コメント・書評 |
美味しく飲める漢方薬の感覚?
銀の皿
Dec 18, 2008 4:05:50 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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「少しでもよく”効く”コーヒーを人々に楽しんでもらうための虎の巻」だそうです。 新書サイズで、前半にはコーヒーの成分、薬効の説明、豆の種類や焙煎による違い、インスタントコーヒーの成分などが書かれています。構造式や、参考文献(英文も多い)もあげられてはいますが、本文は新書形式で一般向でわかりやすいものです。 後半は「処方箋」ということで、糖尿病や高血圧、アルツハイマー病、大腸がん・・・、病気別に「こんな病気にはこんなコーヒーを」のレシピになっています。浅煎り、深煎り、どの種類の豆がよいか、などなど。中にはインスタントのどれにその成分が多いかなど、商品名まで指定してあるのはちょっと驚きました。
コーヒーにはカフェインが含まれるということは、今では知らない人は少ないと思います。でも、それ以外のいろいろな薬効成分についてはあまり知られていないので、この本の説明は勉強になります。「脳の進化」などの話は、すこし根拠が薄いお話のようですが・・・。 煎り方、ブレンドまで健康状態に合わせて飲む、というのは結構な「贅沢」な気もします。コーヒーだけで病気が治るとは思いませんが、趣味で楽しんでいるコーヒーの知識を増やしたい(歴史や地理ではなくて物質としての)方にはおもしろい本かも、と思います。 「美味しく飲める漢方薬」みたいな感覚で考えればいいのかもしれません。問題は、こんな風に「薬効」を考えて飲んでいては、コーヒーの楽しみが半減する、と思う人もいるかも、というあたりでしょうか。それに、そういうことなら、「日本茶」や「紅茶」、ひいてはすべての食べ物について、こういう「処方箋」が考えられるはず。コーヒーだけが特別、ということでもないでしょうしね。そうなればなったで、少々食欲が減退しそうです。 おいしいからといって無闇に飲むのもよくないが、体に善いからといってがちがちに考えすぎるのも楽しくない。やっぱりほどほど、がよいのでしょう。こういう類の本は結構ありますが、ほどほど、で読むのがやっぱりよいのかも。
著者は1941生まれ、東京薬科大学卒。薬化学、臨床薬理学。「栄養成分ブレンドコーヒー研究家」だそうです。
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