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千日紅の恋人  新潮文庫

千日紅の恋人(新潮社) 帚木 蓬生著
税込価格: ¥662 (本体 : ¥630)
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出版 : 新潮社
サイズ : 16cm / 429p
ISBN : 978-4-10-128818-5
発行年月 : 2008.4
利用対象 : 一般

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コメント・書評

きらびやかな恋ではないけれど
桔梗
Aug 24, 2009 4:48:42 PM
評価 ( マーク )
★★★★

この人しかいない
そう思えるような出逢いがいつ訪れるのかは きっとひとそれぞれ 
若いうちだったり いくつも苦難を超えてからだったり

主人公の時子は38歳 バツ2
介護施設でのパートをしながらアパートの管理人をし 趣味は唯一母と一緒に通うカラオケ教室という つましい暮らしをしている
風変わりで問題ばかり起こすアパートの住人達を 親身になって一生懸命面倒を見る優しい時子
賢く気立ても良い 料理も上手 だけどなぜか男運だけは悪い
そんな時子の前に現れたひとりの男性 有馬さん

これがまた不思議な人で 時子より10歳以上若いのに 浮世離れしてていい意味でどこか年寄りくさい
真面目で人にやさしい まめで行動力もある
仕事も一生懸命だけど 花や景色を慈しむ心のゆとりも持ってる 
そんな素敵な男の人

お互い惹かれあっていくふたり

恋の希望など金輪際もつまいと臆病な時子を “あきらめるなよ”といつのまにか心の中で応援しながら読んでた

有馬が時子を連れて行った美しい棚田 
風景をふたり占めしながらのんびりと過ごすシーンがとてもいい
その見事な眺めを見せてあげたいと思って誘ったであろう有馬の想いが伝わってくる

きらびやかな恋ではないけれど

それでも 日常に転がる幸せを静かに笑い合える
そんな相手と手を繋いで一緒に生きていけたら
一度でもこんな奇跡のような出逢いができたら
それだけで 充分なんだろうと思った
この書評はいいと思った・・・
 
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