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海の底

海の底(メディアワークス) 有川 浩著
税込価格: ¥1,680 (本体 : ¥1,600)
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出版 : メディアワークス
発売 : 角川書店
サイズ : 20cm / 451p
ISBN : 4-8402-3092-7
発行年月 : 2005.6
利用対象 : 一般

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内容説明

横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。孤立した潜水艦「きりしお」に逃げ込んだ少年少女の運命は? 海の底からきた「奴ら」から、横須賀を守れるか−!?

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コメント・書評

穿った見方もいいんじゃないか?
空蝉
Apr 1, 2010 10:57:02 AM
評価 ( マーク )
★★★★

空の中、に続いて有川氏の作品だけあって、やっぱりSFチック・・・だけど、こちらはより現実味があった。
怪物云々よりも、全国規模で「ある大事件」が起こったときの、日本の脆弱さが浮き彫りになっているため緊迫感があり、穿った見方をすれば政治批判にもなるかもしれない。いや、面白い。
日本は今「平和」と自己防衛と、戦力の有無とでゆれている。いわゆる自衛隊をはじめ、戦力の保持が必要かどうかという問題だ。そんな状態だから、「何か」あっても結局日本は何も出来ない。決断できず、しどろもどろしている間に当の戦争は終わってしまう。とはいえ、戦力を持つことがイコール、いいこととは決していえないしそれはまた、別の問題だ。

例えば、もし日本にゴジラみたいのが現れたら、映画みたいに即、自衛隊がでてきてズドーンと撃つだろうか?発言の「ブレ」や求心力のなさを問われる今日の政治家にそんな大胆な決断が出来るとは思えない。本書にはそんな姿が浮き彫りになっている。いつだって総理も官僚も、お偉方は高いところで保身を第一に考えているだろう・・・。
そして国民もまた、危機意識が足りない。

「海の底」から突如押し寄せる巨大甲殻類が人を襲い、喰う。避難する人民、逃げ惑う人々。逃げ切れずに潜水艦に閉じこもった子供たちと乗組員2人の不安と不満と憤りの交錯するやり取り。外の世界では自体の収集に向けて、警察、陸軍・海軍・政府・大人たちとマスコミ・・・いろいろな視点でこれを描かれる。簡単に言えば、子供たちの成長物語だけれども、そういう周囲の大人たち(警察や自衛隊やマスコミすべてを含めて)の脆弱さがある意味強いのではないかとも思う。
でも、これは素直に前者の意味で面白く読ませていただいた。スカッとしたラスト。青春モノとさえいえる、すがすがしさ。次回作も期待!
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