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Twitter社会論  新書y
新たなリアルタイム・ウェブの潮流

Twitter社会論(洋泉社) 津田 大介著
税込価格: ¥777 (本体 : ¥740)
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出版 : 洋泉社
サイズ : 18cm / 191p
ISBN : 978-4-86248-482-6
発行年月 : 2009.11
利用対象 : 一般

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内容説明

全世界で爆発的にユーザーを増やし続けているTwitter。今、何が起こっているのか? これからどうなるのか? いち早くTwitterを使いこなし、「tsudaる」の語源ともなった著者がそのインパクトを読み解く!

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コメント・書評

「参加」しながら「実況」するというバランス感覚
wildcat
Nov 6, 2009 11:53:47 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

本書は、「ツイッターについて、「ネットと現実社会のつながり」という
社会的な側面から考察を加えたもの」である。

本論は3章で構成され、巻末に勝間和代氏との対談が収録されている。

  はじめに

  第1章 ツイッターとは何か?
    1 ツイッターで今、何が起きているのか?
    2 ツイッターとは何か?

  第2章 筆者のツイッター活用術
    1 筆者のツイッター個人史
    2 「tsudaる」技術

  第3章 社会に広がるツイッター・インパクト
    1 ツイッターとジャーナリズム
    2 ツイッターと政治
    3 ツイッターとビジネス

  スペシャル対談 勝間和代×津田大介 つぶやく力―ツイッターの可能性を探る

  おわりに

第1章で、ツイッターの生い立ちとここまでの経緯、基本的な特徴、
第2章で、サービス初期からツイッターを利用していた津田氏の個人史、
第3章で、ジャーナリズム、政治、ビジネスから豊富な活用例を引き、分析していく。

ちょっと前や今起こっていることが、分析されて、もう本になっているような不思議さ。

特徴は6点、活用法は5通り、企業の利用は4つのパターンといったように。

しかも、外からこの現象を観察しているのではなく、
しっかり参加して、楽しんでいるのだから。

楽しみながらも、その「事例」はどんどん蓄積されていることになる。

さて、この中で、私が最も気になったのは、「tsudaる」である。

津田氏は、「ググる」や「アマゾる」がタイトルに含まれる本を書いている方でもあるし、
名詞を動詞化するのは似合いそうではあるのだが・・・。

対象物を動詞化するんでなく、それをする主体が動詞化されているという、この用語。

ちゃんと定義されている。

  社会問題上重要度の高いカンファレンスに
  オンライン状態で出席し、現場で発表された発言の
  140字要約postをTwitterのTimeline上に送り続ける行為。

  津田大介(@tsuda)が率先して行うことから附いた俗語

  http://twitter.com/tricken/status/2029353828

本書の津田氏の言葉で要約しなおすと

  セミナーやシンポジウムなどの会場に
  ノートパソコンを持ち込み、
  登壇者の発言や議論の流れを
  ツイッター上で中継する行為が
  「tsudaる」と呼ばれているのだ。

ということになる。

ちなみに、名付け親は本人ではないそうだ。

本書では、なぜはじめたか、どういうスタイルで行っているのか、その効能などがまとめられている。

著作権や報道についてまで考察し、中継時に心がけている5つのポイントで、この章は閉められる。

ツイッターから離れた話になるが、障害分野に身を置く者としては、
講演会会場で実況中継といえば思い出すのは、
聴覚障害者(主に、中途失聴者、難聴者など、第1言語を手話としない方)への
情報保障手段である「パソコン要約筆記」である。

会場で話されていることをパソコンでリアルタイムで入力し、
大型スクリーンに映して参加者が読めるようにする。

実は、あの画面は、聴覚障害者でなくても、結構読んでいて、
耳からの情報を目で補っている。

自分の場合、職場の主催講演会ではパソコン要約筆記が当然入っているので、
ないと何か足りないと思ってしまうほどに頼りにしていたことに気づく。

他の講演会に行って、そうだ多くのところがないんだったと思ってしまう。

tsudaる精神は、情報保障というよりも、報道であるのだが、
心がけは近いものがあると感じた。

そして、講演主催者が情報保障を準備していなかったとしても、
参加者で実況中継する人が現れれば、そこに参加したいができないでいる人
(情報保障がなければ、外にいるのではなく、実は会場の中にいることだってありうる。)
を助けることになるのだ。

結局のところ、どんなツールが出てこようと、
人の本質ややりたいことは変わっていないようにも思う。

楽しいコミュニケーションができる人でいたし、
私自身が自分のことをおもしろいやつだと思っていたいと強く思った。

原点返りをしたような気がした。

ところで、余談だが、「tsudaる」という動詞、そして、著者のフルネーム。

音が何かに似ている、と思った。

オーストラリアなまりでは、todayが「トゥダイ」と聞こえるというのは有名な話。

こじつけといわれてしまいそうだが、その音が似ていると気づいたときに、
名はその人をあらわすという法則が生きていると思ってしまった。

津田大介氏は、今この時に参加しながら実況する人であると名前に書いてある人なのだ。
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