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ヴィーナスという子
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川原 いづみ/読み終えた時の胸が熱くなる感覚はいつも同じ
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今回のクラスでは多動傾向の子供たちが複数登場し、毎日毎日が喧嘩の連続。その騒ぎで他の子たちも混乱するし、一人を見ていれば教室からいつの間にか出ていた他の子が校庭で騒ぎを引き起こす……といった具合に、とても慌ただしく気が休まる間もない。その上、トリイと助手のジュリーが子供の指導の仕方で衝突してしまう。厳しく悪い事は悪い、自分の引き起こした事はちゃんと自分で始末させたいトリイと、子供に悪気はないのだからと優しくなぐさめ包み込むジュリー。トリイ・ヘイデンの一連のノンフィクションでは、彼女の元で困難な障害を持つ子供が少しずつ心を開いていき、人間として進歩していく過程が描かれている。一口で言ってしまえば…
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左眼を忘れた男
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川原 いづみ/剥き出しの左眼はどこへ行くのか
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何者かに後頭部を強打された時に、飛び出してしまった左眼。ベッドの上で身動きできない状態になってしまった被害者には、その左眼に映る映像が見えていた。襲撃犯人は誰なのかという謎よりも、左眼が無事に持ち主の元へ戻れるのかが気になって仕方がなかった。左眼が様々な出来事によって移動していく様にハラハラドキドキ。だって、剥き出しの目玉ですからねぇ。踏まれたりしたら、グチャッ、でおしまいですよ。傷が入ったらどうするんですか。土の上を転がっていく目玉を想像しただけで身悶えがします。うわぁ、バイキンがゴミが虫が‥‥‥。読み終えて思ったのは、ただ純粋に無くした目玉の話とその行方の話だけにしても良かったのではないか…
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産んではいけない
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川原 いづみ/子育てって大変ですねぇ
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本家の跡取息子と結婚した私は、これを読んだらヤバイかも……と思いつつ手に取ってしまいました。子供が好きじゃなくても、子育てに自信がなくても、産まなければならない立場ではあるんですが。子供が産まれるまで、産まれてからの数多くのデメリットってこんなにたくさんあったんですねぇ。ところが、私はこれを読んで逆に「これならなんとかなるかも……」と少し気が楽になっちゃいました。煙草を吸う。夜友達と飲みにいく。お酒を飲む。アウトドア人間。近くに子育てを手伝ってくれる人がいない。などの著者が持つ要素が全くないので。「この人は辛いと思いながらも、なんとか子育てしている。なら、それより条件的に楽なはずの私に出来ない…
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本棚探偵の冒険
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川原 いづみ/本好き、ミステリ好き、集め癖(?)のある方に大プッシュです
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2002年5月号のダ・ヴィンチの記事を見たのが、この本を読むきっかけでした。濃く、そして熱いです。今すぐ古書店へ行こう!ってな衝動に駆られます。気分はすっかりトレジャーハンター。読み終わったら、とっても古書に詳しくなったかのような錯角に囚われてしまう。本好き、ミステリ好き、集め癖(?)のある方に、強ーくお勧めします。古書の世界をろくに知らない人でも(私もそうです)、本に対する愛情、情熱、登場する人たちの一風変わったキャラクターを楽しめるはず。脳内にあふれる快感、味わってみませんか?
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浦賀和宏殺人事件
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川原 いづみ/途中止め厳禁。最後まで読みましょう
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タイトルでも浦賀和宏、中身でも浦賀和宏という文字が頻繁に出てくる。何だか自意識過剰だし偉そうだしヤな感じだなぁ‥‥‥この人こんな人だっけというのが33ページまでの印象。次のページからは、私はYMOのファンじゃないからこんなん読んでもちっともわからん、アイテム名羅列して文字数稼いでるんじゃないの、なんですかこの落とし方は、これが袋とじじゃなくてパラパラめくって中見てたらきっと買わなかったぞ!と頭に来たんですが‥‥‥。最後まで読んでの感想は、まぁメフィスト賞好みな方にウケそうな作品であるなぁと。こういう意地悪さって好きだけどさ。この本を読むのを途中止めしてしまった人は、不幸ですよ。著者にとっても同…
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囁く谺
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川原 いづみ/男たちの奇妙な関係?が面白い
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結構厚みのある文庫ですが、ちびちびと、じっくり楽しみながら読みました。のっけから思わせぶりな謎がいっぱいで、一気に読むのがもったいなくて。謎が解けていく過程も良いですが、主人公である記者ディーコンとホームレスの少年テリー、変わり者の資料管理者バリーのヘンテコな関係を記述したくだりが読んでいて一番楽しかったかな。ラストがもたらす印象は、読み手によって変わってくるでしょうが‥‥‥とても切なかったです。
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ねこねんね
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川原 いづみ/猫の寝姿には癒しの力がある
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私は猫が大好きで、弟二人も猫が大好きだった。だけど、15年前に彼らが揃って喘息の発作を起こして入院した時、母はお医者さんに「お子さんの命が大事なら、決して毛の生えた動物は飼ってはいけません。」ときつく言い渡されてしまった。25を過ぎた今でも発作が出る弟に、犬や猫と共に過ごす日はきっとこないだろうと思う。そんな事情があるので、道ばたで出会ったよその家の飼い猫たちに遊んでもらうしかない。だけど、無防備な寝姿を見せてくれる事なんて、そうめったにあるもんじゃない。だから、こうして赤ちゃん猫から大人猫まで、かわいらしい姿を見られるのがとっても嬉しい。猫が寝ているその顔やお腹を見るだけで、ちょっとおでこを…
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ヒヨコの猫またぎ
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川原 いづみ/へっころ谷を覗いてみたい
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10年近く前から群ようこのエッセイを好んでちょこちょこと読んでいました。ここ最近はちょっと内容的に落ち着いてしまったかなぁ…と感じていましたが、まだまだ元気なようですね。『へっころ谷』のお話がおかしいやら、切ないやら。彼女のような売れっ子が、一体どうしてこんな切羽詰まった状態になってしまうんだろう、とお金の話を読んで首をひねってしまうんですが。義理堅い人なんですね。最近彼女のエッセイがたくさん出るのは、そういう事情もあるのかな、なんていらぬ想像をしたりして。
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六枚のとんかつ
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川原 いづみ/良いのもあります
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15の短編から成る短編集。読み始めての第一印象は「文章があまり上手くないなぁ‥‥‥」ミステリ短編というか、小話、小ネタって感じがして。只今読書中って事を意識してしまう。上手く言えないんですけど。ネタはこりゃあどうしようもないなーってのもあるけれど、そこそこ良いものもあるのでは。『黄金』、『エースの誇り』、『消えた黒いドレスの女』、『六枚のとんかつ』は面白いと感じましたよ。あとがきで、著者がそれぞれの短編の解説を書いているんですが、なんか凄いネタ元だなぁ。正直なのがいいのか悪いのか‥‥‥。
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エステの鬼
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川原 いづみ/実物の利用前利用後を見てみたい
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私はエステのたぐいにはほとんどといいほど行った事がない。『あなたのかわりに試してみました!』ってな事で、この本一冊でいろんな美容法をつまみ食いしてみよう‥‥‥なんて思ったわけです。んー。お金だけかけりゃ綺麗になれるとは限らない。と歯列矯正のくだりを読んで実感。こりゃ、「絶対綺麗になる!」って意気込みがないと続かないよ。私、くじけそう。美しさを求めてこれだけ頑張れるのは凄いわ。でも、フット・リフレクソロジーはやってみたいと思った。これならできそうな感じ。この本にはおすすめスポットリストなども掲載されているので、トライしてみたいものがあれば、連絡してみるといいかも。実物の利用前利用後を見てみたいも…
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ツチケンモモコラーゲン
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川原 いづみ/土屋氏は、しゃべりよりは文章の方がずっと面白い
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さくらももこと土屋賢二の対談&エッセイ集。エッセイの割合は土屋氏の方が多いですね。対談部分では土屋氏が聞き手に回り、こちらは結構マトモな受け答え。さくらももこの色が強い。パワーがある。この方、『ちびまる子ちゃん』を見てるとのほほーんとしてそうだけど、そうではないんですねぇ。考え方が凄くしっかりしていて。何をするにも自己管理が行き届いている、そんな感じ。土屋氏は、しゃべりよりは文章の方がずっと面白いように思います。
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世界の終わり、あるいは始まり
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川原 いづみ/その時何ができるだろう
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自分の息子がひょっとしたら、大きな犯罪にかかわっているかもしれない。そんな何かが部屋から出てきたとしたら、あなたはどうしますか。「これは何だ? どこで手に入れたんだ?」そう、単刀直入に聞けますか? 一緒に暮らしてきた息子もだんだん大人に近付いてゆき、何を考えているのかを簡単には感じ取る事が出来なくなってきます。信じたい気持ちと、大きくなっていく疑いの気持ち。そして、親である自分自身への影響。一体世間はどう反応するんだろうか…。 今まで世間を騒がせてきた、少年達によるいくつかの凶悪犯罪。他人事のように感じながらも、もしもうちの子が…と考えて恐ろしく感じた人もいるのでは? そういった人間が、息子…
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風に桜の舞う道で
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川原 いづみ/懐かしさで胸が痛くなるような小説
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懐かしさで胸が痛くなるような小説でした。予備校に通った事はないですが、ちょうど書かれているのと同じ頃に受験生だったもので…。一つの大きな目標があるっていうのは幸せな事だし、同じ目標に向かって頑張っている友人=ライバルがいるのも、きっと幸せな事なんだと思う。当事者はとてもそれどころではないだろうけど、10年以上が経過した今ではそんな風に思える。 男同士の友情とか、喧嘩とかちょっとした踏み外しとか、いろいろなエピソードがまぶしくうらやましく感じられました。どちらかと言えば受験期前後の人よりは、20代後半以降の人の心に訴えかけてくる小説ではないでしょうか。
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セキララ結婚生活
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川原 いづみ/ささいな価値観の違いが大いに気になる新婚生活
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まず私が読み、次に旦那が読んで大笑い。うちは現時点では結婚して半年の、まだ「新婚」と言える状態。「あ〜これってあるある!」と思えるネタもあるし、「えっ?そんなの気になるの?」と感じるものもある。なんだか人んちの新婚生活を覗き見してるみたいで面白いなぁ。結婚している人はその違いを楽しむのもいいし、独身の人は新婚生活お試し感覚で読むのもいい。 夫タイプ別『どのくらい家事をやってくれるか?』チェック、年代別でかなり違うんだろうな〜。なんか統計で見てみたいような気がします。
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フリッカー式
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川原 いづみ/これからどう変化していくのか気になる作家の一人
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何かの雑誌で読んだ選者のコメントが気になってはいたものの、表紙とコピーになんとなく抵抗を感じて今まで読まずにいました。 途中いくつかのシーンで、「ん?似たようなシチュエーション・キャラクターのミステリがあったような…。」と感じたのですが、そう思ったのは私だけではないようですね。これって確信犯でしょうか? とは言え、どんどん壊れていくこの世界をどのようにまとめてオチをつけるのか気になって、読み始めたら最後までノンストップでした。これを読んだ現時点では惹かれるものがあり、これからどう変化していくのか気になる作家の一人。既に数冊出ているようなので、次作を読んでみようかなと考えています。
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ドールハウスのミニチュア小物
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川原 いづみ/美味しそうなミニチュア料理たち。たくさん作って飾ってみたい
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私はドールハウスを作りませんが、手作りのミニチュア食品を見る機会があり、「こんな細かいもの、どうやって作るの?」と疑問に思い手に取りました。この本には実に150以上のアイテムの作り方が掲載されていて、どれもかわいらしく美味しそうに見えること! 別にドールハウス用に作らずとも、一つだけ作って飾っておく、機会があればちょこちょこと作ってディスプレイしてみるのもいい。慣れてきたら、ちょっとアレンジして自分流の料理をミニチュアにしちゃってもいいし…。 アイテムごとに段階を踏んで作成中の写真を載せているので、初心者でもとっつきやすいのではないかな、と思います。手持ちの道具を使ってできるものを作るもよし…
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Jの神話
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川原 いづみ/読み手の趣味嗜好によって評価が分かれるかな?
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メフィスト賞の受賞作は今までに十数冊読みましたが、その中でもこの小説は好きな方に入ります。全寮制のキリスト教系女子高校のなんともいえない妖しい雰囲気が好きなのが一つ。それから、ミステリ枠からはみだしていくつかのジャンルに足を踏み入れてしまったこのオチの付け方にウケてしまいました。読み手の趣味嗜好によって評価が分かれるとは思いますが、ちと変わったミステリが読んでみたい方は手に取ってみるのも良いかと。がちがちの本格好きの方にはあえてお勧めはしませんが。 文章が割ときちんとしているのも、好印象でした。映像化は…特定ジャンルならば可能でしょうか?
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「噂の真相」トップ屋稼業
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川原 いづみ/人としての感情と、ジャーナリズム魂と
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『噂の眞相』を毎月読んでいる人は、編集や取材などの舞台裏を楽しめるでしょう。そうでない人も、一記者が取材をしながらどのように感じているか、またどのように活動しているかを楽しむ事ができるでしょう。読んでいて一番印象に残ったのは実はスクープの裏側ではなく、神戸新聞社で記者として働いていた時の、震災当時の描写でした。人としての感情と、ジャーナリズム魂がぶつかりあって生まれるジレンマ。震災に限らず様々な事件でそのような事が起きるのでしょうが…。それからもう一つ、ライバル新聞社の記者や捜査員との交流。激しい取材合戦の中で対立していそうな感じがあったのですが、同業者の連帯感みたいなものがあるのですねぇ。
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五人姉妹
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川原 いづみ/全編切なさが後を引くSF短編集
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9つの短編から成る短編集。SFですが、決してハードなものではありませんので、他ジャンルの小説が好きな人もどうぞ。全編切なさが後を引きます。この方の『永遠の森』も良いですが、シリーズものではなく、いろんな味・設定が楽しめるという点で私はこちらを先にお勧めしたいと思います(ちなみに『永遠の森』後日譚も収録されています)。 この中で好きなのは、オリジナル4人のクローンとの対面を描いた『五人姉妹』、老いた役者とその息子の物語『賎の小田巻』。もう一つ、電子ペットを扱った『夜を駆けるドギー』、こちらは割と旬な今を取り入れていると思われるのですが、10年20年経過した後どう読まれるのか興味があります。
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今日を忘れた明日の僕へ
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川原 いづみ/リセット、リセットの毎日が切ない
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記憶喪失ものミステリはたくさんありますが、「記憶が蓄積できない」というのは斬新ではないでしょうか。主人公は朝目覚めると、ある一定の時間に戻ってしまうわけです、記憶の上では。眠ると、その前日の記憶を全て失ってしまう。ただ恐怖を感じた出来事以外は。毎日毎日がリセットの繰り返し。せめてもの対策として、彼はこと細かにその日の出来事を日記に記してから眠る事にしました。そのような体になったのは嵐の夜の事故がきっかけ。主人公は過去の日記を読みながら、どうしてそんな目に遭ったのか、記憶の中にある縛られた女子高校生は、失踪した友人はどう関わってくるのかを探っていきます。 現実の時間は流れ、物事は移り変わってい…
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パリのトイレでシルブプレ〜〜!
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川原 いづみ/バカは死ぬまで治らない?
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この本のテーマは「何年たってもバカはバカ。バカは死ぬまで治らない」だそうです。1994年から1996年にかけて雑誌『電撃王』に連載されていたエッセイに現在のツッコミ部ともいうべき書き下ろしパートを加えてあるというのが基本ベース。 おバカ系エッセイスト的パワーは、連載当時より今の方がぐっと強いというのを感じましたね。是非是非この道をつっぱしって欲しい。この頃はまだ買い物にのめりこんでいるわけではないので、それ以外のエッセイを読みたいと考えている人にもお勧めです。この方のエッセイの面白さは別にお買い物ネタだけにあるわけではないのです。
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少年名探偵虹北恭助の冒険
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川原 いづみ/続きが出るなら是非読んでみたい
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この中の一編が講談社の複数作家による短編集に収録されており、それを読んだのがこの本を手に取るきっかけになりました。小学校の先生&日頃子供向けの推理小説を書いている作家さんだけに、文章がとても読みやすく、またそうあろうとする、読み手に対する思いやりが感じられます。 謎解きはシンプルで、後味が良いです。この感覚は結構大切だと思うんですが…? ミステリ好きには、あとがきも楽しめるかと。この世界はこの一冊だけで完結してしまってもいいかもしれませんが、続きが出るなら是非読んでみたいですね。
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ミステリー・ウィーク
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川原 いづみ/設定が存分に生かしきれていないのがちと残念
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スコットランドの古城に作家や書評家が集まり、殺人劇の犯人当てをする『ミステリー・ウィーク』。しかし開催者の妻がその最中に謎の死を遂げる。城主は3年後にその場にいた人たちを再び招待し、ゲームの再開を宣言した。 読んでいる途中で何だか違和感を感じて帯を見ると…この作家陣はハーレクイン? なるほど、それで納得。というのも、ヒロインが密かに憧れる男性に対する描写や、元夫に対する描写がなんだかそれっぽいんですねぇ。そこが鼻についてしまう人もいるのでは。 設定は面白いんですが、途中、人々の会話部分でだらけたような感じを受けました。登場人物の「作家・書評家」という職業をもう少し生かしてミ、ステリファンを喜…
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社会派くんがゆく!
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川原 いづみ/誰でも一度は考えた事。違う?
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『ウルトラグラフィックス』に連載されていた対談エッセイをまとめたもの。2000年7月から、2001年7月まで、その月に起こった事件を取り上げての本音トーク。活字にできないためにところどころ伏せ字があったりして…。ちょっとそりゃネタにされてる人がかわいそうだなぁ、と感じる部分もあるけど、読んだ印象としては、思ってたよりもフツーな感じ。こういう内容って下世話な会話で出てきたりしません? 大っぴらに言うのには後ろめたさを感じるけど…。という事で、冒頭にある読者分類では、私は『鬼畜』および『ハイレベルな鬼畜』どちらかなんでしょう。あはは。 そうそう、村崎百郎氏と森園みるくさんが事実上の夫婦だってのを…
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子作り爆裂伝
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川原 いづみ/読んだ後、切ない気分にさせられる
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読んだ後、切なくなってしまった。ここに書かれているのは、面倒な事もそれなりにあったけど、基本的にはハッピーなマタニティライフなわけで、著者の願いとか、そんな気持ちも込められているだけに。出産後、願っていた通りの展開にはならなかったけれど、彼女はきっと子供といっしょにたくましく生きていくんだろうなぁ。それにしても、元ダンナの高橋源一郎氏の精力というか、エネルギーにはある意味感服であります。この人凄いわ。
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都立水商!
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川原 いづみ/出来過ぎなくらい。読後感の良い青春小説
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商業・農業・工業高校があるのに、水商売へ進みたい子のための学校がないのはおかしい、水商売への差別だ! というわけで、歌舞伎町に出来た「東京都立水商業高等学校」。設立された科は、女生徒のための「ホステス科」「ソープ科」「ヘルス科」、男子生徒のための「マネージャー科」「バーテン科」「ホスト科」「ゲイバー科」。こりゃもう現実にはありえんお話でしょう。ところが、読んでいるうちに、こういうのあったら面白いだろうな、あったらいいなぁってな気分になってくる。キワモノっぽい設定だけど、内容は結構真っ当な青春もの、感動ものだったりする。設立当初は他の高校に入れない子や、問題を抱えている子が親や先生の推薦でいや…
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ガンジス河でバタフライ
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川原 いづみ/キャラクターの強さで読ませてくれる旅行記
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自ら小心者という彼女だけど、兄がインドから帰ってきたらコレラと腸チフスにかかっていて入院、という体験をしたらフツーの小心者はガンジス河でバタフライしちゃおうなんて思わないんじゃなかろうか。著者はきっと好奇心旺盛で豪快な小心者なんでしょう。 旅先のあちこちですぐにお友達が出来てしまう、笑いを取るのが快感なその関西人気質がまぶしいったら。著者のキャラクターの強さで読ませてくれる旅行記です。「しんみり」がちょっと混じっているのがスパイスになっていて良いですね。
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13階段
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川原 いづみ/死刑になるような罪を犯す人が少しでも減りますように
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正直な所、最近の乱歩賞受賞作はあまり好みに合わないかも、と思っていた。ハードボイルド寄りのミステリはあまり好きではないので。この本も出版されてすぐは読もうと思わなかったけど、あちこちで良い評判を聞くもので、読まないのって損かなーってな気持ちで手に取った。 よく出来ていると思う。ただ何となく読み終わって「感想? うーん…。」ってな小説とは違う。読みながらも読んだ後も、一体なにが善で何が悪なのか、人がそれを決定していいものなのかがわからなくなってしまって、頭の中がごちゃごちゃした。死刑制度もそうだけど、それ以外のあらゆる物事にあてはまるのではないかと思えてくる。関係者じゃないとわからない、関係者…
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がんばれ自炊くん!
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川原 いづみ/盛り沢山で、ごちそうさま
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テーマは次の通り。「低予算で旨いパスタソースを作る」「キャベツ一玉をどう料理する?」「鍋一個、ガスレンジ一口で何を作る?」「フライパン一つでできる、満足の行く一品」「インスタントだしを使わないみそ汁」「炊飯器を使わずに米を炊く」「市販の缶詰を使って簡単にできる旨いもの」。 分厚いこの本の中には投稿されてきたレシピがぎっしり。難易度もバラバラで、誰にでも作れるもの、ちょっと上級者向けのものなどいろいろ。パスタの項にあるペペロンチーノの作り方に、「チューブにんにくと一味とうがらしをゆでたパスタにからめる」ってのがあってびっくり。まぁ確かに味はペペロンチーノか。胃袋に入れば同じか。うーん。こんな感…
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日本読書株式会社
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川原 いづみ/7人の相談員のお手並み拝見
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「こんな感じの本って読んでみたいけど、どうやって探していいかわからない!」「今の気分にぴったりな本はないかなぁ?」そんな疑問に答えてくれるのは、7人の強力な相談員たち。相談員を指名してくる相談者もいて、一体そのリクエストにどう答えるのかわくわくしながら読んでしまう。『奇想天外でスリリングで、日常を忘れさせてくれて、しかも晩御飯のヒントになるような料理も出てくる本』などと言われて、一体どんな本を出してきてくれるのか? プロの本読みとしていい腕試しでもありますねぇ。 私はこの本を「これから読む本を探す」のではなく、「私が今まで読んできた本を、相談員はどのような状況の人におすすめするのか」というポ…
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