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ホームレス中学生
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コメント・書評 |
ホームレスについてあれこれ
kumataro
Jun 11, 2008 10:41:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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ホームレス中学生 田村裕 ワニブックス
これからママになる女性にぜひ読んでいただきたい本です。男の子はお母さんが大好きです。たとえば、息子が犯罪者になったとしても、私の育て方が悪かったのです。息子にはなんの責任もありませんと息子をかばうのが、「おかあさん」です。 さて順番に感想です。中学生の彼はなぜ家と父を失ったときに兄と姉と行動を共にしなかったのだろう。この本を読み始めたときに読んでいた英字新聞にロシアでこどものホームレス問題が深刻だという記事が出ていた。親はアル中、あるいはこどもを虐待する、そんな家庭から逃げるためにこどもたちがホームレス化している。彼の本にはまだ笑いがある。助けてくれるご近所がある。日本はあたたかい国だ。この国に生まれてよかった。 彼以外にもホームレスはいるということで、ホームレスがらみの本として2冊を記したい。「ホームレス作家」松井計、幻冬舎、妻子もちの小説家が原稿料がもらえなくて都営住宅を退去となりホームレスになってしまったというものだったと思う。「洞窟(どうくつ)オジさん」加村一馬、小学館、やはり中学生だった作者が家出をして栃木県足尾銅山(あしお)の洞窟でホームレス生活を始めたというものでした。本の感想に戻ります。 映画の台本にできる本です。ドラマもいける。行方不明になっている父親とのことも含めると劇団ひとり著「陰日向に咲く」(幻冬舎)の中にある項目につながっていきます。 家族そろって仲良く平穏に暮らしているということはものすごく幸せなことです。そして簡単そうにみえるけれど、そういうことがとてもむつかしいのです。 118ページでお兄さんが作者に高校進学を強く勧めます。わたしは胸にジンときました。130ページでは教師が彼の良き聞き役になってくれます。映画「二十四の瞳」壺井榮著を思い出しました。大石先生が家庭のことで苦労している教え子女性に「先生は何もしてあげられないけれど、話してごらん。一緒に泣いてあげる。一緒に泣いてあげることしか私にはできない」というようなことを語ってくれます。教師は演説家ではなく、よき聞き手であってほしい。 生活保護を受けていたことはぼかしたほうがいいと思う。客観的にみて、3人のきょうだいたちはそれぞれ働ける状況にあったと感じました。やはり、自分の食事は自分で働いたお金で食べるのがあたりまえであり、何よりも幸せです。後半にあるごはんの食感とか卵の話は愉快です。 実名入りで本を出すということはとても怖いことです。周囲の人たちに迷惑をかけることになります。最後の方で作者自身が少し触れていますが、やはり出版社の人たちの配慮が欲しかったと感じます。とくに高校のランク付けはいただけません。 最後に、芸人になるためには、他の誰ももっていないユニーク(唯一)な経験とか生い立ちが必要と感じました。
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