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夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女(角川書店) 森見 登美彦著
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版 : 角川書店
サイズ : 20cm / 301p
ISBN : 4-04-873744-9
発行年月 : 2006.11
利用対象 : 一般

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内容説明

【山本周五郎賞(第20回)】【大学読書人大賞(2010)】「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。ふたりを待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった…。キュートで奇抜な恋愛小説in京都。『野性時代』掲載を単行本化。

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コメント・書評

恋愛小説は苦手です
カフェイン中毒
Jul 17, 2008 12:23:38 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

単なる好みなのですが、なにやら登場人物だけでなく、
作者までが酔ってしまっているような、そういう恋愛小説が苦手です。
帯に「恋愛」の文字が躍るたびに、私の書棚に並ぶことはないのだろうと思うのです。

この小説でも、これでもかと恋が語られています。
摩訶不思議な世界と行ったり来たりの、それでもえらく現実くさい恋です。

少なくとも私にとって、くだらない(と他人からは思われる)策を弄して
右往左往する‘先輩’の恋の駆け引きは、かなりリアルでした。
恋する者の「滑稽で愛すべき空回り」を、森見氏独特の文体で
次から次へと繰り出され、やられた~と思いました。

デビュー作『太陽の塔』の滑稽さと、基本的には同じだと思うのですが、
ポップになったぶん、キュートさが際立っているような気がします。

もともと「文章」を存分に味わえる作家です。
物語はとてもおもしろいのに、気がつくと一文一文を読み返していて、
やけにのんびりした読書になっていることも多い。
再読に耐えられるどころか、何度も読み返してしまう、味わい深い、
これもそういう本です。

春夏秋冬を通して、少しずつ、しかし確実に変わっていく主人公たちの関係。
と書くと、まるでしっとりとした恋愛小説のようですが、
物語は怒涛のごとく、ふたりを巻き込んでいきます。

存分に笑って、そのくせ何度もドキドキさせられ、
気がつくと恋をしたような気分になっていました。
相手は‘先輩’なのか、森見氏なのか、この物語そのものなのか。
なんにせよ、とてもシアワセなことには変わりありません。
この書評はいいと思った・・・
 
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