コメント・書評 |
「秘密」と言う言葉のイメージが変わります。
ジーナフウガ
Oct 10, 2009 2:02:34 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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初めて読んだ東野圭吾作品、大変素晴らしかったです!秘密。密かに、胸に秘めた思い。 人は秘密を抱きながら、こんなにも深く人を守り、愛し抜けるのだな、そう感じました。
それにしても、驚く程自然に、スーッと作品世界に入り込めたのも、 作者東野さんの絶妙な描写力のなせる業だと思います。主人公・平介さんが1日の仕事を終え、
帰宅した後に、何気なく付けたTV。平介さんの日常の中の、ごく、ごく、 普通な場面の描写が続きます。ニュース画面には、運転手の超過労働による疲労が原因で、
谷底への転落事故を起こしたスキーバスの、事故現場の様子が。 この時、まさか自分の身の上に、悲劇が降りかかるなんて、誰もが、夢にも思わない筈で。
平介さんも、同様に感じている。『まさか!?俺とは無関係であってくれ!』と。 けれど、不幸は容赦なく、平介さんに襲いかかった。最愛の妻直子が、
娘の命を身を呈して救った後、亡くなってしまうのです。 妻を失い、茫然としている所に、更なる追い討ちが…。なんと!意識を回復した娘の身体には、
死んだ筈の妻の魂が宿って居たのです。……。ここから、平介と直子、誰にも言えない、 夫婦2人だけでの、秘密を守る生活が始まります。現在までの夫婦関係を
大切にして行きたい夫と、娘として生活する内に、第2の人生を、開拓して行こうと、 積極的かつ、建設的な性格に変化と、進化を遂げる妻。夫婦の関係にせよ、
親子の関係にせよ、変化が続けば、おのずと人間関係にも、人生模様にも、 影響は出て来る訳で。事故の後、平介さんの人生には、事故周辺の、実に様々な人達の、
様々な秘密が、折り重なる様に、吸い寄せられて来ます。いずれも皆、ぶきっちょで、 どこか切ない秘密。その全てが打ち明けられた時、『あぁ、人生って捨てたもんじゃないな!』って、
優しく柔らかな気持ちになれました。特に、【自分だけがこの女の本当の家族なんだ、 この世で俺たちは二人ぼっちだー心の底からそう思った。】
この文章には胸がジンと、熱くなったです。根底に、深い人間愛を持った、傑作です!!。 人間関係に疲れた時、信じたいものが欲しい時などに大オススメ致します。 |
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