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やぶにらみ科学論
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田中武人/肩の力を抜いた茶飲み話から伝わる透徹した視線
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まるで親戚がたまたま何かの教授で、気軽に居室を訪れた際に話を聞くような感じで始まる語りだが、読み進めるうちに著者の思想が立ち上り、気がつくと深く考えされる、そのような書物である。我々は文化という名の擬制の中で暮らしており、理を突き詰めるとその擬制は暴かれてしまう。それでも理を追求することが必要であるのは、擬制であることに気がつかないことが、さまざまな弊害、既得権益や差別を生み出すからである。著者は、理論生物学者で本書の中で、狂牛病、地球温暖化、オカルト、クローン人間などなどさまざまな事象に関して、理を徹底的に突き詰める。その結果は、本書を読んで欲しいと思うが一般の人(評者も例外ではない)には受…
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日本型ポピュリズム
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田中武人/そしてポピュリズムが残った
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取り上げている問題は重要な論点だと思うのだが、本書自体は評価が難しい。本書は、大衆の政治不信及びその反動としての特定政治家への人気/期待の高まりという現象を、ポピュリズムという概念を用いて分析する。その分析はまず現代日本の政治家に見られる政治理念を「政治改革」を軸に簡単に分類し、中曽根以降の現代政治史を概観するところから始まる。そして、ポピュリズム概念の紹介とそれを体現する小泉純一郎、田中真紀子の詳細な分析に入り、最後にこのような状況を生み出す「鍵」となったTVメディアを考察して終わる。前段の政治史は、まるで政治小説のように簡明でわかりやすく、なかなかにドラマチックで面白い。分析も政治学者とし…
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能力構築競争
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田中武人/私が生きていくための良質の経営学入門
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題名からは自動車産業のドキュメント本(Project X本といっても良いかもしれない)に思われるかもしれない。無論、そうとしても読むことができるが、むしろ、日本発の経営理論を駆使した実践的なテキスト、良質な経営学入門としてお勧めしたい。本書では、日本の産業で特に世界的に優勢である(2003年の現在の話である)自動車産業を取り上げ、自動車産業の歴史を追い、日本発の経営理論である知識創造プロセスなどの概念をふんだんに散りばめながら、日本のこれらの産業がなぜ競争優位を保っているのか、(著者はそれをある種の「粘り強さ」と「しぶとさ」に帰着させる)を経営学の理論で解き明かしていく。その語り口はドキュメン…
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劇場政治を超えて
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田中武人/凡俗極まりない文章から漏れ溢れる劇薬の水脈
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はじめに断っておくが、評者は著者と立場を同じくしない。それどころか、旗幟鮮明でない言説、通俗的な文章、啓蒙主義的な態度など、どれをとっても評価できない。しかし、しかしである。この本全体が取り上げるテーマは無視し得ないし、それは劇薬のように評者を刺激して止まない。必読、と言わざるを得ないのだ。かつて呉智英は『<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=00486435&volno=0000" target="_blank">読書家の新技術』の中で、政治を行政と思うことに慣らされている読者に「劇薬」としてカール・シュミットの文献を推した。あ…
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