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ジョコンダ夫人の肖像 ジョコンダ夫人の肖像
はけの道/「ダ・ヴィンチ・コード」の参考書籍として買ってみたら・・・
何の、何の!優れた作品で、吃驚した。ルネッサンス時代の孤独な大天才レオナルド・ダ・ヴィンチに拾われ、弟子にして貰ったスリの少年サライ。粗野で乱暴で、虚飾に満ちた大人の世界を、何とも思わないところが気に入ったらしい。その二人の生活ぶりから始まって、宮廷の子女たちとの交遊。サライの目を通して、語られる。これは現代社会でも充分活用出来る、生き方であろう。勿論師匠ダ・ヴィンチの人柄、その名作の数々の由来も明かされる所が、面白くて貴重だ!巻末に数点の作品写真も載っているのが、嬉しい。  全文読む 評価する

ダ・ヴィンチ・コード ダ・ヴィンチ・コード
はけの道/キリスト教及び西欧美術の歴史の真実を追究したサスペンス
遅まきながら、この評判の高い小説を、読んでみた。サスペンス物としては差ほどの事は無かったにしろ、長い間隠されて来た、キリスト教の教会史(?)或はダ・ヴィンチ絵画の謎の分析を、ここに世界に公にした作品として非常に高く評価をして良いのではなかろうか。その証拠にこの作品の傍書と言うべき様々な本も発行され、その売れ行きも相当なものである。と言う事は、もう一度世界の歴史を見直そうではないか・・・と言う気運が高まって来ている様にも思える。キリスト教を国教としているアメリカ合衆国では、歴代大統領の就任式では、必ず新大統領は、「聖書」に手を翳して、神に誓いを建てる。そう云う筋から「聖戦」と称して大戦をおっぱじ…  全文読む 評価する

誰がキリストを殺したか 誰がキリストを殺したか
はけの道/嘘か?真か?「聖書」のバクロ本
「聖書」と言えば、2000年前より続いて来ている、世界大ベストセラーである。そして教団も世界一を誇っている事だろう。処が、である。今まで、キリストを銀貨で売った男十二使徒の内の一人ユダが定説として信じられて来た。では無い!黒幕は他に居た・・・としたら、如何だろう。この本の著者、神辺氏は各使徒達が師の口述、行状を記したものとしての「新約聖書」を丹念に調べ、分析された結果、どうしても、このようなユダではない、他の男が浮かび上がってくる・・・としてある。そしてこの聖典を一括編集し、世界に広めた弟子。それは誰でしょう?それをスリリングに、読ませてくれる。この結論が真実かどうか?私には解らない!でも、キ…  全文読む 評価する

日はまた昇る 日はまた昇る
はけの道/現代もまたロースト・ゼネレーション
アメリカの禁酒法時代の話で、それを嫌って逃げるようにして、ヨーロッパへ渡りついた若者達。主人公は戦争でアンセクシアルになっている、ある雑誌の編集者。元ボクサーあり、作家志望、元伯爵などなど・・第一次大戦後には、若者たちにそんなに生きる目標など在ろうはずが無い。それらエネルギーは、酒場や釣りに明かされる。そして、後半、祝祭の闘牛によって、爆発的な語り口を見せる。「人生の目標」?そんなもの、あろうはずが無い!それは丁度、今の日本の若い世代に何となく似ているのではなかろうか?我々、働く期を過ぎ、初老を迎えると、死ぬための準備を、しなければ行かぬ。  全文読む 評価する

影
はけの道/恐ろしいアンデルセンお伽話
1805年、デンマークに生まれて、200年を記念して、新たに邦訳された大人のお伽。どうして子供向きの話ではなく、大人向けなんだろう? 一回目にでた「雪だるま」は何とか、その性を扱ったもので、これは解る。でも、この「影」は、性でも、暴力でもない。では何か? 「影」といった、恐怖ではなかろうか? 自分の影に自分本体が、殺される…といった物凄いアイデアと、ファンタジーで書かれた、この本。チョッと子供には、恐すぎて読ませられない。訳者の長島氏によれば「…影の秘密について沈黙の封印をしたことによって、かえって多様な解釈を促す結果となり、「影」のあいまい美学、多様性戦略は、カフカ、ベケット、をはるかに先駆…  全文読む 評価する

雪だるま 雪だるま
はけの道/こんなアンデルセン、初めて!嬉しい絵本だ!
幼い頃、親しんで読んだアンデルセン童話も、成人してから、岩波文庫で読んだ、それとはまるっきりというほど、印象などが違っていた。夫々の年代によって、それなりに捕らえ方が異なる様に、或るメルヘンを持って表現されている様に思われる。ところがこの度、大人が読むメルヘン童話、初めての邦訳だそうだが、読んでみて驚いた。何と深い、味わいの在る物語なんだろう…と。矢張りアンデルセンは只者では、無い!と思った。タイトルにもなっている「雪だるま」は子供の童話で言えば、私も好きな「錫の兵隊」。テーマーが同じく、男女の淡い、又果たせられない恋の物語である。訳者の解説によれば、「雪だるま」はアンデルセンの創作お伽中もっ…  全文読む 評価する

制作 制作
はけの道/芸術家の狂気による終焉
この「制作」下 のカバー挿画はかの有名な名画、モローの「出現」で飾られている。つまり、この小説は異様な終りである事を暗示している。ゾラは先輩であるバルザックに倣って、一つのテーマを基に一生懸けての双書をなんと二十巻も創り上げている。(遺伝、時代、環境)を各作品にどのように変化するか?を冷静に、まるで科学者の様な眼で、書き上げている。そのうちの十四巻目がこの「制作(作品)」である。何らかの弾みで不幸な運命を背おったルゴン=マッカール家の遺伝子を持ったのが、この主人公、画家クロードである。その時代、環境によって、素晴らしい才能を発揮するが…しかし……。私はもうこれ以上、書けない。聞きしに勝る凄い場…  全文読む 評価する

制作 制作
はけの道/印象派時代のパリの芸術家群
仏映画「居酒屋」「ナナ」等の原作者エミ−ル・ゾラの半生を描いた長編である。彼は、あの近代絵画の祖と言われるセザンヌと同郷で、同じ中学(今の高校)で机を並べた仲だという。主人公クロードは(このモデルは、セザンヌとは限らずマネであったりモネであるようにも見える)若き青年画家で、先に上京して来ている小説家志望のサンドース(実際はゾラ)の近くのアトリエつきアパートを借りて、仕事を始める。その界隈では、建築家、彫刻家など若き連中が常に集まり、「新しい芸術」について議論も沸騰していた。後の恋女房になるクリスティーヌとの劇的な出会い。やがて同棲、そして男の子も出来る。その間、彼女をモデルにした大作「外光」(…  全文読む 評価する

ニーベルングの指環 ニーベルングの指環
はけの道/(続)たいした労作です
いよいよオペラの後半、第3日目、第4日目がこの下巻に収められている。そもそもこのワグナーの大オペラは古くは古代北欧神話、中世には「ニーベルンゲンの歌」等の物語を織り込んだ当時のワグナーにしても画期的なシナリオだったに相違ない。また音楽にしても各パートのモチーフを極めての俄然新しいものだった。で、複雑化する後半の話を流れるように描いていく里中氏には頭が下がる想いである。今度、再読してみて一つ一つのセリフが、詩の様に或るリズムを持っている事に気が付いた。これはオペラの下地本としては最も大切な要素である。そして又、私はもっともっと、ギリシャ神話とはひと味違う北欧の神話、又あの騎士道精神の基にもなった…  全文読む 評価する

知られざる傑作 知られざる傑作
はけの道/文字通り「知られざる傑作」
 「芸術の使命は自然を模写することではない、自然を表現することだ。君はいやしい筆耕ではない、詩人なんだ」と、老人は頭ごなしポルピュスをさえぎって、強く叫んだ…。(本文150頁より)恐らく本短編の中では、一番大事な言葉であろう。又時の画家、セザンヌもこの言葉に何度か、うなずいた事であろう。その後ヨーロッパ絵画史は現代に至るまで目まぐるしく変遷して来た。私はこの作品こそ、今までの古い「自然写実主義芸術」の殻を破る、終結宣言だと見ている。文豪が、こういったものを書くというのも珍しい。この小説が出て、もう170年が過ぎようとしているのに、未だに、我が国日本では洋画といえば自然描写の風景画などが愛されて…  全文読む 評価する

ニーベルングの指環 ニーベルングの指環
はけの道/たいした労作です
私はこのオペラのDVDを2種、観たきりですが、歌手(俳優)が舞台の上とは言えドラゴンになったり小鳥になって、歌って演じるなんてどんなに演出をしてもそこにどうしても違和感を感じざるを得ない。その点すっかりコミックにしてしまうと、実にスムーズに流れていくのである。ただただ、あのダイナミックな曲が描く事が出来ないのがザンネンである。テープなどで音を聞きつつ、この本を読むのが一番の贅沢であろう…と私は思う。ワグナーのこのオペラの台本自体に無理があるのかもしれない。なぜかと言うと、メルヘンの世界かと思いきや、突然、神同士とは言え夫婦間の生々しい詰り合いが始まるのである。私は現場のオペラをまだ観たことがな…  全文読む 評価する

半落ち 半落ち
はけの道/現代の病巣、テンコモリ、ミステリー仕立て
目次からして、変わっている。誰々の章…などと警察官、検事、新聞記者あり、弁護士、刑務官等の名前で成り立っている。一人の温厚な警察学校の教諭が犯した、依託殺人をめぐって話は進められ、最後にぐーっと読者を泣かせてしまう。何しろ小説に登場する事柄にもアルツハイマー病、敗血病の骨髄移植、警察内部での犯罪、警察と検察庁との確執。或いは福祉保険の問題…。どれをとっても現在の我々が真剣に考えて行かなければ為らない重要案件ばかりである。それらを上手く、面白くしたのがこの「半落ち」であろう。映画にもなったそうだが、そりゃぁ、面白いだろう。  全文読む 評価する

蛇にピアス 蛇にピアス
はけの道/アウトローの純愛
兎に角、十代の新進作家さんから珍しいスプリットタンやタトウ等の社会をかいま、見せて頂いた事に感謝したい。普通の一般社会を拗ね、或いは追い出された一種のアウトローの者たちの社会。自分の身体を傷つけ、飾り、一般人には虚勢を張って生きている人たち。その中で咲いた純粋な「愛」。私はその純粋さに触れ、幾度か胸が熱くなった。セックス描写もいやらしくなく、食事とるのと同じ様に淡々と描かれている。日本古来からの「刺青」の光景もデザインの選び、発案、そして施術ワクワクするものであった。恋をするにも、結婚するにも金、金かね…のいわゆる日の当たる現代の社会に本物の「愛」なんて、あるのだろうか? そしていのちを張って…  全文読む 評価する

蹴りたい背中 蹴りたい背中
はけの道/何故、蹴りたい背中、なんだろう
 「さびしさは鳴る。…」と、まあこんな風にこの物語は始る。人は皆孤独で淋しい。とりわけ現代人は、各自夫々の考え、想いで、暮らしているから、ちょっとやそっとの言葉や行動などで、相手の他人に、本当の自分を伝える、なんて土台無理なのかも、知れない。あれほどスター・オリチャンに夢中だった、にな川君。コンサートに行ってほんの近くで、本物の彼女に会って、以後「おれ、あの人を今までで一番遠くに感じた…」と言わしめている。オタクのにな川君、すっかり物の怪でも、去って行ったかのように。夢が現実化してしまうと、どうしてこんなに無残なんだろう。一方、主人公のハツ、彼一人の部屋へ入ってもオリちゃんのラジオに夢中で、異…  全文読む 評価する

インストール インストール
はけの道/60代の私が読むと…
この度の芥川賞『<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02355151&volno=0000" target="_blank">蹴りたい背中』で俄然人気が出てきた、処女作文芸賞の『インストール』。作者とは半世紀ほどの歳の開きがある。私には周囲に子供も孫も居ないから本当のところ、どんな考えで、どんな生活ぶりかはこのような若い作家の物を読むしかない。兎に角、若い子供たちは『キカイ』に強い。テレビ・ゲームなどと言った玩具にも慣れきっているせいだろう。私など、新しくPCを購入しても、自分でインストールするなんて、夢の夢である。それを一旦壊…  全文読む 評価する

戦後歴史の真実 戦後歴史の真実
はけの道/今やっと解った戦後歴史の真実
私は今年で68歳。終戦は国民尋常小学校2年生の夏、迎えた。従って戦時中教育は1年と2年生の1学期だけである。思い出としては、紀元節などの祝日など全生徒が講堂に集められ、演壇の上から校長先生が、徐に黒塗りの箱より巻物を広げ読上げられる。「チンオモウニワガコウソコウソ…ギョメイギョジ」。半世紀経った未だに覚えているのである。その日は特別、メリケン粉で作った紅白の団子のような物を頂いてきた記憶がある。最近、ある集まりで、戦時中の話が出た折に、ふと私はこの「教育勅語」を諳んじてみせた。すると「そんなの、覚えているなんて…哀しいねえ」と言う声が還って来た。本書では第五章、日本人のよき伝統と精神を破壊した…  全文読む 評価する

黒い雨 黒い雨
はけの道/日本人必読の書
私が、広島に原爆が落とされた…というのを耳にしたのは、国民学校2年生、空襲警報のサイレンが鳴り、隣組の子供たちが集まり挙って近くの空き地の防空壕に避難した時であった。誰か大人の人が「広島にエライ新型爆弾が投下され、一瞬目が眩む光りが空を覆ったそうな…さっき、ラジオで、そういっとった」。確かにこの耳にその言葉だけが残っている。あれから、もう半世紀以上。読もう、読もうと思っていた「黒い雨」をやっと、読み上げた。哀しい、実に悲惨だ。この小説は、最近、ようやっと出版された実録「重松日記」を下敷きにして、井伏鱒二が作品として纏め上げた物だそうだ。こちらの方も少し、目を通して見たが、実録だけにもっとその被…  全文読む 評価する

折り鶴は世界にはばたいた 折り鶴は世界にはばたいた
はけの道/今でこそ、国を挙げて反戦、反核運動を…
今まで、「反戦・反核」と言うと、ある特定のイデロギーを持つ、一政党の1枚看板であり、スローガンでもあった。所がそのイデロギーそのものが、世界的にあやしいものと皆が解りかけて来た現在、再びこのスローガンを取り上げ、国を挙げて全世界にもっと強くアピールして行こうではないか。何となれば、日本が不幸にして最初にして最大の被爆国だからである。この児童向きに書かれたドキュメントは、あの60年前にヒロシマに起きた「悪夢」のような悲惨な光景。その中の一人、佐々木禎子と言う原爆病で苦しみその病床で祈りを込めて亡くなる迄折った千羽鶴の小学生を取り上げている感動編である。又、さだこが亡くなった後、今度は名古屋の女子…  全文読む 評価する

サロメの乳母の話 サロメの乳母の話
はけの道/歴史家の描く人物像
タイトルに惹かれて、読んでみた。ワイルドが描くサロメ。又これはオペラにも為っているから、様々な音楽家のサロメ像。或いはこの表紙にもなっている画家ギュスターヴ・モローの絵画上のサロメ…。あの妖艶で一度惚れこんだら、殺してまでも手に入れようとする恐ろしい女。として普通我々はサロメを見てしまう。所が、恐らく多くの史料から描き出された塩野さんのサロメは我々のそんな先入観をふっ飛ばしてしまうに充分の説得性があった。何のサロメは、今でいう中学か高校生辺りの未だ幼い少女。頭の良くて両親思いの彼女。ローマから、折角捕らえた預言者、ヨカナーンの様子など視察に来た役人達を持て成す宴会の席で、囚人の死刑に躊躇してい…  全文読む 評価する

バスキア バスキア
はけの道/素晴らしい新しい芸術。しかし彼はもう居ない。
最初、この本の表紙を見て驚いた。何て美しいのだろう。まるで宝石のように輝いて、在った。そして頁を楽しみながら繰った。どの頁にも、自由奔放に描きながらも、美しく彼自身を主張していた。未だアメリカには、こんな斬新な画家が居るんだ!…と私自身、何だか希望のような物が、沸々と湧き上がるのである。と言うのは、最近ニューヨークじゃ、具象画、それも徹底した写実画がアメリカ絵画の主流を占めている…という本を見たばかりである。「こりゃあ、困ったもんだ。こんな後戻りするようじゃ、いかんなあ」と密かに思っていたら、こんなバスキアのような絵にぶつかった。これこそアメリカ、これこそニューヨーク…と私は思った。しかし、彼…  全文読む 評価する

ギュスターヴ・モロー ギュスターヴ・モロー
はけの道/19世紀末に生まれた退廃芸術として近代絵画史より外れた画家に見えがちだが…
モロー以前の絵画、例えばドラクロア、クールベー、などと言った画家よりチョッと違っていた。文学の精神性と絵画の造形性とを見事に調和せしめた、孤高の画家だと言えよう。ほぼ同時代、文学ではボードレール、マルメラ、ヴェルエール、ランボ…と凄い個性ある天才詩人達が、華を咲かせている。その中に在って、もくもくと絵画でものを言い切った、素晴らしい見事な画家である。その証拠はその後、彼の弟子達、或いは彼の絵に影響を与えた画家達を見れば判るだろう。ルオー、マチス、マルケ…といった草創たるメンバーである。著者である鹿島さんは随分このモローに惚れこんで、モローの生い立ちは無論、その人と成りを大変詳しく調べ上げておら…  全文読む 評価する

サロメ サロメ
はけの道/なぬ!今更「サロメ」
私は、始めてこれを読んだとき、すざましい衝撃が走った。ユダヤの王女、一少女が、恋する故とは言え預言者、ヨカナーンの生首を所望するとは…。何の、これは「新約聖書」のほんの二、三行に書かれた事実をワイルドがかくも華麗に、しかも残酷に仕上げた戯曲と知って益々興味を持つに至った。そのご、そのDVDをも観た。素晴らしいホンを書いてくれたなあと思う。考えてみれば、これはユダヤ教とキリスト教との実に長い間の「憎しみ合い」である。といえば、今、正に行われている中東戦争、湾岸戦争がソレである。これは私だけのうがった想いかも知れぬ。信教の違い聖地の土地争い…などが尾を引いて現在に繋がっているのでは有るまいか? そ…  全文読む 評価する

悪の華 悪の華
はけの道/これぞ!待ってた訳詩
私は学生の頃から、チョクチョクフランス語をかじっていた者だが、この「悪の華」も堀口大学や鈴木信太郎などと言った先生達の訳をテキストにしていたが、もう一つピンと来ません。余りにも日本語としての詩が巧すぎて…所がこの安藤訳には、すっかり私の心に入って来るようです。ボードレールの痛み、苦しみ、見たいな物がよーう解って来るんですよね。いや、私の方がそれだけ歳を取った、とも言えますがね。そうして改めて、先の両先生のものを拝読しますと、これまた、三人三様、夫々が素晴らしいのですよね、でもやっぱり私は安藤元雄訳かな。近年、益々この鬼才にして天才詩人ボードレールが見直されて来たのでしょうか、偶々よく耳にします…  全文読む 評価する

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