コメント・書評 |
江戸の妖しいミステリ。
ひろし
Jul 8, 2008 4:29:08 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞の本作、期待を持ってページを開く。 うーん簡単に言ってしまうと、妖怪モノとミステリが合わさった作品。 絵本レベルのミステリではなく、それなりに練って書かれた物だとは分かる。 けれども。やはりミステリに妖怪はご法度な気がする。 「妖怪が憑り付いていたから」とか妖怪ならではの理由、 ってのはやっぱりなんだかどうも、頂けない。時代物のミステリというのは その時代だから許される的な物が基本にあるので、さらに妖怪の能力が、 となってしまうとやはりすっきり納得できなくなってしまう。
それでは妖怪モノであるかと取れば、妖怪そのものにあまり魅力が無い。 二人のメインの妖怪はそれなりに存在感を出してるけれど、何せ人間の姿で 人間の名前を表に出して、異様な程のパワーを出すわけでもなし。 さらには人間に殴られて、気絶したりもして。 細身の優男と大型の大丈夫でキャラ分けしているようだけど、 どうも文脈からそれを感じられないし、他の妖怪に至っては影すら薄い。 主人公の若旦那も周りを取り巻く登場人物も、これまた魅力に乏しい感じ。 もう少しキャラクタを立ててもらったら、物語に入り込み易いかも。 ただどうやら主人公若旦那にはまだ隠された力がありそうで、次作以降 キャラクタも面白さも、加速していくのかもしれないけれど。
それからどうも、テンポが気になる。物語の始まりに、 登場人物の関係がはっきりしないうちにどんどん話しが進んでしまい、 最初の殺人が起きてしまう。読んでる側はまだ??なうちに事件が 起きてしまうので、どうも物語りに入りこめない。 と思えば妖怪達の力関係を説明するシーンでは、それだけに 10ページを費やしてみたり。さらさらと読んでしっくり来る感、 に乏しい感じ。ただ各章の初めのページに描かれた妖怪達が、 すごく可愛いかったw。そのイラストのおかげで、 色んな意味で物語を読み進めるのに、役立ちました。 |
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