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本の本
書評集1994−2007
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コメント・書評 |
やはり優れた書評家といえども得手不得手というのはあるもので、採りあげる作家の偏り具合をみてもそれは明らか。文学に関してはもっと読み巧者がいるのは明らかで、歴史でもない。強いて言えば社会学、っていうかフェミニズム。でもためになって面白い・・・
みーちゃん
Aug 12, 2008 5:39:54 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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いやはや分厚い。しかも派手。手元に届いたとき、「京極夏彦、敗れたり!」なんて思いましたよ、ボーゼンの弁当箱本です。とはいえ扱う本の数700冊、作家は600人ともなればいたし方ないとはいえます。ま、これは中国の白髪三千丈、タヌキのキン○マ八畳敷きと同じで誇張っちゃあ誇張なんですが(全然違うか・・・)。
ま、Web書店の広告ではなく、筑摩書房のHPの方をみると永江朗が
『本の本』は斎藤美奈子さんの書評を集めたもの。一九九四年七月から二〇〇七年三月までの十二年半に新聞・雑誌等に発表された書評と読書エッセイが入っています。取り上げられた本は六五二点。これが七二〇ページに詰まっています。
と書いてあって、両者の間に48冊の違いがあります。ま、片や点数、片や冊数ですから上下巻本は1点でも2冊と勘定する?なんて重箱の隅を突付くようなことはしません。ともかく凄いボリュームなわけで、これを数日で読もうなんていうのは邪道、西瓜の大玉一人食いみたいなものな。やはりチビリチビリと相手をいたぶるようにスローライフな読み方がいいようです。
そういう取り組み方が正解、というわけではありませんが、書評は時系列ではなく内容別に分類されています。目次を見ればお分かりのように、全体は
・小説と随筆の本
・文芸評論と日本語の本
・本のある生活
・社会評論と歴史の本
・文化と趣味の本 ・あとがきにかえて
書名索引 著者名索引
となっています。ギンンギンギラギラのブックデザインは、祖父江慎+吉岡秀典(コズフィッシュ)。祖父江さんにしては珍しいほうの装幀ではないでしょうか。ま、著者の齋藤をイメージしたといえばそれなりに納得はします。どこかケバケバしいんです、美奈子さんは。地味で真っ黒な印象の上野千鶴子とは、エライ違いだ・・・
さて、話を蒸し返すようで恐縮ですが、書名索引に載っている本の数700冊、作家は600人については、読みながら首を捻りました。なぜかというに、斎藤が選ぶ作家には当然のことながらかなり偏りがあり、上野千鶴子、金井美恵子、笙野頼子などは繰り返しでてくるので、ダブルカウントしている疑いがあります。ほかにも、私は全く知りませんが江原由美子なども何度も登場しているのでここらが鍵かななんて思います。
その気になって書名索引を勘定し始めましたが、これがなかなか難しい。他の項目参照みたいに「→」マークがついているものはどう勘定すべきか分からず、断念。とりあえず、Web書店の紹介文を信じることにしておきます。で、そのうち私が読んだ本はとなると、わずか30冊。斎藤はフェミニズム関係の本を取り上げますが、わたしは全く読まないのでこの差が大きい。
フェミニズム関係は、斎藤がどう褒めようと読む気がしないのは、私が現在置かれている環境に満足しきっているせいかもしれません。でも、児童書がじつによくできているといった評価には全く同感ですし、妊娠してしまった時の対処なども、我が家では必携かもしれないぞと思うことしきり。斎藤らしくはありませんが、もちろんスカトロジー大全も捨てがたい。
ま、斎藤は自分でもミステリやSF、いわゆるエンタメには興味を抱いていないようなので、それが清水義範へのあまりと言えばあまりな言動につながるのでしょう。以前から斎藤激賞の金井美恵子については、いつか読みたいと思います。それと川上弘美『センセイの鞄』についての指摘です。ジイサンだけが喜びそうな本だとは、よくも言ったり。
高齢化社会を理解した賢い作家の狙いにジジイが乗せられた。あれ以来、老人の性犯罪が増えた気がするのは錯覚でしょうかね。でも、プロの書評とはこういうものなんんだよなあ、とは実感します。ちなみに福田和也『闘う書評』、大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り!〈2008年版〉たいへんよくできました編』と比較すれば、プロ書評家としては大森望・豊崎由美両氏がいかに優れた読み手か分かります。次が斎藤、最下位は言わずもがな・・・
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