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徹底抗戦 徹底抗戦
aguni/ホリエモン帝国崩壊記
 書評の前に立場を明確にしておこう。私は個人的には堀江さんのキャラは好きだし、技術者から腕一本で会社を興し、大きくしたことは評価している。しかし、そのクリエイティブな才能をマーケティングに使い始めたときから迷走していると感じていた。しかし、ブログも読んだことはない。だからファンというほどでもない。 しかし、小泉さん同様、既成概念の破壊者として、イノベーターとしては尊敬していた。仕事術の本もとても面白かったし、今でも参考になっている。旧来の常識を壊し、新しいものを打ちたてようというのも、どちらかというと若者側からすれば、とても気持ちの良いことだ。 株式100分割による東証のパンクなどは、これはあ…  全文読む 評価する

いい会社をつくりましょう。 いい会社をつくりましょう。
aguni/いい会社って何だ?
 かんてん、を御存知だろうか? 海草であるテングサから作られるゼラチンみたいなもので、実は日本で発見され、世界に広がっていったもの。昔は気候の状況に左右されるとても相場が安定しない商品だったそうだ。 この寒天を安定供給させるという事業を行っているのが伊那食品工業株式会社。最近では、納豆のたれを寒天で固めたものがヒットして話題になった。この寒天を開発したのもこの会社である。 創業以来、48年間、連続増収増員増益。2002年度中堅・中小企業優秀経営者検証制度最優秀経営者賞受賞。これだけ聞くと前に前に、という感じもするけれども、決してそんなことはない。知られざる優良企業ここにあり、という見本のような…  全文読む 評価する

ヒトデはクモよりなぜ強い ヒトデはクモよりなぜ強い
aguni/リーダーなき組織を、どう構築できるのか?
 副題に「21世紀はリーダーなき組織が勝つ」とある。そしてそれに対比されているのが、普通の組織、分権型・階層型組織である。 この本でその象徴とされているのが、ヒトデである。ヒトデは例えば真っ二つに切断したとすると、その2つの切片それぞれがヒトデとして活動を始める。 そもそもアメリカでインターネットが開発された背景には、本部が核攻撃を受けても、他の基地が反撃することができるようにするためだったと言われている。これはまさにヒトデだ。 だからこの本の中でも、インターネット上のサービスが多数、登場するのも理解できる。例えば、Wikipeida。ボランティア参加によるインターネット上の百科事典だ。あるい…  全文読む 評価する

ならず者の経済学 ならず者の経済学
aguni/まあ、そんなことだとは思っていたけど。。。
 以下の項目にあてはまる人はいますか?□一戸建ては親が子どもに残せる財産だと思う□海外ブランドが好きだ□インターネットは世界から貧困や不平等をなくすと思う□チャリティ・コンサートなどを介してアフリカに寄付をした□低脂肪表示の食品を好んで食べている□セレブな生活にあこがれている□政治がもっと良くなれば、生活が豊かになると思っている□空港でのチェックが厳しいのは仕方がないと思うはい。一個でもチェックがついた人はこの本を読まない方がいいかもです。ショックが強すぎて、こんな本読めるかー!ってなるかもしれません。さて、前回に引き続き、世界を俯瞰してみましょう、という本です。今回の著者はイタリア人。名前が…  全文読む 評価する

「シュガー社員」から会社を守れ! 「シュガー社員」から会社を守れ!
aguni/これ、社員だけの話ではないかも・・・
 さて、今、話題の「シュガー社員」本、第二弾です。 向上心・責任感なし、逃避癖あり、権利だけはしっかり主張。こういう社員を著者は「シュガー社員」と呼び、前著ではその事例を多数、紹介して評判になりました。 著者の講演を聞いた経営者の言葉が印象的です。これまで若手が辞めていくのは管理者の責任だと思っていた。しかし、こんな社員が現れているとは、気がつかなかった。その発言に担当者は涙した、とか。さもありなん、です。 日本社会が夢とか希望を若者に与えられなくなって、かなりの年月が過ぎています。その間に大人になってしまった若者にとって、働くことの意味がわからない、と言われていた時代もありました。 そして世…  全文読む 評価する

できそこないの男たち できそこないの男たち
aguni/女性中心社会をデザインしてみる
 「生物と無生物のあいだ」で第29回サントリー学芸賞を受賞した著者が、分子生物学の観点から、男と女を語った一冊。内容は研究者の攻防の話からゴシップネタ、著者の男性観・女性観などが入っていて、真面目な教養本というよりは、雑誌のコラムを読んでいる感じである。そもそもは「本が好き」に連載されたものをまとめたとのことで、なるほど、という感じ。 読んで知識を得る、というよりは、頭の体操を促す一冊といえるでしょう。 さて、生物学的には女性がベースであり、男性というのはその亜種として作られ、遺伝子のリスクヘッジのための存在でしかない、ということは、有名な話ですが、これ、意外に知られていない事実のようです。 …  全文読む 評価する

あなたがリーダーに生まれ変わるとき あなたがリーダーに生まれ変わるとき
aguni/リーダーシップ論の権威、マクスウェルの古典的名著
 あとがきによると、著者のマクスウェルは、アメリカでリーダーシップと言えば、知らない人がいないほどの権威。元牧師で文章は愛にあふれています。 彼によると、これまでマネジメントに関する書籍は山ほどありますが、リーダーシップについての本はなかった、とのこと。確かにこの本は、この後、出版されたリーダーシップ論のすべてが詰まっている一冊と言っても良いでしょう。 例えば、リーダーシップの5つのレベル、あるいはパレートの法則。問題解決、心構え、人材の育成など、語られるテーマは多岐に渡ります。 しかも、難しい専門用語や理論はありません。リーダーとはこういう人です、という話がたんたんと続いていきます。 原題は…  全文読む 評価する

買い物する脳 買い物する脳
aguni/オーノー!って叫ばないでください。
 物が売れない時代に入っていますが、広告に意図される効果が本当にあるのかどうか、それをアンケートではなく、fMRIやSSTによる脳診断画像で判断してみたらこんなことがわかった、というお話です。 まだまだこれからの分野ではありますし、さらに言えば、脳研究はまだまだいくらでもひっくり返る仮説の集まりでもありますので、実験結果以外の説明は最先端のものではない気もします。 ニューロマーケティングの前提は、どうして事前の消費者調査で好感触だった商品が売れなかったり、なぜペプシがコカコーラに勝てなかったりするのか。そういうことの大前提は、人は論理で動くのではなく、感情で動く、ということで、さらに言えば、自…  全文読む 評価する

会社は頭から腐る 会社は頭から腐る
aguni/御社の社長・経営陣にプレゼントしてあげてください!
 最近、お風呂で本を読むことが多いのですが、この本を読んでから、机において見返して、しまった!と思いました。本の上から水が流れた後があります。濡らしてしまったのか?と思ったのです。 で、よく見てみると、そういう装丁なのだとわかりました。これ、上から泥水を流したようなデザインになっている本なのですね。つまり、上から冷や水を浴びせるような本、というメッセージなのかもしれません。(経営はミズモノ、というメッセージかもしれませんが。 著者の冨山和彦さんは、1960年生まれ。スタンフォード大学で経営学修士(MBA)。元・産業再生機構COO。経営共創基盤代表取締役CEO。小泉&竹中改革の頃にはよくテレビな…  全文読む 評価する

ワーキングプア ワーキングプア
aguni/で、不景気っていつからさ?
 2006年の7月と12月に放送されたNHKスペシャル「ワーキングプア~働いても働いても豊かになれない~」「ワーキングプア2~努力すれば抜け出せますか~」の取材を基に、数多くの実例を紹介するノンフィクションです。今回は今さら読んでいただきたい一冊として取り上げます。 今、金融危機の影響で派遣切りだのが問題になっていますが、影響がいちばん少ないとか言われていた(もしくは、政治家の皆さんが言っていた)日本には、貧困や下請といった経済の下部の部分にかなり影響が現れているようです。 しかし、確かに表面化しているのは今かもしれませんが、徐々に崩れていく日本の安心安全な社会というものが、表の社会のすぐ裏に…  全文読む 評価する

星の王子さま 星の王子さま
aguni/ほんとうに大切なものは目に見えない
 ここのところ、企業経営とか働くことの在り方などの話題、あるいはコミュニケーションやマーケティングについて考えたり話したりする機会が多い。そんな中で自分の頭のどこからか、「ほんとうに大切なものは目に見えない」というフレーズが浮かんできました。 ネットで検索したところ、この言葉は『星の王子さま』の中で、キツネが発言したものだということはわかったのだけれども、はて、どういう話だったのかがさっぱりわからない。実際、周りの大人に聞いてみても、このストーリーを覚えている人というのはなかなか居ません。 ということで、今回は、この『星の王子さま』をビジネス書として読む、という荒業に挑戦してみることにしました…  全文読む 評価する

声と話し方のトレーニング 声と話し方のトレーニング
aguni/声、気にしていますか?
 日本の政治家とアメリカの政治家を比較して、なんで日本の政治家は話が下手なのか、と思ったことはないだろうか? オバマ氏の演説など、例え英語がわからなくてもうまいなぁ、と感心してしまう。それに引き換え・・・。  で、実は印象だけで気がついていないのだけれども、本当に違うのはしゃべり方ではない。もっと基本的な部分、発声そのものだということはあまり気づかれていない。  ガラガラ声、しわがれ声、ぼそぼそと話す。日本の政治家の声のイメージといえば、そんなものではないだろうか。一方で、アメリカの大統領には、スタイリストの他にボイストレーナーもついていることが多いという。声は無意識に働きかけるパワーがあるく…  全文読む 評価する

プロ野球は崩壊する! プロ野球は崩壊する!
aguni/プロ野球まとめて産業再生機構行き?
 やれ合併だストだ新規参入だと大騒ぎの日本プロ野球。マスコミも悪役を作ってみたり、ヒーローを祭り上げてみたりと騒いでいるが、どうもプロ野球というものが目指したい方向・方法というものがよくわからない。言い方を変えれば、理念と戦略が見えないのだ。そのうえで戦術を話し合っているような印象で、時間ばっかりかかって何も決まっていない印象。非常にもどかしい。 この本を読んで、そのもどかしさの理由がよくわかった。簡単に言えば、誰もプロ野球のグランドデザインを描けていないのだ。加えて、球団・球場・親会社という3つの経営主体のカネの奪い合い。会計制度の変更で親会社とても赤字垂れ流しを許容できなくなっている。海外…  全文読む 評価する

ニート ニート
aguni/すべては親の原因?
 ニートとはこの本のタイトル通り、「フリーターでもなく失業者でもなく Not in education,employment,or training」の略。つまりはバイトも仕事もせず、仕事を探してもおらず、でも生きている若者のこと。その数は、最新の2004年版の労働経済白書によると52万人とのことで、この本で紹介されている40万人から、さらに増えている。 その姿を描いたはずのこの本を読んでいても、ニートのことはまるでわからない、という気になるのは不思議だ。この本が悪本なのかとも思ったが、よく考えるとそうではなく、この気持ち悪さこそが「捉えられない存在」であるニートの特質を表しているのだと思う。…  全文読む 評価する

単なる知り合いが顧客に変わる本 単なる知り合いが顧客に変わる本
aguni/サービス業に従事する人も必読の一冊。
 この本にはしち難しいことな何もない。あの『<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=00248255&volno=0000" target="_blank">1分間マネージャー』の著者、ケン・ブランチャードがこの本の監修者である。だからかもしれないが、非常に読みやすい本。まるで小説のような展開でこの本のテーマを誰でもすらすらと理解できる。テーマはもちろんタイトル通り「単なる知り合いを顧客に変える方法」である。 セミナーなどに参加すると、ときどきセミナーの内容とは関係なく、自分の商品を売ろうとばかりしている人はいないだろうか? この本…  全文読む 評価する

世界テロリズム・マップ 世界テロリズム・マップ
aguni/世界はテロリズムに満ちている。だから、
 この新書は時事通信社外信部で国際報道に携わり、テロの背景をもっと詳しく探り、紹介する必要があると考えた記者達が、雑誌の記事の連載を経てまとめあげた一冊である。内容は筆者の一人の言葉を借りれば、「特にテロを引き起こす側の組織と人間にスポットを当て、渇らの行動と思想を追った連作ノンフィクション」である。 この本では、20世紀後半以降のテロを「既存の秩序を激しく憎む反権力側の個人や集団が何らかの目的で暴力を行使し、社会を恐怖に陥れる事件」(p22)と定義した上で、3つの系譜として分類し、紹介している。 まずは「民族主義過激派のテロ」である。二度の世界大戦後、世界中に誕生した民族単位の主権国民国家の…  全文読む 評価する

失敗の本質 失敗の本質
aguni/失敗から学ぶ−「気合」だけでは組織は勝てません!
 今時「日本軍」なんて言葉を使うのは右翼やそれに類する団体だけだろうが、この本は決して戦史研究の本でも思想書でもない。引用すると「大東亜戦争における諸作戦の失敗を、組織としての日本軍の失敗ととらえ直し、これを現代の組織にとっての教訓、あるいは反面教師として活用することが、本書の最も大きなねらいである」(P3)。「組織としての日本軍の失敗」が即ち「現代の組織にとっての教訓」につながるというのは、この本にも書かれているように、日本軍が日本で初めて、官僚制組織を体現化したものであるということもある。さらには満州での実験を経て、日本軍やその官僚組織が戦後の統治体制・経済体制のモデルになったということも…  全文読む 評価する

「北島康介」プロジェクト 「北島康介」プロジェクト
aguni/日本型プロジェクトの系譜の先にある金メダル
 精密工学博士号取得者にして、大手工学メーカーシステム本部長。ロボット工学専攻のトレーニング指導員。国立スポーツセンターの運動生理学者。指圧センターの院長。そして可能性を信じ続けたコーチ。この5人の鬼が、西日暮里駅近くの精肉店の息子に金メダルを取らせた。…この本はそれだけの本ではない。おそらく著者あるいは編集者がこのタイトル『「北島康介」プロジェクト』に込めたのは、NHKの人気番組、プロジェクトXへの想いからだろう。それはプロフェッショナルが自分の持てる力の限界に挑み、可能性以上の結果を出すという日本型プロジェクトの系譜の先にある金メダル。 北島康介の種目は平泳ぎ。著者によると、自由形、バタフ…  全文読む 評価する

グッドラック グッドラック
aguni/確かに、人に勧めたくなる一冊。
 雑誌の記事で紹介されていたこともあって、ベストセラーには手を出さない私が読んでみた。で、すぐ読めて、意外に面白かった。思わず友人にあげようかと思ったけれど、それではあまりに普通なので、書評を書いて紹介することにした。 実は、この本を人に勧めたくなる理由はいくつかある。 まずは、このタイトル。「幸運」という名の書籍だから、人に贈りやすい。表紙は綺麗な四つ葉のクローバー。これもGOOD。 そして値段が1000円程度と安いし、すぐ読めてしまうほどに軽い。人にあげる方も貰った方も重荷にならないなのが、GOOD。 そして内容は、シンプルでわかりやすい誰にでも抵抗なく読めるファンタジー。これもGOOD。…  全文読む 評価する

稼ぐが勝ち 稼ぐが勝ち
aguni/中学生に読んでもらいたい本。
 今の若い人達は幸せだと思う。この本を書いた堀江さんやサイバーエージェントの藤田さんなど、30代で大きな社長の社長になっている実例がある。彼らの話を聞いて、それじゃあ俺も!と(間違ってでも)思った人がいればいるほど、世の中はちょっと面白くなると思う。 この本で繰り返し繰り返し堀江さんが訴えるのは、若いうちに始めろ!ということ。リスクを取れる若いうちに初めて成功すれば金も女も手に入る。そういうことを言っている。若さゆえに下品な表現もちらほら見受けられるけれども、中学生や高校生くらいの世代(あるいはそのレベルから脱していない大人も多いと思うけど)にとっては、非常に共感できてわかりやすいのではないだ…  全文読む 評価する

「人口減少経済」の新しい公式 「人口減少経済」の新しい公式
aguni/発想の転換と新しいシステムへの移行のために、必要な一冊
 自分のこれまでの人生を振り返ってみても、あまり、兄弟が合わせて3人以上という友人は少ない。たいていが家庭に子供は2人、ないしは1人であるのが、いつの頃からか当たり前になっている。当たり前になっている、ということはそれがかなり長い間続いてきたということであり、常識になってしまっている通り、一夫婦2.1人以下の出生率では、当然のように人口は減り続ける。問題は出生率の低さだけではない。平均寿命が急激に大幅に伸びたことは、日本人口の高齢化を一気に推し進めた。結果、日本の高齢化率は主要先進国の中でも群を抜いて高くなり、1998年には最も高齢化した人口を持つ国となった。そしてこの出生率の低下と高齢化が次…  全文読む 評価する

出版をめぐる冒険 出版をめぐる冒険
aguni/出版業界のビジネスモデルと「地上の星」
 考えてみれば、出版というのは不思議な商売だ。紙の束に文字を載せて売る。売れればコピーしてまた売る。かかるのは紙代・製本代。価格はオンリーワンだから勝手に決められる。これでどうして儲からないのだろう? この本はそんな疑問に答えてくれるかもしれない本だ。どちらかといえば有名というよりはちょっと無名な出版社にフューチャーして、そのビジネスのモデルと成功・失敗について真面目に解説してみた本だ。「こうすればベストセラーができる」とか「この成功例に学べ!」とかいう本ではなく、また「そもそも出版とは」とか「出版業界の過去未来」みたいな抽象論でもない。業界の中に分け入ってみたい人には面白い本ではないだろうか…  全文読む 評価する

図解わかる!商法改正 図解わかる!商法改正
aguni/商法大改正の4つのベクトルを示してくれている本
 ただ会社にボーッと勤めているとなかなか実感できないけれども、たとえば営業で回って契約書に判子をもらうのも、株が上がった下がったと一喜一憂できるのも、そもそもは法律で規定されているからだ。で、商売の法律というのは商法と言うらしい。それくらいのことは聞いたことはあったけれども、ここ数年でそれが大きな変化のタイミングを迎えているということは知らないままに過ごしてきた。 ふと思い立ってその変化しつつある流れを知りたいと思い、本屋をさまよって見つけたのがこの一冊。ぱらぱらめくった中では、一番わかりやすそうな一冊だった。 帯に「4つの改正ポイントを圧倒的な図表量でわかりやすく解説!」とある。その通り、見…  全文読む 評価する

銀行経営戦略論 銀行経営戦略論
aguni/そもそも銀行とは何か、から復活のための戦術まで。
 著者は元住友銀行、その後、A・T・カーニー社のバイス・プレジデントを経て、ボストン・コンサルティング・グループにパートナー。彼曰く、この本のベースになったのは修士論文であったというが、中を見ると様々な図表がわかりやすく配置されており、著者の経歴がすべてこの本に込められていることがわかる。 冒頭で著者はこの本の目玉を3つにまとめている。 まずは、特殊と言われて内部も外も思考停止に陥っている銀行というビジネスに、銀行事業の本質に根ざした、「銀行事業ならではの銀行戦略論」の枠組みを提示すること。 銀行の問題を解決するために銀行の外にも目を向け、預金者、融資先の企業、株主、政策当局、銀行員などの利害…  全文読む 評価する

政治の教室 政治の教室
aguni/決断が現実を作り出すプロセス
 選挙のたびに共産党や社民党など、小さな(失礼)政党が街頭で声をはりあげ、一方、民主とか自民とかの政治家はTVでよくみかけるようになる。で、なんとなく選挙に行く。で、投票会場に行ってみればそのとき、誰に入れようかと悩む。そもそも現職が誰だったかも知らないことに気づく。生活の中で、身近な政治とか政治家とかの存在があまりにも希薄すぎて、いまいち、政治という世界がわからない。 考えてみれば、学校の公民の授業は「政治」について教えてくれなかった。ロジックは、憲法に定められているから、こうなっています、だった。人間社会の発展の中で、どうして今のような制度になっているのか、縦割りの科目制度の枠内では、そこ…  全文読む 評価する

100億稼ぐ仕事術 100億稼ぐ仕事術
aguni/100億の売上を稼ぐ会社の社長の仕事術
 今、話題のライブドア代表、堀江貴文氏の著作。社名がまだエッジだった頃に書かれた本。タイトルが紛らわしいので、こんな内容の本だとは思わなかった。てっきり、金持ち本か成功本なんだと思っていたら、全然違った。やはり本は読んでみなければわからないものだ。 で、どういう本かといえば、堀江さんが自分自身の仕事のスタイルや気をつけていることについて語った本。章立てが「ヒト」「ジカン」「ジョウホウ」「カネ」「ツール」となっていて、こういった経営資源をどのように考え、どういうことに気をつけて仕事をしているかを語っている。「社内資料をエクセルで作るな」とか(世の中にはパワーポイントで作るバカな会社も多いようだ)…  全文読む 評価する

宮内義彦経営論 宮内義彦経営論
aguni/オリックスの宮内氏による、読みやすくわかりやすい「経営論」講義
 日本の経営者の中で、MBAの知識を持ちながら、それをバランス良く実践の舞台で活用し、しかもそれをわかりやすく自分の言葉で「経営書」としてまとめた人、というのはあまりいないのではないだろうか。宮内氏は1960年にワシントン大学経営学部修士課程(MBA)卒。昨今のMBAブームを考えると、彼の決断には先見性があったと言えるだろう。また、経済理論の基礎を学んでいるためなのだろうか、日本経済をマクロで見たときの許認可の意味を、ここまでわかりやすく書いてくれた本には初めて出会った。 この本は非常に穏やかな言葉で書かれてはいるが、非常に重い本である。まず第一部「日本の経済体制と企業経営」から始まり、第2部…  全文読む 評価する

渡邉恒雄メディアと権力 渡邉恒雄メディアと権力
aguni/渡邉恒雄という男とその時代を知るために。
 もちろんこれはノンフィクションとはいえ、著者の主観が入っているものであるから、ある程度は割り引いて考えなければならない。しかし、公称1千万部以上を売り上げる新聞メディアのドンを描いたこのノンフィクションに書かれている内容のほとんどが事実であるとしたら、幼い頃からTVやその他のメディアで洗脳されてきた我々にとっては、カルチャーショックを受ける内容であろう。歴史上のお話としてならまだ納得できる。しかし当の本人は今も尚、その巨大な力で新聞・TV・スポーツの世界で大きな影響を発揮し続けているのだ。 簡単に言うとこの本は、渡邉恒雄という男が東大の共産党時代から読売新聞社社長にまで上り詰めるまでを描いた…  全文読む 評価する

なぜ高くても買ってしまうのか なぜ高くても買ってしまうのか
aguni/ワンランク上の消費、を目指すあなたに。
「新しい贅沢品」を示す言葉、「ニューラグジュアリー」がこの本のテーマである。高級品ほど高くはないが、普段の商品よりはちょっと高い。安ければ売れる、高ければ売れないというマーケティングの常識を覆す、新しい消費者心理についてて、アメリカの実例豊富に説明した一冊。 高くても売れる、なぜならそれこそがブランドの力なのだ、などというようなトートロジーにだまされそうになるブランド論の本とは違い、この本ではその「ちょっと贅沢」な消費の心理的・社会的背景にまで踏み込んで説明している点が新しい。確かにこれはアメリカでの事例を中心に解説した本ではある。しかし、幻の焼酎だのスイカだの味噌だの醤油だのといった食材から…  全文読む 評価する

孫子とビジネス戦略 孫子とビジネス戦略
aguni/東洋人にしか書き得ないビジネス書がここに誕生。
 知人に勧められて『孫子』を読んでみて、たったこれだけかい、と驚いた。世界の戦略家からビジネスパーソンまでが学び、参考にし、勝つための戦略書として名高い『孫子』。しかし、そのコンテンツの容量はあまりにも少ない。もちろん翻訳という過程の問題はあるのだろうが、実際の原文を読んで何かを思えるほど教養のある人というのはなかなかいないのではないだろうか。しかし実際、ビル・ゲイツもフィリップ・コトラーも孫正義も『孫子』から企業戦略論を導き出しているという。この間をつなぐミッシングリングを何とか見つけられないものか。 ということで、孫子の思想をビジネス戦略に結び付けた、その具体的な思考の過程を解説した本が登…  全文読む 評価する

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