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インディゴの夜  創元推理文庫

インディゴの夜(東京創元社) 加藤 実秋著
税込価格: ¥714 (本体 : ¥680)
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出版 : 東京創元社
サイズ : 15cm / 294p
ISBN : 978-4-488-46801-9
発行年月 : 2008.3
利用対象 : 一般

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内容説明

【創元推理短編賞(第10回)】

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コメント・書評

大人でも少年でもないクールな男たちの、熱い物語
mayumi
Nov 22, 2008 8:37:10 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

 渋谷のホストクラブ「クラブ インディゴ」に舞い込んでくる事件の数々。ホストたちは、独特の機動力で事件を解決していく。
 連作短編集。

 *インディゴの夜
 *原色の娘
 *センター街NPボーイズ
 *夜を駆る者

 結論から言うと、もう、めちゃくちゃ面白かった。
 なので、この文庫のカバーイラストは、ちょっと損してると思う。このイラストで「ホスト探偵団 渋谷の夜を駆ける」って帯がついてると、なんかかまえてしまうのも致し方ないし、門戸を狭めてるのも確かだと思う。
 ともあれ、ちょっと高そうに見える敷居をまたげば、とてもクールな少年と大人の間の男が闊歩する、熱く健全な世界があるのだ。

 そう、ホストたちに、ニューハーフなどが暗躍する世界なのに、なんともいえない健全さがある。それは、江戸川乱歩の少年探偵団や、「名探偵コナン」の子供達と同じベクトルを感じさせる。
 ようするに、未熟なのだ。
 ホストという仕事をして、一応大人といわれる年齢であっても、根本的な未熟さがある。そして、たいていの物語は、それを否定しようとする。が、この物語の度量の広さは、その未熟さをそのままに描いているところなんだと思う。
 もっとも、まるで暗号のよう感じられるブランド名や、ファッションを羅列することで、糖衣をまとわせてはいるけれど。

 物語は、店のオーナーであるフリーライターの女性の視点で描かれている。これもまた、糖衣なのだろう。
 
 糖衣の奥に、苦い硬い芯がある。
 これを感じさせられること、それがこの作者の力強いところなのだと感じた。

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