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デイヴ・バリーの日本を笑う デイヴ・バリーの日本を笑う
オルソン/ヘンな日本人
 電車の中などで読まないほうがいい。笑いをこらえるのに苦労するので。 海外から見れば日本はこんなにヘンテコに映るのだろうと、やや情けなくなった。日本人として。とにかく、日本人の行動は堅苦しく見えるらしい。特にアメリカ人から見て。ただ日本人をおもしろおかしくけなしているだけではない。観察眼は鋭いし、表現力も多彩。ふざけているようで、指摘は鋭い。日本について書かれた変に難しい本より、よほど分かりやすくおもしろい。  全文読む 評価する

死のクレバス 死のクレバス
オルソン/人間の強さ
 登山についての知識は全くなかったので、少し専門用語にとまどったが、すさまじさは感じとれた。 自分は山を登る人の気持ちは分からない。こんなに過酷で、死と隣りあわせで、孤独なことをなぜ好きこのんでするのか。この本を読んでその答えが少しは見つかるかと期待したが、やはり分からなかったというか、ますます理解出来なくなってしまった。しかし、人間の驚異的な強さはこの本から充分感じとることが出来た。  全文読む 評価する

食物連鎖 食物連鎖
オルソン/奇妙な味
 好き嫌いがはっきり分かれる本だということは確か。下品といえば下品。しかし、嫌いではない。小説としての完成度が高いので許してしまえる。ただひとつ、ラストに少々不満が残った。  全文読む 評価する

シンプル・プラン シンプル・プラン
オルソン/小説のおもしろさ
 海外の小説を敬遠している方も、こういう小説から始めるとおもしろさに気づくかもしれない。登場人物も少なめで、ストーリーはシンプルだが滅法おもしろい。途中で投げ出すことはまずないはず。人物ひとりひとりの心理描写がリアルで、おそろしいほど。映画ではこういう人間の内面を存分に表現できない。小説のおもしろさ、醍醐味がここにある。  全文読む 評価する

水の翼 水の翼
オルソン/小池真理子の世界
 40代の木口木版画家、その美しく若い妻。そこへ木口木版画家の熱烈なファンという美青年が突然現れ…という、いかにも小池真理子という感じの物語。少し設定がワンパターン気味なのだが、いつもなぜか小池さんの小説にはのめり込んでしまう。こういう設定が好きな自分が少し恥ずかしいが。 木口木版画というものがどんなものか知らなかったので調べて見た。繊細で、少し暗い感じがなんともいえず、惹きつけられた。こういうものを美青年がもくもくと創り上げていく、という想像だけでもぞくぞくする。しかし、作品にするには結構力仕事らしいということもこの本で分かった。 結末は結構衝撃的だが、少し気に入らなかった。  全文読む 評価する

柔らかな頰 柔らかな頰
オルソン/女は不可解
 人物、ディテールがしっかり、みっちり描かれていて、小説を読んでいることのうれしさを実感できる。女性ならではの視点だ。やはり、同じ女性だからか、とてもリアルに感じた。人間誰もが持っている細かな心の揺れがうまく表現されている。 しかし、ガン末期の刑事、内海が登場してから少しつまらなくなった。こういうキャラクターなのはわかるが、この人の話し言葉に少し嫌悪を感じた。  全文読む 評価する

学校崩壊 学校崩壊
オルソン/親も本気で考えるべき
 学校の行事に積極的でなくなった、掃除をしっかりやらない、理屈で口答えする。 こういう生徒が多くなったと嘆いているが、これはあらゆる意味において時代遅れの学校も悪い。学校の常識をもう一度見直すべきだ。 床に這いつくばって雑巾で掃除をする、昼食時わざわざ教室の机の配置を変え、自分たちで配膳してとるなど、日本の学校では当然のことも欧米ではとんでもないということもある。セルフサービスで良いし、食堂を作るべきだ。 …と、最初のうちはこの著者に対して懐疑的だったが、読み進んでいくうち著者の主張も正しいものに思えてきた。 子供は未熟だから他人とのかかわり、協調性、がまんをするということも覚えなくてはならな…  全文読む 評価する

クリムゾンの迷宮 クリムゾンの迷宮
オルソン/アンチヒーロー
 予想以上におもしろかった。最後まで楽しめた。これほど先が気になった小説は久しぶりだ。 主人公の藤木は、いわゆる「ヒーロー」タイプではない。慎重すぎるくらい慎重、大胆でもなく、むやみに敵に立ち向かったりしない。いつも敵から逃げてばかりだ。しかし、こういう人間が本当の「冒険者」タイプだと思う。探検家は臆病でなければならない、とよく言われるように…。おれにまかせろ、という人間に限って、失敗をする。 終盤がこれまたすごいスリルの連続で、寝られなくなってしまった。   全文読む 評価する

芸人失格 芸人失格
オルソン/日本の芸能界の内幕
 芸能界から去ることになった原因として著者は、自分に才能がなかった、向いてなかったのかも、と書いている。しかし、決して才能がなかったのではなく、日本のあの世界が異常で、おかしすぎるのだ。 日本のテレビはどんどんつまらなく、悪くなっていく。現在のあのバラエティー番組のくだらなさはどうだ。素人の私ですら、テレビを見ていると、製作した人間の傲慢さ、薄さ、ばからしさが番組の向こうに透けて見えてイヤになる。こんなものばかり見て成長する今の子供たちは不幸だ。 著者の求める笑いと、その時代の笑いとが、噛み合ってなかっただけ、だと思う。感受性が強く、傷つきやすいかもしれないが、芯の部分はとても強そうな人だと感…  全文読む 評価する

春にして君を離れ 春にして君を離れ
オルソン/クリスティーの隠れた名作
 クリスティーは推理物ではない小説も好きだ。ある主婦がふとしたことをきっかけにして、これまでの自分の生活を見つめなおす。この本はほとんどこの女性の心のつぶやきで占められているのだが、これが抜群に面白く、女性の気持ちをリアルに表現していると思う。男性が読んでも興味深いかも。特に既婚の方。古いものだが、決してそう感じさせない。さすがだ。  全文読む 評価する

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