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宇宙のかけら
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コメント・書評 |
みんな、宇宙のかけら。「やさしい」宇宙と命の本。
銀の皿
Feb 16, 2009 1:39:10 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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猫のイラストの可愛さに魅かれて購入しました。「語り手」は、飼い主が宇宙の研究をしていて、いつもそばにいたので自分も宇宙を好きになった、という猫。猫が質問したり、飼い主が説明したりで、宇宙のことを易しく、優しく教えてくれます。 猫を飼ったことがある方は、机に向かっていると「なにを考えてるの」と聞いてくるような、あるいは「もう一休みしようよ」と訴えるような、あの猫の行動を思い出すことでしょう。
絵が、ほんとにたくさんあります。全部で100ページほどなのですが、2,3ページに1枚は、表紙のような雰囲気の絵(猫ばかりではありませんが)です。 文章も絵と同じようにふんわりとしてやさしい。たとえば「宇宙のはじまり」では、『ホーキングは「宇宙はお母さん宇宙から産まれた」といいました。P11』といった調子です。「量子」や「ブラックホール」も、こんな感じで説明されています。それが、けっこうすんなりとイメージをつくってくれます。ポイントだけを、光らせる文章。よけいな説明なしにほんの少しの言葉で、すっきりとこんなふうに書いてイメージを伝えられる。作者はすごいかもしれません。もちろん、これだけでは入り口なので、もう少しきちんとお勉強したい人のためには、参考図書(難しいものではなく、入門書程度)もちゃんと載っています。ホーキングさんの子ども用著書も参考図書に入っているんです。
「わたしたちはどこからきて、どこへいくのか。なんのために生きているのか。それを宇宙のつながりのなかでかんがえてみたいのです。」と、プロローグで猫は言います。そして、本の半ばあたりで、「わたしたちは、みんな、とおい昔の星のかけらでできている。P45」という言葉がでます。だから、「みんな、宇宙のかけらでできている」。 でも、それで終わりではありませんでした。エピローグをお読みになればわかります。宇宙に興味のない方も、猫が好きだからこの本を読んだだけの方も、きっと「ああ、そうか」と思われることでしょう。ちょっと科学とは離れるかもしれませんけれども、ほんとに、宇宙と命のつながりを感じさせてくれました。プロローグからエピローグへ、ぐるっとつながっています。
文字はひらがなも多く、絵本のような、散文詩集のような感じもするけれど、宇宙の科学的なことの入り口も書いてある。命を考えて胸に響くものもある。絵と文章のコンビネーション、優しさと易しさが、難しい題材をとても上手くまとめていると思います。 宇宙や命を考えてみたい人、猫好きの人にはもちろんお勧めです。「難しい文章」をいつも書いている方にも、「こんな表現もある」と読んでみていただきたい。そんな気持にもなる本でした。
講談社ブルーバックス編集部の作成の本だそうです。ブルーバックスのこんな感じのシリーズもいいですね。
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