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はしるチンチン
えほんのぼうけん
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コメント・書評 |
過激かつ深淵なフルチン絵本。
wildflower
Jun 2, 2009 3:00:15 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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第46回文藝春秋漫画賞受賞&第5回手塚治虫文化賞 「マンガ優秀賞」受賞作、なのである。
素晴らしい!
だけど、どうしよう……と母なら当惑しちゃうような タイトルである。 父なら、えへへと笑うだろうか。
さて コウキ君、3歳は どこからどこまで「コドモ」だった。 そして 走るのが速いってことが自慢だった。 ある日パジャマに着替える途中で フルチンで飛び出して――。
アハハハハ~っと 笑いながらゴキゲンで 走り続ける、コウキ君なのである。
家を飛び出し 町をぬけ 野原をぬけて どこまでも、どこまでも、走っていくのだ。
海を越えて 異国も越えて どこへ行く!? コウキ君。
この作品のスゴイところは フルチンで少年が走る話だから(だけ)ではなくて(!)
「チンチン!」 「スキスキダイスキ!」
たった、この二つの言葉で 彼がよのなかを渡っていけてしまう ってことなのかもしれない。 この斬新なシンプルさはどうだろう。
そして このコウキ君をつつむ世界が どんどんどんどん、拡がって そして ひとはどこからきてどこへ行くのか、と 問うたゴーギャンの言葉のような世界観に つながっていくところだ。
社会性だとか、世間体だとか 大きくなってしまったときに、1枚ずつ纏っていくものが まだ、脱ぎ着可能なぎりぎりの年齢だからこそ ちょっとあり得ないこの作品の設定だって なんなく越えられるリアルさがあるんだと思う。
コウキ君の疾走感を盛り上げる 挿絵の勢いがまた、サイコーだ。
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