コメント・書評 |
由緒ただしき日本語のありか
wildflower
Jul 16, 2009 3:23:16 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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舞台は、とある日本語学校。 先生はこの作品の原案をつくられている 現役の日本語教師海野凪子さんご本人。
そして漫画は蛇蔵さん。 初めて知る方ですが、 この方の魅力的で軽妙なタッチがなければ 魅力はうんと減ることまちがいなしです。
まずキャラが立ってます。 それに32万部を越えたくらい大人気ですから ほんとうに、笑いのツボをついてきます。 読みおわるまで、何度爆笑したかわかりません。
作中の日本人学校には ロシア人、中国人、イギリス人、アメリカ人、 スウェーデン人、アラブ人……とさまざまな国のひとたちが それぞれの動機で、日本語を学びに来ています。
まったく自分の国と違う風習からくる おもしろい勘違いも 似て非なるアジア圏の生徒とのやりとりで 出てくるズレも いまどきのネイティブ日本人のおかしい言葉も ユーモアたっぷりに描かれています。
だから ネイティブ日本人としては 内心、どきっとしてしまうところもありますが サクサク読み進んでしまうのですね。
とくに面白かったのは 中国人の生徒さんたちとのやりとりの場面の数々。
例えば ●最上級の敬語をつかっていた優等生の趙さんが 覚えてきたバイト用語の話(p40-43)
●大学院の入学試験担当の先生に宛てて 書くようにという課題の手紙文に 美文調の詩を書いた趙さんの話(p54-55)
●漢字に動物の鳴き声が含まれることを教わったとき 広東省の王さんたちがしたおかしな勘違いの話(p96-99)
お隣の国だからって ぜんぜん、ちがうんだ!という発見と親しみが ありました。
それから ただ、ただおかしかったのが
●凪子先生が入院したときのお見舞いの話(p110-113)
●七夕の飾りをつける話(p124-127)
マナーとかタブーとか風習とか あたりまえと思っていたことがこうなるか! 異文化って面白い~と思った場面でした。
もう あっちもこっちも面白かった話として 全編上げたくなるのですが ひょっとしたら由緒ただしい日本語は こういう日本人学校の中で純粋なかたちで ひっそり伝わり育まれているのかもと 大笑いしたあとで思いました。
日本人ネイティブの友人に頼ったら 外国人の生徒自身よりもできが悪かったり(!) だから逆に日本人「に」敬語を教えてあげていたり 日常のあっちこっちでへんな日本語がはんらんしていたり という話もさりげなく入っています。 ネイティブ=当たり前に上手話せる人ってイメージは ちょっと苦手な英語に対してあったのですが ひょっとすると日本語でも英語でも ネイティブが正確とは必ずしも限らないのかもしれません。
大爆笑できるけど、ちゃんとしっかりした内容なのが 好もしいです。 そして 次回作もきっと出るんじゃないかと期待大です。 (ネットでは著者のブログリンク先(コミックエッセイ劇場)で 「日本人の知らない日本語2」が毎週金曜更新中です)
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