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木洩れ日に泳ぐ魚
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コメント・書評 |
巧みな小説とは、実は地味である
かつき
May 6, 2008 7:44:13 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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読みながらザラザラとした感触がつきまといます。 同棲していた男女が別れの一夜をともに過ごしています。 今更、なにを話し合うのか、もう壊れた関係など 自己憐憫と美化した追憶だけではないでしょうか。
ところがこの二人。 どうやらきょうだいらしい。 そしてある夏の日、男を殺しているらしい。 しかしどちらが手を下したのか 二人ともわかっていません。
だんだん明かされる二人の関係と男の死の謎。 陳腐な設定なのに、語りによって こうも読ませるものなのか、と引き込まれます。
やがて夜も更けてきた頃、 男は明らかになった現実の前から逃げ出します。 二人の関係が明らかになると女は冷めます。 それまでとても特殊だった男と女が、 どこにでもいる男と女になってしまう。
地味な小説ですが、ジワジワとうまさがにじみ出ています。
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