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ハリー・ポッターと賢者の石
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キイスミアキ/名前の力
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赤ん坊の頃に両親を亡くし、いじわるな伯母夫婦に引き取られ、階段の下にある小さな納屋に押し込められて、辛い人生を送っているハリー・ポッター。彼は暗くどこか陰のある少年で、自分ではコントロールできないが、身を守ってくれる不思議な力を持っている。 そして、この力の存在が伯母夫婦を怖れさせ、彼にいっそうの迫害をもたらす原因ともなっている──のだが、不思議な力が魔法であり、ハリー自身が自分は魔法使いであるということを知り、新しい世界へと足を踏みだしたとき、彼の人生は一変する。今までの世界とは別の、知られざる魔法の世界では、彼の邪険に扱われる疎ましい少年ではなく、一番の有名人であり、力を持った存在とし…
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奇想の20世紀
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キイスミアキ/古いもの好きにはたまらない図版がいっぱい
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どうしてなのか、僕は古いものが好きだ。ミステリにしても、メタ・ミステリと称されるものよりも、古典を手にとってしまう。古い建物が壊されて、大きなビルに建て替えられるという話を聞いただけで、無性に腹が立ってしまう。せっかく古く残ったものをどうして壊すのか? 古いものがこの時代にまで残ったことには訳があるだろうに、破壊してしまう理由はなんなんだ? といった具合に。 こんな懐古趣味的な好みを持つせいなのか、本書の作者である荒俣宏氏の書く本も、殊の外好みである。平凡社で百科事典を編纂し、また、図像学の第一人者である氏の本には、多くの古い絵図が印刷されていることも素晴らしいと思う。本書にも、見ている…
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はれた日は学校をやすんで
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キイスミアキ/はれた日に学校をやすんで……ましたか?
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ハナコ、アクション、小学六年生──と様々な雑誌に収録されていた作品を集めた本です。内容はバラバラだし、絵もずいぶんと違っていますが、まあそれは当然のことでしょう。元々載っていた雑誌たちが、あまりにも違いすぎますし、年代にも最大で五年程度の開きがあります。 この本には、愉しむべきことがいくつかあります。 まずは内容から。表題作「はれた日には学校をやすんで」に代表されるような、シンプルな絵で描かれているが内容は郷愁と哀切に満ちている、読み終わるとちょっとした感情や違和感が残されるようなマンガ。次には、ハナコで連載されていたという、『恨ミシュラン』や『鳥頭紀行』などを彷彿とさせるような、身体…
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サクサクさーくる
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キイスミアキ/語感のセンス
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とりどんこと西原理恵子と、おたぬきさまこと山崎一夫による、麻雀の指南書──おそらくは、という条件付きですが一応は──です。 麻雀をやったことがある人ならわかると思いますが、この本のタイトルにある《サクサク》とは、麻雀の用語といってもいい言葉です。意味は、リズムよく、小気味よく、テンポよく、麻雀を愉しむということでしょうか。麻雀牌を取ったり、捨てたり、という動作を素早く行って、サクサクとゲームを愉しむわけです。 この《サクサク》という言葉は、サイバラが作ったものではないと思いますが、この言葉をたくさん作中に持ってきたのはきっとサイバラのセンスでしょう。西原理恵子という人は、他の人が同じもの…
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怒濤の虫
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キイスミアキ/サイバラが泣かせる、初のエッセイ集
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サイバラの漫画を読んでも、笑えない人がたまにいます。サイバラのどぎついノリが下品に見えたり、オレの倫理観にそぐわないとでも思っているんでしょうか。 僕はどうして笑えないのかなぁと思ってしまいます、身体をはって笑いをとろうとしているんだから、下品に見えてしまって漫画家が気の毒に思えるほうが、かっこ悪いと思ってしまうのですが。 この本は、『鳥頭紀行』シリーズなどとは少し雰囲気が違っていますから、サイバラの笑いに顔が痙ってしまうという人でも大丈夫かもしれません。本書に収録されている、週刊文春に連載されていたというエッセイは、ただ下品で面白いというだけのものもありますが、それだけでなく泣かせるん…
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サイバラ式
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キイスミアキ/サイバラの過去を綴ったマンガ+エッセイ本
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西原理恵子、漫画家、1964年高知県生まれ、武蔵野美術大学在学中に『ちくろ幼稚園』で漫画家デビュー……。 著者紹介で語られる西原の人生はと言えば、上記のような文章のみで、彼女の凄さが伝わってきません。 サイバラって人がどんな人なのか。彼女のファンは、面白い彼女がどうして面白いのか、気になってしまうものなんでしょうか。これまでに歩んできた人生までが気になります。本書を読めば、その一部だけですがわかるような……、気がします。 彼女が描く、サイバラ自身が、年代を追うごとに変化していることをご存知ですか? それこそ、出世魚みたいに。 まずは、黒く塗りつぶされた丸い目を持った女の子として自分を描い…
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恨ミシュラン
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キイスミアキ/この本が、グルメガイドだってことに、ずっと気付かなかった……
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マンガ家の西原理恵子とコラムニストの神足祐司による《史上最強の辛口グルメガイド》です。 ページの上部に西原のマンガ、そして下部に神足の文章が配置された本書は、とにかく行く先々の店を辛口で批評──非難かも──してしまっています。そんなこと気にしなくってもいいだろう、と思うこともありますが、そうそうと首肯きたくなるようなこと、メディアを使って大声で悪口を言ってくれてありがとうと感謝したくなるようなことだってあります。 ですが、本書が愉しいのは、他人が言われている悪口を聞くことだけではありません。西原と神足が、どう見たって愉しくなさそうな、昔の流行スポットに出かけては、文句を言いながらもそれなり…
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恨ミシュラン
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キイスミアキ/恨ミシュランの最後
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《史上最強の辛口グルメガイド》の後半部分を収録した下巻です。週刊朝日に連載され、上中下の単行本となっていたものが、文庫として上下巻にまとめらています。 この本を読んで不思議に思うのは、グルメガイドブックなのに、お腹が空いてこないことです。西原のマンガにでてくるのは、ごちゃごちゃとした《なにか》だし、神足の文章から伝わってくるのは値段の割りには《え?》というような食事ばかり。これでは、食欲の高まりを感じないのも当然かもしれません……。 が、お腹が空いてこないもっとも大きな原因は、西原の視点にあると思います。たまには、美味しいものを食べたと満足していることが伝わってくることもありますし、文句を…
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アブダラと空飛ぶ絨毯
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キイスミアキ/アラビアンナイトと魔法の城
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大嫌いな親族たちから逃れ、市中のとてもいい場所に小さな絨毯の店を開いている若き商人アブダラ。彼はある日、ふらりと店に訪れた男から古ぼけた絨毯を買わないかと持ちかけられる。この絨毯こそは本物の空飛ぶ絨毯という男の言葉が信じられないアブドラだったが、男を乗せたまま絨毯が2フィートも浮かんだ光景を目にして、絨毯の購入を決意する。 空飛ぶ絨毯との出会いによって引き起こされる、奇想天外な出来事の数々。アブドラの体験する、摩訶不思議な冒険の結末はいかに? 前作『魔法使いハウルと火の悪魔』に続く姉妹編、《ハウルの動く城》シリーズ第二弾。 主人公アブダラは、大きな絨毯商人の息子として生を受けたが、今では…
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ドン・イシドロ・パロディ六つの難事件
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キイスミアキ/幻想文学の大作家による、チェスタトン風ミステリ
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アルゼンチンから生まれた二人の偉大な作家が、共同作業を愉しみながら書いたことが容易に想像できる、様々な文学やミステリへの遊び心溢れる批評と挑戦に彩られた、素晴らしく面白い本格ミステリ。全六編からなる短編集。 本作は、二人を一人とするペンネーム《H・ブルドス=メドック》名義により、1942年に発表された。本格ミステリの巨匠クイーン風にいえば、《ブルドス=メドックの片割れ》ホルヘスは、アルゼンチン生まれの詩人・文学者であり、20世紀を代表する賢人の一人としても数えられる高名な人物。エッセイや翻訳などを含む、様々なジャンルで活躍した。チェスタトンやコリンズなどの探偵小説を愛していたという。もう一…
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シャーロック・ホームズの冒険
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キイスミアキ/短編推理小説を確立した珠玉の短編集
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コナン・ドイルによるホームズ譚、第一の短編集。 初期の名作がそろう珠玉と呼ぶに相応しい短編集で、若きドイルのアイデアと情熱に溢れた勢いが感じられる。ポオの『黄金虫』を読んで衝撃を受けた幼いドイル少年が、偉大な幻想作家への畏敬の念、そして自らの文学に対する情熱を注ぎ込んだ先には、現代にも受け継がれる推理小説の形を確立するという偉業が待っていた。このことを、果たしてドイルが意識していたのだろうか。文学の大きな変化をもたらした彼は、世界を変えたとも考えられる。本当の天才だったということもできるだろう。 特別な一冊だ。 ドイルはこの作品集によって、短編推理小説のスタイルを確立させたと評される。今と…
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魔法使いハウルと火の悪魔
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キイスミアキ/ソフィー・ハッターと魔法使いの城
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三人姉妹の長女ソフィー、長女は出世しないと聞かされて育った彼女は、父親を亡くした際に家業である帽子屋を継ぐことを自然なことだと考えていた。店番をしていたある日、派手な服装の女性が店に現れたかと思うと、ソフィーは不可解な非難を受ける。そして、女性が去ると、店内に残されていたのは、顔にしわが寄り、足の関節が節くれ立った老婆の姿だった。 恐ろしい魔女の呪いによって90歳の老婆とされてしまったソフィーは、空飛ぶ城に住むという魔法使いの助けを得て、元の身体を取り戻そうとするのだが、この魔法使いというのも若い女の子を誘拐するという悪しき噂の持ち主で……。 《ハウルの動く城》シリーズ第一作。 児童文学…
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四人の女
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キイスミアキ/被害者捜し
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全国紙で人気のコラムを担当するマスコミの寵児ラリー。彼をとりまくのは、四人の女性。質素で真面目な前妻、美しい女優の現夫人、仕事上でコンビを組んでいる大物イラストレーターの愛人、新聞社の令嬢である婚約者。この四人をディナーに招待したラリーの胸中には、一つの殺意が抱かれていた。 一人の男に四人の女性が絡むサクセス・ストーリーを描きながら、殺されるべき被害者を捜すという趣向の本格ミステリ。 パット・マガーによる他のミステリ──『探偵を捜せ!』『七人のおば』『犯人を捜せ!』『目撃者を捜せ!』──と同様、たんたんと日常を描いたその中に、悪意や殺意といった非日常が隠されている作品。これは、パット・…
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パーフェクト・マッチ
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キイスミアキ/現代本格ミステリを代表する作家の処女作品
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強い嵐の風が止んだ朝、湖の面したカフェで女性の全裸死体が発見された。その遺体は、莫大な遺産を相続した未亡人であるとわかり、警察は彼女と最後に会っていたと思われる青年が姿を消していることを知る。 些細ではあるが、腑に落ちない矛盾した数々の事実を見るにつれ、デイヴィッド・ロイド警部とジュディ・ヒル刑事部長のコンビは、ますます深まっていく謎に挑んでいく。 現代の英国本格ミステリ作品には欠かされない要素として、人物を緻密に描くという点が真っ先に挙げられる。常に新しい本格ミステリの在り方を追求し続けた巨匠、アントニイ・バークリーが声を大にして《犯罪心理小説》提唱して以来、彼の地でペンを握る作家た…
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牧師館の死
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キイスミアキ/現代版、牧師館の殺人
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本格ミステリの新たな旗手ジル・マゴーンによる、デイヴィッド・ロイド主席警部&ジュディ・ヒル部長刑事シリーズ第二弾。 シリーズの愉しみとして、前作から続く日常が描かれている。この日常に暮す数少ない登場人物たちは丹念に造形され、ときには悩み暗鬱たる気持ちを味わい、細やかなきっかけを得て光明を見たように感じながら、架空の小さな町で暮らしている。作中に登場する架空の人物は、当然それだけで虚構の存在なのだが、マゴーンの描く人物たちの存在は活字を通して読者に余韻や残像を残し、空虚さをまったく感じさせない。 前作と比べても、繊細な心理の描写に磨きがかかっている。女性の思いから新しい驚きを感じさせられ…
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被害者を捜せ!
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キイスミアキ/被害者を捜す本格ミステリ
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大戦下、アリューシャン列島に駐屯するアメリカ海兵隊員のぼくら。何の遊びもない駐屯地で、活字に飢えていたぼくらは、故国からの新聞や雑誌を回し読みしていた。そんなある日、隊員が母親から受け取った荷物の中に、梱包材として新聞が使われていた。 記事にあったのは、ぼくが務めていた《家善協》なる団体で、そこのボスが10人いる幹部の1人を殺してしまったという事件。残念なことに、記事の続きはいくら捜しても見つからず、殺されたのが誰なのかがわからない。ぼくらは、殺された人物を当てるという賭けを始めることにするのだが……。 異色の本格ミステリを書いたことで知られる、パット・マガー(現在では、パトリシア・マガー…
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水のなかの何か
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キイスミアキ/田舎町の秘密
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妻の開いた女性ばかりのパーティに自宅を占拠されたシャンティ教授は、友人で作家のカトリーナの計らいで、巨大な花を咲かせるルピナスを見学しにメイン州の海外地帯へとやって来た。それほど豊かとは思えない土壌に、この世のものとは思えぬほどに咲き乱れるルピナスの信じられない光景を目にして驚きと満足を覚えたシャンティだったが、宿泊していた宿で事件に巻き込まれてしまう。彼の目の前で、嫌われ者の男がパイを口の中に詰め込んでいたところ、急にテーブルに突っ伏してしまったのだ。事件に関わりたくないと思っていたシャンティだが、探偵としての興味が抑えきれず、男が青酸カリ中毒で死んだということを知ってしまう。 殺人犯と…
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牛乳配達退場
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キイスミアキ/再度、恐妻の登場
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酪農管理の専門家で、牛乳配達と渾名されている名物教授は、数多く参加しているクラブの一つに向かった夜に姿を消し、翌朝になっても家に戻らなかった。彼には、近隣にその名と存在感を轟かす恐妻がいて、彼女に嫌気が差した一説にも首肯けるところがあるのだが……。 学内の困りごとには、決まって出馬を求められるシャンティ教授は、今回も失踪した教授の捜索を担当させられる。 シリーズ第10弾。 前作『水のなかの何か』から、実に4年半ぶりに発表された、ユーモアミステリの女王シャーロット・マクラウドによる、シャンティ教授シリーズの最新作。新たな作品が完成するまでに、多くの時間がかかったこと、そして作者本人の文身…
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チョコレート工場の秘密
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キイスミアキ/夢と自助の物語
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90歳以上の老人4人や両親と共に暮すチャーリー少年。彼の生活は貧しく苦しいものだったが、家族の皆はチャーリーに対してとても優しかった。生活を切り詰めてお金を貯め、チャーリーの誕生日にはとびっきりのチョコレートをプレゼントしてくれるのだ。 チャーリーたちにとって、一番の苦しみは空腹、薄いキャベツのスープやジャガイモだけでは、とても満腹にはならない。しかも、彼らの家のすぐ近くには、お菓子作りの天才ワンカ氏が所有する、世界一のチョコレート工場があって、毎日甘い匂いが風に乗って流れてくる……。 チョコレート工場の見学ができる金券を手に入れたチャーリーは、ジョーじいさんをお伴に、毎日外から眺めてい…
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金曜日ラビは寝坊した
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キイスミアキ/40年前の、現代ミステリの典型
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学者肌の若きラビ、デイヴィット・スモールは新しい任地での評判があまり芳しくなかった。自らの信念に基づく行動を選ぶ彼は、高齢の信者たちが求めるような、人の心をうかがってはその希望に合わせるといった性格の人間ではなく、さらには服装にも無頓着で明るく爽やかなスポーツマンでもなかったからだ。彼の去就を決定する会議では、一年目であるというのに来年度の契約は見送った方がいいとの意見が出る始末……。 そんなある日、教会の庭から女性の死体が発見される。そして、彼女のバッグが駐車していたデイヴィッドの車から見つかったことから、ラビが容疑者として警察からマークされるという不名誉な状況に陥ってしまう。デイヴィッ…
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時の娘
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キイスミアキ/既成の概念を打破する名作
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犯人を追いつめたのはいいものの、自らは蓋の開いていたマンホールに落ち、背骨を傷める重傷を負ってしまったヤードのグラント警部。病室の天井ばかりを見つめては、幾何学の問題を解くばかりの毎日を過していた。そんなところに友人の女優が持ち込んだのは、歴史上の有名人物たちを描いた数点の肖像画。 グラントは、そのうちの一枚に自らが抱いた印象と、名前を聞いて思い浮かべる評判の、あまりものギャップに驚く。かくして、世紀の大悪人として英国史に登場し、シャークスピアの戯曲ともなった《リチャード3世》に興味を抱いたグラントは、重なり合う歴史の襞に奥深く隠された彼の素顔を暴こうと、安楽椅子探偵ならぬ安楽寝床探偵とな…
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フェニモア先生、墓を掘る
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キイスミアキ/昔気質の開業医……もう一つのお仕事は素人探偵
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お金もうけとは無縁の小さな診療所で開業しているフェニモア先生。昔気質の医師である彼には、医師の他にもう一つの仕事があった。チャンドラーをはじめとするミステリ作品が大好きな彼は、実際の事件に探偵として関わることがあるのだ。ある日先生は、アメリカ先住民の墓地に飼い猫を埋めようとしている少年に出会い、警官から彼を救ってやる。そして、彼を手伝い、墓を掘っていたところ、地面の中からは先住民の埋葬法で葬られた若い女性の死体が……。 推理小説的な捜査手法と医師としての専門知識を生かして捜査を進めていくフェニモア先生が活躍する新シリーズ、第一弾。 フェニモア先生がにわか探偵として活躍する舞台は、現代の…
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パンプルムース家の犬
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キイスミアキ/パ……、バスカヴィル家の犬ですか?
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高名なグルメ・ガイド紙《ラ・ギード》の覆面調査官を務めるパンプルムース氏は、元パリ警視庁の刑事という経歴の持ち主。元警察犬で、パ氏の相棒として何軒もの高級レストランにお伴、誰よりも鋭い味覚と嗅覚によってご主人を助けているブラッドハウンドのポムフリット。お馴染の彼らが活躍するシリーズの第三弾。 今回の事件は、アラブの富豪がこよなく愛している特別なデザート《スフレ・シュルプリーズ》を作ることが出来る唯一のパティシエの失踪。富豪の晩餐から彼のスフレが欠けてしまっては、フランスに輸入される石油の量が不足して、多くの人々が凍える冬を過すことを余儀なくされてしまう。これまでにない大問題を背負い込まされ…
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フクロウが多すぎる
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キイスミアキ/型のある面白さ
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バラクラヴァ農業大の面々が森に集まる夜、吉例フクロウ数えの日。学長らと同じグループに入ったシャンティ教授は、ここにはいない種類のシロフクロウを見つけてしまい後を追う。突然にマシンガンが乱射された……、かと思いきやロケット花火の雨あられ。その混乱の最中にメンバーの一人が罠にかかり、さらに網の中で動かない彼は刺殺されていることがわかる。 お馴染シャンティ教授が活躍するシリーズの第6弾。 奇妙な出来事を解決する能力を持っていることから、何かと事件が起こるたびに探偵役を命じられる──買って出る──シャンティ教授。本作では、自分の目の前で知人が不可解な手順で刺殺されるという事件に遭遇してしまう。…
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ママ、噓を見抜く
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キイスミアキ/現代本格ミステリの典型
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公選弁護人の主任捜査官を務める主人公デイヴは、殺人の容疑で逮捕されたホームレスの弁護を引き受ける。よく知らない女性から部屋に来るように言われ、コーヒーをご馳走になったところ急に眠くなり、気がつけばいつの間にか朝になっていて、足元には死体が転がっていた。 食卓を囲みながらママの推理を聞かされたデイヴは、とても勝ち目があるとは思えないこの事件が、事あるごとに対立してきた地方検事の再選にも関わる、重要なものであることに気がつくのだった。 幾重もの伏線を鮮やかに解き明かす《ママ》の推理が絶品の傑作シリーズ第四弾。 安楽椅子探偵には、その形式上、会話の記述が多くなることから、登場する人々のおしゃ…
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難事件鑑定人
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キイスミアキ/博識な元偵察兵が登場する知性派?ミステリ
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大戦では偵察兵を務めていたという経歴を持つベンは、大学で貴重な資料を鑑定して保管する記録保管人。時にはその修復も行うという彼の頭には、膨大な知識が詰め込まれていて、ひとたびトラブルが舞い込めば探偵役を頼まれることもある。 そんな彼の元に、親類の死によって資産家となった教え子から依頼が届く。一見、自然死と思われるのだが、死者は事前に自分が自然死と偽れて殺されると手紙を残していたのだ。数多い容疑者たちを相手に、ベンは活動的な調査を開始する。 本邦初訳の本作は、シリーズとしては三作目にあたる。そのためなのか、主人公に関する説明が乏しく、知識に富んだ魅力ある探偵というアピールが感じられない。 …
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ウインター殺人事件
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キイスミアキ/ファイロ・ヴァンスとヴァン・ダイン、最期の事件
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深い森と高い崖に面した大邸宅に集まった、ニューヨーク社交界の花形たち。彼らは華やかな大騒ぎを演じていた。その最中、2人の人間が殺され、高名なエメラルドが付けられた首飾りが盗難される。当主に招かれたファイロ・ヴァンスは、数多い容疑者たちを相手に、精緻な論理を展開する。 ヴァン・ダインの遺作となった長編、第12作。本格ミステリの創作作法の一つとして名高い『推理小説二十則』、各国のミステリについて語った『推理小説論』を併載。 本作は、初期の作品よりもずっと古典的な雰囲気が漂っている作品。冒頭からヴァンスとマーカムの気取った会話が胡散臭さを醸し出し、友人によって名探偵にルビーの盗難という事件…
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ママは眠りを殺す
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キイスミアキ/舞台上、衆人環視の殺人と安楽椅子探偵
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メサグランデ芸術劇団の公演が行われているホール、その舞台上で『マクベス』を演じていた俳優は、台本通りに覆面を被った刺客の凶刃によって倒された。だがその演技は偽物、ナイフは本物で、俳優は刺殺されていた。 元ニューヨーク市警の警視で、現在は公選弁護人事務所の主任捜査官を務めているデイヴは、大勢の観客と共に、この殺人の瞬間を目撃していた。公選弁護人でありボスでもあるアンが、容疑者の弁護を依頼されたことから、デイヴは助手となったロジャーを連れて事件の捜査を開始する。 安楽椅子探偵ママシリーズ第3弾。 ミステリを一人称で著すことによって、パートナーは名探偵の心のうちを知ることが出来ないといった…
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オオブタクサの呪い
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キイスミアキ/異色のファタジー・ミステリ
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無敵の繁殖力を誇るオオブタクサなる植物が異常発生した。オオブタクサをなんとかしなければ、英国の風景までが変わってしまう。会議に参加するために渡英したシャンティ教授らは、退屈な講演から抜け出し、実地調査に赴くのだが……。パブに入って一休みを試みた途端、いきなり中世のウェールズにタイムスリップしてしまった。そこでは、王や詩人や戦士が生き、想像上の動物グリフォンが誘拐されていた。 ファンタジーの世界で殺人事件の解決を試みるシャンティ教授。見事に犯人を見つけだし、無事に元の世界へと戻ることが出来るのか? 人気《シャンティ教授シリーズ》の異色作、第五弾。 いつもならば、バラクラヴァ農大を舞台に名…
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木曜の男
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キイスミアキ/奇想と幻想との、幸せな結実
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《ある悪夢》との副題が付けられた、イギリス文壇の巨人チェスタトンによる、唯一の長編ミステリ。 無政府主義者であることを高らかに宣言する詩人グレゴリーの演説に、やおら反駁した詩人サイム。秩序を重んじるというサイムは、グレゴリーの話は本当の無責任さが漂う無政府主義であると批判する。その後サイムは、街角で彼を待ち伏せしていたグレゴリーから、秘密を守れるのであれば非常に面白いものを見せられると言われ、無政府主義者の隠れ家に連れられる。 そこでサイムを待っていたのは、それぞれに曜日の名を付けられた無政府主義者の幹部たち。特に絶対的な力を持つという《日曜》の存在感は圧倒的だった。サイムは、後に《…
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