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ほうかご探偵隊 ほうかご探偵隊
山野翔/血の流れないミステリー
血が流れないミステリー。 誰も死なないし、問題になるのは奇妙な不要物の連続消失事件だ。 学校で飼育していたニワトリ、絵の上手い生徒が描いた風景画、募金用の手作りの張りぼての招き猫、縦笛の真ん中だけ。 さてさてこれらのなくなった、消えた物には何か共通項があるのか?クラスの誰かがやったのか? そのうちに明らかになる学校近くで起こった宝石店の強盗事件。この犯人の仕業?そんなことはないんじゃない・・・。え、内部に共犯者がいるって!? 二転三転する結末。小学校5年生の仲良し4人組が大活躍! わずか4日間の間の知的冒険譚。 結構、面白かったです。小学生が読んだら、もっと感動するんだろうなあ。真に子どもを意…  全文読む 評価する

間宮兄弟 間宮兄弟
山野翔/映画になりましたね。
江國香織の『間宮兄弟』を読んだ。 面白く、微笑ましくて、そして哀しい恋愛小説だった。 「そもそも範疇外、ありえない」男たちを巡るお話し。 恋愛らしい恋愛は彼等には起こらない。彼等を中心に様々な他人の恋愛沙汰は数多く発生するのだが…。 彼等に起こるのは恋愛とも呼べない一方通行の片想いばかり。切ない。しかし、何か考えようによっては、俗世間を超越しているが如き彼等の生き様は少々羨ましくも思える。 「いい人」だが「恋愛関係には絶対にならない」男二人。本当に「いい人」たちであることが、小説を読んでいると、ひしひしと伝わって来る。 「カレーパーティー」に「花火大会」、それぞれに足を運んでくれる女性たち。 …  全文読む 評価する

容疑者Xの献身 容疑者Xの献身
山野翔/至高の愛に疑問あり。
立派な作品だと思う。 トリックは完璧。意表を突かれた。さすがは東野!どんでん返しの推理には頭が下がる。 しかし、その動機の「愛」については、犯人像(容疑者像)と結びつかない。犯人が自己犠牲の上で守ろうとした彼女。その彼女との出会いの場面の描写が弱いからだ。そこまで彼女に入れ込む犯人の気持ちが残念ながら充分に伝わってこない。彼女と彼女の娘、二人との些細な出会いだけで即座に犯人は自殺を思いとどまり、生きる意欲が湧く。本当にそんなことってありか??? そして動機の「愛」は「恋愛感情」ではなく、「もっと深い愛」の筈なのだが、トリックを成立させる上で犯人の人間像と矛盾するように思える。 頭髪の薄さを気に…  全文読む 評価する

びっくり館の殺人 びっくり館の殺人
山野翔/正当な「館シリーズ」の第八作目
作者綾辻行人が自ら書いたこの本の「あとがき」によると、この本は「『少年少女向け』の皮をかぶりつつも、(中略)シリーズの正当な第八作」なのだそうだ。ファンの方には今更だろうが、綾辻を知らない人のために説明しておくとここでいう「シリーズ」とは、「館シリーズ」のこと。「館シリーズ」とは、彼のデビュー作『十角館の殺人』から始まる不可思議な建築家中村青司の手になる館で起こる殺人事件を題材にしたミステリの連作である。 この『びっくり館』は講談社の「ミステリーランド」(かって子どもだったあなたと少年少女のための)への書き下ろしなので単独で読んでも面白く出来ているが、本来のシリーズは第一作から続けて読んだ方が…  全文読む 評価する

博士の愛した数式 博士の愛した数式
山野翔/完全数、28
来春、映画化されるそうで。 文庫化も近頃されたそうで。 是非一読をお勧めします。名作です。 私が読んだのは単行本版ですが・・・。 交通事故の後遺症での80分間しか記憶の保たない脳になってしまった数学博士。そこに現れるのは、10人目の家政婦とその息子。博士はその息子に√(ルート)という呼び名を与える。何でも優しく包み込んでしまう√。 それから年老いた博士と若い家政婦とその小さな息子の不思議に暖かいそして壊れやすい微妙なバランスの日々が綴られて行く。数字は美しい。複雑怪奇な人間のあり方よりも、よほど神に近い。というか、博士は「神が与えたもの・神の手帳にだけ書いてあるもの」という。ただの数字が背負う…  全文読む 評価する

ダ・ヴィンチ・コード ダ・ヴィンチ・コード
山野翔/バチカンの枢機卿の批判記事を新聞で見かけて、読む気になりました。
第一声は「それなりに面白かった。」です。 飛び抜けた傑作とは言いませんが、良くできた佳作でした。 下巻の帯を見ると「トム・ハンクス主演にて2006年映画公開決定!」の文字が躍っていました。主人公探偵(実はハーヴァード大学教授 宗教象徴学専門)を彼が演じるのでしょうが、ちょっとイメージが違うような…。まあ、それより絵的には静かな(大クライマックス無し)で話が終了するので、監督は(脚本家は)一ひねり二ひねり、終わり方を工夫させねばならないでしょうね。 さて、内容ですが暗号解きがメーンで、しかもその暗号がレオナルドダヴィンチの絵画にまつわるもの。なかなかに興味を引かれます。『最後の晩餐』なんて下巻に…  全文読む 評価する

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