コメント・書評 |
魔法の力に目覚めた少女の冒険譚を素直に楽しめる
YO-SHI
Nov 28, 2008 9:43:43 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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帯に「<ハリーポッター>の次に読む本」とある。巻末の解説によれば、本書は1983年に刊行され、それなりに支持を受けてその後シリーズ化もされた。1991年に一度日本語訳が出た後、入手困難な状態が続いていたところ、「ハリーポッターみたいな本は他にないの?」という声を受けて、再び注目されるようになった、とのことだ。 それで、本書が「ハリーポッターみたいな本」かどうかだが、これは微妙だ。ストーリーは、自分に魔法の力があるとは思っていなかった少女が、魔法の力に目覚め、自分の意思とは別に世界の命運を掛けて、闇の盟主との戦いに巻き込まれる、というもの。この点に関しては確かに「..みたいな本」だ。 しかし、1冊で完結していて、それも全体で数日の話なので、「ハリー」のように、友情や家族愛や運命なんていう装飾はあまりない。軽い起伏を何度か経るが、基本的には物語はまっすぐに進む。それでも、読み終わった後に「あぁ、主人公たちはこういうものを得たのね」というおみやげがちょっと心に残る、そんな感じだ。
「ハリー」みたいかどうかは置いて、本書の感想はと言えば、これは結構楽しめた。主人公たちの勇気と知恵を使った冒険譚を素直に楽しんだ。続巻が来年出るそうだが、それも読んでみてもいいカナ、と思っている。 「これはあり得ないでしょ」という場面も何度かあるが、あまり深く気にしないようにした。ファンタジーにどこまでリアリティを求めるかは人それぞれだ。少しばかり荒唐無稽なストーリーでも、面白ければ楽しめる、という人にはオススメだ。
最後に蛇足と知りつつ、気が付いたことを。ネタバレになるので具体的なことは極力控えるが、トールキンの作品との相関を感じた。「シルマリルの物語」の冥王、「ホビットの冒険」のドラゴン、「指輪物語」のエント、これらを思い出させる設定やエピソードがあった。 そして、「ハリーポッターとアズカバンの囚人」の逆転時計のエピソードに似た展開も。こちらは、もし相関があるとすれば制作年代から言って、ローリング氏の方が影響を受けたことになる。この件を指してかどうかは分からないが、本書のファンの間ではそういう噂も囁かれたそうだ。 |
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