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RDG
カドカワ銀のさじシリーズ
レッドデータガール はじめてのお使い
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荻原 規子著
税込価格:
¥1,680
(本体 : ¥1,600)
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出版 : 角川書店
発売 : 角川グループパブリッシング
サイズ : 20cm / 301p
ISBN : 978-4-04-873849-1
発行年月 : 2008.7
利用対象 : 中学生
一般
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コメント・書評 |
アニメで見たら、それなりに面白いんでしょう。特に主人公の少女がイジイジしているっていうのが異色?でもこの程度のお話で中学生が納得すると萩原が考えているとしたら、読者を馬鹿にしてません?
みーちゃん
Nov 19, 2008 8:42:47 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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話の内容が、このカバー画がイメージ通りかといえばまったく違います、正直、この酒井駒子の絵、本格的で格調高く上手ではありますが一時代、いや三十年前の児童書から一歩もでていない、といっていいのではないでしょうか。第一、この髪の色はなんだ、って思います。どう見てもブロンドでしょう。顔立ちだって日本人ではありません。しかもRDGというタイトル。
ちなみに同じ酒井がカバー画を描いているレベッカ・ライザート『三番目の魔女』と服が違うだけで、雰囲気はまったく同じ。画家の人選ミスとしか言いようがありません。内容からいえばむしろコミックス系のイラストレーターの起用が正しいでしょう。なにより基本は明るいお話なんですから。そんな装丁は、坂川英治+田中久子(坂川事務所)。
それにしてもねえ、『RDG』ねえ、宮部みゆき『RPG』を連想しますよね、絶対。では、どんなお話か?っていうとカバー折り返しには以下のように書いてあります。
山伏の修験場として世界遺産に認定される、 玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、 宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、 中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。 しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修業を 積んできた自分の息子深行を、(下僕として)泉水子に 一生付き添わせるという。しかし、それは泉水子も知らない、 自分の生い立ちや家系に関わる大きな理由があったのだ。
もう少し補うと、舞台となるのは和歌山県の山間部です。学校を舞台にした、と書きたいところですが主人公たちが在籍する粟谷中学は殆ど登場しません。出てはきますが、かなり影が薄い。主人公の内面ばかりが描かれるといってもよくて、正直、かなりウザイ印象があります。
最初に書いておけば、主人公、ヘタレです。男ではなくて女のヘタレというのが珍しいのですが、例がないわけではありません。男女平等もヘタレ世界まで及んだと言うことでしょう。ただし、その理由というのが自分の持つ異常な体質、しかも電気的な?それというのが目新しいわけです。カバーの本格的絵画とここらで微妙にずれてきます。
超能力、イケメン親子、公安、熊野古道、どれをとっても今流行りの要素をぶち込んだ冒険ファンタジーといった感が強いおはなしです。しかも主人公は、体の弱い中学三年生の女の子でしょ。それがどうも、強くなっていくらしい。人も羨むような好男子の転校生をお供に従えて。これ以上、筋を追う事はしませんが、印象的にはアニメ、軽いです。夢枕獏『キマイラ』には遠く及びません、今のところ・・・
主な登場人物について書いておきます。
主人公は鈴原泉水子、山上の玉倉神社から運転手つきの車で通う中学三年生で、美人ではない、というのがミソでしょうか。引っ込み思案なのと運動が苦手で、男子生徒ともまともな会話ができず、体育の実技はすべて見学、学校での行事にも体調不良で殆ど不参加ということなので、当然、友人は少ないです。一般的に言うイジメの標的です。
渡辺あゆみ、三田春菜は数少ない友人ですが、生徒会長の越川美沙から嫌われています。和宮さとるは、泉水子の同級生で、目立たない存在ですが、泉水子に時たま声をかける、その様子がとても控えめで彼女の心を掴む少年です。ちなみに、彼らが進学するのは殆どが近くにある県立外津川高校で、ごく一部の生徒が遠くの私立にいくといいます。
鈴原大成は、泉水子の37歳であろう父親です。コンピュータプログラマーで、その優秀さゆえに二年前に大手企業に引き抜かれ、以来アメリカのカリフォルニア、シリコンバレーに暮らしていますが、娘の人生を遠隔操作するようなところがあります。ただ、その真意が娘のためを思ってのことなので、印象は悪くありません。
鈴原紫子は、年齢はわかりませんが泉水子の母親です。「紫子」は「ゆかりこ」と読むそうです。警視庁の公安に勤務し、泉水子4歳のときから離れて暮らしていて、一年に一度会うか会わないか。公安関係ということもあって住所もはっきりしません。娘の暗さの背景に離れて暮らしながら、それをなんとも思わない両親の存在があることは間違いありません。
おまけに公安といえば基本的には対左翼のための組織で、人権無視、冤罪はおてのもの、モットーは戦前の帝国日本復活というおっそろしい組織です。なぜゆかりをこういう組織の人間にしたのか、気になります。最近の日本人には、伊坂幸太郎が小説に描き、或は東浩紀が論じるように、自らを積極的に権力の監視下に置くことで安全をえようとする傾向が顕著ですが、荻原にそういう流れへの迎合がないことを祈りたい想いです。
鈴原竹臣は玉倉神社の神主で、泉水子の祖父にあたります。紫子の実の父親です。野々村慎吾は、泉水子を毎日学校へ送迎する寡黙な運転手です。神社つきの運転手、っていうのも奇妙ですが、玉倉山は世界遺産に指定されていて、玉倉神社は熊野古道中央の大峯奥駈道という修験道の霊場となっている道に接し、宿泊施設もある、と考えると肯けます。野々村は実は武道の達人です。
末森佐和は、泉水子4歳のときから母に代わって面倒をみているハウスキーパーで、単に家のことだけではなく、修験者が宿泊した時には賄いなど一切の面倒を見る料理好きの老女です。
相楽深行ですが、両親が離婚し、母の香織ではなく父・雪政と暮らしています。甲子園によく出場する有名な中高一貫校・慧文学園の三年生で、成績も優秀ですが容姿もなかなか。中学一年の時に羽黒の峰入りをはたしていて、修験者としても人に先んじています。わけがあって玉倉神社にやってきます。
その訳、の原因というのが鈴原大成であり、その友人で33歳の相楽雪政です。深行の父親で30代ですが、20歳にしか見えない若々しいイケメンでヘリコプターを操縦することもできます。実は山伏。大成とは4歳離れている、ということですから大成は37歳。逆に29歳だと、ちょっと結婚が早すぎるので、これでいいでしょですう。
どうですか、私がアニメ的といった理由が、登場人物だけをみてもご理解いただけたのではないでしょうか。ちなみにカバーによれば、タイトルのRDBは、レッドデータブック【英】Red Data Book [略]RDB [同義]RDBのことで、意味は
絶滅のおそれのある野生生物の情報をとりまとめた本で、 国際自然保護連合(JUCN)が、1966年に初めて発行したもの。 JUCNから発行された初期のレッドデータブックは ルーズリーフ形式のもので、もっとも危機的なランク(Endangered) に選ばれた生物の解説は、赤い用紙に印刷されていた。
だそうです。最後に目次ですが、
第一章 泉水子 第二章 深行 第三章 雪政 第四章 和宮
とそっけないものです。 |
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