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本を読む本  講談社学術文庫

本を読む本(講談社) M.J.アドラー著
C.V.ドーレン著
外山 滋比古訳
槇 未知子訳
税込価格: ¥945 (本体 : ¥900)
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出版 : 講談社
サイズ : 15cm / 265p
ISBN : 4-06-159299-8
発行年月 : 1997.10
利用対象 : 一般

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コメント・書評

本の読み方を見つめなおす
Hotel.
Jun 13, 2008 12:14:17 AM
評価 ( マーク )
★★★★★

本書は、本の読み方に関する本、読書技術の書である。

本書では、どのように本を読むかに関して、詳しく論じている。本書では読書レベルを4つに分けている(本書において、レベルという言葉は、上位レベルの読書技術には下位レベルの読書技術も含まれるということを意味している)。特に第3レベルに当たる分析読書に関しては重点的に説明されているが、究極の目標は第4レベルのシントピカル読書に到達することである。シントピカル読書とは、自ら主題を設定し、それについての解答を見つけるために複数の書籍に当たるときの読み方である。

日本においては、教育現場において書くという技術の訓練を施されていない、ということはよく指摘されているが、本書を読むと、読むという行為の訓練すらまともに行われていないのではないかと思えてくる。小中高校の間、国語や現代文の時間に、評論や文学作品の個々の論点や登場人物の感情分析などは行われるが、本書のように読むという行為がどのように行われるべきか、抽象化・一般化して教えられることはない。つまり、テストの点数を取るためだけの教育になってしまっているのである。本書はそのような国語教育の欠点を補って余りある出来であると言えよう。

本書は効率的な読書の方法を教えてくれるものではない。しかし、本書に書かれていることを実践することは、本に書かれていることを本当に理解するためには必須のことであると思う。よく本を読むという人にこそ読んでもらいたい本である。

「読書は著者との対話である」。本書の言葉である。
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