bk1 オンライン書店ビーケーワン

送料無料キャンペーン10,000円以上(税抜)、30,000円以上(税抜)、50,000円以上(税抜)購入でもれなくポイント進呈!寄付コースもあります

> トップ > 書評一覧

1 - 30 / 42 件
新世界より 新世界より
kou/この手記は、千年後の同胞にあてた長い手紙である
(あらすじ)科学文明崩壊の千年後、呪力と呼ばれる超能力を手にした人類は、牧歌的な暮らしを謳歌しているかのように見えた。しかし夏季キャンプで偶然にも、摘発から逃れるために進化した自走式図書館ミノシロモドキを捕獲した子どもたちは、そのミノシロモドキから、自分たちからは隠されていた人類の血塗られた歴史と、現在も自分たちを取り巻く恐怖について知ってしまう。悪鬼や業魔についての伝説、誰にも意識されぬまま消えていく子どもたち、人間たちに使役される知的生物バケネズミ...何も知らずに育った子どもたちを、悪夢が襲う! 電力の使用は著しく制限され、呪力が全てにおいてものをいうようになった千年後の世界です。「八丁…  全文読む 評価する

凍りのくじら 凍りのくじら
kou/ドラえもんの道具が、私たちを照らすとき――
(あらすじ)「少し・不在」な女子高生・理帆子のお話。どこにでも溶け込める、でもいつでもどこか覚めている彼女は、5年前に失踪した父親の影響から、ドラえもんに絡めて「少し・ナントカ」で人の個性を見る習慣を持っている。「ドラえもん」が大好きで、著名な写真家でもあり、自分の余命が幾ばくもないと知って失踪した、大好きだった父親。その数年後に発病して入院中の「少し・不幸」な母親。家でたった一人で生活している理帆子は、「少し・フラット」な先輩・別所から写真のモデルを頼まれてから、少しずつ自分の内面を語り、覗き込んでいく。けれど同時に、「少し・腐敗」だった元彼・若尾はしつこく理帆子につきまとい、その腐敗の度も…  全文読む 評価する

スロウハイツの神様 スロウハイツの神様
kou/苦しくてやさしい、現代のおとぎ話
(あらすじ)新進気鋭の脚本家・赤羽環は、譲りうけた一軒家を友人たちに格安で貸し、共同生活を始める。ある事件のために筆を折り、その後再起を果たした人気作家チヨダ・コーキに、彼のマネージメントを一手に引き受ける編集者黒木、漫画家を目指す狩野、映画監督になりたい正義、正義の彼女で画家の卵である森永すみれ、環の親友である円屋。まるでトキワ荘のようだと笑いをかわして始まるスロウハイツでの日々の辿りつく先は――? 若いクリエーターたち(またはその卵)が共に暮らすスロウハイツでの日々を、それぞれの視点を借りながら丁寧に追っていくお話。『凍りのくじら』でも思ったけれど、この著者は本が大好きなんだろうなあ。本好…  全文読む 評価する

プラチナ・ビーズ プラチナ・ビーズ
kou/北朝鮮の権力中枢での謎の動き。 その鍵を握る言葉"プラチナ・ビーズ"とは?
米国防総省直轄情報機関の日本における出先機関<会社>に勤める情報分析官・葉山は、調査中、北朝鮮の権力中枢にある動きがあることに気づく。同じ頃、基地から姿を消した兵士が惨殺死体となって発見される。失脚していた金達玄の復権と、その影に見え隠れする外国人らしき男の存在、そして謎の言葉“プラチナ・ビーズ”。葉山は謎の中心にたどり着くことができるのか―― ? =============== 面白かったです。こういう謀略小説の類ってあまり読んだことがなかったし、文庫にあるまじき厚さにも少々たじろいでいたのですが、読み進むうちに止められなくなりました。葉山自身の過去や、葉山の上司・エディ、米軍の内部調査員・…  全文読む 評価する

ミヤマ物語 ミヤマ物語
kou/――ウンヌへ行け
ミドさまの結界のおかげで、外界のマノモノ-ヒト-に脅かされずに生活しているウンヌの村で、絶対的な階層の区別に従って生きる暮らしに淡い疑問を抱きながら母と生活していた少年・ハギと、その外界である現代日本でいじめられて不登校になった少年・遠流(とおる)の物語。 あさのあつこさんによる、少年の葛藤と成長の物語。『NO.6』や『ヴィヴァーチェ』の同じ系列と言えるかと思いますが、今回特筆すべき点は、主人公が二人いるということ。その一人、ウンヌの村に住む少年ハギは、これまでの物語の主人公と同じく、絶対的に定められた世の中の仕組みや掟を諾々と受け入れることをよしとせず、自分の運命を自分で決めようとあがく少年…  全文読む 評価する

獣の奏者 獣の奏者
kou/王獣は「けっして馴らしてはいけない獣」
神であり穢れない存在である真王と、自らを穢れにさらしながら真王を武力で守る大公。この2者と、それぞれの領との関係がもたらす歪みが大きくなっていた時代。大公の武器である戦闘用の獣・闘蛇を育てる闘蛇衆の村で、ある異変が起きる。村で飼育していた突撃用の闘蛇<牙>が一匹残らず、死に絶えてしまったのだ。その責任を追及されて処刑される母を助けようとした少女・エリンは、最期に母が見せた不思議な技で操られた闘蛇に乗せられて、村を脱出する。真王領に流れ着いたエリンは、蜂飼いのジョウンに助けられてそのまま暮らすうちに、野生の王獣に出会う。真王の王権を象徴する聖なる獣・王獣。そして蜂たちが見せる生命の神秘に魅せられ…  全文読む 評価する

黄金の王 白銀の王 黄金の王 白銀の王
kou/この血に恥じぬよう生きること
何代にもわたって玉座を奪い奪われ、そのなかで互いに憎悪を育んできた鳳シュウ(ほうしゅう)と旺廈(おうか)の一族。けれどそうして国力を衰退させている間に、海の向こうには巨大な統一国家が成立しつつあった。そのことに危惧を抱いた、現在玉座にある鳳穐の統領・ヒヅチと、追われる身にある旺廈の統領・薫衣(くのえ)は、自らが治める一族と翠という国を守り導き育むため、「互いの一族を滅ぼせ、皆殺しにしろ」という父祖の教えに背き、この争いを終わらせるという苦渋の選択を取る。敵の一族に囚われの身となった王と、混乱する国を統べる王。ふたりの選んだ道は、想像以上に困難なものだった...! 百数十年以上にわたって互いに争…  全文読む 評価する

時砂の王 時砂の王
kou/切なくも壮大な時間SF
謎の増殖型戦闘機械によって滅びに瀕していた26世紀の人類は、最後の希望を託して、人型の人工知的生命体―メッセンジャーたちを過去に向けて送り出した。自分たちの属する世界の人類はいずれ滅びる。ならばせめて改変された過去からつながる時間軸(つまりパラレルワールド)では、人類が生き延びられるように。そして数多の戦いを経てきたメッセンジャー・オーヴィルは、西暦248年の邪馬台国…人類防衛の最終ラインに降り立ち、時の巫王・卑弥呼とともに戦うが・・・ ずっと気になっていた本をようやく読んでみました。面白かった! 人類存続のために生み出され、戻れない旅へ送り出されるメッセンジャーたちは、それぞれの戦いの理由を…  全文読む 評価する

愛人〈AI−REN〉 愛人〈AI−REN〉
kou/生きること、死ぬこと、愛すること
(あらすじ)終末期の患者の精神的な救済のために存在する人造遺伝子人間、通称「愛人(アイレン)」。赤ん坊の頃の宇宙コロニーでの事故がもとで余命幾ばくもない少年・イクルは、意を決して「愛人」の申請をする。そしてイクルのもとにやってきた少女・あいとイクルは、丘の上の家で人生最後の日々を送ることになる。 タイトルと、展開によってはいくらでもやらしくなれそうな設定に敬遠していたのですが、評判がいいので読んでみました。そうしたらば、最初の懸念は杞憂に過ぎず、どこまでも純粋で、かつ哀しく力強い物語でした。 物語は、既に種としての生命力を失いつつあるかに思える人間たちが生きる世界が舞台。生殖能力は失われ、めざ…  全文読む 評価する

ヴィヴァーチェ ヴィヴァーチェ
kou/近未来、少年の成長物語
角川が新たに創刊した「銀のさじ」シリーズの第一弾として刊行された、あさのあつこさんの新作。オビには「ファンタジー」と銘打たれていますが、どっちかというと近未来SFのかたちをとった少年の成長物語。雰囲気としては『NO.6』にとっても近い。 宇宙貨物ステーションが建設されてから、あく色の霧に閉じ込められ、それまでの貧しいながらも幸せだった生活から、未来に対する希望のない最下層の生活に一転してしまった地域に育った少年ヤン。ステーションで働いていたヤンの父親は、ある日突然死します。それは、やはり同じ仕事をしていた他の人間二人も同様なのですが、その原因は結局明かされないまま。そしてその二年後には、まだ幼…  全文読む 評価する

鎖衣カドルト 鎖衣カドルト
kou/人間らしい迷いの行きつく先は・・・
「鎖」でこの世の倫理と法、道徳や罪悪、それらの連鎖を現し、そうして他者とのつながりを感じることで民心をまとめている鎖の国。そしてその鎖を身にまとうことでそれらを体現する鎖衣のひとりカドルトのとても人間らしい弱さと驕りと葛藤や、彼を取り巻く人たちの想いを描くお話。最終話(?)「水の花」では、鎖の国とは全く異なる信仰をもつ水の国への侵攻や、そこから生じた水の国からの難民の流入、そしてその水の国の神巫との出会いと対話が語られます。それがまたすてきです。自らを戒める鎖の概念のもと、孤独にあえぎながらも他者と繋がり合うことで生きていく人々と、大河の神のもと、どんなに苦しみながらも決して孤独にはならない人…  全文読む 評価する

架カル空ノ音 架カル空ノ音
kou/明かされる「破滅の日」の物語
古代鳥人族の末裔と、辺境に隠れ住む軍医・ジャックの交流から始まった物語、第2巻です。今回は、100年前に一族が体験した「破滅の日」の真相が語られます。火山のふもとに、いまだ生息していた竜たちと共に穏やかに暮らしていた鳥人族。しかし幼い占い師・リヴァーは繰り返し不吉な夢を見、聖地とされる火山には今までは足を踏み入れてこなかった人間たちの姿が目撃されるようになる。一族の占い師・ツー・スピリッツは、一族の運命を見定めようと長老とともに火の山に登るが…  もーっ、圧巻でした。1巻を読んでいる読者には、この100年前の物語がどんな結末を迎えるかは容易に想像がつくわけで、それでも、いやだからこそなのか、ぐ…  全文読む 評価する

NO.6 NO.6
kou/未来都市<NO.6>を舞台に語られる、世界の絶望と希望
2013年。何もかもが完璧に管理された清潔で平和で穏やかな未来都市<NO.6>でエリートになるべき人間として養育されていた少年・紫苑は、ある日逃亡犯として追われる少年・ネズミを助ける。そのことでエリートコースから脱落して一般市民としての生活になじんだのも束の間、数年後、変死体を発見したことから今度は犯罪者として追われることに。ネズミに助けられて<NO.6>を脱出した紫苑が目にした世界の姿は―― 2巻まで読み終えました。理想郷として整然と管理された未来都市の欺瞞と、それを知る少年たちの成長と友情の物語になりそうな予感。もとは子ども向けのお話だけあって、文章も平易で読みやすいです。『バッテリー』…  全文読む 評価する

チェーザレ チェーザレ
kou/私の母は娼婦―― そして父は怪物だ
惣領冬実さんの描くチェーザレ・ボルジアと聞いて、これは読まなきゃ!と思っていました。チェーザレ・ボルジアと言えば、ルネッサンス期に小国に分裂していたイタリア半島を統一しようとし、志半ばにして斃れた青年。婚姻を許されない法王の息子、自身の野心のため妹ルクレツィアに度々の政略結婚を強いた冷徹さ、反面そのルクレツィアと近親相姦関係にあったという噂や、彼に影のようにつき従ったという暗殺者ドン・ミケロットの存在、政敵を次々に暗殺したというボルジア家の毒薬カンタレラ、レオナルド・ダ・ヴィンチとの親交、反抗を許さない冷酷さと、『君主論』の著者マキャベリに「かつてある人物の中に、神がイタリアの贖罪を命じた一筋…  全文読む 評価する

イムリ イムリ
kou/壮大なSF物語
4千年前、長く激しい戦争の末、カーマの民は星を凍結させた。凍った星の名はルーン。カーマの民は隣星マージに移り住み、そこで「賢者」を頂点とする厳格な階級社会を形成する。長い歴史の影で、過去の戦争の記憶も意味も風化し、一部の特権階級のみが伝えられた事実を知る時代・・・支配層に属する呪師の息子である少年ドゥルクは、並みいる呪師候補生を押しのけて、ルーンへの研修旅行に参加することになる。ようやく氷の解け始め、カーマの民は故郷であるルーンへの帰還を始めていた。過去を忘れた原住民イムリの住むルーン。多くの謎と、隠された歴史の眠るルーンへと。 ものすごく壮大かつ重厚なSF作品です。ファンタジー作品とオビに…  全文読む 評価する

裏庭 裏庭
kou/“傷”を抱えているすべての人たちへの物語
(あらすじ)丘のふもとにある無人の古い洋館バーンズ屋敷の庭は、町の子ども達にとって絶好の遊び場だった。そこで弟を失って以来屋敷に足を向けなくなっていた少女・照美は一番の友達である綾子のおじいちゃんから、その屋敷には昔レイチェルとレベッカという双子の姉妹が住んでいて、屋敷にある大鏡の向こうには“裏庭”と呼ばれる不思議な世界が広がっていたこと、レベッカはそこの庭師だったことなどを聞かされる。ある日そのおじいちゃんが倒れたと聞かされて何年かぶりにバーンズ屋敷を訪れた照美は鏡の前に立ち、裏庭への扉を開ける。そこで照美は、この世界はいま崩壊にさらされていて、解体され3つの藩に持ち去られた一つ目の・の化石…  全文読む 評価する

金原瑞人〈監修〉による12歳からの読書案内 金原瑞人〈監修〉による12歳からの読書案内
kou/子どもだけに読ませておくのはもったいない
前々から気になっていたこの本。ついに買いました。そして読みました。すばらしいです。「中高生に読んでほしい12歳からの読書案内」となっていますが、これ、大人でも充分満足できますよ。まず其々の章で設定されているテーマは、「希望がわいてくる本」「勇気があふれてくる本」「情感が豊かになる本」「コミュニケーションの大切さに気づく本」「冒険の楽しさを味わう本」・・・・・・etc、etc。それらが更に小さなテーマに分けられ、エッセイから入門書、児童文学に現代小説、絵本にライトノベル、歌集に詩集など、取り上げられている本も実に様々です。 紹介の仕方もうまいです。見開きで1冊の本を紹介しているのですが、まず右側…  全文読む 評価する

Banana fish Banana fish
kou/いつか日本に行こう——
(あらすじ)ニューヨーク、ダウンタウンのストリートキッズを取り仕切る少年・アッシュは、ある日マフィアに追われて死にかけた男に出会う。彼が言い遺した言葉は「バナナ・フィッシュ」 。サリンジャーの小説で“死を招く魚”を意味する言葉であり、ベトナム戦争から廃人となって戻ってきた兄・グリフィンが時おり呟く言葉でもあった。そんな折、ストリートキッズの取材で知り合った日本人の少年・英二とアッシュは強い友情を育むようになるが、バナナフィッシュを巡る謎は、更なる大きな陰謀と闘争にふたりを巻き込んでいく…! このバナナフィッシュを巡って繰り広げられるマフィアや国家までも巻き込んだハードアクションものであり、ア…  全文読む 評価する

はみだしっ子(白泉社文庫) はみだしっ子(白泉社文庫)
kou/私たちはどこへ行くのか?
(あらすじ)母には捨てられ、唯一の理解者であった叔母も亡くして父親のもとを飛び出したグレアム、女優という地位に夢中になり子どもを顧みなくなった母親を捨てたアンジー、母親の死にショックを受け話すことができなくなったため、地下に閉じ込められてしまったサーニン、父親に殺されかけたマックス。居場所を求めて家出した僕たちは、港を探してさまよっている船のよう—— 。いつの間にか寄り添い、旅をするようになった少年たちの孤独な魂の行方は? 物語の前半は、4人の居場所探しの旅です。町から町へさすらいながら、世の中の汚さや、逆に人のこころのあたたかさに触れてゆく。けれど後半、彼らを受け止めてくれる庇護者を得た瞬…  全文読む 評価する

天使と悪魔 天使と悪魔
kou/新教皇選出の日、世界が目にするのは地獄か?奇跡か?
『ダ・ヴィンチ・コード』のラングドン・シリーズ第一作目です(『ダ・ヴィンチ・コード』はシリーズ二作目)。途中で職場に忘れてきたりもして、なかなか進まなかったのですが、ようやく読み終えました。 ストーリー展開の大筋は、今回も『ダ・ヴィンチ・コード』と同じです。宗教図象解釈を専門にしているハーバード大学教授のラングドンが、とんでもない事件に巻き込まれて、その専門性を活かして事件解決に尽力するというもの。今回の事件は、15日前の教皇逝去を受け、新教皇を選出するために全枢機卿がバチカンに集まるその日に起こります。反バチカンの秘密結社、とうに消滅したとされている組織イルミナティが復活し、バチカンにその手…  全文読む 評価する

ゆきのはなふる ゆきのはなふる
kou/人形のふしぎ
お山のお世話をする山の主さまたちや、お天気をつかさどるものたち(風師や雪師など)たちのお話を集めた連作短編集。 作者さんらしいやわらかいお話たちでした。この人のお話を読むと、やさしいというのは、かなしいや、せつないとイコールなのかもしれない、なんて思うことがあります。もちろん単にやさしくこころ温まるお話たちもあるのですが、ときどき、やさしくあたたかいからこそ、かなしみが底の方からコポコポと湧き出てくるように感じるお話もあるのです。今回の表題作にして描き下ろしである中篇『ゆきのはなふる』は、そんなお話でした。一緒に収録されている、他のお山の主さまたちの恋物語なども、素敵なお話ですが、今回はや…  全文読む 評価する

エンド・ゲーム エンド・ゲーム
kou/裏返されたら、どうなる?
拝島瑛子の夫で時子の父親である男が裏返されて消えてから10数年がたった頃、瑛子が意識不明の状態となる。母もついに裏返されてしまったのか?人の中に紛れ込み、自在に姿を変えて突然現れる「あれ」。即座に裏返さなければ、こちらが裏返される。そんな正体不明の存在と戦い続けてきた拝島家の最後の一人となった時子は、父親が残したメモにある電話番号に連絡を取る。そして時子の前に現れたのは、「洗濯屋」と称する青年・火浦だった。 『光の帝国−常野物語』に収録されている『オセロ・ゲーム』の続編というか、本編にして完結編です。「常野物語」は、この『エンド・ゲーム』に加えて『光の帝国』『蒲公英草子』の3作。「常野」と…  全文読む 評価する

真実の帰還 真実の帰還
kou/世にも不幸な物語にして、秀逸なファンタジー
前作『帝王の陰謀』で、王位を狙うリーガルに捕らえられ苛烈な拷問の末、ブリッチとシェイドの協力でなんとか命を取り戻したフィッツ。けれど巷で忌避される<気>を使っての脱出だったため、フィッツ=シヴァルリとしての生は永久に失われた。誓約を捧げ仕えてきたシュルード王は既に亡く、継ぎの王ヴェリティは六公国の救い手・旧きものの探索に赴いたまま行方不明。フィッツに残されたのは限りない懊悩と拷問によって深く植えつけられた強い恐怖、そして僭王リーガルへの憎悪のみだった。フィッツは<気>の絆で結ばれた狼・ナイトアイズだけをともに、リーガルへの復讐を果たそうと内陸を目指すが… <ファーシーアの一族>完結編。三月…  全文読む 評価する

夢の果て 夢の果て
kou/葦のようにしなやかな生き方
人々が放射能から逃れて地下で暮らす未来。時折現われる超能力者は“混乱させるもの”を意味する「P」という名で呼ばれ、忌避され迫害されていた。息子のスロウがそのPであることに気付いた母・ステラは悩み迷いあぐねた果てに、スロウと共に死ぬことを決意するが… 己の持って生まれた能力ゆえに母親から殺されかけたスロウ。そんな彼の少年〜青年時代を描いた作品です。結局ステラによる無理心中は失敗しスロウのみが九死に一生を得ますが、弟のサモスは行方不明。たった一人になってしまった彼は、ステラの親友・ヤンに引き取られます。 思い切りはまってしまいました。1巻で物語の急激な展開に飲み込まれ、2巻ではやや落ち着いて一息つ…  全文読む 評価する

MONSTER(ビッグコミックス) MONSTER(ビッグコミックス)
kou/人間は怪物になりえるのか?
人間の命は平等だ——1986年。ドイツの病院で天才脳外科医と評価の高いDr.テンマは、ある事件をきっかけにそう信じられるようになった。そして頭部に銃撃を受けた少年・ヨハンの命を、遅れて運び込まれてきた市長より優先して救うが、その少年は、手術後すぐに双子の妹・アンナを連れて姿をくらましてしまう。10年後、東西統一後のドイツでは奇妙な連続殺人事件が起きていた。その一連の事件を引き起こしているのがヨハンで、自分がモンスターを甦らせてしまったのだと知ったテンマは彼を追うが…? これの感想は、なんだかとても難しいので飛ばしてしまおうかとも思ったのですが、紹介せずに済ませるのは勿体なさすぎる作品なので、…  全文読む 評価する

騎士の息子 騎士の息子
kou/王子の私生児として生まれ、王家の暗殺者として育てられた少年の運命は…
<技>と呼ばれる力を持つ遠視者(ファーシーア)一族が治める六公国。ある日、その都市のひとつムーンズアイの城門を叩いた老人は、継ぎの王シヴァルリ(騎士の意)の私生児である少年を一人置いていった。少年はフィッツ(庶子)と名づけられ、陰謀渦巻く宮廷で育てられる。折りしも赤い船団が沿岸地域に襲来し、六公国全体が脅威にさらされ、暗い時代が幕を開けようとしていた時代。王家の血を引きながら正式な王子ではなく、それ故に変化を呼ぶ者としての生を宿命付けられた少年の運命は… <ファーシーアの一族>シリーズ第一弾です。物語の舞台となる六公国を支配するファーシーア一族は、<技>と呼ばれる一種のテレパシーのような能力…  全文読む 評価する

封印再度 封印再度
kou/香山家に伝わる家宝「天地の瓢」と「無我の箱」の謎とは——
香山家には二つの家宝が伝わっている。 その内のひとつ「天地の瓢(こひょう)」といういわくありげな名の壷の中には、鍵が入っているが口が小さくて取り出せない。仏画師・香山風采は息子・林水に、もうひとつの家宝「無我の箱」を開けるには、壷を割らずに鍵を取り出さなければならないと言い残し、謎の死を遂げた。そして50年経った今でも、その謎は解かれていないという。萌絵はなんとかこの難解な謎を解こうとするが、そうこうする内に、ある雪の日、香山林水が父・風采とよく似た状況で、死体となって発見される。川原で発見された林水、内側から施錠されていた林水の仕事場である蔵、蔵に残っていたおびただしい血痕、血糊のついた「天…  全文読む 評価する

スカイ・クロラ スカイ・クロラ
kou/戦争を知らない私たちは
二回の大戦のあとも世界から戦争は消えない。 戦闘機パイロット・カンナミは前線の基地に新たに配属される。そこでチームを組まされたトキノ、上司である女性・クサナギ、整備士のササクラ…僕らは空を飛び、敵を撃墜する。 そこに理由はない。音もなく、望みもなく、光もなく、目的もなく、僕たちはただ生きて、戦っている。 一面に広がる、吸い込まれそうに深い青い空と雲。ハードカバー版はそんな美しい装丁ですが、文庫版は青一色で仕上げられています。 舞台はおそらく現代、もしくはほんのちょっと先の近未来。ただしこの世界では2回の大戦後も世界中が戦争で満たされており、日本も例外ではありません。ここでは戦争は国家がする…  全文読む 評価する

光をはこぶ娘 光をはこぶ娘
kou/物語はさらに広い世界へ…
『緑ノ道ヲタドルガヨイ』父親とふたり暮らしの少女ダーナは、父の故郷であるカナダに引っ越すことになった。“行きたくない、アイルランドを離れてしまったら、7年前に消えた母親は自分たちを見つけることができなくなる”焦るダーナの前に現われた妖精たち。ウィックロー州を統べる妖精王<森のルーフ>へのことづてを頼まれた彼女は、見事その使命を果たせば母親を取り戻すことができるという希望を胸に、時に妖精たちに助けられ、時に敵対されながらも、ひとりウィックローの山々を旅するが…。 アイルランドを舞台にしたファンタジー作品を送り出しているメリングの最新作です。前作『夏の王』からつながっていて共通する登場人物もいま…  全文読む 評価する

風と暁の娘 風と暁の娘
kou/ゲーム『パンツァー・ドラグーンオルタ』のノベライズ
<厄災の魔女>と呼ばれ、村はずれの塔に幽閉されて育った少女・オルタ。ある日、彼女を狙って帝国軍のドラゴンメア部隊が村を襲った。村は焼き払われ、オルタも帝国軍の手に落ちようという時、天空からドラゴンが舞い降りた!オルタを付け狙う帝国が所持する<生命炉>とオルタの関係、「世界を救うために、お前が必要だ」 と言う亜人・アバド、シーカーであった老人によって語られる<旧世紀>の遺物・生命環境制御システム<塔>の破壊と、そこに関わった人間達の物語…オルタに安息の日は訪れるのか? ゲーム『パンツァー・ドラグーン オルタ』のノベライズ。ゲームを知らなくても大丈夫です。どんなゲームかということすら知らない私も…  全文読む 評価する

page: 1  |  2  |  次へ→