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堪忍箱
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すずき/何となくうら寂しい
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この作者の作品にしては、最後が何となく悲しい終わり方をしている作品があったような気がする。いつも読後はほんわかさせられていたけれど、今回の8編はほんわかとは遠い読後だった。実際、今回の作品のように現実世界では努力しても報われないことが多いかもしれない。努力しても報われないかもしれないけれど、努力をしなければ報われることは無い。そんな世界で小さな子供達や、病人が努力している姿は健気で心打たれる。自分はもう少し努力ができるのでは、もう少し他人に優しくできるのではと思わせられた作品でした。
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人形はこたつで推理する
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すずき/本を気楽に楽しみたいのならこの一冊
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読んだ時、一瞬ポスト赤○次郎か? と思うぐらい簡単に読むことができます。本を気楽に楽しみたいのならこの一冊というかんじかな?さらりと読めてしまうけれども、エンターテイメントとしてはかなり面白いと思います。明るい作品ですが、人形を操る主人公に少し陰があったりして、殺戮にいたる病の作者だけあって今後の展開は気が抜けないと思いますが、とにかく楽しみたい小説です。
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震える岩
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すずき/心に残るものがたり
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この作者は時代物が本当に面白いと思う。短編も心に残るし、長篇も後から思い出して本棚から探し出しもう一度読んでみたりする。私はこの作者の作品を火車で読んで推理小説作家として宮部みゆきを見てきたけれど、時代物の方が面白いのではないだろうか?登場人物のひとりひとりがまるでテレビを見ているように頭の中に浮かんでくる。でも、今の日本のドラマを作る人たちに作って欲しくはない。いろいろな制約が付いてきてきっと本より面白くならないから。どうして本って面白いんだろうと思う。本を読まない時代だといわれているけど、テレビよりよっぽど面白いのに。
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修羅の終わり
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すずき/さらりとよめてしまう。
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あらすじを読むと前世の恋人がでてきたり、正義一直線の公安刑事、レイプをくり返す警官が出てきたりと怪し気な内容だったうえに、800ページという長い小説なので手を出さずにいたのですが、読んでみるとあらよ、あらよと読めてしまいます。最終的にはあそこあたりに落着きそうだな、と思いながら読み進めていましたが、判っていても面白く読めました。あらすじのうさん臭さに負けずに、読んでよかったと思った作品です。
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日本殺人事件
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すずき/新本格?
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生ける屍の死みたいに新本格の作品の作品ですが、正常でない世界の推理小説という事を忘れます。日本を見たことのないアメリカ人が想像する日本という世界で、日本に憧れてやってきた外国人が事件に巻き込まれていくという設定の小説ですが、さらに入れ子状態になっていて、その小説を古本屋で見つけた著者が訳しているという話です。昔の日本の哲学的な考えや、作法などを再認識指せられてなかなか興味深い。ワビ・サビ等の考え方や日本人は遅れていると思われている人権に関する進んだ考え、回顧趣味はないけれども日本独自の考えをもう一度再認識してもいいかもと思いました。もちろん、ミステリーとしても面白く読めます。おすすめな一冊です…
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13階段
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すずき/社会派推理はあんまり好みではないのに。
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本格がすきなわたしは社会派の推理小説は好みではありませんが、とてもおもしろかった。 作中の登場人物がそれぞれの人生観を持っていて、死刑を通して、自分の生き方を模索し、生きていく姿は身につまされました。死を思いながら自分の生を考えるのはかなりつらい経験ではないでしょうか。 人は死に触れようが触れまいが、どうやってでも生きていかなくてはいけないのだから、普通の人はなるべく触れずに生きていこうとするし、ましてや、死刑制度のことなど考えた事もないのでは。しかし、実際この社会にある制度なのだからみんな少しは考えてみるべきなのでしょう。 この作品を読んで死刑制度についての新たな一面を見せられたきがしまし…
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美濃牛
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すずき/コメディーかも?
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期待して読むと作品の良さが半減するので、期待してはいけないと思いつつも前作のハサミ男が面白かったので、期待せずにはいられなかった作品です。ミステリーとしてはハサミ男のほうが好きですが、でも、美濃牛は軽快なタッチで描かれてあって、面白かった。 これはコメディー? 通勤電車の中で思わず笑ってしまった。この著者は綾辻行人が好きなのか、事件にまきこまれる登場人物の心理描写が似た感じがしました。ただ、すこし唐突なのがひっかかりました。ちょっと中途半端な感じをうけました。でも、次作を楽しみにしたい作家の一人であることにはかわらない。
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生ける屍の死
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すずき/謎解きだけでは小説ではない!
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現在のミステリーブームで、本格を初めとする作品が量産されていますが、読んだ感想がすごいトリックだったというのでは、小説としてお粗末だ。しかし、本書はミステリーの前に小説であると断言できる。 誰もがさける事のできない死のテーマが作品を貫いていて不気味。死に悩む人たちの思惑がそれぞれ入り乱れて事件は複雑化していく。 私は子供の時からいつも、死が恐かった。今でも私もいつか死ぬ事があるんだと実感する時、不安で不安で眠れなくなる。人やペットが死ぬのを見るもの恐い。 何故たかが心臓が止まっただけで人は物を考えられなくなってしまうのだろう。本書を読んでも答は得られなかったが、何かが分かったような気になった…
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五体不満足
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すずき/感動したくないのに感動
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私は、この本を読むのがずっと嫌でした。どうせ、お涙ちょうだいの暗い本だと思っていたからです。 その上、私はいつも臭いものには蓋式考えで、目の前にあるどうしようもできない事から眼をつぶっていました。しかし、たまたま気紛れで読んでも良いかなぁ、と思い手にとったのが運のつきで、今まで自分が眼をつぶってきた問題に真摯に取り組まなくては、と思ってしまったのです。 現在は自分に関わる問題に頭を悩ませているのですが、そんな自分の問題なのに真正面から取り組む事はとてもしんどい事です。しかし、目の前にある問題を避けて通れば、次にその問題が襲ってくる時にもっと大きく厄介なモノとして帰ってくるのです。判ってはいる…
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仔羊たちの聖夜
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すずき/少し弱気なタカチがかわいい?
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今回はタカチが主人公で、タカチが推理する物語です。人は何かを切っ掛けに過去の事を整理する機会を与えられる事がありますが、タカチにそれが近付いているようです。 タックに弱味を少しづつ見せているタカチがかわいいというか、不気味というか。しかし、私としては、意地をはって頑張っているタカチのほうが、好ましい。
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変身
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すずき/変わる
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抗えない力に引きずられながら自分を保とうとする主人公が痛々しかった。抗えない力って普通に暮らしていても色々とあると思う。上司の理不尽な決定だったり、老化現象だったり、暴力だったり。見て見ぬ振りをするのではなく、逆らわなくてもいい、ただそれらを結果の理由にしない事が大切なのかもしれない。 それを理由に逃げないことが自分の人生を真摯に生きている証拠なのでは、と考えさせられた。
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あの頃ぼくらはアホでした
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すずき/抱腹絶倒
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東野圭吾って人を泣かせるだけじゃなくて笑わせることもできるんだ、って感心した。 人を泣かせるより笑わせる方が何倍も大変だと思う。それを文章でやってのけてしまったこの作品は、読めば必ず幸せになれると思う。 アホだなぁ、この人たちって心から笑える作品。
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依存
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すずき/依存する人たち
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日常の問題を机上だけでどれだけ論理的に話し合えるかというこのシリーズのパズル的要素にわくわくしながら読んでいます。でも、この作品は登場人物やそれに関わる人たちの色々なもの、人への依存、執着がリアルにかかれていて怖い。 はやりのストーカーからアルコール、宗教への依存。ある程度、人は何かを頼りにして生活をしているのだろうけど、一線を越えてしまうのは簡単な事なのかもしれないと思いました。 しかし反対に、一線を越えられる程執着をもてるものがある人が羨ましくもありますね。狂気の中にすんでいる人は幸せかもしれない、と思うときもあったりして。
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