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チェンジリング・シー チェンジリング・シー
Leon/「人魚姫」異聞
漁師であった父親が海難事故で行方不明になって以来、ペリは母親のもとを離れ、村の酒場で働いている。 夫の死を受け入れられず、空虚な日々を送るだけの母と暮らすことに居た堪れなくなったのだ。村外れで呪いなどを行う老婆の家に居候するようになったペリは、見よう見真似で覚えた呪いを海に放つ。-二度とわれらの世界から物も人も奪えぬように-すると、海中から竜に似た巨大な怪物が現れ、その首には何処から繋がったものか、黄金の鎖が嵌められていた。海竜の出現は村の人々を驚かせたものの、漁のために海へ出てくる人々を興味深く見つめるだけと知ってからは金の鎖に注目し、それを手に入れるために力のある魔法使いを探し始めたのだが…  全文読む 評価する

テメレア戦記 テメレア戦記
Leon/絆は試されて強くなる
中華帝国は、テメレアの所有権をめぐり皇子の一人を代表とする使節団をロンドンへ送り込み、強い調子で抗議してきた。 イギリス政府は、当初から交渉に引け腰で、テメレアの返還についても積極的なのだが、当のテメレアがローレンスと引き離されることに納得しない。 嫌がるドラゴンをイギリスから中国まで輸送することは、二つの大国の力をもってしても極めて困難なのだ。 結局、ローレンスと空軍クルーが同行するという条件で納得したテメレアを乗せ、長い船旅が始まる。 船上では、中国の使節団、特にヨンシン皇子がテメレアの好意を得ようとあれことれと画策し、イギリス側の若手外交官ハモンドはテメレアを交渉の切り札と考えてこれに対…  全文読む 評価する

トレマリスの歌術師 トレマリスの歌術師
Leon/歌+魔術=歌術
3つの月を持つ世界トレマリスの山岳地帯、小国アンタリスの巫女たちは古より伝わる氷の歌術によって国堺に沿って氷の壁を築き、外界から遮断された平和な暮らしを営んでいる。壁の維持を目的として年に9度行われる<強めの日>の儀式のため国境に赴いた見習い巫女のカルウィンは、壁の内側で、そこに居るはずのない余所者の男が倒れているのを見つけた。男は足に酷い怪我を負っており意識も定かではなかったが、カルウィンが近付くとアンタリスの巫女のものとは異なる歌術をもって抵抗する様子を見せた。巫女たちの看護によって快方に向かい始めた男はダロウと名乗り、鉄の歌術を操る鉄芸師であったが、彼に傷を負わせた敵に今も追われていると…  全文読む 評価する

テメレア戦記 テメレア戦記
Leon/史実に基づいたリアルな舞台がドラゴンの存在を活かしている
ウィリアム・ローレンスが艦長を務める英国海軍のリライアント号は、大西洋を航行中のフランス海軍フリゲート艦と遭遇した。フランス軍兵士は果敢に応戦したものの拿捕され、ウィリアムはその積荷の中に予想もしなかったものを発見する。細心の注意を払ってフランス艦の船倉に保管されていたのは孵化の間近に迫ったドラゴンの卵だ。戦場において大きな活躍をするドラゴンは卵から孵るときに”竜の担い手”を選ぶという特性を有しており、いち早くドラゴンを管轄する空軍に引き渡さなければならないところなのだが、最寄の寄港地までは3週間の航行を要し、船上での孵化は免れ得ない。意を決したウィリアムは”竜の担い手”として空軍に転向する者…  全文読む 評価する

風の名前 風の名前
Leon/赤貧ヒーロー
諸国でその名を知られるクォートは、”無血のクォート”や”キングキラー”などの異名を幾つも持ち、その英雄的な逸話は今も人々の語り草となっている。 ところが、現在のクォートはといえば、コートという偽名を名乗り、田舎町で細々と宿屋を営む日々を送っていた。人々の知る英雄クォートが、如何にして宿屋の主人コートになったのか、その間を埋める物語、紀伝家に請われる形で本人自身の口から語られる。三部作構成の初巻にあたる本書では、旅芸人である両親が座員諸共に謎の集団によって惨殺された顛末と、身寄りをなくした少年クォートが都会の下町で生き延びるために知恵を磨いていく様子が語られ、最終的には両親の仇の手掛かりを求めて…  全文読む 評価する

影の棲む城 影の棲む城
Leon/拙者、女言葉を使うのは初めてでござるが敢えて言わせて頂きたく御座候。「ちょっと何なのよこの小娘はっ!」
チャリオンを蓋っていた呪いは忠実な家臣カザリルによって取り払われ、愛娘イセーレは国主になるとともにイブラ国子を婿に迎えたが、イスタ国太后の心は晴れない。 今は亡きアイアスは立派な国主だったかも知れないが誠実な夫であったとは言えず、19歳でチャリオンに嫁いでから40歳を迎えるこの年まで、彼女の半生は呪いと義務に縛られたものだった。故郷のヴァレンダで廷臣や女官達に囲まれてはいるものの、母親の最後を看取った今ではイスタを真に理解する者はなく、このまま宮廷の中で朽ちていくのかと思うと居たたまれなくなる。意を決したイスタは、周囲の反対を押し切って巡礼の旅へ出ることにした。その身分からすれば供は僅かである…  全文読む 評価する

テメレア戦記 テメレア戦記
Leon/史実に基づいたリアルな舞台がドラゴンの存在を活かしている
ウィリアム・ローレンスが艦長を務める英国海軍のリライアント号は、大西洋を航行中のフランス海軍フリゲート艦と遭遇した。フランス軍兵士は果敢に応戦したものの拿捕され、ウィリアムはその積荷の中に予想もしなかったものを発見する。細心の注意を払ってフランス艦の船倉に保管されていたのは孵化の間近に迫ったドラゴンの卵だ。戦場において大きな活躍をするドラゴンは卵から孵るときに”竜の担い手”を選ぶという特性を有しており、いち早くドラゴンを管轄する空軍に引き渡さなければならないところなのだが、最寄の寄港地までは3週間の航行を要し、船上での孵化は免れ得ない。意を決したウィリアムは”竜の担い手”として空軍に転向する者…  全文読む 評価する

魔教の黙示 魔教の黙示
Leon/ストレートなアメリカン・ファンタジー
<至高秩序団>のミッドランズ侵攻が着々と進む中、リチャードは重症を負ったカーランを連れて故郷ハートランドの森で隠遁生活を始める。 最愛の妻の看護のための一時的なものと思われていた森での暮らしだが、カーランが回復した後もリチャードはダーラの君主として軍を率いるつもりはないと言う。しかし、静かな暮らしも長くは続かず、二人の前に現れた<闇の信徒>ニッキは、自身とカーランとの間に命を結びつける魔法をかけた。”妊婦の術”は、ニッキの受ける影響をそのままカーランにも伝えるため、リチャードはニッキに手を出すことが出来ない。ニッキの要求に否応なしに従うしかなくなったリチャードだったが、奇妙なことに彼女の要求は…  全文読む 評価する

ロック・ラモーラの優雅なたくらみ ロック・ラモーラの優雅なたくらみ
Leon/処女作だなんて信じられない!
カモールの領主はニコヴァンテ公爵だが、数々の盗賊団の頭達を従えて裏の社会を取り仕切っているのはバルサヴィだ。バルサヴィは、貴族の権益を侵さない代わりに目こぼしを得るというニコヴァンテ公爵との間の密約によって安定した地位を気付いているのだが、街の噂では”カモールの刺”なる貴族のみを狙った義賊が居るという。僅かに4人の手下のみを持つロック・ラモーラは、バルサヴィの部下の中でも最も稼ぎの少ない盗賊団の頭だが、実は彼こそが街の噂の主である。裏社会のボスも貴族達も、諸共に騙して莫大な金品を蓄えるロックとその郎党だが、騙すことそのものが生き甲斐となっている彼らにとっては、それらも次に仕掛ける詐欺の元手にな…  全文読む 評価する

不思議を売る男 不思議を売る男
Leon/虚構は足をしっかり地に付けて愉しもう
課外レポートのために訪れた図書館で、エイルサは変な男を拾った。 年齢不詳、住所不定のその男はMCC・バークシャーと名乗り、行く当てもなく仕事を探しているというので、不憫に感じたエイルサは父親の他界後も母親が経営を続けているボーベイ古道具店に連れて来てしまう。 日がな一日売り物の中古ベットの上で古本を読みふけってばかりいるMCCに、当初はエイルサもボーベイ夫人も不安を感じていたが、やがて彼は一風変わった商才を見せ始めた。 客が目を留めた家具があると、嘘か真か、その家具に纏わる不思議な来歴の物語を披露し、客をして買わずには居られない気持ちにさせてしまうのだ。 エイルサは次第にMCCの紡ぎ出す物語を…  全文読む 評価する

不思議を売る男 不思議を売る男
Leon/虚構は足をしっかり地に付けて愉しもう
課外レポートのために訪れた図書館で、エイルサは変な男を拾った。 年齢不詳、住所不定のその男はMCC・バークシャーと名乗り、行く当てもなく仕事を探しているというので、不憫に感じたエイルサは父親の他界後も母親が経営を続けているボーベイ古道具店に連れて来てしまう。 日がな一日売り物の中古ベットの上で古本を読みふけってばかりいるMCCに、当初はエイルサもボーベイ夫人も不安を感じていたが、やがて彼は一風変わった商才を見せ始めた。 客が目を留めた家具があると、嘘か真か、その家具に纏わる不思議な来歴の物語を披露し、客をして買わずには居られない気持ちにさせてしまうのだ。 エイルサは次第にMCCの紡ぎ出す物語を…  全文読む 評価する

天使の牙から 天使の牙から
Leon/愉しんでる奴には敵わない
二人の主人公がいる。 一人目のワイアットは、子供向けのテレビ番組の司会として一世を風靡したこともあるのだが、今は癌に侵されて余命幾許も無い。死を待つのみの虚脱した日々の中に飛び込んできたのは親友のソフィーからの電話。強っての頼みで、失踪したソフィーの兄を探すためにアメリカから遥々オーストリアへ向かうことになったワイアットは死神と出会う。死神はワイアットのことが気に入っているらしく、どうやら直ぐに命を獲るつもりはないようなのだが・・・二人目のアーレンはハリウッドの女優なのだが、人気絶頂の時に引退してウィーンで気侭な一人暮らしを送っている。アーレンは偶然知り合った報道写真家ジーヴィッチと恋に落ちる…  全文読む 評価する

魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち 魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち
Leon/魔女はフライパンで武装する
魔女のミス・ティックは、ダウンズと呼ばれる地方に異変が起こりつつあるのを感じ取った。 ディスクワールドに別の世界が近づきつつあるのだ。ダウンズの農場に暮らす少女ティファニーの周りでは、おとぎ話の中の怪物が現れ始め、知識欲旺盛な彼女は魔女のミス・ティックに助言を求めるのだが、ミス・ティックは少女の中に魔女の資質を認めるものの今回の異変の大きさは自らの手にも余ると判断し、より力のある魔女達へ助力を求めるために旅立ってしまう。しかし、その後も異変は続き、ティファニーの弟ウェントワースも何者かに攫われて行方不明となってしまった。そんな折、短躯ながらもその凶暴さで名の知られた小人の一族”ナック・マック・…  全文読む 評価する

グッド・オーメンズ グッド・オーメンズ
Leon/悪魔と天使の奇妙なコンビ
11年前のある夜、聖蝶々修道会付属の病院で二人の男の子が生まれた。そこへ、堕天使(若しくは緩やかに下降気味の天使)クロウリーがもう一人の赤ん坊を連れてやって来る。クロウリーは、主サタンの計画に従って人間の赤ん坊とサタンの息子である<反キリスト>を取り替える役目を担っていたのだが、本来ならアメリカ人外交官ダウリング氏の息子と取り替えるえるところを、手違いでイギリス人ヤング氏の息子と入れ違えてしまう。そうとは知らない悪魔クロウリーと奇妙な友人関係にある天使アジラフェールの二人は、単なる人間の子供に過ぎないウォーラックの成長に積極的に関与し、天国と地獄それぞれの陣営を有利な立場にしようと張り合うのだ…  全文読む 評価する

魔法の声 魔法の声
Leon/タイトル(原題)を作中作と同一にしたのも「はてしない物語」へのオマージュか
メギーは古書の修繕を生業とする父親のモルティマと二人暮しの12歳の少女。 父親の仕事柄、本に囲まれて育ったメギーは読書好きで、モルティマも惜しむことなく本を買い与えてくれるのだが、何故か読み聞かせてくれることはしない。ある日の夜、メギーがいつものように蝋燭に火を灯して本を読もうとすると、窓の外に雨の中で立ち尽くす男の姿があった。驚いて父親を呼んだメギーだったが、意外なことにその男は父親とは知己であることを知る。”ほこり指”という変わった名前のその男が現れたことをきっかけに、メギーは父親の声に秘められた不思議な力を知ることになるのだが・・・モルティマは本を朗読することによってその中に登場する人や…  全文読む 評価する

ガラスのなかの少女 ガラスのなかの少女
Leon/いんちき霊媒師が本物の幽霊を呼び出した!?
舞台は大恐慌時代のアメリカ。 メキシコからの不法移民であった孤児ディエゴは、詐欺師のシェルに拾われ、その詐欺やトリックの手口を学びながら17歳まで成長した。シェルは古馴染みの大男アントニーと組んでいんちき霊媒を専らとしており、デェエゴもまたインド人の僧侶「オンドゥー」として一役買っているのだが、ある日トラブルに見舞われる。富豪パークスからの依頼を受けて降霊会を催した三人だったが、いつもは如才ないシェルが一人の少女のせいで集中力を欠き、危うくいんちきが露呈してしまいそうになったのだ。6〜7歳と思しきその少女は、パークス邸の扉に嵌められたガラスの中に居るように見えたとシェルは言う。三人は暫く休養を…  全文読む 評価する

チャリオンの影 チャリオンの影
Leon/お姫様を守れ!(感想編)
中世のイベリア半島におけるキリスト教勢力とイスラム教勢力の争いをモチーフにした異世界ファンタジー三部作の開幕。かつては壮健であったと思われる主人公カザリルは、ガレー船の漕ぎ手としての心身ともにボロボロとなっており、次第に回復しつつはあるものの、特に精神面が脆くなってしまったようで、やたらに涙腺が緩むという体たらく。未だ三十代半ばながら自分の残りの人生を余生のように思っているカザリルではあるが、主人イセーレ国姫の窮地に際して一命を賭すのは天晴れな家令根性だろう。前半は殆ど宮廷陰謀劇としての展開に終始するのだが、イセーレが厭う相手との政略結婚を阻止するために命を賭けた呪術を用いたことから神と魔と霊…  全文読む 評価する

チャリオンの影 チャリオンの影
Leon/お姫様を守れ!(あらすじ編)
かつてはチャリオン国の騎士として対ロクナル戦の前線の砦で城代まで勤めたルーペ・ディ・カザリルは、包囲戦の際に卑劣な裏切りによって奴隷に身を落としロクナル海賊のガレー船のオールに鎖で繋がれることとなった。 1年以上にも渡って死と隣り合わせの日々を送った挙句、カザリルはチャリオンと親交のあるイブラ国の艦隊に救われるのだが、心身ともに傷付いた彼には帰るところもなく、小姓時代に仕えていたバオシア藩の太后の元に身を寄せる。バオシア藩太后の宮廷には彼女の孫であるテイデス国子とイセーレ国姫が滞在しており、皿洗いでもさせてもらえればと伺候したつもりのカザリルは、地理や語学などの学識と豊かな経験を買われてイセー…  全文読む 評価する

アナンシの血脈 アナンシの血脈
Leon/父さんが神さまだって?
チャーリーはロージーとの結婚式を控えていたが、アメリカに住む父親を招かずに済めば良いのにと願っていた。 チャーリーの父親は、女性と見れば誰彼かまわず声をかけて自慢の歌声と妙なタップダンスを披露し近所中に浮名を流すという、息子としては恥ずかしいことこの上ない人物で、離婚した母親とイギリスで暮らすようになってからは音信不通となっていた。しかし、ロージーは二人の結婚式こそ父子関係を修復する良い機会だと言い張り、仕方なく父親に連絡を取ろうとしたチャーリーは、突然に彼の死を知らされることになった。父親の葬儀のために生まれ故郷のフロリダに戻ったチャーリーは、以前隣に住んでいたミセス・ヒグラーから意外な話を…  全文読む 評価する

ギフト ギフト
Leon/「力」の使い方を問う
<西のはて>北方の高地には、<ギフト>と呼ばれる不思議な能力を持った人々が住んでいる。 オレックは<もどし>のギフトを持つカスプロ一族の族長(ブランター)を父に持つ少年だが、13歳になっても一向に力を示す気配がなかった。<もどし>は作られたものを作られる前に戻す、即ち破壊の力で、領土や家畜を奪い合う高地の人々の生活の中では一族を庇護するために欠かせないもの。強いプレッシャーがかかる中で必至の努力を続けるオレックは、ある日のこと父カノックと供の農夫アレックとともに領地の巡視のために赴いた牧草地で、父を襲おうとする蝮を「もどす」ことに成功する。本来は祝うべき能力の発現だったが、オレックには「もどし…  全文読む 評価する

夢盗人の娘 夢盗人の娘
Leon/「第二サイクル」スタート
第2次世界大戦前夜のドイツ。 先祖伝来の城の中に篭り、読書と思索に明け暮れる静かな日々を過ごしていた白子のフォン・ベック伯ウルリックだったが、彼の従兄であるゲイナーの訪問を受けたことにより、静寂は打ち破られる。ウルリックより遥かに政治的な従兄は、台頭著しいナチスに傾倒したらしく、SSの制服を一分の隙も無く着用に及んでおり、訪問の理由も単なる社交辞令のためではなかった。ゲイナーはヒトラーからベック家に代々伝わる”黒い剣”レーヴンブランドを入手するよう指示されており、頑なにナチスへの協力を拒んだウルリックは捕えられて収容所に収監されてしまう。決して「黒の剣」の隠し場所を明かさないウルリックは、執拗…  全文読む 評価する

黒い海岸の女王 黒い海岸の女王
Leon/粗にして野なれど卑に非ず
屍が散乱する雪原の戦場で、今、最後に生き残った二人の男が対峙している。凄絶な戦いの中で生き残っただけあって、両者は共に負けるとも劣らぬ異偉丈夫だったが、天は北方のヴァナヘイムのヘイムドゥルではなく、キンメリアの蛮人コナンに味方した。唯一の生き残りとなったコナンは、疲労のあまりそのまま気を失ってしまうのだが、夢か幻か眼前に薄絹一枚を纏っただけの美女が現れる。挑発的な女の態度に煽られるようにして残る力を振り絞り、逃げる女を追うコナンは、次第に山がちとなって行く地勢の変化にも気付かぬまま、姦計に嵌って二人の巨人が待ち受ける場所へと誘き出されてしまうのだが・・・ これまでも幾つか邦訳の出ているシリーズ…  全文読む 評価する

暁の女王マイシェラ 暁の女王マイシェラ
Leon/今週の「くいしん坊!万才」は<新王国>からお届けします
エルリックは宿敵である魔術師セレブ・カーナを追って<新王国>の一つロルミールに上陸したが、待ち受けていたキマイラの群れに襲われて盟友のムーングラムともども拉致されてしまう。 キマイラに抱えられた意図せぬ空の旅の途中、エルリックは祖先交わした鳥族の女王フィリートとの契約に基づく呪文を思い出してキマイラの撃退に成功するものの、不案内な土地に取り残される結果となってしまった。真っ白な雪原の中で方向感覚を失った二人は、草原の只中にぽつんと建つ古い城にたどり着くのだが誰の出迎えもない。暖炉には勢いよく火が燃え、食料などもふんだんにあるものの、召使はおろか主人の姿も見当たらず、休息も束の間二人は城の探索を…  全文読む 評価する

黒いカクテル 黒いカクテル
Leon/混ぜるな、危険!
原著を二分冊したその後編。・卒業生(Postgraduate): ルイス・ケントは今、仕事は順調で円満な家庭も築き幸せを感じているが、ある朝目覚めると15年前そのままの様子の高校の寮にいた。しかし体や容貌は眠りにつく前と同様に32歳のまま。夢だと思いつつ授業には出たものの、微積分の公式などとうに忘れており、体の方も若者相手のフットボールの練習にはついて行けるわけもなく・・・夢がなかなか覚めないためルイスは妻に電話をするのだが、そこでの会話が予想を裏切ってくれて愉しい。若い頃に戻って人生をやり直すという夢想は他の作品にも見られるモチーフだが、ここでは「悪夢」として描かれている。・くたびれた天使(…  全文読む 評価する

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターと謎のプリンス
Leon/起伏を付けるために「死」を用いるのは病みつきになるのかも知れない
ダーズリー家で休暇を過ごしているハリーのもとへ、ダンブルドアから嬉しい報せが届けられた。休暇の残りを「隠れ穴」に招待されたハリーは、ダンブルドアと共に出発するのだが、途中で寂れた村に立ち寄り、そこに住むスラグホーンという魔法使いを説得してホグワーツの新しい教授として向かえることとなった。不死鳥の騎士団のメンバーなどとは異なり、無闇にヴォルデモートを恐れる老スラグホーンにダンブルドアが執着するのは不可解に思われたが、ハリーに対する個人授業を始めた校長はヴォルデモートの過去を知る上で、スラグホーンがひた隠しにしている記憶が必要だと言い、それを引き出す役目をハリーに与えた。そんな困難な課題のみならず…  全文読む 評価する

パニックの手 パニックの手
Leon/これが面白い?キャロルの長編はもっと面白いぞ!(その1)
フィドルヘッド氏(Mr. Fiddlehhead): ジュリエットはエリックと離婚した後も義妹夫婦とは親交を保っている。40歳の誕生日も、彼らの家でささやかなパーティを催してくれた。義妹のレナからは美しい金のイヤリングのプレゼント。しかし、そのイヤリングはレナが贈るにはあまりにも高価な品だった。ジュリエットはその出所を探すうちに、義妹夫婦の家に住まう奇妙な同居人の存在を知るのだが・・・「空に浮かぶ子供」の作中作だが、1つの作品として充分な構成であり、それだけに「空に浮かぶ子供」の小説としての贅沢さが改めて認識させられた。 おやおや町(Uh-Oh City): 大学教授のスコットは、子供も成人し…  全文読む 評価する

アヴァロンの銃 アヴァロンの銃
Leon/妖精郷=天動説
目を潰されてアンバーの地下牢に監禁されたコーウィンだったが、四年近い暗黒の生活を送った末、身に備わった驚異的な回復力によってとうとう眼球を再生させ、失踪したと思われていた父王オベロンお抱えの学者ドワーキンの助力を得て脱出に成功した。 獄中で温めてきた復讐計画を実現するため、「影」の一つであるアヴァロンへと赴く途中で窮地に陥っていた一人の騎士を助けたことから、コーウィンは思わぬ戦いに巻き込まれる。アヴァロンに似たその「影」は、以前にアヴァロンでコーウィンの腹心の部下として仕えたが裏切りによって追放されたガネロンが支配していたが、彼の支配する領土は、突然現れた生命を奪う「輪」に侵食されつつあり、無…  全文読む 評価する

メルニボネの皇子 メルニボネの皇子
Leon/悲劇の中でこそ輝く英雄の勲!
かつて大艦隊と竜によって得たメルニボネ帝国の広大な版図は、今や僅かに竜の島を残すのみ。 その衰退を暗示するものか、今<ルビーの玉座>を占めるのは生まれながらにして虚弱な白子(アルビノ)の皇帝エルリック。新興の<新王国>諸国は、半ば伝説と化しているメルニボネ人を恐れつつも次第にその勢力を伸ばし、艦隊を組んでは竜の島の財宝を奪わんものと襲撃を繰り返していた。現状に甘んじる平和主義者のエルリックの態度に我慢ならないのは、皇帝の従兄弟イイルクーン皇子。野心家の彼は、メルニボネに過ぎ去りし日の繁栄を取り戻そうと画策しており、更には<ルビーの玉座>には自分こそが相応しいと考えている。南方からの侵略者の艦隊…  全文読む 評価する

真実の帰還 真実の帰還
Leon/最後まで波乱万丈
ブリッチ達の機転によって辛くも一命を取り留めたフィッツだが、体は回復したものの、結局はモリーを裏切ってまで守ろうとした六公国の実権は完全にリーガルが掌握してしまった。 真の王たるヴェリテイは<技>によって生存していることだけは伝えてきたものの、その行方は洋として知れないまま。フィッツはリーガルの暗殺を決心し、<絆の友>ナイトアイズのみを道連れに新たに六公国の首府となった内陸の街トレイドフォードへ向かった。旅の祐筆を装ってはいたが、リーガル配下の術者達の<技>を欺くことは出来ずに生きながらえていることを知られ、追っ手がかけられることに。厳しい旅の中でナイトアイズとの絆はますます深まり、<気>に関…  全文読む 評価する

ヒストリアン ヒストリアン
Leon/拍子抜けのドラキュラ小説
少女は、父親の書斎で皮表紙の古い本と手紙の束を見つけた。 本の中ほどに竜の挿絵があるだけで、残りのページは全て白紙。手紙の方も「親愛なる、そして不運なるわが後継者へ」との書き出しで始まる不可解なもので、差出人は不明ながら1930年に書かれたものらしい。それらの来歴を問われた父ポールの話は、彼がオックスフォードで歴史を学んでいた頃にまで遡って行く。図書館で彼が使っていた閲覧席に、いつの間にか紛れ込んでいた古い本には中ほどに竜の挿絵があるだけだったが、竜はその鉤爪に「ドラクリア(DRAKULYA)」と書かれた旗を掴んでいた。ポールが何気なくその本のことを彼の指導教官である歴史学者のロッシ教授に話す…  全文読む 評価する

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