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しずかな日々
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かず吉。/あの夏。
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タイトルと表紙に惹かれて買った本。誰にでも「夏の思い出」ってあると思う。この小説は読んでいると、「あの夏」の空気や匂い、様々な事を思い出せる。小学生の頃は夏休みってとてつもなく長く思えていた。毎日同じ事をしていても、延々と続くように思っていた。この小説は一人の小学5年生の男の子の「ひと夏」の小説で、小説の隅から隅まで夏が溢れている。なんでもない一文から自分の夏の記憶が溢れて来て、切なくなったり、笑ってしまったり。小説の主人公と共に夏休みを追体験している気持ちになった。一人で過ごす事の多かった少年が、人と過ごす事の楽しさを知り、おじいさんの愛情と友人達の友情に包まれて過ごす日々。きっとこの小説は…
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ねこのばば
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かず吉。/心が温かくなる時代小説です。
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時代小説というとちょっと固いイメージがありませんか?剣豪が大活躍したり、武将達が所狭しと暴れ回ったり。このしゃばけシリーズは、剣豪や武将達の代わりに、妖(あやかし)たちが走り回ります。江戸の街を舞台に、体の弱い薬種問屋の若旦那と周りにいる妖たちが大活躍するお話なんです。この「ねこのばば」はしゃばけシリーズの3作目の短編集で、心がほっこりするようなお話や、考えさせられるお話がいくつも収録されています。気軽に読める、楽しく読める1冊です。だんだんと登場人物たちの過去が明かされていく中で愛着がわいてきて、次を早く読みたい!と心が逸ります。読後感もとてもいいですよ。
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暗いところで待ち合わせ
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かず吉。/心がじんわりと温まります。
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「乙一さんの書く文章は怖い」といつの間にか、思い込んでいました。初めて乙一さんの文章を読んだのは「ザ・スニーカー」という雑誌でした。僕と乙一さんは1歳しか年齢が違わないのに(しかも彼が年下)あんな文章を書いていたのか!と驚愕の事実を知ったのはつい最近の事です。さて、この「暗いところで待ち合わせ」。印象的なタイトルで某書評のサイトにコメントが載っていたのを読んで読む決意をしました。「乙一さんの書く文章は怖いという友人に この本は絶対大丈夫! っておすすめしました」という内容だったと思います。確かに。表紙もタイトルもちょっと怖いけど、読後感のいい1冊でした。人の怖さも書かれているけれど、人と繋がっ…
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シアター!
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かず吉。/心に響く言葉があります。
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このシアター!シリーズは、借金を背負ってしまった貧乏劇団を立て直そう!と努力する劇団員たちと、借金を2年間の期限付きで肩代わりしている劇団主宰の兄の物語です。1巻を読みながらわくわくしたのを覚えていて、そして、中途半端な終わり方に「絶対続く、この話!」と確信して、長い事待った気がします。やっと出ました、2巻。もうずば!っと言っちゃうと、このシリーズは読み終わったあとに、劇団のお芝居を観にいきたくなります。「劇団のお芝居っていいかも!」と思う事請け合いです。実際に著者の有川浩さんはこの小説を書くのに、「Theatre劇団子」という劇団をモデルにしたそうで、取材もしっかりしたのでしょうね。なんだか…
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20歳のときに知っておきたかったこと
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かず吉。/「人生を変えるかもしれない1冊」です。
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この本はティナ・シーリグさんの息子さんが20歳になるときに贈りたい!と考えて執筆された本です。基本的にはティナさんや彼女の同僚がどういった事をスタンフォード大学の学生たちに課す事でどういった成果が出たか、どういう風に物事を考えるように、観られるようになったかということについて書いてあります。そして、そのどれもに「すごいなぁ」と思います。考えるチカラを鍛える。そして、行動力を鍛える。ティナさんは「世界を見る目を変えてくれる」ような事を書いています。自分でできないって思っている事は実はできることかもしれないし、町中にチャンスが転がっているということ。大学でこういう事を教わるということでスタンフォー…
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アフターダーク
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かず吉。/深夜から、空が白むまで。
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アフターダーク。そのタイトルからなんか、ちょっと怖い話を想像してしまって、読み始めるのに少しだけ勇気がいりました。読んでみたら、登場人物がとても印象的な小説で、怖い小説ではなかったのでほっとしつつ読めました。人の繋がりにはいろんなパターンがある事をなんか読み終わってから考え、そしてもっと今ある人間関係を大切にしていこうと強く思えた小説です。1Q84のBOOK3を読み終えてすぐ読み始めたので、行間がとても広く、文字が大きく見え、そして、この小説は行間を読む小説だなぁとふと思いました。深夜の雰囲気、街の雰囲気がとても上手に書けていて、登場人物が魅力的でした。多分、再読なんだけど、始め再読だってこと…
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しあわせを引き寄せる10秒!そうじ力
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かず吉。/今の部屋の状態はあなた自身を表しています。
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実は、そうじ力の本は他に2冊持っていますが、僕は飽き症なので、読んでから1ヶ月くらいしか効果がありません。なので、これで3冊目。あと2冊くらいそうじ力の本を買って、毎月違う本を読んでいたら、部屋は確実にきれいになるなぁと思ったのです。きれいに片付けたいって願ったというか・・・。「今の部屋の状態はあなた自身を表しています」この文章を読んだとき、思わずまじまじと部屋全体を見回してしまいました。物に溢れた、どこに何があるのかよくわからない部屋。物を探すのに時間がかかる散らかり具合。「片付けよう!」って思うたびに、どこから手をつけていいか分からなくて、ちょびっと片付けて満足してましたが、この「しあわせ…
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ピクサー流マネジメント術
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かず吉。/ヒット作を連発
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実を言うとピクサーの映画は1本だけしか観た事がありません。「WALL・E」なんだけど、とても映像がきれいだった。そして、心にじーんとくるストーリー。どうしてヒット作をピクサーは連発できるのか。その一旦をこの本では知ることができる。社屋のデザインから、社員のためを考えられていて、社員がコミュニケーションをとりやすいようにできている。社員の教育も徹底していて、社員の向上心をKEEPできるように、そして仕事に対するモチベーションを保てるように、経営陣はいろいろな事を考えていて、例えば、現役の監督が教師になって講義をしたり、外部から講師を招いたりする。美術担当している人が、監督になりたい!と思って努力…
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桐島、部活やめるってよ
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かず吉。/かつて自分が高校生だった事を思い出しました。
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文章がとても瑞々しい。読み始めてすぐに裏表紙の著者の説明を読んでしまいました。高校の頃の微妙な空気、雰囲気をこの小説は伝えてきます。読んでいたら、かつて確実にいた高校生だった頃の自分をふとした瞬間に思い出して、恥ずかしくなってしまいました。体育でサッカーをするくだりを読んで、著者の記憶力と、観察眼の鋭さにびっくりしました。何気ない日常だけど、改めて考えてみるとそうだったなぁって納得。桐島が部活をやめるっていう噂が多かれ少なかれ影響する世界。微妙なバランスの上に成り立っている人間関係。クラスの人気者たちとそれ以外の人たち。とても現実味のある小説で、なんかそこら辺にいる高校生もこんな生活を送ってる…
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逝年
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かず吉。/娼年とは別の小説として。
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娼年の続編。逝年。前作で仕事ができなくなってしまった主要メンバーが再び集って高級 call boyのクラブを立ち上げるのだけど、なぜ仕事ができなくなってしまったのか、その原因を作った主人公の友人が救われたのがよかったかな。娼年の中に漂っていたけだるさとか、若さ故のひたむきさとかそういったものはなくなってしまったけれど、著者がNHKの「ハートをつなごう」に出演した経験が、この小説にいかされている。娼年で主人公を見いだした、高級 call boy clubのオーナーとオーナーの娘、そして主人公の心のやりとりがとても切ない。失われて行くものと、生まれて行くもの。枯れて行く花と咲き誇る花。個人的には娼…
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キケン
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かず吉。/胸躍ります。
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通称「キケン」。成南電機工科大学機械制御研究部。そこにはユナ・ボマーと呼ばれる人や、大魔神と呼ばれる人がいて、彼らを慕って入った(無理矢理入部させられたとも言う)部員たちとの無茶な日々がかなりたのしくこの小説で綴られています。男同士の集まりは、この小説ほど無茶苦茶じゃなくてもきっと似たようなもんがあるんだろうと思う。僕はあまり集うのが好きではなかったので、集まりとかを遠巻きにしていたけれど、文化祭とか、今思い出せばかなりばかなことをやってたのを思い出しました。きっと誰でもこの小説を読んだら、胸躍ります。心が弾みます。そして、登場人物の一人が過去を語るっていう形をとっているので、切なくもなります…
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1Q84
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かず吉。/青豆さんと天吾くんが出会えますように。
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1Q84を読んでいて、何よりも心に残っているのは、青豆さんの天吾くんへの想いの強さ。そしてそれは天吾くんから青豆さんに向けた想いの強さでもある。どうか、青豆さんと天吾くんが出会えますように。Book2を読み終えて、それだけを強く願った。主人公二人の視点を交互に読めるこの小説は、とてもいいと思うけれど、残酷でもある。今近くにいるのに!っていう瞬間を二人の視点から読めていて、二人の気持ちまで手に取るように分かるのに、すれ違ってしまう瞬間に、本当に切なくなった。または、青豆さんが下した決断に、その瞬間に、一緒に決断を下した気がした。それほど、1Q84の世界に引き込まれてしまった。そして、今回、今更な…
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アダルト・エデュケーション
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かず吉。/洋書のような装丁の。
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なんだかアダルトな感じのピンクの表紙。そして、アダルト・エデュケーションというタイトル。何よりも、洋書のような装丁が、今までの村山さんのイメージから、かなりかけ離れていて、意表をつかれた。内容も、様々な欲望が赤裸々に書かれていて、ダブル・ファンタジーをふと思い出した。きっとこの本は、万人受けする小説ではない。書かれている内容に、嫌悪感を覚える人もいるかもしれない。だけど。僕は心から思うけれど、性的な欲求は十人十色だ。同じような欲求に見えて、求めているものは相違している。だから、この小説の中の女性たちみたいに、自分の欲求に素直になるのもいいんじゃないかと思う。フィギュアに萌える男性もいれば、外国…
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スカイ・クロラ
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かず吉。/雲の中を漂うような。
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スカイ・クロラ。映画を観る前に原作を読んでみようと思って読んでみた。小説全体を覆う雲のような霧のような雰囲気。そして、主人公の性格が影響しているのであろう、諦めというか、気だるさというか、無関心というか、そんな雰囲気が全体を覆っている。まるで雲の中を漂っているような感じで、小説の全体が見えなくて、よくわからないまま話は進む。その主人公が唯一生き生きとしだして、それまでの数十倍の速さで行動しているように感じるのが、彼が戦闘機に乗り込んでいるとき。確かに戦闘機にのっているから、速度はとにかく速いんだけど、彼の思考ががらっと変わるのがとてもよくわかった。優秀なパイロットなんだ。文章の中にあらわれる、…
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体温を上げると健康になる
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かず吉。/神様が決めた人間の体温は37度。
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きっとこういう食事をしなさいとか、こういう生活をしなさいとか、あれは駄目、これは駄目ってたくさん書いてあるのかとタイトルしか見ていなかったときは、そう思っていた。その予想はいい方に裏切られた。医学的見地から、どうして体温を上げると健康になるのか・・・例えば体温を1度上げると免疫力が数百%もあがるとか、酵素の働きがよくなるとか、血の巡りがよくなるとか、そういったことがきちんと分かりやすく説明されていて、読みやすかった。何よりも、あぁしなさい!とかこうしなさい!っていうのは書いてなくて、こういう生活が理想的ですよっていう感じの押しの弱さ。だけど、説明が説明なので、毎日の生活を変えようかと思ってしま…
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遙かなる水の音
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かず吉。/パリ、モロッコ、そしてサハラ砂漠。
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久しぶりに村山由佳さんの著書を読んだ。数行読んだときに「あぁ、やっぱりこれだ」と思う。村山さんの言葉の選び方が好きだ。まるで空気か水のように、僕の心にすっと入ってくる。今回の小説は、パリ在住の青年が亡くなり、彼の姉、その友人やフランス人のゲイの同居人がかつて青年が辿った道をたどって、サハラ砂漠まで青年の灰を撒きにいくというお話。青年も含めて登場人物たちの視点で旅路を語ってくれるので、一緒に旅をしている気分になってしまう。そして、いつものことだけれど、色や雰囲気、匂いや手触りまで文章から伝わってくるから不思議。途中、電車の乗り換えでホームを歩いているときに、すごい違和感を感じてしまった。それまで…
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三匹のおっさん
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かず吉。/現代版時代劇。
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有川さんの小説に期待してしまうのは、読んでいるこっちが恥ずかしくなってしまうような激甘ラブストーリー。だけど、今回はタイトルを見たときから内容が気になって気になって仕方なかった。きっと激甘ではないだろうと思いつつ読み始めたら、はまってしまった。剣道の達人、柔道の達人、そして電気機器の達人。3人のおっさんはそれぞれが特技をもっていて、それをいかしつつ、世直ししてしまうお話だけど、あまりの面白さに一気に読みきってしまった。還暦ってなんかおじいちゃんって気がするけど、うちの父も含めて還暦を迎えてもまだまだ若々しい人が多いよなぁ、確かに。と思いつつ読んだ。現代社会の問題点も織り込みつつ、きちんと話をお…
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自分の小さな「箱」から脱出する方法
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かず吉。/小さな「箱」から脱出する方法。
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人間関係がうまくいかないのは、自分が小さな箱に入ってしまっているからだ。という考え方がとても分かりやすく説明されていて、箱から出た状態だとどうして物事がスムーズに行くのかという事も噛み砕いて分かりやすく書いてある。読んでいるうちに「確かに!」と膝を打ちたくなるような事がいくつも書いてあって、どうして特定の人との人間関係がうまくいかなくなるのか、分かった気がしました。長々といろんな例を挙げて説明されているうちにちょっとこんがらがったところもあったけれど、最後のまとめに全部が書かれていて、すっきり整理されたような気がします。何よりも、箱に入っているという表現がとても斬新でいいなぁと思いました。自分…
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つむじ風食堂の夜
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かず吉。/タイトルに惹かれて。
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どこでこの本のことを知ったのか、覚えていないのだけどタイトルがとても素敵だなぁと思ったのを覚えている。とある街のつむじ風が吹く道にある食堂に集う人たちのお話。って一行にしてしまうとあっさり片付いてしまうけれど、ゆったりと流れて行く時間や、本当にありそうなのに、どこか夢の中のような雰囲気が持ち味の小説でした。ちょっと感傷に浸る感じで読むと、秋の夜長にはかなりいいかもしれません。僕は寝る前に読んでいましたが、ゆったりした気持ちになれたのが印象的でした。文章的には多くないので、さくっと読めてしまう本ですが、ゆっくりと味わって、雰囲気を楽しみつつ読むのがおすすめです。登場人物たちもどこか人間味にあふれ…
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不動心
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かず吉。/続ける才能。
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あまり野球観戦をしないので、野球について全然知りません。だけど、「松井秀喜」という名前は何度も聞いていて、知っています。何かあると騒がれてきたのはリアルタイムでニュースなどでは観てきました。実は骨折して連続出場が途切れたときに、「なんでこんなに大騒ぎしてるんだろう」って思ってたんです。事の大きさは今回、この「不動心」を読むまで知りませんでした。野球選手としてどういったことを考えて、どういった日々を送っているのか。この本を読んで松井選手の気持ちを少しだけでも知って、そしてその決意を垣間みて、かなり感銘を受けました。メジャーリーガーで一流選手で居続けるために努力し続けていること。まわりの意見に耳を…
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娼年
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かず吉。/優しさと静けさに満ちた小説。
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娼年。文字どおり、体を売る男の子の話。男の子といったら語弊があるかもしれない。主人公とは大学にほとんどいかずにBarでアルバイトをしている、何をしたらいいのかわららない、20歳。偶然であった、女性のためのCall boy Clubを経営している女性と知り合い、体を売るようになる。女性もセックスもつまらないと言ってはばからなかった主人公は、その世界にはまっていく。お客さんごとに違う要求、違う性的指向を目の当たりにして、主人公は性を追求していく。セックスの指向なんてほんとに人の数だけあるんだと思う。石田衣良さんの小説の中でも雰囲気がだいぶ違う本で、その雰囲気がとても僕は好きで、何度か読み返している…
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植物図鑑
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かず吉。/雑草という名の草はない。
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今までの有川さんの小説に比べて何かがおかしいと感じつつ、途中まで読んでいました。この小説では有川さんの今までの小説とは違い、登場するのは普通の女性なのでした。「植物図鑑」その名の通りの小説です。飲み会の帰りに行き倒れている男を見つけて、酔っていたのと、その男の言い草が面白くて拾って帰ってしまうところから小説は始まります。その男、料理はできるし気はきくし・・・で重宝されて、しかも山菜や野草に詳しいのです。週末ごとに野草狩りになんども出かけ、その野草を料ることで二人の間は深まっていきます。紆余曲折あるけれど、途中から激甘ラブが炸裂し、泣ける部分もあり、小説全部を楽しみました。読んでいる最中に料りた…
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シンプルに生きる
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かず吉。/シンプルに生きたい。
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僕の部屋はぶっちゃけ散らかっています。何か必要なものを探し出すときには時間がかかるし、イライラしてしまう。だけど、捨てられない症候群なんです。「捨てる」「シンプル」「快適」「整理」なんていう言葉の本を読みあさってみたけれど、なんかしっくりこなかった。読んでいる瞬間は「やろう!」って思えるんだけど、数日経つと「めんどくさい」って思ってしまって、元の木阿弥に。根性ないんですね。さて、この本「シンプルに生きる」はドミニックさんというフランス人の女性が著者で、女性向けに書かれています。アメリカで見た禅庭に影響を受けて日本に移り住んでしまった上に、墨絵を学んだり、お茶を学んだり、禅を学んだり。そんな彼女…
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きみの知らないところで世界は動く
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かず吉。/青春という短い期間。
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片山恭一さんの著書の特徴っていうのは、透明感だなぁって思っている。この「きみの知らないところで世界は動く」という著書の中でも、セックスや哲学に溺れる若者が出てくるけれど、それが大人の話だと、透明感っていうのは出てこなくて、なんだか煩雑な感じがしてしまう。主要な登場人物が高校生~大学生になるあたりの年齢だから、セックスのシーンも性的なものはあまり感じられない。前に、職場の19歳の男の子が一生懸命彼女とのセックスについて語っていたけれど、嫌らしさとかそういうのはなくて、妙に透明感を感じたのを、この本を読みつつ思い出した。一途に思える、真剣に考えられる、なんか駆け引きや損得勘定がなくてそういうのに一…
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オーデュボンの祈り
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かず吉。/かかしがしゃべる島で。
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伊坂さんの著書は今までに1冊読んだことがあって、その本がとても素晴らしかったので、デビュー作を読んでみようと思った。読み始めてすぐに「なにこれ?」と思った。素直に書くなら、半ばくらいまで、あまり面白くないなぁと思いながら読んでいた。コンビニ強盗に失敗して、仙台の近くにある日本には認識されていない島で暮らし始める主人公。その島ではかかしがしゃべり、独自のルールで秩序がある程度保たれていた。突飛な世界で、突っ込みどころは満載だけれど、途中からは夢中になって読んでいて、ちょっとびっくりした。島の雰囲気が気に入ってしまったのもあるけれど、島の住人が魅力的で、思わず笑ってしまうくらい想像ができたのだ。本…
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年収200万円からの貯金生活宣言
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かず吉。/僕のバイブルです。
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初めてこの「年収200万円からの貯金生活宣言」を読んだときに、目からウロコがポロポロ落ちました。この本には具体的なことはあまり書いてありません。こういった方法でお金を貯めなさいとか、具体的なアドバイスが欲しい方向けの本ではないんです。この本は、毎月お給料日前になるとお金を使いきってしまう人だったり、借金が嵩んでいってしまう人だったり、貯金したい!って思ってるのに、収入もしくは収入以上にお金を使ってしまい、全然貯めることのできない人向けにかかれています。きっと、貯金ができている人にとっては当たり前のことなんだろうなぁと思います。大事なのは、お金を使わないことではなくて、そのお金はどういう目的で使…
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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
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かず吉。/人間の心。
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人の気持はわからない。他人の気持ちもわからないけれど、家族でさえ、どう思ってるのかわからないんだよなぁと改めて思いました。冒頭で、母親が亡くなり、その現場から逃げ出す娘。その娘の幼なじみが、どうしてそんなことになったのか、いろんな人に聞きまわりながら話は進んでいく。娘は母親を殺したのか、殺していないのか。仲のよかった二人に何があったのか。家族の関係も、友達との関係も正解はないと思う。だけど、虐待している親とされている子供は明らかに親子関係としては不正解で、親離れできていない子供と子離れできていない親はきっとグレイゾーンだと思う。過保護もどこまでがよくてどこからがよくないのか。この小説の中にはい…
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1Q84
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かず吉。/不思議な世界。
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村上春樹さんの著書は、今まであまり読んだことがなかったけれど、あまりに本が騒がれるから、興味が湧いて読んでみました。二人の登場人物の視点で交互に描かれる世界。二人の接点はまったく見えないまま、心のどこかで「あれ?」と思いつつ読み進めていくと、徐々にだけど確実に二人の世界はシンクロしていることに気づく。性的暴力の酷さを考えさせられる部分があるかと思うと、性的なことを普通に、もしくは過激に楽しんでいる人たちもいて、なんだかいろんな面でこの小説は考えつくされてバランスがとれているんだなぁと変なところで感心した。二つの月の浮かぶ世界と1Q84。なぜ1984ではなく、1Q84なのか。本を読む前からずっと…
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図書館革命
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かず吉。/何気ない日々に潜む言葉の規制。
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図書館戦争シリーズ最終巻として、きちんと心構えをしてから、図書館革命を読んだ。本の冒頭で突然起こる、原子力発電所のテロ。そして、テロリストが参考にしたとされる本とその著者。そこからもう緊迫感がスタートする。この本では、テロリストの参考になった本を書いた著者を政府側の組織が弾圧しようとするのを、主人公達、図書館側がその著者を守るために戦う姿が、スリルと緊迫感に満ち満ちた内容で密度濃く書かれている。現実にはありえないくらい、検閲に塗れた世界の中で「図書館の自由に関する宣言」をもとに登場人物たちが必死になって守るもの、それは言論の自由。それはこの図書館戦争シリーズで貫き通されている。この本を読むまで…
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生きていることを楽しんで
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かず吉。/自分らしく、マイペースで。
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一時期ほど、ターシャ・テューダーさんのことをメディアは取り上げなくなったけれど、ブームだった一時期があるおかげで、彼女の飾り気のない、マイペースな生き方を知ることができました。毎日、広大な庭の手入れを自分でしながら、花を摘み、家に生花を飾る。描きたいときに絵を描き、料理を作り、自分のペースで生きていく。そんな姿はとても僕の心に残りました。慌しく過ぎていく毎日の中で、自分には何が残るんだろう。初めてターシャさんのことを知ってから大分経ったけれど、最近ふと彼女の名前を思い出し、著書を読んだのでした。年齢を経たターシャさんが綴る、飾り気のない言葉。その言葉を飾る、たくさんの写真や絵。この本はゆったり…
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