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うそうそ
「しゃばけ」シリーズ
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コメント・書評 |
ホント、ホント!
菊理媛
Jun 11, 2008 3:27:39 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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これは、なかなか面白いですよ! 一作目では、二人の兄やは「大物妖」と紹介されながら、付喪神のなり損ないごときに(不意打ちとはいえ)、のされてしまったりしたので、「大物妖、ナンボのもの?」と思っていたところがありますが、今回の兄やたちの大物ぶりは、すごいですよぉ~。いや、ホントに。 姫神の守りである天狗をちぎっては投げ、蹴飛ばし、なんと腕もぶった切りという大活躍。「殺せないので始末がが悪い」と困っているあたりも、ツワモノならでは(負けるとはツユほども思っていない)こその大言で、「おぉ、それでこそ大物妖♪」と納得できた、始まって以来の満足度です。 これまでお店が大火に見舞われようが、余人が襲われようが、「眼中になし!」の体を崩さない兄やふたりが、とどの詰まりは若だんなを守るためとは言いながら、揃って自らの判断でお側を離れてしまうのもシリーズ初の出来事で、普段は迷惑甚だしい顔してる若だんなも予想外の事に納得できないご様子で。 「いつまでも、あると思うな親と金」ならぬ、「いつだって、側にいると思うな兄やたち」というのを初体験するだけでも若だんなにとってはオオゴトなのに、それが不慣れな旅先(湯治といえど、長崎屋からどころか、お江戸から離れようという状況がすでに千載一遇)のことであり、ただ一人付添ってくれている松の助(実兄)と二人して、たかられた雲助のかごに乗り(実は気のいい、けれど怪しい? 雲助の新龍登場)、湯治場にようやく着いたと思えば、せわしない事にその晩誘拐されちゃって。犯人はと見れば、なんとなく善人臭いお武家が二人。その手下に先の雲助が雇われてて、めまぐるしいほどに状況が変わります。 さらには姫神に言われもわからぬまま嫌われたばかりに、さらわれてゆく道中、姫神のお守役である天狗に襲われ大立ち回り。五体満足な人間でも寝込みたくなるような災難続きに、日ごろひ弱な若だんなには「生きてるだけ偉い!」とエールを贈りたい気になりました。 実は、この「うそうそ」と、次作となる「ちんぷんかん」の読む順番が逆だったので、本書の盛り上がりと「ちんぷんかん」のちょっと落ち着いたッポイ内容の差を感じてしまい、「こりゃ、このシリーズここが頂上か?」と思ってしまい、失礼ながら「ぼちぼちネタ切れか?」と危惧するほどでした。 ま、物語は山あり谷あり。「うそうそ」で盛り上がったから、「ちんぷんかん」ではちょっと落ち着いたのさ♪ と思い直し、二冊の刊行日の差を数えて「新刊が出る日」を予測してみたりしています。
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