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映画狂人シネマの煽動装置
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猫 /一行の快楽
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淀川長治をして「お経」のようだと言わしめた蓮実文体ですが、本書はその極地。なにしろ、全頁ノンストップ一行で出来ているのだ。雑誌連載時は、一応最後に句点が打たれていたけれど、単行本化に当たって、すべての章がつなげられている。どういう意味があるかは知りませんが、凄いことは確か。内容も凄くて、イーストウッド、小津、黒澤などを論じて、今読み返してもずれを感じさせない。残念なのは、旧版刊行後も続いた連載の未収録分を入れてくれなかったこと。
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タイトルマッチ
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猫 /ひねり
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子供を人質にとられたボクサーが脅迫される。八百長を強要されるのだが、その条件は「ノックアウトで勝て」そんなの、言われなくても目指すさ、てなものだが、この奇妙な脅迫を軸に物語は展開する。捜査側はもとより犯人側にとっても不測の事態が発生して、事件が思わぬ方向にいくあたり、本当にうまい。
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あした天気にしておくれ
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猫 /堂々
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江戸川乱歩賞の最有力候補でありながら、過去に似たトリックが使われていたという理由で受賞を逃した作品。すでにプロとしてきっちりと纏まった優れた出来栄え。アイディアの豊富さ、二転三転するプロット、鮮やかな落ちとさわやかな読後感は、まさに娯楽の本流。
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林原めぐみの愛たくて逢いたくて…
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猫 /天職
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看護婦から声優へと転進した著者が、さまざまな職業の人を訪ねるシリーズ連載の単行本化。編集者のまとめ方がうまいのか、はたまた林原めぐみが聞き上手なのか、相手の人となりを上手く引き出せている。単なる連載再録になっていないところもよい。いわゆる有名人以外も取り上げているシリーズなので、続刊を望む。
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TVピープル
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猫 /変な本
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「ノルウェイの森」で大量についたミーハー読者を切り捨てる目的で書かれた、などという批評家も当時いたほど、奇妙な話ばかりを集めた短編集。一応、判り易い寓意に満ちているのだが、あまりに判り易いので、かえって別の意味を探したくなる。これぞノンセンスのきわみ。その後の作風のシリアス社会派への変化を見ると、重要な転機だった様な気もしますが。
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文壇アイドル論
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猫 /突っ込み芸
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斎藤美奈子の得意技は突っ込み芸にある。この人にかかると、名だたる批評家も、頭の悪い有象無象に溶け込んでしまう。村上春樹から田中康夫まで、名声を獲得した作家をめぐる言説を斬りまくる本書も、冴えに冴えている。あまりに面白いので、こちらまで、紹介された批評家を小ばかにする視点を身に付けてしまいそうになるので注意が必要。
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文庫本を狙え!
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猫 /わかりやすい
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「週刊文春」長期連載の文庫本紹介コーナーの単行本化。とにかく、大量に出版されているという事実に改めて驚かされるが、著者はそうした本の洪水の中から、毎週毎週お勧めの本をよくもまあ選び出せるものだと感心してしまう。しかもこうして纏まったものを読むと、フォローするジャンルが多岐にわたっているにもかかわらず、趣味が首尾一貫しているのも凄い。ブックガイドとして一級品。
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映画で読み解く「世界の戦争」
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猫 /戦争映画の過去とこれから
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戦争映画、反戦映画、そして和解の道を探る新たな映画へ。ハリウッド映画、邦画、そしてアジア各国の映画を紹介しつつ、大きな流れを見据え、今後のあり得るべき展開を示唆する。コンパクトにまとまっているが、この作家らしい、優れてまじめな論考。堅苦しくない書き方なので、敬遠している向きにもお勧め。
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J.K.ローリングその魔法と真実
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猫 /当り障りのない評伝
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空前のベストセラー作家の評伝。よくある便乗本とさほど印象が変わらなかったりするのだが、とりあえずはキチンとした本。時期的には「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02180141&volno=0000" target="_blank">炎のゴブレット」の出版の映画化の始動という、言わばキャリアの頂点までであり、読後の印象も悪くない。私生活に関する記述も節度がある。
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恋愛的中華電影明星誌
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猫 /目配りのスター論
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スターの品定めは、映画ファンの楽しみだが、ブラピがどーの、レオ様がどーのといった、凡百の自称映画ライターと異なるのは、自分がスターに感じた魅力を、映画史的に位置づけることで分析してしまおうという意思が働いているからである。いきなりグリフィスを持ち出たり、一歩間違うと蓮実重彦の下手な模倣に成りかねないのだが、山田宏一のような情熱的かつ冷静な筆致が、うまくいっている。単純に勉強になる部分も多い。
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法月綸太郎の功績
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猫 /巧緻
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第三短編集である。五編とも、名探偵がいわゆる「安楽椅子探偵」で、最後に登場して真相を明らかにするというフォーマット。巧緻にできた論理の展開は楽しめるが、反面あまりに人工的に過ぎているとも思う。犯人の動機はどれも生々しいはずなのに、いまいち心に迫ってこないのだ。とりあえず謎解きミステリーとしては上出来。
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樒/榁
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猫 /軽量級
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密室トリックを扱った二本の短編で構成された、この著者のもっとも薄い本。斬新さとか驚きに満ちた作品を送りつづける著者としては、中身も軽い一冊だが、それでも好きのない構成はさすがであります。「鏡の中は日曜日」の重要なトリック(というか設定)を自明のもとして書いているので、未読の方はねたばれにご注意ください。
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バーチャルネットアイドルちゆ12歳
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猫 /面白いコラム集。
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にっこり笑って人を刺す。身も蓋もない毒舌で、オタク事情から世情まで、バッタバッタとキりまくる人気ウェブサイトの単行本化。どこがバーチャルでアイドルで12歳なのかは、最後まで読んでもわかりませんけれど。マンガもけっこうかわいいです。
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ヒーローたちの荒野
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猫 /面白い
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「本の雑誌」に現在も連載されているコラムの単行本化。ハードボイルド、私立探偵小説、ロマンノワールを独自の価値観から論じる。「バトルロワイヤル」も「マークスの山」も「ブラック・ダリア」も、同じ平面で語られるのは面白い。細切れの内容だが、通して読んで、一貫したスタイルが貫かれているのは立派。ただし、一回あたりの分量が少ないので食い足りないところも。
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セルジオ・レオーネ
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猫 /重量級
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マカロニウェスタンの創始者として名高い孤高の映画監督の生涯を詳細に追った緻密な評伝。初めてしる情報が驚くほど多くつまっているし、ここの作品への批評も的確であるように感じる。映画史を埋める貴重な一冊であり、レオーネという得意なキャラクターを味わえる優れたエンターテインメントとしても読める。
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小津安二郎のほうへ
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猫 /深い探求
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過去に映画に触れるとき、ついその作品をヴィデオや回顧上映で見て、それだけということになりやすい。しかし、理解を深めるためには、時代背景や同時代の作品、スタッフワークについても知る必要がある。本書は年賦で事実としては知っていた黒澤明の美術家時代の話、小津に影響を与えた劇作家・脚本家の話などがふんだんに詰め込まれていて、とにかく勉強になります。
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こみっくパーティービジュアルファンブック
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猫 /お買い得
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これはよくできた本。メディアワークスのムックは「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01695443&volno=0000" target="_blank">To Heart」のも出来が良かったけど、こちらはPC版に準じているので18禁場面のCGも載っているし。あずまきよひこ氏や氷川へきる氏などの人気漫画家も寄稿。これで2000円は安い。
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海を見る人
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猫 /世界の秘密
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この短編集で描かれた世界は、いずれも私たちの住む世界とは隔絶している。ただし、物理法則に関しては地続きである。少なくともそのように見える。しかし、その全体像が見えるのは物語の結末部においてである。主人公のドラマを追っていくうちに、それは徐々に姿をあらわしていき、最後にドラマそのものと分かちがたく結ばれるのである。とっつきは悪いが、いずれも素晴らしい驚きを与えてくれる。
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あずまんが大王
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猫 /これでおしまい
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春からテレビアニメも始まり、ますます人気の高まっている作品だが、肝心要の原作が終わってしまう。作者の意向ということで、いまどき潔い話ではあります。内容も、受験に卒業というハードなイベントを、あくまでもこの作品らしい軽さで描いて有終の美を飾りました。これで終わりは残念ですが。
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探偵小説論序説
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猫 /空回り
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序説と銘打っているだけあって、議論はミステリーそのものには、ほとんど触れられない変な本。外堀を埋めるのに夢中になっているようだが、本質的な議論をしてくれないのは、読んでいて非常に困ります。
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まほろまてぃっく
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猫 /急展開?
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アニメ化で人気爆発したメイドさん漫画も、急展開のきざし。新キャラクターの登場で、お話は、いよいよ佳境に入りつつある。でもシリアスな展開より、ほのぼとした部分のほうが、やはりいい味を出している。
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ひたひた
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猫 /マニア向け
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知る人ぞ知る漫画家、今ではすっかりイラストレイター、でも久々に新作を発表したりと、いろいろ話題の多い作家の画集。なぜか大半がヌード。あっけらかんとして、あんまりいやらしい感じはしない。巻末のインタビューも含めてあけすけなのであります。お手ごろ価格でお勧め。
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アベノ橋魔法☆商店街
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猫 /伝説化
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寡作で知られる作家が、ひさびさに連載している作品。アニメとの連動企画であり、スタッフの座談会なども付いている。他に藤島康介のイラストまで。とりあえず、流麗な絵を大判で読めるのはうれしい。お話はこれからといった感じですが。
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煌羅万象Ψchicacademy(マガジンZKC)
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猫 /正統派
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魔法が出てきて美少女も出てくる、著者いわく「少年漫画の正統派」というのもうなずける作品。しかし、これほど軽い内容で良いのだろうかとも思う。「ふたりエッチ」の作者ですが、あくまで少年漫画なので、そっち方面はあまり期待なさらぬよう。
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ぴたテン 公式コミックファンブック
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猫 /定番
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ブロッコリーのニューカマー「ぴたテン」を盛り上げるべく、同人作家たちがかき集められて作ったアンソロジー漫画。原作者の書いたパートも少しだけあります。コレクター向けのでき。原作ファンは、怒ってしまうような駄作も含まれているので注意。
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「中つ国」歴史地図
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猫 /究極の副読本
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ファンタジー大作の世界を克明に再現するマニアックな試み。主人公達の旅の全行程。主要な大陸の地図から、建物の構造、戦闘の地勢図まで網羅した労作。まさに究極の副読本と言える。
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ナカヨシ
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猫 /充実
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声優雑誌「hm3」好評連載中の座談会の単行本化第二弾。「サンダーバード」研究家、伊藤秀明によるオタク文科考古学、声優かないみかによるアニメ業界の裏話、「クレヨンしんちゃんの監督、原恵一による、創作の内実、特撮アニメ主題歌の権威、渡辺宙明によるテクニック披露と、目からウロコの話が満載。どれか一つにでも興味のある人間ならひもとくべし。
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マルタの鷹
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猫 /舞台劇のような
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ジョン・ヒューストン監督、ハンフリー・ボガート主演の映画化で余りにも有名なハードボイルド小説。内面描写を一切欠いた一人称記述による、悪人同士の騙しあいがまるで舞台劇のような緻密さで描かれる。この小説で決定的な暴力は、直接的に描かれることはない。抑制された筆致の凄さは、まったく古びていない。
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ガラスの鍵
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猫 /最高傑作
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知名度の点では、「赤い収穫」「マルタの鷹」「影なき男」に劣るが、巨匠ハメットの最高傑作である。「赤い収穫」が直接的な暴力によって物語をすすめていたのに比べ、本作では、より陰湿な陰謀劇が展開する。主人公は「マルタの鷹」のサム・スペードよりも非情なアンチヒーローであり、現実認識はより苦い。
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赤い収穫
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猫 /古典中の古典
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ハードボイルドの代名詞、ハメットの長篇作品。悪が二手に別れて対立する町に現れた男が、両者を争わせて壊滅に追い込むというプロットは、その後、黒澤明の「用心棒」をはじめ、無数の追随者を生み出した記念碑的な作品。小鷹信光の翻訳がぜい肉をそぎ落とした文体を巧く日本語に仕立て直している。
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