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アカルイうつうつ生活 アカルイうつうつ生活
由良 博英/うつ病に悩む同士に薦めたい一冊。
実は私もうつ病だ。この本の著者もうつ病であるという。うつ病患者が、本にできるほどの文章を書けるものかという疑念も沸いたが、書店で立ち読みし始めたところ、これがなかなかおもしろい。「つらい、苦しい思いをしたことによって、得たもののほうがその後の人生を豊かにしてくれる」と著者は語る。患者のつらさに共感的な理解を示しつつ、心の姿勢をポジティブに保つ術を、優しく説いている。同じ病に悩む同士に薦めたい一冊。  全文読む 評価する

粗食のすすめ 粗食のすすめ
由良 博英/日本人よ、粗食に帰れ。
戦後、肉や食肉加工品、牛乳、乳製品、油脂類、砂糖類などを中心とした欧米食が日本の食卓を賑わし、それらが健康に及ぼしてきた害について綴った一冊。「『粗食』とは『貧しい食生活』という意味ではない。日本という自然の豊かな風土の中から生まれてきた素晴らしい食生活--『素食』を見直すことなのである」と、著者は警鐘を鳴らす。不確かな「栄養素」にとらわれすぎることを戒め、穀類中心の献立と調理方法を提唱している。  全文読む 評価する

人生ノート 人生ノート
由良 博英/歌手の美輪明宏さんが綴った人生論。
歌手の美輪明宏さんが綴った人生論。主に若い層を対象にした読物のようである。「運をよくするには(中略)風水とか気学とかあります」と占いの類に信用をおいたり、「ショパン弾きで、女の人で世界的なレベルの人ってまずいません」と事実無根の思い込みがあったりするのに閉口する。様々な人間を幾つかのステレオタイプに分類して、世の人間をそこに収斂しておいて説いていく論調も少々気になるが、読物としてはおもしろいと思う。  全文読む 評価する

半井小絵のお天気彩時記 半井小絵のお天気彩時記
由良 博英/半井小絵さんの初エッセイ。
NHKの「ニュース7」で「午後7時28分の恋人」とも称される気象予報士、半井小絵さんの初エッセイ。1年を「春の章」「初夏・梅雨の章」「夏の章」「秋の章」「冬の章」の5つに区分し、天気の移り変わりの模様をもとに、身近でわかりやすい解説を加えながら、半井さんのプライヴェートな話も時折交え、優しい言葉で綴っている。イラストや写真を豊富に盛り込んだカラフルなページも楽しい。半井さんのファンなら必読の一冊だ。  全文読む 評価する

俺が、つくる! 俺が、つくる!
由良 博英/失敗の中から必ず次に生きる技術が育つ。
「刺しても痛くない注射針」などを開発した、世界一の金型プレス職人、岡野雅行さんの語る、仕事の哲学を聞き取りした一冊。わずか社員6人の会社の代表を務める岡野さんのもとに、大企業から頭を下げて仕事の依頼が来る。「難しいものがつくれるのは、誰よりも失敗しているから。失敗の中から必ず次に生きる技術が育つ」と、岡野さんは熱く語る。痛快な経験談のなかに盛られた職人気質の箴言の数々に、身の引き締まる思いがした。  全文読む 評価する

クラシックBOOK クラシックBOOK
由良 博英/決して初心者のみを対象に限る本ではない。
古今のクラシックの作曲家40人を取り上げ、その人物像をエピソードを交えながら軽妙な親しみやすい文章で紹介している。また、代表的な曲を4曲ずつ掲げている。私も相当なクラシック党であることを自認する者だが、知らなかった裏話が満載で大いに楽しめた。「おもしろ雑学集」の章もためになる。これは決して初心者のみを対象に限る本ではない。「『世界の名曲&作曲家』の知識が深まる最強版!」の副題どおりの充実した一冊だ。  全文読む 評価する

試練が人を磨く 試練が人を磨く
由良 博英/応援したい。
私は野球には興味が薄いのだが、書店でこの本を立ち読みして、惹かれるものがあったので買った。「とにかく感謝することと驕らないこと、そして自信を持つこと、この三位一体だ。」本書はそのテーマに貫かれた桑田投手の自叙伝である。1994年のシーズンの話題が中心になっており、各場面で著者の謙虚な心情の窺い知れるところが興味深い。現在、米メジャーのパイレーツを退団になった著者だが、復帰を望んでいる様子。応援したい。  全文読む 評価する

シンプルに使うパソコン術 シンプルに使うパソコン術
由良 博英/シンプルに軽快に作動するパソコン環境を構築する。
朝日新聞の土曜版に連載の「ソフ得!」に大幅に加筆し、新書化したもの。ヴァージョンアップを重ねるほどに、余分な機能が増え起動が重くなるWindowsの初期設定を変え、便利なフリーソフトを用いることで、シンプルに軽快に作動するパソコン環境を構築することを提唱している。また、文書については汎用性の高いテキストファイルによることを推奨している点、私も同感だ。紹介されているフリーソフトの作者には改めて感謝したい。  全文読む 評価する

ホームレス中学生 ホームレス中学生
由良 博英/生きる元気を分けてくれる一冊だ。
お笑いコンビ「麒麟」の田村裕さんの自叙伝。差し押さえられた家の前で、父より突然の「解散!」宣告を受けた田村さん一家。兄姉とも別れ、公園の遊具のなかで、ひとり著者のホームレス生活が始まる。ダンボールを水に浸して食べて空腹を凌いだこともあった。苦しい境遇の余り、死を考える日もあった。亡き母への想いも込みあげる。しかし、田村さんは多くのひとに支えられ困難を乗り越えていく。生きる元気を分けてくれる一冊だ。  全文読む 評価する

カラヤンとフルトヴェングラー カラヤンとフルトヴェングラー
由良 博英/クラシック音楽党には好読物。
フルトヴェングラー、カラヤンそしてチェリビダッケのベルリンの音楽界を巡る権力闘争、野望を描いた快心の著作。フルトヴェングラーに愛され、数多くベルリン・フィルを指揮してきたチェリビダッケが、なぜ、カラヤンに敗れ、常任指揮者の座を奪われたのか。その権謀術数と疑心暗鬼に渦巻く3人の心理を、様々な史料から推測しつつ説いてゆく。音楽マフィア、コロムビア・アーティスツも絡んでくる。クラシック音楽党には好読物。  全文読む 評価する

論語抄 論語抄
由良 博英/論語を読みなれたひとには、この著作は興味深いものになるだろう。
中国の歴史小説で知られる著者が、論語のなかから抜粋して説いたもの。「それ(論語)を解釈するというより、それについてエッセイを綴ったつもり」とのこと。説教調になることを避け、旧い注、新しい注などを比較しながら、論語を読み解く楽しさを教えてくれる。初心者に対してはもう少し説教調を伴っても良かろうとも私は感じたが、それは他者の著に拠ればいい。論語を読みなれたひとには、この著作は興味深いものになるだろう。  全文読む 評価する

ブタのふところ ブタのふところ
由良 博英/ゆっくりとページをめくるべし。
「ブッタとシッタカブッタ」シリーズ姉妹編第2作。ひとの持つ様々な煩悩をシッタカブッタが鋭く突く漫画集。前作同様、ブタをキャラクタにした絵がかわいらしい。4コマ漫画だが、スラスラと読むなかれ。ひとつひとつの漫画に深い真理が託されている。じっくりとその言わんとするところを反芻し考えながら、ゆっくりとページをめくるべし。心のつかえが癒えていくはず。枕元にお守りのように置いて、私はときおり読み返している。  全文読む 評価する

俺、不良品。 俺、不良品。
由良 博英/読む者をして反省を促されることが多い。
いまや「Vシネマの帝王」と呼ばれる哀川翔さんが、生まれてから役者となるまでの波乱万丈の人生を綴ったもの。話は幼い日の父親の事故死から始まるが、語り口に陰惨さがない。故郷の鹿児島から単身東京に脱出、雑誌のライター業を経て、一世風靡セピアとしてデビュー。その解散後、役者となり、そして結婚。どんなときにも筋をまっすぐ通す哀川さんの生き方は、読む者をして反省を促されることが多い。爽快な余韻の残る自叙伝だ。  全文読む 評価する

白洲次郎占領を背負った男 白洲次郎占領を背負った男
由良 博英/GHQと丁々発止と渡り合う姿の頼もしさよ。
白洲次郎については、エッセイストの正子の夫、戦後の日本を吉田茂の懐刀となり支えていったひと……という漠然としたイメージしか私は持たなかった。今回、この著を読んで「こんなカッコいい日本人が占領下にいたのか」と改めて驚かされた。裕福な家庭に生まれ育ち、英国の大学に学んだことが、次郎にノブレス・オブリッジの精神を具えさせたのであろう。GHQと新憲法制定を巡り卑屈にならず丁々発止と渡り合う姿の頼もしさよ。  全文読む 評価する

爆笑問題の戦争論 爆笑問題の戦争論
由良 博英/「戦前の日本はすべて悪」の従来ある史観に沿ったもの。
日清戦争から太平洋戦争までの日本の戦史を、爆笑問題の太田さんが漫才の体裁でコミカルにレクチュアしたもの。「戦前の日本はすべて悪」の従来ある史観に沿ったもので、朝鮮半島の地政学上の意味を理解せず、日清、日露の戦争まで日本を詰るのには閉口した。また、太平洋戦争では軍人の極悪非道ぶりを書き立てる。日本の美談はここには採り上げられない。爆笑問題の著というので斬新な視点を期待したが「おまえもか」という印象。  全文読む 評価する

女湯のできごと 女湯のできごと
由良 博英/男の私が読んでも微笑ましかった。
生まれてから20代半ばで独立するまで、内風呂のない団地住まいだったため、母、妹とずっと銭湯通いをしてきた著者。女湯のなかで見られる様々な客のこと、自分や家族のことを、ほのぼのとした文章とかわいいイラストで綴っている。懐かしい銭湯の情緒が浮かび上がる。女性を読む対象とするエッセーだが、男の私が読んでも微笑ましかった。決して、スケベ心から読む本ではないので、念のため。銭湯の大好きなひとに、お薦めな一冊。  全文読む 評価する

佐賀のがばいばあちゃん 佐賀のがばいばあちゃん
由良 博英/読後、確実に元気になれる、がばい一冊。
小学2年から中学卒業までを母方の祖母の元で育てられた島田洋七さん。佐賀でのそのがばい(すごい)ばあちゃんとの8年間の貧乏な暮らしぶりが綴られている。ばあちゃん曰く「貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。うちは明るい貧乏だからよか」。様々なエピソードのなか、たいへんな貧乏ぶりがうかがい知れるが、そこには惨めな苦労の陰がまったくなく、快活な明るさに満ちている。読後、確実に元気になれる、がばい一冊。  全文読む 評価する

不肖・宮嶋金正日を狙え! 不肖・宮嶋金正日を狙え!
由良 博英/軽妙な文体のなかに、痛烈な宮嶋節が健在である。
2001年夏、金正日のロシア訪問を、時に危うくスナイパーの標的ともなりながら、不肖カメラマン・宮嶋茂樹さんが追う。ゴロツキSPを従え、勝手気ままに旅程を変える北の将軍様に、ロシアの警備陣も混乱。ビルの上階から著者の撮った偉大なる将軍様の写真には、何と恐るべし、彼の「地上の楽園」の国家最高機密が捉えられていた。軽妙な文体のなかに、痛烈な宮嶋節が健在である。  全文読む 評価する

驕れる白人と闘うための日本近代史 驕れる白人と闘うための日本近代史
由良 博英/過激な比較文化論としても興味深い一冊。
日本人が今日の文明を築いているのは、幕末より来航した欧米人の教化教導によるとする、驕れる白人の偏見に厳しく報いる著。日本人によりドイツ語で著され、それを邦訳したもの。鎖国時代の日本の生活水準の高さを説くのみならず、西洋人が東洋の物資を得るために行った白人奴隷売買の歴史など、挑発的な内容も紹介されている。原著者は憤慨したドイツ人にケルンの町角で殴られたともいう。過激な比較文化論としても興味深い一冊。  全文読む 評価する

こんな女房に誰がした? こんな女房に誰がした?
由良 博英/若いひとたちも、読んで得るところが多い好著だと思う。
「きみまろ流」改題文庫化。「こんな女房に誰がした?」というタイトルだが、古女房をコキおろして笑う本ではなく、中高年の夫婦和合に限らず、処世術、心の持ちかたなどをコミカルな「きみまろ流」で語ったもの。半ば、著者の自叙伝の体裁でもある。その苦節を感じ取れるが、売れなかったころでも明るく生きてきたことが、謙虚な文章のなかに、優しい人柄も含め表れている。若いひとたちも、読んで得るところが多い好著だと思う。  全文読む 評価する

のだめカンタービレ(講談社コミックスキス) のだめカンタービレ(講談社コミックスキス)
由良 博英/クラシック音楽活字本に辟易されるかたも、是非、ご一読を。
学生オーケストラを舞台とした、個性豊かな若者たちの温かな想いの交流の伝わるコメディ。あらすじは…読んでのお楽しみ。演奏を作り上げる側からの、技術的な話題、またそれ以上に人間模様を描いていることから、クラシックに関心の薄いかたにも「オーケストラ、聴いてみようかな」という興味を呼ぶかも。作者の精細な取材ぶりも感じ取れる。不可解な印象批評の踊るクラシック音楽活字本に辟易されるかたも、是非、ご一読を。  全文読む 評価する

父子鷹 父子鷹
由良 博英/私欲なく皆のために肌を脱ぎ悶着を解決し、慕われた勝小吉の活躍劇には痛快さを覚えた。、
書名「父子鷹」は、勝小吉・麟太郎父子を指す。周知のとおり麟太郎は幕末維新の立役者となる勝海舟であり、その父小吉ともに実在の人物であるが、小吉の破天荒な喧嘩侍ぶりを描いたこの物語がどの程度史実に沿ったものかは、私にはわからない。娯楽性を感じさせることから、大方創作とも思われる。ともあれ、私欲なく皆のために肌を脱ぎ悶着を解決し、慕われた勝小吉の活躍劇には痛快さを覚えた。子母澤寛の小気味よい文体も粋だ。  全文読む 評価する

知らない日本語 知らない日本語
由良 博英/語源を辿りながら、古人の智恵を我々の生活に生かす「教養」を説く。
例えば、「沐猴にして冠す」、「久闊を叙す」等、この本のなかにある語の意味を知ったからといって、日常に用いる機会はほとんどあるまい。下手に使えば、却って鼻につく。しかし、著者の谷沢さんの狙いは「物知り」辞典として、これを読者に知らしめることにあるのではない。深長な示唆を含む語源を辿りながら、古人の智恵を我々の生活に生かす「教養」を説くところにある。辛口の谷沢節の冴える<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02179412&volno=0000" target="_blank">「人間通」の名コラムだとも思う。  全文読む 評価する

頭がよくなるクラシック入門 頭がよくなるクラシック入門
由良 博英/「頭が悪い」私は、この著の偏見ぶりを危ぶむ。
普段は謙虚な性格であると前置きながら、自らの頭のいいのはクラシック音楽を聴いてきたためと書き出す序から、これが<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02451458&volno=0000" target="_blank">「頭がいい人」の話し方なのかと驚く。ソナタ形式を知ることと論理構成能力との関係など、牽強付会、皮相なアナロジの数々にも失笑。芸術がこういうモチベーションから享受されるようになれば、その国の民度も末期的かもしれない。謙虚さを欠く好楽家のひとりにして「頭が悪い」私は、この著の偏見ぶりを危ぶむ。  全文読む 評価する

不肖・宮嶋青春記 不肖・宮嶋青春記
由良 博英/不肖・宮嶋さんがユーモアたっぷりに語りおろした青春期。
カメラ小僧から日大芸術学部進学、写真週刊誌専属カメラマンからフリーへ。破天荒な青春時代を、不肖こと宮嶋茂樹さんがユーモアたっぷりに語りおろしたもの。芸能ネタから戦場まで、幅広い活躍ぶりには驚かされる。ただ、その危険な逸話のほとんどは既著にあり、不肖の愛読者である私には目新しさは少なかった。最後は離婚の話で終わる。若い女性にとっては「報道カメラマンの嫁にはなるな」という教訓を与えるものかもしれない。  全文読む 評価する

ワルの知恵本 ワルの知恵本
由良 博英/不器用なマジメ人間でよろしい。
警戒すべき相手の言動を考察する、最初の章に興味を惹かれたが、転じて次章の陳腐な社交術の勧めが哀しい。そんな小手先の諂いを為す者にこそ、心許せまい。さらに章を変え、報復の手段として相手を鬱病に追い込む法、その妻を誘惑する法を示すなど、叙述は醜悪さを越え滑稽さを増す。ワルの世渡り術であれ、極意と呼ぶには些か浅薄な内容だ。本書がベストセラーというのも、嘆かわしい世相と思う。不器用なマジメ人間でよろしい。  全文読む 評価する

日本歴史 日本歴史
由良 博英/歴代の天皇の仁政を讃えるものに収まらず、その失政についても説かれている。
昭和天皇が東宮時代に学んだ、帝王学の書<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01445509&volno=0000" target="_blank">「國史」の文庫版。大正の初期にその進講にあたっていた白鳥庫吉博士による著作である。皇室の系譜を辿りながら綴られた文語体は、頗る格調高い。歴代の天皇の仁政を讃えるものに収まらず、その失政についても説かれている。大東亜戦争時の狂信的な皇国史観を想わせる著ではない。たとえば、倭寇や秀吉の朝鮮出兵などにも、冷静で厳しい批判がなされている。広く読みつがれてよい本と思う。  全文読む 評価する

義経 義経
由良 博英/判官贔屓の所以。
義経は自ら矢面に立ち、天才的な戦術を操ったが、政略的には無知であった。否、そもそも権勢欲を持たない人物であったと思う。けれども、平家との戦を勝ち抜いて高まる人気が、頼朝をますます恐れさせた。邪気のない者の人望が、猜疑心の強く嫉妬深い人間の不興を買い、遂に滅ぼされる。今日、狡い邪気を抱いて、矢面に立たず、しかし、頼朝ほどに深謀もなく、権力や名誉を求める輩がどれほど多いことか。判官贔屓の所以であろう。  全文読む 評価する

インタビュー術! インタビュー術!
由良 博英/交際術として、参考になる面もある。
相手の話を巧みに引き出す技術に留まる書物ではない。インタビュー記事が、話し手、聞き手、編集者、それぞれの視点を重んじながらいかに作られ、何より、読者の好奇心にかなうものに練られていくか。ナマのデータ原稿と、実際に誌面に載った刈り込まれた文章を照らしながら、具体的に説いている。ホストとしてのインタビュアーの姿勢とともに、文章にまとめる力についても深く考察した内容だ。交際術として、参考になる面もある。  全文読む 評価する

大江戸〈奇人変人〉かわら版 大江戸〈奇人変人〉かわら版
由良 博英/まともな発想の人間が奇人変人扱いされるのは、江戸時代も今日も似た事象かもしれない。
江戸時代の奇人変人を94人、大名から学者、商人まで紹介している。功名心なく好奇心旺盛、心根の優しいところなど共通項もいくつか感じられる。二万石の所領を五石に分ければ四千人の貧乏旗本が暮らしていけるとこれを公儀に返上、自らは托鉢をして歩いた、徳川家康の甥・松平定政など狂人とされたが、笑ってすませていいものだろうか。案外、まともな発想の人間が奇人変人扱いされるのは、江戸時代も今日も似た事象かもしれない。  全文読む 評価する

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