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手作り雑貨
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絢子/リメイク雑貨も手の加え方次第でここまで可愛くなる!という見本ともいうべき1冊。
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大掃除シーズンは家中から1年分の(もしくはそれ以上!?)いらないものが出てくるはず。ばんばん捨てられるものばかりならいいけれど、しっかりした箱や可愛い布切れって捨てるのに勇気のいるもの。それならば、リメイクしてしまえ!購入したのはつい最近ながら、私が手作り雑貨の本の中でも1番この本をめくる回数が多い理由は、リメイク後の雑貨が信じられないくらいキュートに仕上がっていること。いかにも廃品利用しました、といった感じの雑貨なら家にあっても落ち着かない。お客さんをお呼びした時は、目のつかないところに移動させてしまいたい、ような雑貨ならまず作りたくない。けれど、本書の雑貨は手作りっぽさが残りつつもお洒落で…
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シェフのシンプル・ハーブ料理
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絢子/シンプル・ハーブ料理
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料理にちょっとしたアクセントがほしいな、という時に以前からハーブはよく使っていて、自宅でもバジルやコリアンダーを細々と栽培。単にハーブの香りが好きで、食卓に欠かすことの出来ないものとなっていたのだが、最近テレビでダイエット中の某タレントがハーブ料理を中心にしている、というのを見て「ハーブって実は栄養価も高いのね」と遅ればせながら気づいたわけです。そうと分かれば、今まで食したことのないハーブにもトライしたい、というわけで見つけたのが「シェフのシンプル・ハーブ料理」。繊細な写真とは裏腹に、レシピはタイトルどおり本当にシンプル。時間のない時にもぱぱっと作れそう。野菜にもお肉にもお魚にもあうというハー…
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不機嫌な果実
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絢子/「そうくるか!」の結末が良い。
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はあ。今思い返すと何だったのか、あの日本あげての不倫ブーム。その発端を担ったのが、「失楽園」であり「不機嫌な果実」だった。当時10代だった私は、それだけ話題になるなら読んでおきたい、と思いつつも、読んでいるところを他人に見られたらかなり恥ずかしいんじゃないか、などと本気で考える純情さでもって、あの不倫ブームを乗り切った(と言うほど大げさなものではないが、まあ当時の心情としては)。両方とも映画化されたりドラマ化されたり。私は「失楽園」の映画のほうはビデオで見たのだが、疲れきった中年の自分勝手な恋愛はいくら綺麗に描いてもなんの感動も起こさないように思った。なんと男性本位の恋愛よ、とも思った。「不機…
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別人「群ようこ」のできるまで
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絢子/落ち込んだときに読む本。
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自分がとことん嫌になったときなんかに読むと、なかなか元気になれる本である。実際にとことん落ち込んでいるときは、そんな本を読むことにまで気はまわらなかったりするのであるが。でも、読み返すたびに思う「次に人生のスランプが来たらこの本を読んで自分を励まそう」。群ようこという人気作家が出来るまでの、すったもんだの半生が軽快に書かれている。転職すること6回、化粧にもファッションにも気を使わなかった学生時代の話など読むと、「ははーん、群ようこってば私なんかと大して変わらないぐうたらさながらも作家になっちゃったのね」などと妙に自分に対する焦りが消えてしまう。「辞めたほうがいいんじゃないか」と思いつつ仕事を続…
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名前がいっぱい
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絢子/昔のあだ名は「足の裏」…
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最近、清水義範にはまっている。特にパスティーシュでなければならない。彼のパスティーシュではない小説を一冊読んでひどくがっかりしたからだ。やはりこの人は、パスティーシュでこそ輝く人なんだと思う。一体頭の中がどうなっているのか覗いてみたい。この「名前がいっぱい」も、いつものごとく笑わせてもらいました。名前をテーマにこれだけ(見ようによってはばかばかしくも)切れのある文章を書ける清水義範は天才だと思う。ご本人の昔のあだ名が「足の裏」だったり「お二階のセンセイ」だったりしたことも暴露されていて、なぜだか得した気分になってしまう一冊なのです。
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ヴァージン・スピリッツ
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絢子/ヴァージン・スピリッツ
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処女9人の物語。年齢は19歳から32歳まで。「9人のヴァージンの揺れる心のドラマ」なんて帯文にあれば、「処女であることを選んだ(若しくは必然的にそうなっている)女性たちの心のうちやいかに!」と期待も高まるというものでしょう。ところが、読んでみてあまりにも普通の恋愛小説だからびっくりした。ふわふわとした読後感は、昔読んだ少女小説を思い起こさせる。「心のドラマ」と呼べるのはほんの数編、他はどうってことない恋愛エピソードばかりだと思うのだが。でも案外、世間的に処女でいることを告白しがたい年齢に突入した女性にとって(19歳なんてまだまだ処女でも何の不思議もないと思うけど、世の中そんなに進んでいるの?)…
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Yes・yes・yes
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絢子/とことん落ちていけばいい。
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17歳の少年が足を踏み入れたゲイ・ホモセクシュアルの世界。1989年刊行当時、かなりの話題をさらったという。が、今の視点で読むと、もはやこのテーマは語り尽くされてしまった感を否めない。17歳の少年の空虚な心の叫び、落ちるところまでとことん落ちていけばいい、と自分を突き放す。初めて少年が醜い中年男性を受け入れる時の描写などはなかなか艶かしい。しかし読んでいても「なるほど、これは10数年前なら衝撃的だったのかもしれないな」とやけに醒めた気持ちになってしまう。別に、衝撃的な描写を売りにした小説でないことは分っているし、一番作者が書きたかったことはきっと内面の揺れなんだろうと思うが。時代性を感じる青春…
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イギリス7つのファンタジーをめぐる旅
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絢子/定番のイギリス観光では飽き足らなくなったときにお勧めの本。
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イギリスを紹介している本が欲しいな、と在英8ヶ月を迎えた私は思った。「地球の歩き方」一冊を携えてきたけれど、観光地だけでなくさらに奥深く知りたいと思ったのだ。悩みに悩んで注文したのが本書「イギリス7つのファンタジーをめぐる旅」。紹介文に私の大好きなお話「ふしぎの国のアリス」があったのが決め手となったが、写真で分るシンプルな装丁も気に入った。届いてみると、このシンプルな一冊にはとても可愛い帯(本の80%は隠してしまう大幅の)が巻かれていて本を読む前からすっかり満足してしまった。児童文学を紹介し、そのゆかりの地を訪ねていく。「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.c…
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女文士
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絢子/女文士
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眞杉静枝の一生を秘書の目から描いた真実の伝記。でも、眞杉静枝って誰? 「武者小路実篤の愛人」という裏表紙の説明に、ああそうかと思う。聞いたことそういえばあったっけ…。「女流作家」とか「女流歌人」とかプロフェッショナルな女性の一生を読むのがとても好きだ。この本も気合を入れて読み始めた。そして骨太な文章と静枝の報われない愛の行方に胸を打たれた。彼女をわがままだと言うのは簡単だ。けれど、こうも必死に愛を求めつづけた彼女にはいつも不幸の影が漂っていて、私は静枝をただの奔放な女だとは思えなくなる。男に見捨てられても、それでも男を必要と割り切り生きていく静枝。しかし周りはそれこそ多くの被害をこうむって、葬…
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上役のいない月曜日
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絢子/サラリーマンに休息を
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裏表紙に「サラリーマン必読のミステリー」とあるが、なるほどサラリーマンの日常とそしてそこから起こるかもしれない事件とがテンポよく書かれた短編集だ。どの事件も、自分の周辺には絶対に起こって欲しくない大事件(もしくは中事件)なんだけど、どれもこれも読んでいるときには「ちょっとした事件」のように思えてしまう。どんなどんでん返しが待っているのか、4こま漫画でも見ているような感覚で読み終えた。赤川次郎の魅力の一つが、このタッチの軽さなんだろうな。
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断崖、その冬の
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絢子/さみしい女
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林真理子の作品を読むにつけ、その鋭い心理描写に感動するのだが、本著はいかんせん話が急ぎすぎていた。34歳の美人アナウンサーと年下の野球選手との恋愛が描かれているのだが、この野球選手が登場するまでが長い長い。それまでに、女性アナウンサーの年齢への焦りや職場で次第に居場所がなくなっていくことへの戸惑いなどが書かれているのだけど、もうその時点で話の大まかなところが掴めてしまいうのだ。いざ出会ってから、愛の終わりに行きつくまではあまりにもさらりと書かれていてとてもじゃないが感情移入できない。野球選手もちっとも魅力的には思えない。なぜこんな男に「ミス北陽」とも謳われた美人アナウンサーがひかれるのか。いく…
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麗しのマイ
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絢子/憂いを含んだ猫の顔
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著者が関わってきた猫たちについてのフォト・エッセイ。その中でもメインとなっているのは、タイトルにもある「麗しのマイ」とのめくるめく愛の日々。五月にやってきたからMAY、メイじゃ羊みたいだからマイ。表紙の偉そうにカメラをじっと見つめるマイから、のんびりとベランダを歩くマイ、無心で何かをじっと見ているマイのアップなど、日頃断然犬派を主張する私もマイの可愛さには参ってしまう。しかし、猫はやっぱり猫世界で生きていたいのかな、と突然姿をくらます猫のエピソードを読み思う。人間の身勝手さは犬に鎖をつけるけれど、猫はそれを許さない。エッセイを読み終えて再度写真を眺めてゆくと、憂いを含んだマイの表情の多さに気付…
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みんなの秘密
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絢子/「みんなの秘密」
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実は世の中こういう事ばかりに溢れているんじゃなかろうか、と思わせてくる連作小説集。一話目の脇役が二話目で主役、二話目の脇役が三話目で主役、と連なること十二話。不倫あり、同性愛あり、近親相姦願望あり。近所のお家事情に首を突っ込んでしまったように現実味を持ってどの話も迫ってくるのは、林真理子の人間心理を鋭く書き込む筆の確かさにあると思う。世の中本当にこういう事ばかり、だったらかなり怖い。
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南仏プロヴァンスの12か月
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絢子/フランス人とイギリス人と
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この本が大ブームになったのはもう10年近くも前のことになる。当時ヨーロッパに何の興味もなかった私は「フランスでの暮らしなんぞ知って何になる」と気にもとめていなかったのだが、フランスが目と鼻の先に見えるイギリスに住み始めたこともあり今後南仏とご縁があるかも知れぬ、とぱらぱらと読み始めてみた。作者を誉める前に訳者を誉めるのもなんだが、この本があれだけ日本で受け入れられたのは翻訳の素晴らしさに負う所も大きかったのではないかと思う。私が今まで手にしてきた訳書は、どれもこれも日本語のぎこちなさが見えてしまい、よって読むのは日本の作家ばかりに偏ってきたのだが、この本の自然な美しさには訳書を読んでいることな…
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クロイツェル・ソナタ
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絢子/クロイツェル・ソナタ
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「死刑を超える刑罰は存在するのか」。娘をあまりにも酷すぎる方法で惨殺された父親が、犯人が未成年であり、複雑な家庭環境で育ったことにより死刑には至らぬであろうことを知る。「自らの手で犯人への復讐は可能か」。複雑に入り乱れる登場人物も分りやすく描かれ、話の伏線も実に巧妙にはられている。しかし、この読後感の空虚さはなんだろう。緊張感がなかったのである。私は読みながらどきどきしなかったのである。犯人の少年がバイクで事故に遭い記憶障害が残るかもしれない、というあたりから話が徐々にトーンダウンしてしまったように思えてならない。肝心の、殺人を犯すに至る経緯などにはほとんど触れられないままに話が進む。昨今の少…
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官能記
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絢子/官能記
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「官能記」という艶っぽいタイトルにひかれて読み始めてみたら、なんとも愛らしい女性の波乱万丈記。いや、愛らしい女性と言うには、この女性みーこはあまりにも世をナメ、読者までナメきりすぎか。 恵まれた容貌を武器に(みーこにその気のない時のほうが多かったりするのだが)痛快に世を渡る。無免許看護婦、ホステス、女優、作家。全部みーこの辿った半生、どーだ! 幼い頃に苦楽を分かち合い、お互いの初体験までささげあった捨てられっ子捨吉との再会シーンには、不覚にも涙してしまった。こんなにみーこにナメられた気分で読んで来たのに、である。捨吉がみーこに言う。「頼む。『みよと』になってくれ」。ああ、なんと洒落たプロポー…
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キネマ旬砲
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絢子/この人にかかればハリウッドスターも…
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面白くて一日に二度読みした本、っていうのもこれがはじめてだ。毎回絵が挿入されているからあっという間に読めてしまう、というのもあるが。「キネマ旬報」に連載されていた映画スターへの言いたい放題がこの1冊にまとまっています。 連載当時から「やっぱりこの人のエッセイは笑わせてくれる。早く単行本にまとめてくれい」と思っていたので、まさに私にとって待望の一冊でもあります。ケビン・スペイシーを「逆行性ハゲ」と評し、リチャード・ギアのここ数年の食われ気味っぷりを的確に指摘、クリント・イーストウッドには「ベッド禁止!」と至極当然の(と私は思うぞ)主張を告げる。毒舌大爆発である。日高トモキチのイラストがまた良い…
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空の青、海の碧
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絢子/豪華客船の(見たくなかった)ホントが見える。
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あの豪華客船「飛鳥」の、しかもロイヤル・スイート・ルームでの世界一周。しかもしかも、作者早坂真紀はあの内田康夫の奥さん。どんなに優雅な夢の世界が待ち受けているのかとページをめくっていけばいくほど、気分が沈む。副題にある「世界一周ありのまま」の意味がわかったわ。 パジャマ姿で部屋から出てくるおじさんだの、ラウンジのフードをナプキンに包んで部屋に持ち帰ってしまうおばさんだの、笑うに笑えないエピソードばかり。日常から離れたくて豪華客船での旅を決意した作者のため息がここかしこに溢れている。それでも、楽しいことを探し求めて、そして見つけ出す作者のバイタリティはすばらしい。夫婦の他愛無いやり取りには結婚…
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冬の花火
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絢子/花火のように美しく儚い一生がありました。
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中城ふみ子。歌人。乳がん。私が彼女について知っていたことはこれだけでした。いくつもの恋愛を通して、激しく時に切ない短歌をうみだした彼女の一生は、今の時代の感覚をもってしても、あまりにも奔放です。 渡辺淳一というと、まどろっこしい不倫ものばかり、と思っていたのですが、こんなに繊細に一人の女性の生き方を追った作品を書いていたとは。作者自身が医者であったことから、当時のがん治療についての説明がわかりやすくなされているのも興味深い。 病室に誰が尋ねてきても、化粧を施してからではないと相手に会わなかった、などというエピソードを読むにつけ、ひたすら「女」であることを誇りにした彼女に頭の下がる思いです。
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永遠のタージ
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絢子/ムガール帝国をぱぱぱっとおさらいです。
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世界中の人々を魅了してやまない、あのタージ・マハールがいかにして作られたか、ムガール帝国皇帝シャー・ジャハーンとその妻ムムターズの「幻想のような愛を謳い上げた渾身の歴史大河ロマン」。のはずが、いろんなことを詰め込みすぎて消化不良に終わってしまっている。これは残念。ムガール帝国の初代皇帝から帝国が衰退するまでを駆け足で追っただけで、肝心の2人のロマンに焦点が絞りきれていない。 第一話から第五話までで成っているこの小説。第四話と第五話を中心にもっと掘り下げて書いて欲しかった。会話もなんだか不自然に流れているし、参考文献を必死に集めて無理やり小説と言うかたちに押し込めてしまった感がぬぐえない。一々…
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