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ばいばい、アース  1  理由の少女  角川文庫

ばいばい、アース(角川書店) 冲方 丁著
税込価格: ¥620 (本体 : ¥590)
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出版 : 角川書店
発売 : 角川グループパブリッシング
サイズ : 15cm / 352p
ISBN : 978-4-04-472903-5
発行年月 : 2007.9
利用対象 : 一般

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コメント・書評

世界を読み解く
くまくま
Aug 16, 2008 10:36:40 AM
評価 ( マーク )
★★★★

 非常に読みづらい。ページを開いてしばらく読んで抱く感想はそれだ。SFとファンタジーをないまぜにした様な世界観であるにもかかわらず、ちっともそれが説明されないことがその理由の一つだろう。
 月瞳族、月歯族、弓瞳族などという登場者たちの種族から、動物的特徴を備えた人間的生物が住まう世界であることは分かる。剣の国、財貨の国などから、いくつかの社会集団が形成されていることは分かる。ところが、これを読み下すとなると、決闘許可証(=ドックタグ)、財貨(=デナーリ)、世界を穿孔せよ(=デュルヒ・ブレッヒェン)などと様々な言語でのルビが振られていて、何がなんだか分からない。
 しかし、主人公が自らの理を求める過程を追いながら、とりあえず最後まで読んでみると、何となく分かった様な気分になってくる。まるで、物理学者がいまここにある世界から物理法則を読み解くように、考古学者が遺物から過去の事象を推測するように、少しずつ、少しずつ、物語の世界が自分の中で出来上がっていく。
 だからこれは、世界を創造するための物語。この先にどんなお話が作られるのかは誰も知らない。
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