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青空の卵  創元推理文庫

青空の卵(東京創元社) 坂木 司著
税込価格: ¥780 (本体 : ¥743)
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出版 : 東京創元社
サイズ : 15cm / 393p
ISBN : 4-488-45701-0
発行年月 : 2006.2
利用対象 : 一般

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コメント・書評

読了後、とても気持ちのよい気分になれる一冊です。
エルフ
Jun 6, 2009 8:51:03 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

*あらすじ*

主人公・坂木司は外資系の保険会社に勤務しています。
友人の鳥井真一はひきこもりのプログラマー。
一人暮らしが長いせいか料理の腕はプロ顔負け。
鳥井はほっておけば何週間でも家に閉じこもっている、そんな彼を外の世界へ連れ出すために僕は鳥井の家へ足を運んでいる。
僕が街で見た気になることを不思議なことを鳥井に話すと彼はその鋭い観察眼で僕が見えなかった真実へと導いてくれる。

そんな二人の前に現れたのは不自然なまでに化粧をした女性、誰かにストーカーされているという視覚障害者、知能に障害があるのか言葉が上手く話せない少年・・・・。彼らに隠された真実とは??

1.夏の終わりの三重奏
2.秋の足音
3.冬の贈り物
4.春の子供
5.初夏のひよこ


これは単なるミステリ小説ではありません。
その奥の深さに驚かされます。

さて、この本有栖川有栖氏の有栖・火村シリーズのように二人の男性によって数々の謎が解かれてゆきます。
火村シリーズとちょっと違うところはこの主人公・坂木と鳥井はお互いにお互いを常に気に掛け、深く繋がり信用しあっている仲だというところ。
火村シリーズだと 有栖の片思いっぽい感じがありますが、この二人は物語の途中で依存という言葉が出てきますが例え依存しあっていたとしてもいいんじゃないかと思えるくらい深い部分で必要としている二人なんですよね。
その部分は短編が進むにつれて深まっていく気がしまた。そして二人の信用度、深い絆を感じて行きます。
どちらかと言えば「ななつのこ」の駒子と瀬尾さんのような二人なのかしら。

ひきこもりになった鳥井の抱える問題、これは読んでいて胸が辛くなりました。
そして彼を見守り続ける坂木の姿も・・・・彼は本当心優しい青年なんですよね。
この透明感のある青年が自分の周りで困っている人を見逃せずに時に利用され、時に真実に傷つきながらも成長していく物語はミステリを読んでいるという感じはしませんでした。

そしてまた季節感溢れる文章がいいですね。
最後が初夏で終わる辺りもまぶしい青空が二人の将来を明るく見せているようでとてもいいです。

ちなみに私は「春の子供」が一番好き。ラストは感動しちゃいました
この書評はいいと思った・・・
 
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