 |
はしるチンチン
えほんのぼうけん
|
コメント・書評 |
ボクもフルチンで走りたい。
しりあがり寿
May 13, 2009 10:19:27 AM
|
|
いやー、出来ちゃいました、絵本! 初めての絵本です。いつかは作りたいなー、なんて思ってたんだけど、できてみるとスナオなところ「ハズカシイ」! 元々はこれ、ソニー・マガジンズから出ていた『あの頃のこと』という映画にまつわる本の中に書かせてもらった短編で、テーマはコドモ。その頃のボクは息子が3歳になったばかりでもうコドモにクビッタケで、毎日毎日コドモが頭の中を「あはははは!」と大声をあげながら走り回ってるようなカンジで、それがなんか楽しくて。そこらへんのキモチを書きたいなーと思って書いたのが「コウキくんフルチンで走る」でした。 なんて言うんだろう? 生きてること自体が奇跡っていうのかな。コドモって、お金とか成功とかプライドとかそういうもの何にもなくても、無から生まれて今そこに存在してることだけでホントにそれが素晴らしいんだよね。それはボクにとって結構オドロキで、それまでの自分は世の中全部虚しいとか価値のあるものなんんて無いみたくネガティブにとらえることが多いイヤなヤツだったんだけど、「コドモが生きてる」ということだけは文句なしに大切なことに思えて。そんな「生」に対するキモチをまっぱだかでどこまでも走るコドモに託して書いたんだよね。でもそれだけじゃなんか物足りなくて。出版社に「これ絵本にしませんか?」なんてビクビクしながら相談したら出してくれることになって、それから2年くらいたってやっと絵本ができました。 作ってる間は「絵が描けないー!」とかで大悩みだったけど、今は別のことで悩んでます。それはこれをコドモに見せようか?どうしようか、ということ。 うーん喜ぶかな? 嫌がるかな? こんなにトーサンはオマエのこと好きなんだってことが伝わるかな? いやいやそんなこと伝えたら甘えるかな? すっかり成長して、ボクなんか死んだ後で「オヤジって自分のこと、こんなふうに見てたんだ」なんてカンジで出会うのがいいかな?それまで隠しておけるかな? 全然話変わるけど、フルチンで走ってみたいなー。
(日本児童図書出版協会刊行「こどもの本」2009年6月号から)
|
|
|
|
|



|