コメント・書評 |
ハインラインの「宇宙の戦士」をブラッシュ・アップにとどまらない。
読み人
Jul 7, 2008 9:32:07 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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もう続編が出版された本書ですが、一冊めを、、。 この本書の表題も、ガンダムみたいに宇宙と書いて"そら"と読みます。
ジョン・ペリーは、75歳の誕生日に妻のお墓参りをし そのまま老人だけが入隊できるというコロニー防衛軍に入隊します。 凄いテクノロジーで宇宙の兵士となったペリーたちは、コロニー防衛の最前線で エイリアンたちと熾烈な戦いに身を投じるのですが、、、。 というプロット。
これ、ロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」の 老人版というか、リトライ版(老人の人生リトライの意味もある!?)です。 全身をハイテク装備にした兵士たちが、エイリアンたちと戦うという意味では、 全く一緒ですが、時代が変われば、そのハイテクも変わるというか、 ハインラインでは、パワードスーツとして鋼鉄で身体を覆っていたのが、 今作では、ナノテクで一気に若返り身体ごと最強に、 (オルタード・カーボンと同じですな) そして当時は、通信装置だったのがブレイン・パルと呼ばれるネットで意思の疎通を図ります。 ハインラインの「宇宙の戦士」も実は、その軍事SFというよりは、 実は、戦いの描写にメインを置いた作品ではなくて、 ハインラインは宇宙市民の義務、権利、矜持みたいなものを 書きたかったみたいです。 (少なくとも「宇宙の戦士」を読んで私は、そう取りました)
この「老人と宇宙」も実は、そうでして、 宇宙戦士の戦いは、勿論びしばし描かれているのですが、 これが、すべての作品ではありません。 ハインラインより少ない感じ。 (こっちを予想すると肩透かしをくらうかも、、) 戦闘シーンだけに特化した作品というより、よりSF的なものを著者は書きたかったみたいで、 並行宇宙の存在への言及、又、エイリアンと単純に戦うだけでなく、 文化人類学みたいな、エイリアンは、ファーストコンタクト風にも描かれています。 (その証拠に、呼称がなになに星人とかなになに人でなく、なになに族となっている) ハインラインそのものと同様設定より予想される戦いがメインの作品ではありません。
そして、どうして老人だけが、入隊できるのか、というのも ちゃんとラストに説明があるので、要チェックを。 (ネタばらしなので、当然ここでは書きませんが) そして、なんと、希望を持てる明るい読後感なんですよ。 |
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