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最驚!ガッツ伝説
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べあとりーちぇ/いやあ、オットコマエだねえ
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大好評を博した「ガッツ伝説本」の第2弾である。前作に比べると少々「伝説」の個々のパワーは落ち気味に感じるが、あのインパクトはそうそう再現できるものではないのだろう。とはいえ本書の爆笑誘引力を侮ってはいけない。会社近くの書店で購入後、帰宅する電車の中でうっかり読んでしまった家人は何度も堪え切れずに噴き出してしまったのだそうだ。 本書の体裁は第1弾とほぼ同じ。見開いた左のページに伝説が、めくった裏にその解説が載っている。その数は前回よりちょっと減って58。芸能人ガッツ伝説の生き証人には勝俣州和氏、若槻千夏さん、地井武男氏、具志堅用高氏、川村ひかるさん、石田純一氏という錚々たるメンツが並ぶ。 芸能…
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タモリのTOKYO坂道美学入門
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べあとりーちぇ/「その辺の坂道」を眺める目が変わります
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タモリ氏を一言で表現するとしたら、「趣味人」という言葉がぴったりだ。毎週金曜日の深夜に放送されている「タモリ倶楽部」を観ているとつくづくそう思う。氏が興味をお持ちの分野がどれだけ広範囲に亘っているか、そしてまたそれらについてどれだけ深く理解しているか、垣間見る度に感服するしかない。 本書はそういうタモリ氏の興味のひとつ「東京の坂道」について、微に入り細に入り書かれたものである。何でも某出版社の社長さんと設立した「日本坂道学会」なるものがあって、タモリ氏はその副会長なのだそうだ。もちろん会長は某社長さんで、実はお2人以外の会員数は未だにゼロというあたりが微笑ましい。 江戸時代の東京についても非…
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ブラック・エンジェル
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べあとりーちぇ/ミステリ?ファンタジー?青春小説?
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松尾由美氏の著作で一般向けの長編としては初刊行されたのが本作品だったのだそうである。なるほど確かに何とも奇妙な読後感を残す不思議な作品で、多少粗削りながらそれでも後の『銀杏坂』や『安楽椅子探偵アーチー』などのファンタジックなミステリの原点を感じることができる。 「著者あとがき」によれば、光風社出版から出ていた単行本版は、1997年の雑誌『鳩よ!』の「売れなかった本」特集で取り上げられた経歴の持ち主だそうである。そうかと思えば本書(文庫版)が再刊されるまでは、一部のマニアックな読者が古書店でのゲット報告をしてくれたりと、かなりのコアなファンが付いているのも確からしい。 主人公は某大学の「マイナ…
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五歳の記憶
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べあとりーちぇ/「小さいひと」たちとの真剣勝負
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残念ながらまだ子供が居ない。だから「ちゃんとした大人のひと」として、子供たちにどう接したらいいものやら判らない。どうしても、普通の親しい友人に対するのと同じ態度になってしまう。「大人の余裕」なんか全然持てない。 先日行きつけのスーパーで、ペットボトル飲料売り場にずらりと並んだ飲み物のボトルを、ドミノ倒しのように転ばせて遊んでいる男の子を見かけた。倒したままにして立ち去る気配なので、気が付いたらつい声をかけていた。「あらら。それ、ちゃんと元に戻しておきな?」 男の子はちょっとびっくりしたようにこちらを見ると、陳列ケースに向き直って素直にボトルを直し始めた。一瞬だけ手伝おうかと思ったものの、それ…
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レ・コスミコミケ
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べあとりーちぇ/不思議とリリカルなほら話たち
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長らく絶版だった本書も、ようやくまた手に取ることができるようになった。河出文庫の『柔かい月』に次ぐコズミック短編集復刊第2弾である。 イタロ・カルヴィーノ氏というと「ほらふき男爵」的な作風がイメージとして浮かぶ、という友人が居る。確かに『まっぷたつの子爵』、『木のぼり男爵』、『不在の騎士』の「われわれの祖先」三部作が一番好きだという彼女には、カルヴィーノ氏の作品はそういった意外性とユーモアに満ち溢れたものだろう。 本書も基本的には「大法螺」の短編集である。語り部Qfwfqじいさんは何せ、宇宙創世以来のすべての出来事の生き証人なのだ。ビッグバン以前、まだ全宇宙がたったひとつの点に集まっていた頃…
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バルーン・タウンの手品師
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べあとりーちぇ/愛すべきヘソ曲がり探偵、再び!
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先日、「バルーン・タウン」シリーズの第1作『バルーン・タウンの殺人』が復刻された時から、どうせなら全部文庫で揃えたいと思ってずっと待っていた。人工子宮(AU)が普及し、40週間も大きなお腹を抱えていなくても子供を持てるようになった近未来。独特の価値観を持った妊婦たちが集う東京都第7特別区、通称バルーン・タウンという「妊婦だけの町」の物語第2弾である。 登場人物たちは前作から引き続いて妊婦探偵の暮林美央、登場回数は減ったもののやはり何かと駆り出される東京都警刑事・江田茉莉奈。ワトソン役は前作の「バルーン・タウンの密室」から登場した有明夏乃が絶好調で、さらに本書からは新しく、東都新聞記者(家庭欄…
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GOGO玄徳くん!!
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べあとりーちぇ/折にふれて読み返したくなる面白さ
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「とうとうと東する水 はてしなく」…で始まるご存知『三国志演義』。それを元にかの名作「NHK人形劇・三国志」が放送されていたのももう20年以上昔の話である。川本喜八郎氏の美麗な人形たちの繰り広げる壮大なドラマに胸ときめかせたものだが、本シリーズの作者・白井恵理子氏もそういうファンのひとりだった。フツーのファンと白井氏がちょっと違っていたのは、溢れるばかりの『三国志』キャラたちへの愛情を、彼女が4コマ漫画にしてしまったこと。 そして愛情が極まるとある種の「いちびり」に繋がるのは…これは良くあることだったりする。 実は本シリーズは『STOP劉備くん!』(角川書店・全3巻)の続編である。最初期の初…
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プルートウ
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べあとりーちぇ/“GHOST”intheMachine
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ロボットに果たして心は宿るのか。不勉強ながら本書の原作、手塚治虫先生の『地上最大のロボット』は未読なのだが、確かTVのアトムも自分の心について悩んでいたような記憶がある。そういえば公開中の映画『アイ,ロボット』でもこのテーマが大きく扱われていた。時代だけではなく、洋の東西を超えてアピールするものなのだろう。 本書の主人公はユーロポール刑事のゲジヒト。人間そっくりの外見で、結婚さえしているのだが、れっきとしたロボットである。ロボット捜査官と言えばアイザック・アシモフの『鋼鉄都市』などに出てくるダニール・オリヴォーを思い出すのだが、ゲジヒトはクール一辺倒のダニールと違い、冷静沈着な中にも何か深刻…
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博士と狂人
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べあとりーちぇ/世界最高の辞書に捧げられた、ある天才の数奇な一生
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『オックスフォード英語大辞典』、略称OED。英語についての世界最高かつ最大の辞典の編纂が開始されたのは1950年代、初版が完成したのは1928年であった。実に70年以上、人の一生とほぼ同じ歳月をかけて編まれたことになるこの辞書には、2人の人物が深く関わっていた。 ひとりはOEDの編纂主幹であるジェームズ・マレー博士。もうひとりはOEDの作成に最大級の貢献をした篤志協力者のウィリアム・チェスター・マイナー博士。17年もの間に亘ってOEDの編纂に関する細かい問題について手紙のやり取りをしていたが、彼らは1891年になるまで直接会ったことはなかった。辞書作成への精力的な貢献にも関わらず、またオック…
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クイズ!ヘキサゴン問題集
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べあとりーちぇ/「常識」が「常識」として通じない時
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本書はフジテレビ系列で水曜日の夜に放送されている、ちょっと変わったクイズ番組の「問題集」である。どの辺が変わっているかというと、この番組では、単純に「正解を一番知っている人」が優勝できるとは限らないこと。6人の出場者が順番に問題を出し合って、誰が正解で誰が不正解か見分けるのがポイントなのだ。だから正答率100%でも読みが悪ければ途中で脱落するし、正答率0%で優勝したツワモノも過去に存在する(らしい)。 出題されるクイズはあらかじめ街頭でカテゴリーごとに正答率を調べてある。カテゴリーは5つ。大雑把に考えればだいたい年齢別になっている。「有名進学塾に通う小学6年生」、「渋谷・池袋の女子高校生」、…
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毎日、とうふ!
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べあとりーちぇ/毎日…はムリとしても、豆腐好きには嬉しい
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高たんぱくで低カロリー、ダイエットの強い味方・豆腐。大好物ではあるのだが、夏は冷や奴で冬は湯豆腐、せいぜい餡かけ豆腐にマーボー豆腐と、決まりきったメニューしか出せないのが悩みのタネだった。そんな時、書店で平積みになっているのを見つけ、飛びついて買ったのが本書である。 PART1〜PART10まで、「のせる・あえる」「汁物&スープ」「焼く」「炒める」…などなど、料理法別にずらりと121種類。定番も変化球も載っているので、初級から上級までいろいろと応用が利きそうである。例えばトップバッターの「ねぎ塩やっこ」。定番中の定番なのに意外とやったことのない一品だが、ねぎ+塩+ごま油が絶妙のコンビネーショ…
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ラストホープ
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べあとりーちぇ/ほのぼのとあったかい読後感…お勧めクライム・コメディ
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『ダブ(エ)ストン街道』があんまり面白かったので、浅暮三文氏の著作をもっと読みたくなった。何かないかなあと書店の棚を漁っていたら、文庫特別書き下ろしだという本書を見つけて即購入。帰宅するのももどかしく一気読みしてしまった。 面白かった。解説の杉江松恋氏によれば、過去、浅暮氏はコント作家をなさっていた時期もあるのだという。たぶんそのコントも、小粋で洒落ていてちょっと皮肉が利いていて、例えて言うならチャップリンもののような雰囲気だったに違いない。なぜなら本書で味わえる笑いが、何となくそんな感じだからである。 元宝石泥棒の2人組、東堂と刈部が営む釣具店「ラストホープ」。主な商品は東堂が趣味全開で仕…
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ひべるにあ島紀行
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べあとりーちぇ/例え空想の中で旅したのだとしても
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アイルランドは妖精の国。ケルト神話に代表される数々の民間伝承に登場する「グッド・ピープル」がそこここに隠れ棲む。まるで夢の国のようだけれども、実際は、イングランドによる長年の支配と搾取、痩せた土地、厳しい冬など「お伽の国」という訳ではなかった。 かつてヨーロッパを支配したローマから見ると遥かな北の辺境ということで、「冬の国(ヒベルニア)」と呼ばれていたらしい。そういえば『クリスタル☆ドラゴン』に出てくるアイルランド生まれのヒロインは、アラヌス・ヒベルニウス(ヒベルニアのアラン)という偽名を使ったこともあったっけ。 本書はそのアイルランドの、特にアラン島などの大小さまざまな島々を旅する「わたし…
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そうべえまっくろけのけ
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べあとりーちぇ/子供心の「怖いもの見たさ」に大アピール
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親戚の女の子(関西在住・小学校1年生)に妹が誕生した。出産祝いと一緒に「お姉さんになっておめでとう」プレゼントをしようと思ってリクエストを訊いたら、「<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?kywd=%A4%BD%A4%A6%A4%D9%A4%A8+%C5%C4%C5%E7+%C0%AC%C9%A7+%C6%B8%BF%B4%BC%D2&aid=&gu=&srch=1&st=&dp=10&s1=za" target="_blank">そうべえシリーズ」のどれかがいい、という。『じごくのそうべえ』、『そうべえごくらくへゆく』、『そうべえまっくろ…
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お厚いのがお好き?
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べあとりーちぇ/2時間で判ってもらっちゃ困るけれど、まずは取っ掛かりになれば
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小学5年生の時だった。いつものように本を読んでいてふと思った。「もしも自分が、また他の誰かが読んでいる別の本の登場人物だったとしたら、その本が閉じられた時に“わたし”は消えてしまうのだろうか?」と。「しかもその本の中で自分は、主人公でも主要キャラクターでもなく、ただの脇役その3とかだったら?」 少々マセ気味だったろうが、これがその後延々と続く「わたしは誰? 何のために生まれて来たの?」という思春期お約束な悩みの始まりだった。その当時は我ながらスゴイことを思いついたと、自分の存在意義について悩みつつも「ちょっと賢いワタシ」に鼻高々だった。しかし数年後、父親にサルトルやキルケゴールという人につい…
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ダブストン街道
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べあとりーちぇ/自分がどこに居るかを気にしなければ迷子になることはない、ってね
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「幻の」という冠付きの噂を聞き、著者・浅暮三文氏のコメントやpurple28さん、3307さんの書評を拝見してからずっと読みたかった。何やらポワンとしたイメージだけれど、本当にそんな取り留めのない、それでいて美しく結末へ向かって収束していく作品なのだろうか。イロモノ作家(良い意味で)が数多く輩出されることで有名らしいけれど、メフィスト賞というとやっぱりミステリだし…。 そう思いつつ、遅まきながらようやく本書を手に取った。一気読みしてふと我に返ったら、自分でも知らないうちににっこりしていた。全体の印象はなるほど何やら取り留めのない感じ。そして切ないけれどポワンと胸の中があったかくなるような読後…
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最驚!ガッツ伝説
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べあとりーちぇ/やっぱり、タダモノではない…!
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本書について、ガッツ氏は「全部本当のことですよ」とあっさりコメントしたのだそうな。どこで聞いたか詳細は忘れてしまったのだが、ラジオ番組のプロモーションコーナーだったと思う。そして引き続いて内容紹介が来て、あまりのことに爆笑するのも忘れて呆然と聞き入った。 ネタバレになってしまうから詳述は避けるが、本書の内容説明にあるような「えっそんなまさか」な伝説がずらりと60集められている。作りとしては『トリビアの泉』のような、左側ページに伝説がどーんとあって、めくると関連エピソードや解説が載っている…という体裁を取る。赤井英和氏や辛酸なめ子氏、浅草キッド氏などが語る「ガッツだぜ!」コラムもあって、伝説の…
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不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ
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べあとりーちぇ/「いるべき場所の感覚」を手に入れる物語
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1962年、ミシガン州の晩夏。ふたりの兄弟が小麦畑に寝転がって取り留めのない話をしていた。弟のダニーは好きなSF小説のこと、兄のマイクは女の子のこと。そしてその時、突然UFOを目撃する。ふと気が付くと秋になっていて、小麦畑は刈り取りが終わっている。断絶する時間と途切れる記憶。ダニーは尋ねる。「もし僕が死んだら、君も死ぬ?」と。マイクは「もちろん」と答え、このやりとりの真の意味が判明するのは、物語のずっとずっと後になってからである。 本筋の物語が展開するのは小麦畑から40年近くが過ぎたのちのこと。兄のマイクは売れっ子CMディレクターに、弟のダニーは英文学教授になっている。ずっと疎遠になっていた…
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地球防衛家のヒトビト
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べあとりーちぇ/「地球防衛家、出動!」「…何をどう防衛するんだっけ?」
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物知らず極まりないのだが、連載開始までしりあがり寿氏の作品を読んだことがなかった。下手ウマというのか一度見たら忘れられない不思議な絵柄と、ユルいのか鋭いのか判らない作風が売り、その程度の理解だった。何故そんな勘違いをしたのか不明だが、『ゴー宣』の小林よしのり氏と混同していた時期もある(恥ずかしい)。 2002年の4月、朝日新聞の夕刊に初めて「地球防衛家のヒトビト」が登場した時、そうかこの方がしりあがり氏か、と改めて認識した。「ヒトビト」を眺めること6日目、本書のサブタイトルで言うなら「参加したい」の回で「これはオモシロイ」とチェック&熟読するようになった。誕生日プレゼントに選挙権を欲しがる小…
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黒真珠の瞳
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べあとりーちぇ/なんとなくホームズ物の雰囲気で不覚にもときめいてしまった
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相手の心を読むかのようにずばずばと言い当て、「凶眼」と二つ名を取るリューク・ハプゴルド。ヒト族の探し屋…つまり探偵である。読心術と噂されるその能力は、シャーロック・ホームズばりの推理の結果なのだ。ワトソン役のフィボはホビットの若者。ホビットらしく、耳と鼻がよく効いて食べ物に目がない。他人の内心を言い当てるリュークに素直に驚き、種明かしを聞いて「なーんだ」とがっかりするあたりもお約束で可愛らしい。 そんな2人が経営する事務所に、ある日場違いな依頼人がやってきた。夢見るように美しいエルフの奥方・アッシュは、ノームの夫・ジェドを殺した犯人を捜して欲しいと依頼する。そしてその何者かは、人狼(ウェアウ…
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バレエ・ダイエットブック
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べあとりーちぇ/美しいボディはすぐには手に入らない。ただ鍛錬あるのみ
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バレリーナのすんなりした首や腕や脚、優雅な立ち居振る舞いに憧れたことのない女性はほとんどいないだろう。黙ってそこに居るだけで絵になるボディ。ご多聞に漏れず、筆者も死ぬほど憧れたクチである。 少女時代のバイブル的漫画、槇村さとるさんの『ダンシング・ゼネレーション』を思い返せば、主人公の萩原愛子ちゃんは「1日5回は食べている」のにあのプロポーションだったし、鬼の神崎崇史先生は「エクササイズだってきちんとやれば大変なんだ。流すな」と怒っていたっけ。プロレベルまで極めなくても、楽しく踊って美しいボディ、改めて考えてみれば悪くない。ちなみにこの「エクササイズ」は普通の「練習」という意味ではなく、バレエ…
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メドゥサ、鏡をごらん
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べあとりーちぇ/目覚めても目覚めてもまだ悪夢の中に居るような
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最初のページを開いた時から、きっと誰でも漠然とした違和感を覚えるだろう。どこかが、何かが、フツウの本と違う。その感覚は正しい。すでにそこから、本書の仕掛けは動き始めているのである。 主人公は「私」。婚約者の父親である作家・藤井陽造が変死し、彼の残した謎の言葉「メドゥサを見た」について調べるうちに未発表の原稿の存在に行き当たる。遺品の創作ノートから石海という土地が深く関係していると知った「私」は、調査を続けるうち、次第に不可思議な出来事に巻き込まれていく…。 ストーリーについてこれ以上詳しく触れることはできない。物語そのものが、小説の作りそのものが、本書に張り巡らされた一種のトリックの鍵になっ…
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イノセンス
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べあとりーちぇ/圧倒的な存在感は膨大なディテールの積み重ねの賜物
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連続した絵の残像が動きを生み出すアニメーション。少しでも生身感や存在感を出すために、普通はアニメーション独特のデフォルメ気味な動作や表情が付けられているものだ。しかし『イノセンス』制作現場で押井守監督から出された指示のひとつにはこんなものがあった、と本文にある。「何が生きていて何が偶像か、何が人間なのか見分けがつかないようにしてくれ」。 同じ文脈のことが公開前のインタヴュー番組でも語られていた。そんなことをしたらさぞかしノッペラボーな作品になるだろうに…と思っていたものだがさにあらず。実際は、沈鬱・寡黙・無表情なキャラクターたちの「演技」に、いちいち「あのシーンでは絶望的に落ち込んでいるに違…
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未来のイヴ
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べあとりーちぇ/科學といふのは、昨今では、さほど萬能でも興冷めなものでもありませんのよ、エディソンさま。
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「黙っていればお嬢様」などと言われたことのある女性は決して少なくないだろう。大人しそうに見えるのに…とか、冷静沈着で賢そうに見えるのに…とか。大抵は願望半分の思い込みで勝手にイメージを膨らませておきながら、実際は違うといって勝手に失望する。堪ったものではない。 本書のヒロイン、ミス・アリシヤ・クラリーはさらにその上を行き、「黙っていれば女神様」である。ルーヴル美術館の「勝利のヴィーナス」像に瓜二つの完璧なプロポーションと美貌、音楽的で神々しい歌声を持ち、しかし魂は合理主義と拝金主義と常識の権化。彼女に恋する若きイギリス貴族、エワルド伯爵に言わせると「あまりにも俗物」ということになる。 この世…
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イノセンス
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べあとりーちぇ/テキスト確認には思いのほか重宝する1冊
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ひょっとしたらアニメーション作品初の受賞なるか、とファンの心臓をフル回転させた第57回カンヌ国際映画祭コンペティション部門。残念ながら「快挙」までは至らなかったが、かなりの話題にしてもらえたようで押井ファンとしてはひとまず満足。単館ではあるが都内では6月末までの上映延長も決定したらしく、カンヌ効果は決して小さくはなかった。 ただし多くの地域では上映は終了してしまっているし、関東在住でもそうそう都内まで何度も通える人ばかりでもない。劇場でパンフレットは買ったけど、ディテールやセリフの細かい言い回しがどうだったか忘れてしまって歯痒い思いをしている人も多いだろう。特にこの『イノセンス』はとびきり密…
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雲雀
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べあとりーちぇ/シトー派修道士の墨染めのような禁欲的な美しさ
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佐藤亜紀氏ほどの実力者を「新人」とカテゴライズするのはどうだろう、と思ったのだが、それでもファンとして嬉しかった「芸術選奨新人賞」受賞作『天使』の続編である。「王国」、「花嫁」、「猟犬」、「雲雀」の4短編から成り、「王国」ではカールとオットーのメニッヒ兄弟が、「花嫁」ではジェルジュの父、グレゴール・エスケルスが主人公として描かれている。周辺の人物を描くことにより、『天使』を通じての主人公、ジェルジュ・エスケルスを浮き彫りにするというオムニバスならではの凝った作りである。 ハプスブルク帝国の崩壊はすでに止め処なく、ヨーゼフ=フェルディナント大公は市井の1個人と成り果てた。しかしそれでもなお、機…
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イノセンス
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べあとりーちぇ/孤独とは要するにイヌのいないキッチンに残されたペットフードの容器に他ならない
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映画『攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL』から3年。公安9課、通称「攻殻機動隊」に所属するバトーは深い喪失感を抱えながら日々を過ごしている。かけがえのない相棒であり、おそらくは仲間意識以上の(しかしあくまでも仄かな)感情を抱いていた草薙素子はネットの海に消え、もとより家族も、素子以上に感情を通わせ合える友人もいない。バセットハウンドの「ガブリエル」だけを道連れとして淡々と任務をこなしつつ生きている。 「生きている」? 身体のほとんどを人工の部品に取り替え、強靭過ぎるほど強靭な義体と巨大な外部記憶装置に常時接続した電脳によってコントロールされる「自分」が、果たして本当の意味で生き…
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家に棲むもの
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べあとりーちぇ/病み付きになっちゃったらどうしよう
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「生き物」と「物」との違いは何? という問いかけをなんとホラーでやってのけ、第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した『<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01673859&volno=0000" target="_blank">玩具修理者』。その凄さと独特の世界観を噂に聞くにつけ、小林泰三氏には注目していた。ただしめぐり合わせかタイミングが悪かったのか何となく今まで手に取ることなく過ぎてしまっていて、大袈裟だが「ようし、今度こそ読むぞ」というある種の意気込みとともに本書に挑戦したのが2月の末だった。それから延々2ヶ月ちょっと。…
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エロイカより愛をこめて
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べあとりーちぇ/万年ペーペー君は表舞台より静かに退場
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1978年に記念すべき第1巻が出て以来、驚くべき高水準を保ちながら延々と続いてきた名作中の名作もとうとう30巻を数えた。米ソ両超大国の対立と冷戦、ベルリンの壁とソ連の崩壊、欧州連合の成立などなど、世界の激動を乗り越え乗り越え少佐や伯爵は活躍を続けている(途中かなりの休眠期間もあるけれども)。彼らの辿ってきた長い道のりを思うと、作者ならずとも思わず感慨にふけりたくなる。 青池保子氏が表見返しで「現世が物騒なら、漫画には楽しい題材を選ばねば」とおっしゃっているが、永いファンとしてもぜひ今後とも「エロイカ・シリーズ」を読み続けたい。このシリーズでさえネタにできないほど恐ろしい世の中にはなってほしく…
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熱い書評から親しむ感動の名著
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べあとりーちぇ/生涯の友が隠れているかもしれません
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一応こっそりと感想文(書評なんて大それたものではない)を掲載していただいているので、本書に投稿するのは反則技なのだろうか。しばし悩んでしまったのだが、やっぱり投稿することにした。だって面白いんだもん。 本書に掲載されている66本の書評どれもが、書き手の情熱と愛着と心震えるような感動でできている。既読本については共感と新しい観点を得る喜びを、未読本については「うわっこれ絶対チェック!」というワクワクはやる気持ちを感じるだろう。アタマから尻尾までまるまる読んで、「やっぱり自分の感想文が一番ショボいなあ」と悄気てしまったのだが、それでも対象の書物への愛着の度合いでは、先輩評者諸氏に負けていないつも…
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