトル「ぼっけえ、きょうてえ」=「とても、怖い」の意。断ち切れない情念が呼び起こす戦慄のホラー。舞台は明治時代の岡山の寒村。赤子の間引きを稼業とする母親を手伝いながら育った女が、遊女となって客におのれの生い立ちを語り始める。岡山弁を駆使した語り口には怖いながらも引き込まれてしまう。迷信、間引き、人買い、近親相姦、村八分…とにかく怖い。このおんなの執念ともいうべき心象には背筋が凍る。
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スノーグース
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楓 /いとおしいドラマ
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灯台に住み着いた体が不自由な画家と、すみれ色の瞳をしたその町の少女、そして飛来するうちに画家のもとに住み着いたスノーグース(白雁)との魂の交流を、英国エセックスの大自然を舞台に描いた作品。 画家と少女の関係は、まさにメロドラマのようだが、決して陳腐ではない。そんな人間の関係を、おおらかな自然の視線で見つめるスノーグース。その3つのバランスが優しく心に染み入ってくる。人間は時に愚かで小さなものだけれど、やはり素晴らしいのだと感じる。 読後に表紙の美しさにジーンとくる。
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ジュリエット
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楓 /これは名作でしょう!
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ゴルフ場跡地の管理の仕事で南の島にやってきた親子三人。島に伝わる「魂抜け(貝の中身を一晩かけて引きずり出す儀式)」を偶然目撃してしまった彼らは、すでに失われたはずの過去の遺物たちと遭遇する…。妻を亡くし、その面影を忘れられない夫には妻が、自傷癖を持つ長女には死んだはずの級友が、そしてその小さな弟にはかつて飼っていたのとそっくりの犬が、姿をあらわす。何処までが現実なのか、何処までがここに存在するものなのか。読者も登場人物と一緒に惑わされる。 グロテスクな真正ホラーのなかで、過去を慈しむ描写だけは美しく描かれ、そのギャップが新鮮。ホラーにはこういう手法もあるのかと、感心させられた。
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囚われた欲望
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楓 /鹿住槇氏の中では一番上手い作品ではないでしょうか
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誠は喫茶店でアルバイトをする20歳のフリーター。ある日、高校時代に誠を強姦し事故死した同級生の弟・憲二がやってくる。同級生の事故死の一端に自分が関わっていたという罪悪感を持ち続けていた誠は、憲二の「身体の要求」に応じてしまう。しかし、強姦以来、誠は心身ともにひとを愛せなくなっていた…。 その屈折した関係の中からはやがて真実の愛が芽生えるのですが、その嘘っぽい結末もまあ良しとしましょう、と思えるくらいスピード感がある。ただし、後半、そのスピード感が落ちてしまったところがおしい。
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西の魔女が死んだ
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楓 /柔らかなのに理論的な文章は好感度120%
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登校拒否を続ける少女「まい」は、西の魔女こと祖母のもとで、魔法の手ほどきを受ける。修行の要は自分で決める、ということだった。しかし、ファンタジー色は薄く、自然と祖母の暖かな視線に包まれて、自立してゆく少女の成長とともに、死という重いテーマにまで取り組んだ作品。死は、単なる終わりではない、と結論づけられるラストは希望に満ちていて素晴らしい。 噛み砕いた言葉で構成されているが、とても理論的な文章で好感も持てる。子供向けだと思われがちな作品だが、大人でも充分読める。というか、大人になってからこそ読むべき重厚なテーマだ。
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捩れ屋敷の利鈍
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楓 /クールなのにユーモア満点の森節!
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秘法「エンジェル・マヌーバ」が眠る、メビウスの帯状の建築物。密室状態の中、その内部で死体が発見された。招待客の保呂草潤平(ほろくさ・じゅんぺい)、そして西之園萌絵(にしのその・もえ)たちが事件に挑む。VシリーズとS&Mシリーズが交錯! 保呂草と西之園の推理合戦が見もの! 森博嗣氏の作品の魅力は読者を何十にも裏切るトリックがまずあげられるが、多くのファンは、森氏が作り出すキャラクターにぞっこんなのだろう。たとえば、西之園萌絵は、現在大学院生で指導教官・犀川に一途な思いを抱いているお嬢様(詳しくは「すべてがFになる」を始めとする全10巻の犀川&萌絵(S&M)シリーズ参照)。一方、保呂草潤平は便利…
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エンジェル
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楓 /単なるミステリーじゃない
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何者かに殺され幽霊になってしまった青年実業家・掛井純一(30歳)。犯人を捜し始めた彼は美しい女優と出会い、恋に落ちてゆく。しかし、自分が巻き込まれたその事件の意外な真相とは…。 『池袋ウエストゲートパーク』で衝撃デビュー以来、その時代を読み取る鋭利な感性で高い評価をうけている石田衣良氏の長編小説。ジャンルとしては、ミステリーと言うことになると思うのだが、生臭い感じも、謎ときめいた複雑な感じもない。理路整然とした文章の中に、唐突にドキッとさせるような超現実的な言葉を混ぜて語られる物語には、1ページ目から引き込まれる。
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花粉の部屋
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楓 /夢と現実と記憶の交錯
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本書は著書の初長編で、ドイツ語圏で若者の絶大な支持を得、主要な文学賞を総なめにしたと言う秀作。 幼少期に両親が離婚し、父の元で育ったヨーは、再婚した父のもとを離れ、18歳で母の暮らす南ヨーロッパの村へと渡ってゆく。再婚した母は交通事故によって夫を亡くし、ヨーは母親に付き添う生活を続けるが、その母もヨーをひとり残して去ってゆく。再び父の元に身を寄せるヨーだったが、父親の新しい家族の中に居場所を見つけられず、彼女はひとり家を出る。 作中に、精神異常をきたした母が部屋に花粉を敷き詰める、というタイトルにつながるエピソードがある。その夢と現実と記憶が幻想的に交錯する不思議な時間的構成には、引き込まれ…
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食卓で会いましょう
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楓 /おっとりゆったりのエッセイ
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劇作家・ヘビースモーカー岩松了の初エッセイ集。タバコとニコチンの話、職業の話、若かりし時代のことや、おんな、演劇などがぽつぽつと語られる。秀逸なのは帯の、「…すいません遅くなりました。…道に迷ってたんじゃないかって話してたんですよ」というコピー。こんな感じのゆったりした雰囲気漂うエッセイなのです。
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泣きべそステップ
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楓 /よくある話だけど読ませる
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親友・准に援交疑惑が持ち上がる。「相手はサラリーマンでしかも子持ち?!」そんな噂に驚いた幸一郎は彼に詰め寄るが、準があまりにあっさり認めたものだから応援する羽目に。でもなんだか納得がいなくて…。やがて幸一郎が「俺のほうがお前を幸せにしてやれるのに」というありがちな展開になるのだが、何故か読ませる。 鹿住氏は、たいしてHじゃないシーンでも、盛り上げて書くのが上手く、Hなシーンは本当にHに描くという(笑)、そのへんには熟練した描くことへの経験を感じる。また、嫉妬心もかなりどろどろと描かれており、いろんな意味で深い作品である。ただ、タイトルだけが稚拙で残念。
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アニマル・スイッチ
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楓 /イラストがひとつの見所
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京一は優しく知的な健の親友。欠点がないように見える京一の唯一の弱点は、怒ると獣化すること。ある時、いつものように爆発した彼を止めようとした健はいきなりキスをされて…。 池戸氏の文章には何処となく清潔感があり、大袈裟に言うと、体育会系のノリがあるように思う。しかし、エキセントリックな人物を登場させることなしに、獣といえども、恋に夢中の等身大の男の子を描くことに成功している。 イラストを書いている夏乃あゆみ氏は「キャラ」誌上で漫画家デビューも果たした。細部にこだわるその絵は個性的で美しい。これから漫画家としても注目したい人!
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最後のユニコーン
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楓 /なつかしいファンタジー
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たった一人残された最後のユニコーンが、消えた仲間を捜して旅に出かけるというお話。SFファンタジーです。この世で最も美しいと言われる生き物・ユニコーン。今ではSFやファンタジーといってもユニコーンはなかなか出てきませんが、コレを読むと昔なつかしいファンタジーの世界が戻ってくるという感じがします。気に入った方は第2弾の「ユニコーン・ソナタ」もチェックです!
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Kissよりおいしいお菓子を教えて
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楓 /HAPPYな人生のヒント
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人気写真家・蜷川実花氏と歌手・タレントと幅広い活動を展開中の千秋氏のコラボレーション写真詩集。詩は、千秋氏自身の歌の歌詞を含む、日記的ないかにも女の子らしい詩です。たとえば、「ガムを買って 浸りで半分こしよう 私は5枚 あなたは4枚 これだから 二人は上手くいく」。 蜷川氏の写真は、原色の蜷川カラーで、今回は毒気もあり、甘さもあり、また幼さもあり、詩ともマッチしています。千秋氏のあとがきにあるように「HAPPYな人生のヒント」になるような本です。
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青のフェルマータ
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楓 /ピュアな愛の物語
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両親の離婚が原因で言葉を失った里緒は、治療に効果的だというイルカとの交流を求めてオーストラリアにやってきた。里緒は研究所でイルカの世話を手伝いながら暮らしている。島にすむ老チェリストJBは、彼女のチェロの才能を見出し「フェルマータ(音楽記号で任意の長さで奏唱することを示す)・イン・ブルー」という曲を贈る。彼女はそんなJBに恩師への思慕以上の感情を抱くが、彼女の将来を憂えるJBは里緒の想いを受け入れることができない。しかし本当はJBも…。 心に傷をもった島の人々、そして野性のイルカとの交流を通して、里緒はじょじょに癒されてゆく。心の傷を隠しひたむきに生きる者、またそれを隠すあまりに屈折した感情…
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野生の風
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楓 /夢のような運命の恋
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ベルリンの壁崩壊の夜。染織家・多岐川飛鳥は動物写真家・藤代一馬と運命的な出会いを果たす。一度はもう会うこともない、と思っていた。しかし二人の恋の予感はアフリカでの再会へと導く。愛と官能、大人の恋愛。ソウルメイトを見つけたかのように見えた二人だったが、思いがけない事実が発覚する…。 数々の困難を乗り越え結びつく二人。しかし待ち受けていたのは…衝撃のラスト、なのです。泣けます。心が震える恋愛小説です。 この、出来過ぎともいえる運命の恋とともに、見所は二人の仕事に向ける情熱です。自分自身の人生を愛している自立した大人であるからこそ、恋に臨める。そういった基本的なところを押さえた、ただ甘いだけではな…
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デジャ・ビュ
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楓 /生きる意味って何?
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生まれついた階級がすべてを決定する世界。ツバサは「Cマイナス」という出生を呪いつつ、そこを抜け出すために、宇宙飛行士になろうと猛勉強をしている。劣等感を忘れさせてくれるのは、盲目のピアノ調律士とのセックスだけだ。しかしこのところ、ツバサは成績が下降気味で奨学金を受けられなくなる危機に陥っていた。ツバサの家には学費を賄うだけの収入がない。追い詰められたツバサは、主席の右京にカンニングをさせて欲しい、とプライドを捨てて懇願する…。 読みながら長野まゆみの<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01344432&volno=0000" …
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セクシャル
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楓 /自分自身からの開放
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山奥の廃墟「シティ」で、独自のルールのもと自給自足の生活をする子供たち。しかし彼らは危険な思想に侵されていると疑われ、警察に連行されてしまう。彼らのリーダー・アヤは、そこで洗脳士・鹿城と恋に落ちる…。 誰かに愛されたくてたまらないアヤと、しかしそんな自分の患者であるアヤに戸惑う鹿城。愛と性、嫉妬と信頼、過去と未来。さまざまな逆行するものにはさまれ、アヤは自分が本当に望むものとは何なのかに気付いてゆきます。不器用なアヤ。彼女のとる常軌を逸した行動には理解しかねますが、彼女の苦しみ、悩みには共感します。自分には力の及ばないモノが世界にあまりにもたくさんある、という点において…。 巻末には、女優・…
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Firefly
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楓 /桜井亜美×蜷川実花=危ういラブリ〜
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タイトルの『FIREFLY』とは蛍のこと。主人公の儚くひたむきな子供の想いを象徴しているかのような題名です。 母親を殺した14歳のユリアは、インターネットを通じてヘアメイクデザイナーのWaniと出会う。素性を隠し、美貌を武器に彼女はWaniと組んで結婚詐欺師を働く。これが大筋です。罪と罰のあいだを揺れ、必死に自分を探そうとするユリアの姿は、まさに誰もが持つ心の闇を映し出しています。 人気写真家・蜷川実花氏とのコラボレーション2作目。蜷川氏の写真と合わせて読むことで、臨場感が増します。ストーリーの場面が思い浮かぶと言うより、蜷川氏の写真はむしろ、主人公ユリアの心象風景を描き出していると言えるで…
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French kiss
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楓 /きらきら光る日本語
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1996年に『イノセントワールド』で衝撃デビューを果たした覆面作家・桜井亜美。これは彼女の10冊目の著書であり、人気写真家・蜷川実花氏との初のコラボレーション詩集。蜷川氏は桜井氏のデビュー作からずっと表紙を担当しています。花・女の子をテーマに撮られたカラフルな写真はポップで美しく、しかしどこかに毒気があります。それが、桜井氏の少し痛いくらいのせつない詩集にマッチしています。桜井亜美のNO.1に挙げたい作品です。そして、この二人の濃度の濃いコラボレーションは今後も期待できます。ちなみに作中のモデルさんは蜷川氏の妹さんだそうです。
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やらしい昼下がり
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楓 /山田ユギ氏の魅力は人間味溢れる登場人物
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すごいタイトルです。買うのを躊躇しているあ・な・た! これは買い! ですよ。しかし「麗人」に掲載されただけあって、H度は高め。七編が収録された短編集です。 ボーイズラブというと、結構Hなだけで中身のない漫画って多いと思いますが、これは登場人物の心理描写が絶妙だと思います。そういった点で山田ユギさんが人気だというのはよくわかります。ひとことで言えば、登場人物に人間味があるコト! これが魅力でしょう。 お勧めはやはり表題作。隆文(たかふみ)は親友で片思いの相手・尾崎に夏休み中、家庭教師の代役を頼まれる。生徒の淳也は超生意気な17歳。折り合いが合わず、もう仕事をやめようと思う隆文だったが、実は淳也…
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電光石火BOYS
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楓 /嫉妬と誤解のもどかしいストーリー展開
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学園祭のステージデビューをきっかけに、今やタレント予備軍の夏井古楼(なつい・こだか)。業界トップの実力を誇るカメラマン半田に何故か気に入られた彼は、有名ブランドの専属モデルに逆指名される。しかし、彼に密かに思いを寄せる御曹司・矢坂律(やさか・りつ)は、半田と夏井の仲を誤解し、嫉妬を募らせてゆく。 内気な夏井と人を信じられない矢坂。この二人はいつまでたってもすれちがったまま。その点でストーリーに勢いがない気がします。少女漫画にありがちな展開となってきました2巻。しかし、絵の美しさにはやはり惚れ惚れ。特に口絵のカラーページは素晴らしいです。
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カオルくん
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楓 /綺麗な絵、でもクール
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母親から虐待を受けている男の子カオルは、真夜中、盛り場を歩くことを習慣としていた。そんなある日、ラーメン屋で働く外国人不法滞在者のユニサンと出会う。ラーメンをプレゼントしてもらったことからカオルくんは、固く閉ざしていた心をじょじょに開いてゆく。そしてカオルくんは「本当は母親に愛して欲しい、本当は母親が好き」という孤独な叫びをユニサンにぶつける…。 ほか、5編収録。それぞれ心に闇を抱え、それを屈折した行動でしか示せない人々を描いた短編集です。絵は線が細く、しかし、その儚い感じが作者の意図とマッチしています。しかし、それは可愛らしいとか、べたべたの愛情というものではなく、あくまでもクールです。著…
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アー・ユー・エネミー?
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楓 /キャラの濃い登場人物たちはほんとうに可愛い
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便利屋を営むブンはいきなり「俺を殺してもらえないでしょうか?」という奇妙な依頼を受けます。大学生の依頼人は、ヤクザからの借金を返済できずに困っていたのでした。放って置けないブンは相棒の爆弾魔・ハトと組み、ヤクザの事務所から借用書を盗む羽目に…。ほか、商業誌未発表作品を含む三篇収録。 とにかく、ブンのところにやってくる依頼人は一癖も二癖もある変人(笑)ばかり。ストーリーもこんなのはまだ序の口で、かなり危なくドキドキ&ハラハラのものがあります!!! ブンは大人を気取っているんだけれど、他人にも自分にも甘く、しかもお人好しなところに愛着を感じます。一方相棒のハトは何気にロリコンで、すぐにのめりこん…
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カマキリ
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楓 /見所はまさに書き下ろしの最終章
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高校生のウサは幼くして両親を失い、従兄弟である要(かなめ)の家に同居している。しかし真夏のある日、ウサは衝動から要の恋人の首を締めてしまう。そのことを要から言及されると、ウサは告白する。「俺には、人に首を締められたいって願望がある」と。それはウサの幼い頃に目撃した事件のトラウマだった…。 明るく能天気な要と対照的なウサ。ウサを助けたいのに成す術を知らない要。二人の心は何度もすれ違い、お互いを傷つけあう結果を生んでしまいます。読んでいて、どうしてもっと上手くいかないのかともどかしくなります。そして、二人が出した結論は、書下ろしとして書かれた最終章に。少年たちの繊細な想いが奏でるハートフルな物語…
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