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同窓生人は、三度、恋をする
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みなとかずあき/柴門ふみというだけで買い求めてしまう自分がいる
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もう30年くらいになるのだけれど、初期作品『P.S.元気です、俊平』にある種の衝撃を受けてから、どうしても柴門ふみの作品からは目を離すことができなくなった。当時私は俊平君より少し歳下だったのだが、そこに描かれている俊平君たちの姿、行動、考え方の多くに、それこそ「共感」できるところが多く、私にとっては俊平君はある意味リアルだった。だからそれからずっと柴門作品を追いかけていた。『東京ラブストーリー』も『同級生』も『あすなろ白書』も、今でも私の蔵書になっている。 そして、きっとそのリアルさは時代のものだったのだろう。だから柴門作品の多くがテレビドラマ化されたのだし、ヒットしたし、社会現象と言えるほど…
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グイン・サーガ・ワールド
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みなとかずあき/グインだけでなく、伊集院大介に演劇の話も
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グイン・サーガ続編プロジェクトも3巻目になりました。主な構成はこれまでの2巻と同じ、栗本薫の遺稿と外伝3作、栗本薫の日記に夫であった今岡清氏のエッセイから成ります。しかし、今回の遺稿は少々いかがなものかと思えなくありません。2作掲載されているのですが、そのうち1作がグインではなく伊集院大介なのです。栗本薫の遺稿が読めるというのはうれしい話ですが、一応「グイン・サーガ続編プロジェクト」と名乗っているのですからここは伊集院大介シリーズの遺稿ははずしても良かったのではないでしょうか。外伝3作は第3回目となり、どの外伝も起承転結でいう「転」の部分へストーリーが進んでいるのでしょう。第1回から読んでいて…
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星を継ぐもの
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みなとかずあき/地球から木星への旅
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J・P・ホーガンの『星を継ぐもの』を原作とした星野之宣のマンガの第2巻です。前半は、本来月は地球の衛星ではなく、5万年前に地球に捕獲されて衛星となったという説から始まり、月がなかった地球がどのような状態だったのかという知的論争が繰り広げられます。マンガ全体のストーリーでは、木星の衛星・画に目でに向かう宇宙船の中で科学者たちが上記の論争を行うという流れですので、ある意味退屈な時間を論争と言う形で描いているわけです。しかし、これが非常に知的興奮を駆り立てるものになっています。しかも、地球に月がなかったという環境がマンガで描かれているのですから、余計に興奮を駆り立てられるようになってしまいます。それ…
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岡本太郎新世紀
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みなとかずあき/写真や図版とともに知る岡本太郎の生涯と作品群
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岡本太郎生誕100年を機に刊行された単行本やムックのうちの1冊。数ある中でなぜこの1冊を選んだのか、自分でもうまく言葉にすることができないのだが、印象的なのは表紙に感じるものがあったかもしれない。他の多くの本がカバーなどに使用している岡本太郎の姿は、比較的誰もが知っているテレビなどによく登場した中年から壮年の頃のものだったが、この『別冊太陽』は中年でも比較的若い40代前半の姿なのだ。私たちが良く知る岡本太郎が、岡本太郎のすべてではないのは当然だが、それを年代を追って教えてくれたのがこの本の『PART1 アヴァンギャルドに生きる』だ。芸術一家に生まれ、ある種普通でない育てられ方をし、若くしてパリ…
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三丁目の夕日’64映画化特別編
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みなとかずあき/映画『ALWAYS三丁目の夕日'64』の原作マンガと映画のちょっとした紹介が載っている『特別編』も3冊目
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映画『ALWAYS三丁目の夕日'64』に取り上げられていたエピソードの元になっていたらしいマンガ『三丁目の夕日』の挿話を集めたもの、という分かりにくい書き方をしてしまうけれども、まあ簡単に言えば映画の原作ということか。映画『ALWAYS~』の前2作は、原作マンガの挿話に比較的忠実にストーリー仕立になっていたが、今回の『'64』は少々無理があったかもしれない。似たような話ではあるけれど、それは話の中に出てくる小道具的なものが似ていたり、大雑把なモチーフが似ていたりという程度で、鈴木オートの一家がメインの話とも言いにくいし、茶川先生の話も似ているようで似ていなかったりする。まあ…
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三つ目がとおる秘蔵短編集
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みなとかずあき/全集にも収録されなかった幻の短編集
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「三つ目がとおる」といえば、1970年代後半の手塚治虫の代表作の1つである。しかし、例によって、『週刊少年マガジン』に掲載された時のものと、単行本化されたものと、当時手塚の全集が刊行され始めて収められたものと、いくつかのバージョンが存在して、読者としてはどのバージョンを読んだかによって印象が異なるという場合もある。個人的には、雑誌掲載時に多少読んでいたものと、全集版で読んでいるので、この『秘蔵短編集』に収められている話を知っているような知らないようなという印象しかない。それもそのはずで、この短編集に収められているのは、単行本等には収められていないものらしい。そのあたりのことは、巻末にある手塚プ…
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ロトの紋章〜紋章を継ぐ者達へ
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みなとかずあき/ベゼルの変貌が見もの
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第13巻になった『ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ』の一番特徴的なのは、カバーの背景色でしょう。カバー折り返しに書かれている作者・藤原カムイの言葉でも明らかです(なんてことなく、カバーなので見ればすぐにわかるのですが)。「7巻に次でカバーのベースカラーを変えてみました。色はベゼルのイメージカラーというよりは、オウエンの炎を現しています。死と再生の狭間、ベゼルにとってこの巻が節目になったと思った次第です」そう、第7巻は赤かったんですよね。その時も節目だったように思いますが、この第13巻も作者が言うように節目となるようです。ただし、単行本で読んでいる私のような者からすると、物語全体が今一つ掴みかねてい…
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木蓮荘綺譚
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みなとかずあき/これにて伊集院大介シリーズは終わりとなった
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伊集院大介が事務所を構える街にある和洋折衷の旧家とその周辺を舞台にした幼児失踪・殺害事件3件を追う話です。太平洋戦争前から続く家を舞台にしたり、樹木や花がモチーフとして描写されていたり、老齢でありながら「夢見る夢子さん」である女性が登場したり、栗本薫の嗜好がいくつも散りばめられた話で、これまでの栗本の作品に馴染んできた者からすれば安心もあり、だれたところもあるという感じです。突っ込もうと思えばいくつも突っ込めるところもあります。いくら旧家とは言え、ほとんど経済的観念のなさそうな主人と、これもそういうことには長けていそうには描かれていないお手伝いだけで生活はできるのか。20年や10数年も前の事件…
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LEGEND OF GIANTS巨人たちの伝説
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みなとかずあき/復活『巨人たちの伝説』
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星野之宣の復刊短編集の3冊目です。初出が70年代後半で、前2冊の短編集よりも古く、星野之宣の初期の作品と言うことになります。短編集とはいうものの、「巨人たちの伝説」が200ページを超える中編で、他に「太陽惑星イカルス」と「ホライゾン・パトロール」という短編ですので、実質「巨人たちの伝説」の1冊という感じです。話も時空を超えた地球氷河期の話であり、太陽系の惑星の成り立ちや破壊の話と、やたらと広大な話です。でも、2011年に星野が描いている『星を継ぐもの』にも通じる話であり、そういう意味では星野の原点を知ることのできる1冊とも言えるでしょう。星野の初期の作品のため、今と絵柄が違っており、『宗像教授…
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COM
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みなとかずあき/「火の鳥」と「ジュン」と「サイボーグ009」が載っていた雑誌の話
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1967年から1973年(実質的には1971年)まで手塚治虫が主宰した虫プロダクションの出版部署である虫プロ商事から刊行されていた雑誌である『COM』は、私たち以上の世代のマンガ好きにはいろいろな思いのある雑誌だと思う。個人的にはまだ余りに幼すぎて、それがどんなにすごい雑誌だったかもわからないまま、手塚治虫や石森章太郎のマンガが載っていたので買い求めることもあったのだろう。今も手元にはその当時の雑誌の切れ端がある。だが、当時の私にはそこまでしか理解できず、後になってこの雑誌のすごかったことを知ったわけだけれども。何がすごかったかと言うと、やはり手塚治虫が主宰したとしか思えないマンガ雑誌であった…
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脚本コクリコ坂から
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みなとかずあき/映画『コクリコ坂から』の制作過程を知ることができる1冊
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2011年夏に公開されたスタジオ・ジブリの劇場アニメーション『コクリコ坂から』の脚本と、イメージボードのいくつか、企画書、脚本の制作過程、そして原作であるマンガに関するエッセイなどが収められた1冊だ。スタジオ・ジブリの作品の中でも宮崎駿が監督として手掛けた作品の多くは、脚本がないと言われている。イメージボードによって作られた世界観を、宮崎駿が絵コンテとして、映像もストーリーも一緒になって作っていってしまうため、脚本を必要としないのだろう。そんな映画の作り方はテレビ番組でも何度か紹介されていた。その宮崎駿が、映画の脚本を書いたわけだ。今回は自分が監督をするのではないため、創り出そうとする映画のス…
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RECORD
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みなとかずあき/ちょっと設定が難解と思ってしまったのは、本当に難解だからのか、私が歳を取ったせいなのか
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もう10年以上前になるが、藤原カムイに『福神町奇譚』という作品があった。作品そのものは読者参加型を謳ったもので、そちらの方が注目されたのだけれど、内容としては時間がリセットされる世界の話だったはずだ。 それと同じような設定の、藤原マンガが蘇った。でも、少々難解だ。 1つ1つの話は面白く読める。右手が家出した話。デパートのエレベーターに住み着いた話。と、続いて、それぞれが独立していそうで、徐々に話が繋がっていくのもわかる。そこのキーワードが、記憶あるいは記録だというのも。だが、結局最後の最後に謎解きされても今一つだった。巻末に収められた解説のような「音成町だより 特別編」を読んでようやくこのマン…
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樹霊の塔
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みなとかずあき/久しぶりに横溝正史調が復活したかのような伊集院大介シリーズの1冊
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伊集院大介の最初のワトソン役であり、シリーズ中では伊集院大介の事件記録者として描かれているのが森カオルだが、長いシリーズの中で結婚して松之原牲を名乗るようになる。シリーズの主人公はもちろん伊集院大介なので、森カオルがいつどうやって結婚したのかは重要なことではなかったのだろうが、途中で突然のように姓が替わっていると何となく気にならないわけではない。その気になっていたことの答えがこの『樹霊の塔』なる話だったとは。どちらかというとずっと都会を舞台にした話が多かったので、東北の寒村を思わせる秘境の村が舞台というだけで久しぶりの伊集院大介の活躍を期待してしまったが、こちらは最近の作品に似て伊集院大介では…
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スターダストメモリーズ
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みなとかずあき/宇宙をテーマにした、物悲しく、重々しい作品集
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1980年代後半から1990年代前半に描かれた主にSF作品の以前にも別の出版社から刊行されていたものに、単行本初収録の1978年に描かれた「夜の女神」を加えた短編集だ。短編集ではあるけれども、本のタイトルにもなっている「スターダスト メモリーズ」は6作品からなる連作シリーズで、これだけで1つの雰囲気を作り出している。どれも宇宙を舞台にしているが、『スター・ウォーズ』のような活劇でなく物悲しいものが多い。特に個人的には「セス・アイボリーの21日」が印象的だ。生物時計の進み方がひどく速い惑星に漂着した女性が、救助を待つまでの21日間を生き延びるためにとった行動の悲劇だが、人が生きると言うことがどん…
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滅びし獣たちの海
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みなとかずあき/星野之宣短編集、復活
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主に1990年代前半に描かれた星野之宣の短編を集めた1冊。以前別の出版社から出ていたものだったと思うが、単行本初収録の作品が増えていることと、カバー装丁が最近の『宗像教授異考録』風になっていること、他社から出ていた復刻物より値段が比較的リーズナブルだったことから、つい購入してしまった。この『滅びし獣たちの海』は、海を舞台にしたものが多く収録されている。「レッドツェッペリン」は、第二次世界大戦後の冷戦時代の原子力潜水艦を舞台に、アメリカ、ソ連、ドイツの人間の姿を描いている。「鯨鬼伝」では江戸時代の鯨漁にきりしたんが絡めて描かれたものだ。「罪の島」は、映画『ジュラシックパーク』を思い出させる。ベー…
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ひきこもりはなぜ「治る」のか?
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みなとかずあき/斎藤環氏にはいろいろと思うこともあるのだが、この本だけは教えられることが多かった
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「ひきこもり」の問題に少なからず関わっている身でありながら、常に引っかかっていることがあった。それは「ひきこもり」が精神医学の問題なのかどうかということだ。もちろん、「ひきこもり」の中に少なからず精神障害を背景としているものもあるし、「ひきこもり」が続くことで二次的精神障害を生じるものもあり、その点に関しては精神医学が資するところは大いにあると思う。ものの報告によれば、「ひきこもり」の大半に何らかの精神障害の診断がつくとも言う。だが、その一方で、現在の精神医学的診断がどうしてもつかない「ひきこもり」もあるという。そこで考えてしまうのだ。「ひきこもり」は精神医学的問題なのか?一般的には「ひきこも…
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風の帰る場所
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みなとかずあき/『紅の豚』から『千と千尋の神隠し』に至る頃の宮崎駿
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2002年刊行なので、もう10年近く前になる。しかもここに収められているインタビューは、さらに遡ること12年前から始まっている。1990年に創刊された雑誌に載ったものだ。なので、宮崎駿も若い!ジブリ作品で追うと、『魔女の宅急便』公開からしばらく経ち『紅の豚』制作に入っていない時期から、『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』に至る頃と言うことになる。そうしたおよそ1990年代の宮崎駿のインタビューが5本収められている。この本に収められているインタビューの大きな特徴は、5本とも同じインタビュアー・渋谷陽一が行っていることと、それぞれのインタビューがかなりの分量になっていることだ。宮崎駿のインタビューは…
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ブラック・ジャック創作秘話
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みなとかずあき/絵柄に少々難あり。でも手塚のエピソードをまた新たに知ることのできた本だった。
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知り合いから「こんな本知りませんか?」と教えてもらった。その人は「手塚治虫の人となりがわかって、面白かったですよ。さすが、手塚はすごい人だったんですね」と言い、私にぜひ読んでみてくれと言った。それがこの本だ。『ブラック・ジャック 創作秘話』と題されているが、『ブラック・ジャック』自体の創作に関わる逸話が載せられているわけではない。『ブラック・ジャック』を描いていた頃の手塚治虫の逸話を、当時のことを知るアシスタントや雑誌編集者、その他関係者からのインタビューをマンガ化したものと言ってよいだろう。インタビューは、手塚の担当編集者からチーフアシスタントになった福元一義、マネージャーだった現在の手塚プ…
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LOVE SYNC DREAM
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みなとかずあき/コンパクトに収まって読みやすかった
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第1巻の書評の最後で「続きが楽しみ」と書いたが、実際には1年もかかってしまって、この第2巻を読み始めてちょっと立ち止まってしまった。これだから歳は取りたくない。『アリス』を下敷きにしているということは覚えていたけれど、細かいところを忘れてしまっていた。なので急いで第1巻から読みなおし、その勢いでこの第2巻を読んだ。いやあ、面白かった。『アリス』をベースにしながらも、ここで描かれている世界は実はいろいろと仕掛けがしてあるのが、読み返してみるとわかってくる。シムダマの中は意外と複雑な世界のようだし、その複雑さを楽しむと言うのもまた別の楽しみ方かもしれない。 また、J.D.モルヴァンのシナリオにある…
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ウルトラQ
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みなとかずあき/二度買いしても、全ページ色塗りでなくても、つい星5つ付けてしまう自分が悲しい
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今から7~8年前に雑誌掲載され、その後2冊本として単行本にもなった『ウルトラQ』が、1冊本で「彩色版」と銘打って刊行されました。なので内容は以前のものと変わりませんし、そもそもがあのテレビ番組の脚本から描かれているので、見る人が見れば懐かしいと思えるものでしょう。私はテレビ番組も見ていたのかもしれませんが、ほとんど覚えがありません。もっと歳がいってからいろいろなところで見聞きした後付け記憶で、マンガ版を読んでいても何となく懐かしい感じがします。ストーリーの中には、今から見るとSFとは言えないような荒唐無稽な理屈もなくはないですが、藤原カムイが取り上げた6作品はよく出来たストーリーで、今読んでも…
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たてつく二人
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みなとかずあき/同世代の話はくだらなく、そして安心できる
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関東地方で続いているFM番組を書籍化したものも4冊目になる。ほぼ同年齢の、昔からつきあいのある二人がただ喋っているだけという印象しかないのだが、実際の番組はどうなのだろう。私の住んでいる地域では聞くことができないので、この本から想像するしかないのだが。で、1回1回の放送も決まったテーマがあるようなないような。なので、二人の話の中で面白かったものなど、気に留まったものの主なものを挙げてみた。清水 あと、泣けたという時もさ、「素直に泣けた」って言うんだよね。なんでいちいち素直にってつけるのかしら。(「引越しの時に白いダンボールが使われている理由は何でしょう」という問題に対して、)清水 答えはなんと…
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プロスポーツ年鑑
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みなとかずあき/意外に楽しめるしためになる本なので、ぜひ学校の図書館に置いてほしい
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『プロスポーツ年鑑』は、「国内のプロスポーツ競技団体のトピックスをはじめシーズン記録や歴代記録、その他基本情報をわかりやすくまとめて掲載することにより、プロスポーツ界の現状を把握し、今後の展望に役立てようという目的で編集された」もので、1994年から発行されているものだそうだ。今回機会があって、この年鑑を目にすることができた。日本プロスポーツ協会自体が財団法人なので、きっと関係団体の人以外がこの本を目にすることは少ないのではないだろうか。それとも実は、学校とかスポーツクラブとかには置いてあるのかな。内容は協会や各プロスポーツの団体の基本的な情報資料を含めて3章立てと付録になっている。だが、まず…
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まんま
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みなとかずあき/装丁を見ると子供向けの絵本のようにも見えるけれど、これはやっぱり大人が見た方が気持ちが動くものがあるのだろう
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誰がこういう本を考えたのかわかりませんが、いろいろな意味を含んでいる本のように思えます。あるいは、読み手によってその意味を変える本と言ってもいいのかもしれません。伴田良輔の写真に注目すれば、「こういうのをエロティシズムというのだね」と思えてしまう写真ばかりです。いやらしいのとそうでないのの微妙な境で切り取った写真はどれも美しいですし、どれもこちらの情動を目覚めさせるものに見えます。谷川俊太郎の詩は、いつものごとくと言えばそうですが、ひたすら「ちぶさ」に拘った一連の詩集として読めます。「えにえがかれても しゃしんにとられても ちぶさはかざらない いつわらない」という一節がありますが、この一節がこ…
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あさ/朝
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みなとかずあき/確かに「あたらしい形」の本ではあるけれど、もっと純粋に詩と写真を楽しめる体裁であっても良かったかとは思います
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谷川俊太郎は、詩の良さをなかなか理解できない私にとって、比較的なじみやすい詩人であり、言葉遊びなど詩とは少し違った方法で言葉を取り扱う人というイメージから、その著作については目に止まれば買い求めてしまう、そんな人なのだけれど。でも、この本のことは知りませんでした。私が谷川俊太郎を追っている目は、その程度のものなのかもしれません。他の人の書評を読むと、CMで取り上げられていただとか、何か賞を取っただとかとありますが、この頃とんと記憶力の衰えてきた身ではあまり覚えもありません。それでも確かに帯に「話題の“朝のリレー”も収録!!」なんてあるので、きっと比較的知られているものなのでしょう。そんなこの本…
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グイン・サーガ・ワールド
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みなとかずあき/やはり続編はむずかしい。遺稿集も悲しい。
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グイン・サーガの続編プロジェクト第2弾です。今回も栗本薫の遺稿というか未発表・未完小説が巻頭に収められています。1巻もそうだったので、このままあと2冊、実は遺稿がまだ出てくるのかもしれません。ならば、遺稿集でも出せば良かったようにも思いますが、そうしないのがこのプロジェクトの意味なのかもしれません。そして1巻から続く、「外伝」が3作収められています。別に悪意はありませんが、久美沙織の作品『星降る草原』が一番読みにくく、またグイン・サーガからは遠い感じがします。草原の民を描こうとしているようですが、なんか違うぞと思いますし、文体も少しくどさが目立ちます。牧野修『リアー度武侠傳奇・伝』は、外伝とは…
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三谷幸喜のありふれた生活
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みなとかずあき/長くつきあってきたペットがいなくなるというのは、一大事件だと思う
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初出:朝日新聞2009年4月24日~2010年4月23日この期間の三谷幸喜の仕事:舞台「TALK LIKE SINGING」テレビ人形劇「新・三銃士」舞台「なにわバタフライN.V」テレビドラマ「わが家の歴史」単行本として出版された時には、1~2年前の話になってしまうので、その当時の社会情勢(?)や三谷の仕事を思い出しながら読んでいくことになるのだけれど、テレビや映画はいざ知らず、舞台はよほどその気がないと(それに、この頃はチケットを取るのも難しかったりするので)見ることが出来ないので、なかなか読んでいても他人事のようなものもある。そんな中でこの9冊目になる「ありふれた生活」は、三谷家の同居人(…
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六月の桜
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みなとかずあき/こんな話ばかりが続いて、伊集院大介シリーズが終わっていくのは悲しい
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長く伊集院大介シリーズを読んでいると、何でもあり、とは思うようになってしまいますが、それでもまたこんなのか、とも思ってしまうようでは、・・・。これまでも「伊集院大介」の名前が冠されていながら、最後にチラッとしか出てこなかったものや、他の者が謎解きをしてしまったもの、殺人事件だったのかどうかも怪しいものなど、当初の名探偵の推理譚と言った趣から、栗本自身が「東京サーガ」と呼んでいた、実際にはあり得ない、だがあったかもしれない東京の風景や風俗を描いた作品シリーズに変わっていったのは認めましょう。それでも、それでもまたこんなのか、と思ってしまうのです。この『六月の桜』は、そんな作品です。別に栗本薫を批…
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風雲児たち
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みなとかずあき/吉田松陰亡きあと時代へ突入だ
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「幕末編」も19巻になりました。しかも、きっとみなもと太郎が力を入れて描いていた人物たち(それを彼は「風雲児たち」と呼んでいるのでしょうが)の1人である吉田松陰の刑死が描かれた1巻です。しかし、刑死そのものはむしろ淡々と描かれており、その前後の安政の大獄の全容や、刑死後の桂小五郎らの動向に力を入れて描いたという感じもあります。そして後半は、その当時の西郷隆盛の動静と薩摩藩の動きが描かれており、「幕末編」の「幕末編」らしい話が続きます。幕末は、このマンガを読むまでもなく、多くの傑物が出現した時代で、そんな人たちがいたから魅力的なのか、時代そのものが何か惹きつけるものがあり、だからこそいろいろな人…
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星を継ぐもの
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みなとかずあき/星野之宣がどう描いていくのかに期待して読み続けたい
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これでも60年代後半から70年代にかけてSFにハマっていた人間なので、J・P・ホーガンの『星を継ぐもの』と言えば有名すぎるほどのSFの名作だということを知らないわけはない。その名作をあの星野之宣が描くというのだから、驚きと言うか、期待と言うか。まだ第1巻なので、作品全体の評価をすることは難しいし、マンガとしてどう描き切るのかについてはこの後も期待していくしかないので、第1巻から読み取れそうなことだけを考えてみたい。まず、名作SFとは言え1970年代に発表(日本語訳は1980年)された作品を、30年以上も経過した今なぜマンガにするのかということ。内容から考えれば、宇宙のことや人類発生のことなどに…
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海帰線
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みなとかずあき/1990年頃はあまりマンガを読むことはなかった、そういう時代だったのかもしれない
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2011年8月に亡くなった今敏がマンガ家として活動していた1990年に、雑誌『ヤングマガジン』に連載された長編である。長編と言っても雑誌連載で11回なので、今のマンガ作品の感覚からいうと中編程度になってしまうかもしれない。だが、同じ今敏の長編マンガが中断・未完で終わっていることを考えると、完成された長編作品として読みごたえはあるのかもしれない。時代はバブル期、やや辺ぴな港町でリゾート開発による町おこしをしようとする人たちと、昔ながらの生活を引き継いでいこうとする人たちとの対立の中に、「海人の卵」なる言い伝えと不思議な出来事が続くという、文章にしてしまうとありがちな話のようになってしまうが、単行…
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