コメント・書評 |
大人でも少年でもないクールな男たちの、熱い物語
mayumi
Nov 22, 2008 8:37:10 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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渋谷のホストクラブ「クラブ インディゴ」に舞い込んでくる事件の数々。ホストたちは、独特の機動力で事件を解決していく。 連作短編集。
*インディゴの夜 *原色の娘 *センター街NPボーイズ *夜を駆る者
結論から言うと、もう、めちゃくちゃ面白かった。 なので、この文庫のカバーイラストは、ちょっと損してると思う。このイラストで「ホスト探偵団 渋谷の夜を駆ける」って帯がついてると、なんかかまえてしまうのも致し方ないし、門戸を狭めてるのも確かだと思う。 ともあれ、ちょっと高そうに見える敷居をまたげば、とてもクールな少年と大人の間の男が闊歩する、熱く健全な世界があるのだ。
そう、ホストたちに、ニューハーフなどが暗躍する世界なのに、なんともいえない健全さがある。それは、江戸川乱歩の少年探偵団や、「名探偵コナン」の子供達と同じベクトルを感じさせる。 ようするに、未熟なのだ。 ホストという仕事をして、一応大人といわれる年齢であっても、根本的な未熟さがある。そして、たいていの物語は、それを否定しようとする。が、この物語の度量の広さは、その未熟さをそのままに描いているところなんだと思う。 もっとも、まるで暗号のよう感じられるブランド名や、ファッションを羅列することで、糖衣をまとわせてはいるけれど。
物語は、店のオーナーであるフリーライターの女性の視点で描かれている。これもまた、糖衣なのだろう。 糖衣の奥に、苦い硬い芯がある。 これを感じさせられること、それがこの作者の力強いところなのだと感じた。
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