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博士の愛した数式  新潮文庫

博士の愛した数式(新潮社) 小川 洋子著
税込価格: ¥460 (本体 : ¥438)
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出版 : 新潮社
サイズ : 16cm / 291p
ISBN : 4-10-121523-5
発行年月 : 2005.12
利用対象 : 一般

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内容説明

【読売文学賞】【本屋大賞(第1回)】

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コメント・書評

記憶の大切さ
本の虫
Apr 21, 2009 9:16:43 PM
評価 ( マーク )
★★★★

この話には、笑い、1つのことに打ち込むことの美、そしてたとえどのような距離であっても、人との交流をもつことの美しさが描かれていると思う。
そこには年齢を越えた友情があり、また恋愛らしきものも存在する。
たった数時間前に共有した楽しみや出来事も記憶として存在しない博士の悲しみが描かれている。しかし、そこにはユーモアがある。
また、記憶という機能を失った人間であっても、その人間としての本質そのものは失っていないことがわかる。

表面ではなく人間の本質を見抜く家政婦により、博士は80分だけの記憶をメモでつなぎながら、人との交流を深めようとする。
人間だれしも、異質との交流に対して恐れを持つ。しかし、その恐れのために他者を信じることをしなければ、信頼関係は消して築けない。子どもであるルートはそのことを一番よく理解していたように思う。
普段気づかない、記憶というものがいかに大切なものか教えてくれる。

我々は生きているうちで、恋愛の対象ではなくとも純粋に好きな人間にどれだけ出会えるだろうか。それは自分がいかに人の本質を見分けることができるかによるのかもしれない。



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