コメント・書評 |
鉄道ファンの中のさらなる路線マニア向け
ドン・キホーテ
Feb 22, 2009 9:22:08 PM
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評価 ( ★マーク )
★★
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タイトルは鉄道ファンには非常に興味を持たせる。私も鉄道地図が何を意味するのかが気になりながら、手に取ってみた。しかし、残念ながら私の期待に応える内容ではなかった。 鉄道地図とはザックリ言えば、鉄道路線図のことであった。これのどこが面白いのかというのが本書の味噌である。すなわち、鉄道ファンの中でも線路の故事、来歴、境界などに関するものに興味を持っている人のみに受ける書である。 鉄道は分かり切っていることだが、きわめてローカルなもので、それだけに自分の住んでいない地、あるいは言ったことのない地を走る鉄路には、さすがに興味を覚えないものである。馴染みがないのだからそれも当然といえば当然である。そういう点で本書で取り上げられている路線などは日本全国に散らばっている。東京に住む私にはまったく馴染みのないもので、記事を読んでも興味が湧いていくる性質のものではなかった。 しかしながら、鉄ちゃんと呼ばれる熱狂的な鉄道ファンの中には、このような路線に関するあれこれに興味を持つ人もいるということを知ることができた。路線に関する興味とは何であろうか? 本書では次の内容を話題にしている。一つは、近年JRが廃線にした路線が第3セクターとして地元の足として利用されているが、このために鉄路の管轄が分断されて、始点あるいは終点が宙に浮いたようになった事例。網の目のように支線が張り巡らされている地域で、その運行の妙などである。 二つ目は、線名である。線名の付与の仕方も様々な基準があり、二重にカウントされている路線が少なくないという。そういう事例の紹介である。また、著者の所澤は地域の管轄部署同士の境界探しも行っている。普通はそこまで関心を持つ人は少ないと思うのだが、これも関心のアイテムの一つらしい。ここからは例えば、近畿日本鉄道がどのようにして現在の路線を保有して運行しているかという歴史まで登場する。 最後が珍名所の紹介である。たとえば、日本の鉄道軌道の幅はおおまかに3種類ある。それが一箇所に集中している場所であるとか、鉄道同士が路面電車のように交差している箇所であるとか、どうでもよいような、しかし、マニア用に希少な個所を探して報告している。 たしかに、面白いとは思うのだが、ややマニアックに過ぎていて、少なくとも私の期待を満たしてはくれなかった。簡単に行けるような場所を地域別に選んでくれれば、現場に行ってみるという楽しみはあるかも知れないが、残念ながら私はそこまでの鉄ちゃんではなかった。
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