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日本幻想作家事典
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コメント・書評 |
本書推薦コメント
ビーケーワン***
Aug 18, 2009 9:49:52 AM
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「金字塔的な出版」 紀田順一郎
東雅夫・石堂藍編『日本幻想作家事典』が、いよいよ刊行される。十八年前の『日本幻想作家名鑑』の増補改訂版だが、この間に目眩くような飛躍を遂げた幻想文学の全体像を網羅した点において、あるいは情報の詳密さにおいて、まことに画期的な内容である。 アーサー・マッケンの『輝ける金字塔』は、辺境に姿を現した、小さな、あまり注意を惹かない記号や表象に、想像外の意味が発見され、それが急速に拡大して遂には日常世界を脅かすにいたるという筋立てであるが、考えるまでもなく、これは幻想文学自体のアナロジーでもある。この十数年間、ホラー、ファンタジー、メルヘンを中心に伝奇小説、SFなど、かつては境域の文学にすぎなかったものが、幻想怪奇文学という概念に収斂し、それによって大きな意味と存在感を獲得、新たなる創造世界をリードするにいたった。本書はその格好の見取図である。広く現代文学に関心ある読者に、座右の書として推奨したい。
「労作というよりも傑作」 金原瑞人
18世紀、ノヴァーリスは人類のあらゆる知識を網羅した『百科全書学』を作ろうとして、ほとんど構想の段階で挫折したけど、21世紀、日本のあらゆる幻想作家を網羅した事典はこの通り実現してしまった。幻想文学愛好家にとって、かゆいところに手が届きっぱなしの一冊。労作というよりは傑作というべきだろう。この『日本幻想作家事典』を増補・改訂していけば、21世紀末まで十分もつと思う。東雅夫と石堂藍が、現代日本にいて初めてなしえた奇跡を、心から言祝ぎたい。 |
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