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心臓のない巨人 心臓のない巨人
花梨/フェミニズムSF
 SF漫画の大家による連作「コンプレックスシップ」シリーズの一作。敬虔な修道女たちが、信仰ために娼婦もかねる「バビロンまで何マイル?」が秀作。  全文読む 評価する

フレデリック フレデリック
花梨/芸術家
 キリギリスは、夏遊んでばかりいて、冬に蟻に見捨てられます。しかしフレデリックは、その芸術家としての力で、仲間を幸せにします。どちらのお話が、人生というものを豊かに考えているかは一目瞭然でしょう。  全文読む 評価する

ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事 ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事
花梨/天才的明朗活劇
 戦前のマンガが復刻されたかのような錯覚を起こすレトロな画風に、凝りに凝った映画的なアングルが素晴らしい。天才、高野文子による初の長編作品。読み終わって幸せな気分になれること請け合いです。  全文読む 評価する

翻訳という仕事 翻訳という仕事
花梨/文章読本
 ミステリー翻訳の第一人者による翻訳をめぐるエッセイ集。良い翻訳とは、語学力もさることながら、文章の内容を理解すること、すぐれた日本語を書くことだということが、よく解ります。  全文読む 評価する

Cure Cure
花梨/自己言及
 代表作を映画監督自ら小説家しました。ラストシーンをはじめ、難解に感じた部分が、それなりに判り易く説明されているので、映画を見た人にもお勧めします。逆に映画を見ていない人には物足りなく感じるかもしれません。  全文読む 評価する

映像のカリスマ 映像のカリスマ
花梨/カリスマ誕生
 「CURE」「回路」などで国際的に注目されるようになった「第二のクロサワ」こと、黒沢清監督の初エッセイ集。デビュー前からの映画評論を多数収録。本作完成後、Vシネマの大量生産によって新境地を開くことになるのですが、映画に対するナイーヴとも取れる愛情や、屈折した達観など、さまざまな感情が感じ取れます。  全文読む 評価する

シンプル・プラン シンプル・プラン
花梨/新しい古典
 新人作家の恐るべき処女作です。平凡な一般の人々が、ある事件をきっかけに。犯罪に手を染め、破滅への坂道を転落していく。犯罪に巻き込まれるパターンは多いですが、加害者へと変貌していくのは、ただひたすら恐ろしい。  全文読む 評価する

映画巡礼 映画巡礼
花梨/映画を浴びる
 映画批評家の蓮実重彦氏が、各地の映画祭に参加した記録です。巡礼とは、映画祭に集まるシネフィル(映画狂)たちが、観光にも食事にも気を払わず、ひたすら映画を見ることに見も心をささげるさまを修道院になぞらえている事から来ています。とはいえ、内容は禁欲的どころか、映画に淫する喜びにあふれていて、心地よい。  全文読む 評価する

映画に目が眩んで 映画に目が眩んで
花梨/映画に駆り立てる
 映画評論家としての蓮実重彦氏は、堅実な長編論文のほかにも、香具師の口上のごとき推薦文も多く執筆しています。本書には「マリ・クレール」や「ポパイ」に連載された映画エッセイに、各種パンフレット等に掲載された文章を加えたもので、一読たちまち映画館に駆けつけさせることを至上の目的とした、威勢のよい短文が並んでいて壮観です。  全文読む 評価する

ぴあmapホール・劇場・スタジアム ぴあmapホール・劇場・スタジアム
花梨/必須
 首都圏の主だった劇場の地図や席配置を収めた一冊。コンサートや舞台に通いつめている身としては、本当に重宝している一冊。  全文読む 評価する

マンガと著作権 マンガと著作権
花梨/基礎教養
 マンガのパロディ、同人誌の二次創作、マンガ評論など、作品の引用について考えなくてはならない状況が多々あります。本書は、いしかわじゅん、夏目房之介、とり・みき、高河ゆん、と言った作家たちや、弁護士による、著作権をめぐるシンポジウムを採録したもので、この問題に関する基礎的な知識を得ることができるでしょう。  全文読む 評価する

十二世紀のアニメーション 十二世紀のアニメーション
花梨/画期的な研究
 絵巻物をモンタージュ理論から読み解く試みは、すでに絵本作家の長谷川集平氏が試みていますが、本書はアニメ演出の第一人者である著者が、豊富な事例を元に精密な分析を行い、いかに当時の作家が静止した画面の中で動きを表現しようとしていたかを解き明かしていきます。  全文読む 評価する

作画汗まみれ 作画汗まみれ
花梨/貴重な証言
 アニメ黄金期を支えた天才アニメーターの回想記です。若き日の高畑勲や宮崎駿との共闘、手塚治虫への違和、現在のテレビアニメへの批判など興味深い事象が、品のある文章で語られます。中でも日米合作アニメ「ニモ」の顛末は、登場する人物の多彩さだけでも眩暈を起こしそうです。  全文読む 評価する

Der Mond Der Mond
花梨/充実
 『新世紀エヴァンゲリオン』を中心にした画集です。CG導入前の作品も多く、非常に見ごたえがあります。作者解説も興味深いです。  全文読む 評価する

アタゴオルは猫の森(MFコミックス) アタゴオルは猫の森(MFコミックス)
花梨/ライフワーク
 作者のライフワークが手に入りやすくなった。宮沢賢治に心酔する作者ですが、ヒデヨシのようなキャラクターは、かの詩人でも思いつけまい。粒ぞろいの逸品揃いの連作集です。  全文読む 評価する

ジョルジュ大尉の手帳 ジョルジュ大尉の手帳
花梨/魅力的
 映画史上最大と讃えられる映画監督による小説。非常にクラシックなスタイルとストーリーで、ヌーヴォーロマン全盛期に発表されれば、それは黙殺されたのではないかと思いますが、今の視点からすれば、時代を超越した魅力を持っていることがよくわかります。  全文読む 評価する

電影風雲 電影風雲
花梨/事典のような
 アジアの映画監督を語った、質も量も事典の様な本です。映画界の大きな流れを概観することのできる視野の広い記述は、本当に勉強になります。  全文読む 評価する

このようなことが起こり始めたら… このようなことが起こり始めたら…
花梨/刺激的
 難解で知られるジラールですが、本書は対談集という形式なので、とても読みやすいです。実は、対談者の主張のほうが私には同感できるのですが、それにしてもジラールの周到な議論の進め方には感心させられます。  全文読む 評価する

新編美女と犯罪 新編美女と犯罪
花梨/伝説
 伝説の名評論集が、その後「ミステリマガジン」に掲載された「Part2」も含めて、大幅に増補改定されて再刊されました。この人にしか書けない愛情にあふれる評論を心ゆくまで楽しみましょう。  全文読む 評価する

映画そして落語 映画そして落語
花梨/映画その他
 ベテラン評論家による映画評論集だが、タイトルにあるように映画専門ではない。落語のほかにも、「ER」「心理探偵フィッツ」などの海外テレビドラマ、トムとジェリーなどを紹介。映画ではアジア作品に力を入れている。  全文読む 評価する

八犬伝 八犬伝
花梨/虚実
 八犬伝のダイジェスト(これが面白い)に、作者馬琴の伝記を合わせた異色の構成。虚実ないまぜになっていく感覚が不思議。馬琴が南北と物語論を戦わせるくだりは圧巻。  全文読む 評価する

街の声を聴きに 街の声を聴きに
花梨/独自の視線
 映画監督として、俳優として、地味ですが堅実な活動を続けている著者のはじめてのエッセイ。この人ならではの暖かくて鋭い視点で、人や街を語っています。御本人のエピソードも面白いものばかりです。  全文読む 評価する

ノミ、サーカスへゆく ノミ、サーカスへゆく
花梨/待望
 これまで、出ていなかったのがおかしい、金井姉妹による豪華な絵本。残酷でノスタルジックで可愛らしくてクールで暖かくて魅惑的でユーモラスで幻惑的な、要するにすばらしいとしか言い様のない世界がここに閉じ込められています。  全文読む 評価する

心からのお見舞い 心からのお見舞い
花梨/理想
 ロビン・ウィリアムズ主演で映画にもなった、お医者さんの医学に関する考察をおさめたエッセイ集。医療に大切なのは患者とのコミュニケーションである。そんなシンプルだけど難しい真理について著者は平明かつ情熱的に論じています。  全文読む 評価する

スロー・ラーナー スロー・ラーナー
花梨/初期作品
 現代アメリカ最大の作家という評価も定まったピンチョンの初期作品をおさめた短編集です。名高い「エントロピー」を読めるのは嬉しい。タイトルは本書のために書き下ろされたエッセイで、当時を回想したもの。経歴が謎に包まれているだけに、これもとても貴重です。  全文読む 評価する

カードキャプターさくら(KCデラックス) カードキャプターさくら(KCデラックス)
花梨/ヒロインの魅力
 アニメ化されて大人気だった作品です。この作者は嫌いでも、これだけは読んでいたというファンの方も多いのではニでしょうか。とにかく今どき、こうしたまっすぐなヒロインを嫌味なく描き切ったという一点だけでも貴重です。  全文読む 評価する

シャドー81 シャドー81
花梨/究極の犯罪小説
 人を傷つけずに、まんまと大金をかすめとる。さまざまな犯罪小説がこのテーマに挑んできましたが、そのスケールの大きさと細部のもっともらしさ、そして読む者を驚かせる仕掛けの数々と、この作品を超える作品はちょっと考えられません。  全文読む 評価する

ノーストリリア ノーストリリア
花梨/残酷な詩編
 SFというマニアックなジャンルの中でもさらにマニアック受けするカルト作家の唯一残した長篇です。と言っても、決して難しくない。きらびやかなイメージの洪水と、二転三転するストーリー、魅力的なキャラクターに引っ張られて最後まで読まされてしまいます。しかし、後に残るのは、人間に対しての冷酷で厳しい視線です。  全文読む 評価する

こんちりさんのりやく こんちりさんのりやく
花梨/キリスト教の理解のために
 江戸時代、キリスト教禁教のなか、口伝や筆写によって弾圧を乗り越え守り伝えられた教義を、クリスチャンである絵本作家が丁寧に現代語訳し、懇切な解説をつけました。小さな本ですが読みごたえ十分です。  全文読む 評価する

百億の昼と千億の夜 百億の昼と千億の夜
花梨/傑作
 ベストテンで必ず上位にランクされる、SFの名作中の名作です。プラトン、キリスト、仏陀らを主人公にした前半パートは、今見るとかなりギャグっぽいアイディアなのですが、無情感ただよう文体で、非常に格調高く進みます。遠未来を舞台にした後半では、さらに派手なアイディアが、説明もほどほどに連打され、あれよあれよというまに、ラストの一発落ちに驚かされることになります。  全文読む 評価する

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