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バルサの食卓
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KAZU/上橋ファンタジー発想の裏話
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オーストラリア関係書籍の蒐集の関係で、上橋菜穂子さんのアボリジニー関係の書籍は所持しており、拝読もしていた。しかし、最近まで上橋さんが超有名ファンタジー作家であることをしらず、しかもその著作を読んだことがなかった。現在、獣の奏者と精霊の守り人を読んで、まるでアリスの活劇版を観ているようで、それでいてアジアの独特の雰囲気もあり、オーストラリア関係とは関係なくのめり込んでいった。主人公達のとる行動やその裏にある思考は、自然科学を観る目そのもので、非常に楽しい。本著は、それぞれの物語で登場する料理を、南極料理人の西村さん率いるチーム北海道の方々が再現するといった企画である。上橋さんの各料理に関するコ…
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三四郎
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KAZU/寺田寅彦の役割
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最近、最新鋭のシンクロトロン放射光施設でX線回折実験をやっている。そもそもX線回折の始まりはどうなっていたのだろう?という興味から、昔の論文を読んでみた。1913年のネイチャー4月号に寺田寅彦のX線回折に関する論文がある。残念なことに、1913年のネイチャー1月号には、オーストラリア出身のブラッグ博士のX線回折の論文が掲載されており、しかも論文のタイトルは一字一句寺田寅彦のものと同じである。当時の地理的状況からして(ブラッグ博士は英国キャベンディッシュ、一方の寺田寅彦は、極東の日本である)惜しくもノーベル賞はブラッグ博士の手に渡ってしまった。3ヶ月の差である。この小説で主人公の三四郎に大きな影…
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高学歴ワーキングプア
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KAZU/流動性と市場価値
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ここオーストラリアでもそうだが、多くの先進国では(あるいは資本主義の西洋の国々では?)、「流動性」と「市場価値」が重要であるようだ。住宅も、中古市場が8割以上、新築はあまりない。労働者もほとんどが転職で、新卒採用という概念さえあまり聞かない。日本では中古住宅の市場価値が不当に低く、また新卒者以外の労働者の「市場価値」も不当に低い。そういうふうに海外に住んでいると感じるのである。その点を改善してよりよい日本にしていこう!ということであれば、著者の文科省批判もある程度なっとくできるのであるが・・・私には、これも日本独特の甘えというか、温さ(ぬるさ)を感じてしまうのである。高学歴ワーキングプアとは、…
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光の国のグランプリ
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KAZU/過酷なレースに参加して研究成果を実証!
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パナソニック・ワールドソーラーチャレンジ、2007年大会のグリーンフリートテクノロジークラスに参加し、完走を遂げた。僕が参加した車は、ソーラーカーではなく、デモンストレーション・プロットタイプのリチュームイオンバッテリー車(ウルトラコミュータ号)で、NZのワイカト大学と豪のハイブリットオート社の合作である。この車の目玉は、僕が研究している鉛フリーはんだ(鉛を含まないハンダ)、日本スペリア社のSN100Cを電気系統の接合部に使用したことである。バッテリーカーであるから、接合部には大電流が流れ、しかもレースはダーウィンからアデレードまでの3000Km、かつて探検家たちが命を落とした過酷な環境である…
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論文捏造
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KAZU/科学の進歩に寄与するものは・・・
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今年の年始、2007年1月4日のネイチャーの表紙は、タイタンの湖の発見の写真が大々的に飾られ、科学雑誌最高峰のネイチャーらしき年の始まりであった。実は、同じ号に私の上司と博士課程の学生の二人の名前で論文が載った。金属の凝固学では実に1960年代以来のネイチャー論文掲載で、我ら学部は年明けそうそうもうお祭り騒ぎである。残念ながらこの論文には私の名前は載っていない。もちろん同じ研究グループであるから、実験の手伝いなどは行っているが・・・研究は、よく言われることであるが、研究者への性善説、そして無報酬の査読システムに支えられているし、論文が掲載されたからといって、その内容が自然科学的に確定した真実で…
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阿比留のブログ
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KAZU/僕の思想の原点
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なっ、中川昭一(自民党政務調査会長)氏が目の前にいる。ななんと、僕の20cm隣に下村博文副官房長官)氏が・・・2007年3月28日(水)、豪から一時帰国中の僕は一体、今日本で何をしているのだろう?話は、20年以上前に遡る。本著、阿比留のブログの著者、阿比留瑠比氏は高校時代の所属していた新聞部の一年先輩であり、高校時代の二年間、僕は先輩に文章のイロハを教わった。いや、思い出した。阿比留先輩の当時からのあまりの凄さに、僕自身は文系進学を諦め、原子力工学という理系最右翼(?)の道に進んだのであった。それから20年余、阿比留先輩が産経新聞で活躍していたことは、小林よしのり氏の漫画の中での登場や、産経新…
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人工社会
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KAZU/テーマパークとパーマカルチャー
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僕はテーマパークが大嫌いである。そんな僕はこの書評を書いている現在、テーマパークの大御所とも言えるフロリダ州のオーランド・ディズニーワールドに滞在している。ここに滞在中、地球の気候の変調のせいか、ここフロリダやアラバマでも竜巻が起こり、北米は雪ふぶきである。地球はおかしくなっているのか、それとも単に気象の変動の誤差範囲内であるのか・・・さて、オーストラリアからロス経由でフロリダに来る機内で、この本を読んだ。前回の著作「オーストラリア楽農パラダイス」から更にパーマカルチャーに関してタナカ氏の見識、体験度が深まり、その分、氏の悩みも随分増しているように感じる。僕の居るクイーンズランド州のパーマカル…
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成功者の告白
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KAZU/宝くじが当たったあとのこと・・・
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今年の正月は、豪への移住後8年目にして初めて日本で過した。久しぶりに見た紅白歌合戦は、最近のマイブーム(?)である今井美樹やさだまさしの昔の曲以外はさしたる感動はなかったが・・・それにしても、家族愛が昨今のテーマであるらしいことは歌合戦の選曲や顔ぶれから感じられた。***さて、本書である。出国審査の後の関空の書店(消費税なし)で購入し機内で読んだが、まさに今回の帰国の締めくくりとなるような家族に関する内容であったと感じる。ビジネスや仕事の成功と同時進行して、もしくはその後で、ビジネスとは直接関係ない人間関係、とくに家族、そして自分自身の健康などに成功に反比例するかのごとく起こる様々な不幸。ビジ…
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永遠。
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KAZU/水族館で娘と交わした会話
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今年最後の書評は、昨年と同じく村山由佳さんの作品である。「おいコー」もウエブ上で再開し、NHKのラジオも聴いた。そして、実家で撮っておいてもらった村山さん出演のTV番組も観た。そしてそして、数日前まで連れ合いの実家である千葉県のK市にもいた。そう、オーストラリアに移住後、8年目にして初めての日本での年越しである。(「天使の卵」の上映期間は、帰国時には終了していたことだけが残念である。)【目の前を、カツオが群をなして泳いでいく。「刺身にするとうまいやろうねぇ。」】、これ、先月久々の家族旅行で訪れたメルボルンの水族館で娘と交わした会話である。幸い僕と娘の関係は極めて良好。この物語のような悲しく切な…
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ヒューマン2.0
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KAZU/西海岸とオーストラリア
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研究を特許化し、多くの出来事を越えてようやく投資家からお金を得て大学スピンオフ会社を設立した。もちろん、ここでは失敗は許され、貫けるような青空の元、事業化の夢と希望が満ち溢れている。アウトドアライフも、家庭菜園もしかり。しかし、事務手続きにはフラストレーションを感じることはお約束である。これ、筆者の言うシリコンバレーでのお話ではなく、僕の身の回りに最近起こったことで、その舞台はオーストラリアである。著者の渡辺氏の知的ユーモアは、さすが元マッケンぜーだけあり、「読ませる」内容となっていると思う。シリコンバレーもオーストラリアと同じく、「貸し席経済」を基本としているわけで、有能な方々を引き込む役割…
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ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
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KAZU/ダイソンの掃除機
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最近、ずっと欲しかった、あのダイソン社の掃除機をようやく手に入れた。ダイソンの回し者ではないが、ダイソンの掃除機は、サイクロン技術と吸引力が落ちないノンフィルター技術(左脳的理論思考)に、奇抜な未来的デザインとゴミの集まりが見えるという遊び心(右脳的思考)のバランスが素晴らしく、研究者である僕の心を虜にしている。もちろん昔から掃除は僕の役割であるが・・・さて、訳者の大前研一氏いわく本書「ハイコンセプト」は「これからの日本人にとって必読の教則本」だそうである。本書は一見易しい例え話のみで構成されていて、右脳のみを使って「感覚的に読める」(つまり理論的に読む必要のない)。しかし、この本は今まで読ん…
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夏への扉
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KAZU/「旬」な本の予感
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本書は、今年後半あるいは来年前半で注目される一冊となると断言しよう。訳本とSFが苦手な僕が、なぜSFの古典といわれる本書、「夏への扉」を読むこととなったのか。そして、なぜ5つ星なのか。本書の主人公は自身の特許を元に会社を興し、科学技術と人間関係の間でドタバタ劇を繰り広げるわけであるが、まさにその様子は現在の僕の状態であり、共感せずに居られないわけである。実は僕もある発明を元に特許を取得し、大学からスピンオフさせた技術開発会社を興した。単なる研究ではなく、ビジネスとして社会にでた「会社」には、純粋な科学とは縁のない色々な人的アクシデントが目白押しで、小説さながらの様相を呈しているのである。ああ、…
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うおつか流清貧の食卓
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KAZU/2006年初めの書評は、【からだによければ地球によい】
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実は、魚柄仁之助氏の著作はほぼすべて所持しているし、読んでいる。エッセーとして面白く、全ての著作は読むに値するのであるが・・・実際に三度の食事を作るわが身としては、参考書はどれか一冊で十分ともいえる。辞書的な使い方としては、「ひと月9000円の快適食生活」と「1年間10万円 つくる、食べる、もてなす365日全記録」を参考に、そして、行き詰った時には本書「うおつか流清貧の食卓」をふと読み返しているのである。本書はかなり初期のころの作品で、まだ魚柄氏が有名(?)になる前のものであり、しかも北九州弁を使用していない。しかし、氏の基本的な食に関する考え方や、影響を受けたと思われる書籍の数々が参考文献と…
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晴れときどき猫背
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KAZU/今年最後の書評は、【人生あみだくじ】
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今年最後を締めくくる書評は、大ファンである村山由佳さんのエッセー、「晴れときどき猫背」である。ここオーストラリアで真夏の年越しを迎えるのも、これで7回目。そしてタイムリーなことに、僕らも都会(?)ブリスベンからサンシャインコーストの田舎への引越しを真剣に考えているのである。村山さんの人生哲学というか、生き方。それはご自身で「人生あみだくじ」だと表現されているが・・・やはり人生、ある時期に決断をする必要があるということ。僕も強く同意する。「自分が本当にやりたいことをやって、素敵に生きて、そうして死ねたらいいね。笑わずにはおられない日々。」ということである。僕も来年は田舎への引越しも含めて、楽しく…
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やさしい訴え
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KAZU/スティーブンジョブスとカリグラフィ
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主人公のフワフワとした捉えどころのない思考は、「博士の愛した数式」で見せた【主人公からみた目】の素晴らしさとは対照的で、小説としてはあまり楽しめなかったのは残念である。「博士の愛した数式」では、博士と息子のルートを通じてのお話で、語り部である主人公はあくまでも脇役である。それに対して、本作品は、主人公のが中心となって(だらか主人公というのであるが・・・)物語が回っていく。そのくせ、主人公のキャラがイマイチ見えてこないのである。ところで、主人公が職業としているカリグラフィ。手書きの文字の装飾であるが、その点が読書中全く本書とは関係ないところで頭の片隅に引っかかってしまった。6月中旬に行われたアメ…
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脳視ドクター・トムの挑戦
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KAZU/君たちはどう生きるか
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脳の働きを知ること、それは現在の科学で最も注目されている分野の一つであることは間違いないであろう。「こころ」が何なのかを明らかにするという哲学にも通じる究極の学問でもあるし、右脳と左脳の使い分けによるビジネスへの応用など(大前研一氏の最近の著作)、その応用例の裾野は限りなく広い。本書は、脳機能研究の最先端を行く主人公の中田力教授の医者として、そして研究者としての生き様を、「君たちはどう生きるか」という問いかけを通じて克明に記録した伝記である。人間の「こころ」の謎に迫るため、アメリカへ研修医として渡航し、そして様々な経験を積んでいく姿には感銘を受る。そして、ついには脳の働きを可視化する装置を開発…
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カウラの突撃ラッパ
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KAZU/ルポの最高峰
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現在400冊ほど日本語で書かれたオーストラリア関係書籍を蒐集している。そんな書籍の中でノンフィクションのオススメ書籍を挙げるとすると・・・文句なく本書がその筆頭となる。第二次世界大戦初期、オーストラリアで日本人捕虜第一号となったゼロ戦パイロット、南忠男(当時の捕虜は偽名をつかっていたため、本名は異なる)。終戦直前にカウラの捕虜収容所でオーストラリア人を震撼させた暴動が起こった。その首謀者とされていた南忠男と、当時の日本人のメンタリティ、オーストラリアとの関係を、中野不二男氏のルポを超越した緻密な取材、深い検証によりあぶり出した名著である。カウラ事件の真相はここにあり!といった内容である。本作品…
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世界一旨い日本酒
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KAZU/旨い日本酒にめざめる
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著者の日本酒と日本料理に関して追求をする姿勢は、なんだか凄く身近に感じられた。それもそのはず、著者は僕と同じようなフィールドの科学技術系の研究者であり、極めて科学的説得力を持って日本酒を研究(?)しているわけである。本書は、名古屋で知る人ぞ知る会席料理店「京加茂」のご主人に、日本に帰国して邪魔した際に頂いた(本書の中に「京加茂」は日本酒の合うオススメ料理屋として紹介されている)。「京加茂」さんの料理は今までの人生で食べたことがないほどの感動を僕に与えてくれたわけであるが、僕は全くの下戸。料理に日本酒はたのまなかった。そして、本書をその後読んで、そのことに強烈に後悔することになるのである。アルコ…
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楽園のしっぽ
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KAZU/自然から教えてもらうこと
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今、シンガポールのチャンギ空港からインターネットにアクセスして本書の書評を書いている。二週間の日本滞在を終え、福岡からオーストラリアのブリスベンへ戻る途中なのである。福岡からのフライト中、本書を読み終え、感情が高まっているうちに書評を書いておきたかった、というのはかっこよすぎる理由であるが、一度ユビキタスを試してみたかったということもある。海外移動中に書評を投稿するのは、bk1初ではないか?などと思ったりもしている。さて、日本滞在中は、数ヶ月まえから房総の実家に滞在している連れ合いと娘と合流し、愛知万博を含めた日本国内旅行を満喫する予定であった。しかし、僕と息子の出発直前、連れ合いは(村山由佳…
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会社を辞めて海外で暮らそう
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KAZU/人生選択の自由
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本書の発売日は2005年8月18日。明日である。そして僕はまだ発売されていない本の書評を書こうとしている。自らがオーストラリアに移住して、海外書き人クラブを主幹し、インターネットを駆使して世界中をリアルタイムで結ぶ「ボータレス出版」の新境地を開いた柳沢氏。そんな氏による、働き盛り30代サラリーマンのための海外移住指南書である。移住時の葛藤や移住後の喜怒哀楽を記した体験本は世の中に多数存在する。特に、自費出版という形のものも含めれば、あるいはウエブ上のものも含めれば、なおさらその数は増す。しかし、それらは読者からすれば、単なる一事例に過ぎず、読み物として面白い・・・という段階で終わりである。一方…
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食べ物とがん予防
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KAZU/似非科学に騙されないために
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「XXに効く! ○○!」という宣伝文句を単なる会社の広告だけではなく、新聞やテレビの報道でも頻繁に耳にする。そのたびに人々は(疑心暗鬼ならがも)害がないのなら試してみるか?となるわけである。人気番組で「奥さんっ! 聞いた? ○○って凄くXXに良いんだってよっ!」と放映された翌日にはスーパーの棚からその特定商品が(売れて)無くなってしまう現象さえおきている。本来、似非科学を見破る最低限の懐疑的手法は義務教育の段階で身に着けておくべきだろう。これは、単に理系音痴だとかの問題ではなく、現代社会に生きる術として、運転免許、金利計算や株式のルールを知ること以上に重要である。では、「△△大学の教授がXXの…
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原子力は誰のものか
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KAZU/科学と技術と政治
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ハンス・ベーテ博士が先日亡くなったとニュースで知った。ロバート・オッペンハイマー、ハンス・ベーテ、ニールス・ボーア、エンリコ・フェルミ、そして、グレン・シーボルグ。それらのビックネームを聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろうか? 今の理系離れの日本でも、まさか「そんな人しらない」ということは無いだろう。彼らはノーベル賞を受賞した超一流の研究者群であり、そしてマンハッタン計画に携わった原爆の生みの親でもある。ちなみに水爆の製造は、旧ソ連の<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02121684&volno=0000" target="_…
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僕らの夏
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KAZU/男の成長の仕方
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「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズは現在8巻まで出ており、その先は村山由佳さんのHPで月に二回ウエブ連載中である。村山ファンの僕は当然アップTOディトで、彼ら(かれんとショーリ)の成り行きをハラハラしながら見守っているのであるが…そんな長期連載の中で、どれか一つだけお気に入りをあげるとすると、本書「僕らの夏」。一巻の「キスまでの距離」を読み終えて、その続きの本書をソワソワしながら開いたときの、予期せぬ(?)場面。悩み多くも爽やかな二人のやり取りの緊張感と安堵感。本書は本当に良くできている。実は、待ちに待った<a href="/cgi-bin/srch/srch_rev.cgi/?aid=&b…
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オーストラリア楽農パラダイス
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KAZU/パーマカルチャーって?
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著者のリック・タナカ氏は得体の知れない方だと思っていた。あの<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01208456&volno=0000" target="_blank">「日本軍捕虜収容所の日々 オーストラリア兵士たちの証言」を翻訳した堅い方かと思いきや、おちゃらけオーストラリア文化(?)を紹介した<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01923662&volno=0000" target="_blank">「おもしろ大陸オーストラリア コアラの経済学から宇宙基地ま…
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オーストラリア
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KAZU/GDPに反映されない、「Bタイプ労働」とは?
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今年初めの書評は、ご存知、オーストラリア・ラトローブ大学教授の杉本良夫著「オーストラリア」である。実は、<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02456099&volno=0000" target="_blank">大前研一著「日本の真実」の書評を年頭の書評としたかったのだが、それはあまりに日本の真実を突きすぎているためか、昨年出版されたにもかかわらず(しかも大手の小学館から)現在入手しにくくなっているし、書評も書けなくなっている。真実を突かれた誰かが出版社に圧力を掛けているのかもしれない。両著作に共通している点。それは、日本人の…
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海風通信
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KAZU/自分の時間を取り戻すために
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今年の7月にニュージーランドの北島ツランギにお住まいの作家、斉藤完治氏に8年ぶりにお会いした。斉藤完治氏はその著作<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02393811&volno=0000" target="_blank">「極楽ニュージーランドの暮らし方」や<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02043978&volno=0000" target="_blank">「巨大鱒に魅入られてニュージーランド暮らし」に書いてあるとおり、半自給自足のナチュラルな暮らしを実…
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天使の梯子
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KAZU/「待つ」ということ
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本書の評価は「保留」である。なぜならば、本書を最後まで読んでいないからである。そんな僕がなぜ本書の書評を書いているのか。今年の3月26日(金)に、物語の舞台である大泉学園駅へ向かいながら<a href="/cgi-bin/srch/srch_rev.cgi/?aid=&bibid=aid=&bibid=01344032&volno=0000&revid=0000312784" target="_blank">「天使の卵」を読んだことは、そちらの書評に書いた。そして、その10年後の物語が「天使の梯子」として、「小説すばる」の9月号〜11月号にかけて連載されたのである。9月号は日本に帰国した連れ合…
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解夏
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KAZU/詩と小説
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実は中学生の頃、さだまさし氏に影響を受けてフォークギターを父親に買ってもらい、LPレコードの「私詩集」や「夢供養」を溝が擦り切れるまで聴き、それらに入っている曲や、関白宣言や雨やどり、親父の一番長い日などを弾いていたことを思い出す。社会人になってからは、渋谷にあった「モンペトクワ」というさだまさし氏の経営するレストランにも数度足を運んだ。そこには、「モンペと鍬」のイデタチでさだまさし氏の写真も飾られていた。また、僕は行ったことはないが、毎年さだまさし氏はオーストラリアのシドニーで定期公演されておられるようである。その頃から、さだまさし氏の詩には美しさと物語性の強さを感じていた。ギターを弾くなら…
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世界の中心で、愛をさけぶ
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KAZU/ドリームタイムとオーストラリア
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前にも書いたが、オーストラリア関係書籍の蒐集をやっている。タイトルにオーストラリアと書かれた書籍はもちろんのこと、物語の中でオーストラリアに関連するものも蒐集の対象としている。現在、350タイトル程度集め、260タイトルの書評もリストアップしている。しかし、不覚にも本書がオーストラリアに関係していたとは、最近まで気が付かなかった。確かに、主人公の恋人の死を安易に(?)取り扱っている点、そしてオーストラリアのアボリジニのドリームタイムを、朔太郎とアキの会話を通して肉体の死と精神の生に絡めて語る点、において不満は残った。アボリジニの精霊、意思の伝達、メモリーバンク(チュリンガ)など、生死にかかわる…
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博士の愛した数式
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KAZU/完全数28のひみつ
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最近、<a href="/cgi-bin/srch/srch_rev.cgi/?aid=&bibid=aid=&bibid=02375859&volno=0000&revid=0000370425" target="_blank">姫野カオルコ著「ツ、イ、ラ、ク」の書評で僕は、「理系的例え話による「左脳」使用の強要により、折角の「右脳」刺激による感情の高まりを阻止される代償は大きいと言わざるを得ない。」と書いた。そしてその舌の根も乾かないうちに、180度逆の感想をこの「博士の愛した数式」で述べることとなるとは…僕のbk1での「肩書き」は偶然にも「書評の鉄人28号」である。オーストラリアの大学で…
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