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蒸気駆動の少年
奇想コレクション
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コメント・書評 |
あえて★ひとつ。ここまで悪い評価というのは、逆に言えば私かスラデックに大きな問題がある証拠。人事評価でCが付くときと同じと思ってください。しかし、私は薦めませんよ、私の評価が正しいかどうか確認するためだけに読むなら、あまりに時間がもったいない!
みーちゃん
Sep 6, 2008 6:16:45 PM
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評価 ( ★マーク )
★
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まずタイトルがいいです。それと頁数があるのも、小説は量!と考える私にとっては喜ばしい。そして松尾たいこにしては珍しい黒を基調にした装画もいい。ソフトカバーですが、奇想コレクション・シリーズは阿部聡の造本設計がいいのでしょう、手にした時の感じや紙の手触りもいい(ちょっと分厚いかな)。ブック・デザイン 祖父江慎+安藤智良(コズフィッシュ)も好きです。
ただし、私に言わせればこれほど面白くない短編集というのも珍しい。23篇あれば、かならず自分に合ったものがあるという常識を打ち破り、一つも面白くない。普通なら、途中で投げ捨てて終わりなのですが、今まで出た奇想コレクション・シリーズはどれも面白かった。まさか全部ダメということはないでしょう、と予感を捻じ曲げて読み通してドッと疲れが出てしまいました。
正直、なんにも頭に残っていません。いや「もう二度とスラディックは読まない!」という絶叫だけは脳内を駆け巡っているのは確かですが、それ以外はな~んも。でも、それは相性の問題だよなあ、なんて気持ちで巻末の解説に載っている著作リストを見て、ガッテン、ガッテン、ためしてガッテン。
要するに翻訳されている作品が少ない。ま、この人の場合、著作自体が少ないので数で判断するのは禁物ですが、面白くないから翻訳されない、と考えるのが自然です。もし『読むのが恐い! 帰ってきた書評漫才 激闘編』のなかで大森が北上に薦めていたとしたら、北上は「面白くないから読むのやめた」といい、それを大森が無理矢理解説するふうになるんじゃないでしょうか。
ともかく意味、意図不明のお話ばかり。辛うじて話を理解できたのは「血とショウガパン」、これっていいかも、って思ったのが「教育用書籍の渡りに関する報告」、条件反射で思わず答えてしまったものの何が面白い?っていうのが「不安検出書(B式)」。あとはドーデモいい感じ。ともかく私の4時間を返して欲しい、っていいたい。
やけくそで23話のタイトル羅列。ちなみにカバーに引用できるような紹介文はありません、はい。それと柳下の解説ですが、スラディックを紹介する愉悦が少しも感じられないんですが、ご自身はスラディック作品が好きなんでしょうか、お聞きしたいところではあります。
◆古カスタードの秘密 The Secret of the Old Custard(If 1966/11) ◆超越のサンドイッチ The Transcendental Sandwich(If 1971/1-2) ◆ベストセラー The Best-Seller(Stranger Faces,1969) ◆アイオワ州ミルグローブの詩人たち The Poets of Milligrove,Iowa(New Worlds SF 168, 1966/11) ◆最後のクジラバーガー The Last of the Whaleburgers(The Lunatics of Terra, 1984) ◆ピストン式 Machine Screw(Men Only 1975/10) ◆高速道路 The Interstate(Quark #2, 1971) ◆悪への鉄槌、またはパスカル・ビジネススクール求職情報 The Hammer of Evil(New Worlds #9 210, 1975) ◆月の消失に関する説明 An Explanation for the Disappearance of the Moon(Extro #3, 1982) ◆神々の宇宙靴―考古学はくつがえされた Space Shoes of the Gods: An Archaeological revelation(F&SF 1974/11) ◆見えざる手によって By an Unknown Hands(The Times Anthology of Detective Stories, 1972) ◆密室 The Locked Room(New Worlds Quaterly #4 205, 1972/6) ◆息を切らして It Takes Your Breath Away(Theatreprint製作のロンドンの劇場用パンフレット 1974) ◆ゾイドたちの愛 Loves Amonng the Xoids(Drumm Booklet No.15, 1984) ◆おつぎのこびと The Next Dwarf(The Saturday Night Reader, 1979) ◆血とショウガパン Blood and Gingerbread(Cheap Street, 1990) ◆不在の友に Absent Friends(Rod Serling's The Twilight Zone Magazine, 1984/5-6) ◆小熊座 Ursa Minor(Rod Serling's The Twilight Zone Magazine, 1983/11-12) ◆ホワイトハット White Hat(The Lunatics of Terra,1984) ◆蒸気駆動の少年 The Steam-Driven Boy(Nova 2, 1972) ◆教育用書籍の渡りに関する報告書 A Report on the Migrations of the Educational Materials(F&SF 1968/12) ◆おとんまたち全員集合! Calling All Gumdrops!(Interzone #4, 1983) ◆不安検出書(B式) Anxietal Register B(New Worlds SF 186, 1969/1)
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