子どもたちは夜と遊ぶ 上 講談社ノベルス のお求めはビーケーワンで。2/29まで全品国内送料無料。最速24時間以内に出荷可能。 

bk1 オンライン書店ビーケーワン

送料無料キャンペーン10,000円以上(税抜)、30,000円以上(税抜)、50,000円以上(税抜)購入でもれなくポイント進呈!寄付コースもあります

> トップ商品詳細 > 書評詳細

-

子どもたちは夜と遊ぶ  上  講談社ノベルス

子どもたちは夜と遊ぶ(講談社) 辻村 深月著
税込価格: ¥1,040 (本体 : ¥990)
bk1ポイント倶楽部P 9ポイント(1%進呈)
国内送料無料でお届けできます
出版 : 講談社
サイズ : 18cm / 348p
ISBN : 4-06-182429-5
発行年月 : 2005.5
利用対象 : 一般

出荷可能時間: 24h

(?) 出荷までに要する日数について
(?) 配達方法について
-
-
この本を 冊買う



10冊以上買う
(?) お困りの方
-
-

内容説明

同じ大学に通う浅葱と狐塚、月子と恭司。彼らを取り巻く一方通行の片想いの歯車は思わぬ連続殺人事件と絡まり、悲しくも残酷な方向へ狂い始める。掛け違えた恋のボタンと絶望の淵に蹲る殺人鬼の影には、どんな結末が待つのか?

ソーシャルブックマーク


JavaScriptがオフの場合にはご利用いただけません。
(SBMって?)

コメント・書評

孤独な人が孤独な人をいとおしいと思うこと
空蝉
Oct 7, 2009 12:53:43 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

正直、もうすこし硬めの熟した文章でも良いのではないかと最初に感じたのだが、読み終えて今言えるのは、これは『子供たち』の物語。これで、良いのだという素直な感想だ。

結局は自己防衛の物語なのだろう。
世界という非情な化物から自分という非力な存在を必至に守ろうとする「逃避」と「保守」によって引き起こされた悲劇の物語・・・
彼、浅葱は決定的な絶望と失望を世界に感じ、『独り』という恐怖を知り、
常に「伴侶」を求めた。が、どこにもいない自分だけの世界で、まずカレ自身を作り出してしまったのだろう。
もう一人の孤独なカレが暴走し、浅葱をのっとり、殺人を繰り返す・・・というのならどこかであったような物語だ。 けれど本書はそれでは終わらない。
浅葱と「i」。 彼らはそれぞれ「存在」し、お互いをのっとるのではない・・・必死に生きて欲しいと、人間として生きて欲しいと、それこそ命を懸けてゲームをし、子供たちは夜を遊んだのだ。
何度も交錯する「浅葱」と「i」。お互いがいなくてはいけない存在だったけれど、決して「出会っては」いけない存在だ。しかも「浅葱」は自分の背中の火傷に気がつかない。iの本当の姿、iの、自分の負ってきた過去にも気がつかない。人間の知覚と記憶の都合よさ。 それが、キーと成る。

浅葱は本気で気がつかないフリをし、iを手に入れた。
月子は記憶に蓋をすることで安穏を手に入れた。

それでも人間は、触れたくても触れられないものを、いとおしくて仕様がないものを、必死に守りたくて、時には必死に逃げるのだろう。
人間として生きるという、本当は自分が手に入れたかった孤独ではない人生を、iは浅葱に生きて欲しかったに違いない。そして浅葱は月子を、狐塚を、iを失いたくなかった。 独りにならないように。

人間って、本当に寂しがりなのだ。そして、どんなに絶望のふちを見ても、人間さをなくしてしまっても、それでも人恋しいのだと。そう思う。

ミステリーとしてどうかとか、文章がどうだとかそうした書評めいたことは他のお方に任せるとして。私はこの作品が好きだ。痛いけれど、温かい。
いとおしいのだ。
きっとそれは、人が人をいとおしいと思う、本当に自然な感情そのものなのだと思う。
この書評はいいと思った・・・
 
現在の投票 はい:4人(100%)  いいえ:0人(0%)


書評ポータル

新着書評一覧