コメント・書評 |
相対化という知性を得たくて
くにたち蟄居日記
Aug 30, 2009 6:19:40 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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購入して15年くらい読まずに本棚に置いてあった。最近 哲学関係の本が漸く自分なりに面白く読めるようになったので やっと読みはじめた。読みはじめると余りの面白さでその日のうちに読み切ったところだ。
「構造主義」と謳っているが 基本的にはレヴィ・ストロースに焦点を絞った内容だ。レヴィ・ストロースが登場するまでの思想的歴史もじっくり紹介してくれているので レヴィ・ストロースに対する理解が深まる仕掛けになっている。勿論 構造主義の素人である僕がどこまで理解しているかは常に疑問だが 著者の軽快な文章に乗せられながら 大変勉強になった。
僕が学んだ点を 非常に一言でいうと「自分が考えていることは 時代、状況、自分自身などに制約を受けた特殊な考え方だ」ということだ。これを格好良く言うと「相対化」ということなのだろう。 書いてみると当たり前だが この「相対化」が出来ないことで 世の中にいかに多くの悲喜劇が発生していることだろうかと思う。自分を絶対化することに起因する問題は本当に多い。いや もっと言うと それは人間の業病だ。そんな「病」に 一つの薬が出来たとしたら それが構造主義である。僕は そう本書を読んだ。
それにしても読みやすい。哲学者はとにかく難しく書くことで 権威を得ようとしている気がしている中 本書は素晴らしい。 |
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