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予想どおりに不合理
行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

予想どおりに不合理(早川書房) ダン・アリエリー著
熊谷 淳子訳
税込価格: ¥1,890 (本体 : ¥1,800)
出版 : 早川書房
サイズ : 19cm / 345p
ISBN : 978-4-15-208979-3
発行年月 : 2008.11
利用対象 : 一般

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内容説明

偽薬は高価だと信じていた方が効き、2択に加えたおとりの選択肢で判断が変わる…。こんな不合理な人の行動も、実は系統的で予想可能!? 行動経済学研究の第一人者が、ユニークな実験で人を動かすものの正体を解き明かす。

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コメント・書評

合理的人間とはいったい何なのか?
くにたち蟄居日記
Feb 18, 2009 8:14:12 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

 経済学の前提が時として「人間は合理的判断をする」という点に置いていることに疑問を感じてきた。従い 本書の題名を見て すぐに購入した次第だ。

 本書から見えてくる人間は「合理的な」動物である。それは著者が展開した数多くのテストの結果で 基本的に著者が「予想した」結果が出ている点を見ても分かる。「不合理な動物」だったとしたら テスト結果はもっとばらばらになっていたはずだ。テストの結果に方向性が出たとしたら それは多くの人が ある種類の合理的な判断に基づいていたからだと考えるべきだと思う。

 要は「何が人間にとって合理的なのか」ということだと思うのだ。経済学では時として「人間は一円でも有利な方があったら 当然合理的にそちらを選ぶ」というような話が出てくるわけだが 他の要因があったら「100円不利な方でも そちらを合理的に選んでしまう」ということも多い。
 その「他の要因」は 例えば 見栄であったり 善意であったり 錯覚であったりするわけだが そんな「他の要因」をいかに発掘し 分析するのかが 次世代の経済学の一つの課題なのだと強く感じた。

 それにしても本書は読んでいて笑える。著者が 書き方に大変工夫して書き上げたことが良く分かり 非常に気持ちが良い。この著者のユーモアには 著者の人間への優しいまなざしを垣間見せるものがある。そもそも 人間への愛情が無い人に「行動経済学」というような学問は難しいのではないだろうか。
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